因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
今日はマイルCS…私が応援するのは『ダノンザキッド』です!そろそろ勝ちが見たい!
勝ったのは『ナミュール』!?完全に意識していなかった…ダノンザキッドは5着。…お疲れ様でした。
スイープトウショウはG1レースである『阪神JF』に出走していた。
『先頭はヤマニンアルシオン!
ロイヤルセランガー伸びてくる!
しかし、外からヤマニンシュクル!
ヤマニンシュクルがまとめてかわしてゴールイン!!』
最後に追い込みをかけるも…結果は5着であった。そして、阪神JFから数日後…
「デュランダル、作戦は頭に入った?」
「…」コクリ
「念のためもう一度、タキオンが実験するまで後10分…アタシはその時に起きる混乱に乗じて鍵を使い例の物を回収…デュランダルは使い魔をここに連れてくる。オーケー?」
「…」コクコクッ
「頼んだわよ。」
どうやらスイープトウショウとデュランダルは何かを企んでいるようだ。
ーーー
「さて…久しぶりの『合成因子』の実験だよモルモット君。」
「はいはい…確かお前とメジロラモーヌの組み合わせだっけ?あれは何かこう…凄く凄い感じだったな…身体が凄いというか…」
「あぁ…実に良いデータが取れそうだとも!では、口を開けたまえ。」
「あーん…」
ゴクン
「…ん!?この感じ…逃げろタキオン!」
「へ…?ぎやぁぁぁ!!!」
ソウジが『ウマ人』になった瞬間に部屋が白いフワフワした何かで覆われた。
「…うわぁ。タキオン、使う『合成因子』間違えたな?」
「そんな筈は…しかし、これは『ピンクバナナ』だねえ。」
「えーと、誰と誰だっけ?」
「ビワハヤヒデ君とスカーレット君のだよ…去年もこうなったのを覚えてないのかい?」
「覚えているよ。何かアドマイヤベガに気に入られたりしたな…じゃない!どうすんだよこれ…部屋の中、毛で真っ白じゃないか…」
「仕方ない…『因子』の回収を…あれ?腕輪が無いぞ?」
「はぁ!?」
『ピンクバナナ』となったソウジだったが…その特徴である超ロングヘアーにより身動きが取れなくなってしまった。すぐに回収しようとするも伸びるに伸びた髪の毛により腕輪は何処へいったか分からなくなる。
「あら?これは…鍵じゃないわね。」ポイッ
「おいおい!この状況で腕輪を探せというのか?」
「いや、下手に君に動かれるのはそれはそれで不味い…カフェの所まで侵食してることに関しては手遅れだが。はぁ、今回は何を燃やされるのやら…」
「とにかく俺は何もせずにじっと立ってろ、ってか?」
「あぁ、私が応援を呼んでこよう。幸い、出口までの場所は分かるし…何とかかき分ければ動けるさ。それまで待っていてくれたまえ。」
「…せめてハサミだけくれないか?切れるだけ切ってみる。」
「ダメだ、回収に不具合が起きるかもしれないからそのままでいてくれ。…んー、念のため動かないように椅子に固定しておこう。」ガチャ
「いや、手までは絶対に必要ないよね?外してくれない?」
「それじゃ。」
「ちょっ…」
アグネスタキオンは部屋を後にした。
ーーー
「ふぅ~、ミッション完了ね。何とか手に入ったわ…アタシの方が早かったようね。」
コンコンッ
「デュランダル?入っていいわよ。」
「…」ガチャ
「…ん?スイープもいたのか。わざわざこんなところまで呼び出して何の用だ?」
部屋の扉が開くとデュランダルとハジメが部屋へと入ってくる。
「使い魔、単刀直入に聞くわ。アンタってアタシたち以外にも担当を増やすって聞いたけど…本当かしら?」
「…」コクコクッ
「本当だ。まだ正式には決まってはいないがそういう話はある。」
「引き受けるの?」
「あぁ、仕事だからな。」
「…」プルプル
スイープトウショウの身体が震えだす。
「スイープ?」
「それって…アタシがこの前のG1勝てなかったから?」
「ん?」
「デュランダルは勝てたのに…アタシが勝てなかったから…アンタは別の子の担当を…」
「ー!?」
「スイープ、落ち着け…」
「アタシたちだけじゃ満足できない?それとも…アタシを担当するのが嫌になった?」
「違うからな。そもそもスイープはまだジュニア級…」
「うるさいうるさいうるさーい!これでアンタの本性を暴いてやるんだから!!」
「スイープ、それは一体…」
パカッ
スイープトウショウは手にある缶の蓋を開けるとガスが溢れ…それは部屋を…学園中を一瞬で覆った。
ーーー
「はい、分かりました。協力しますね。」
「助かるよフラワー君…後はスイープ君とビコー君辺りに声を……ん?随分と騒がしいようだが…これはまさか!?フラワー君!」
「え?何でしょ…んぐ!」
「すまないが、しばらく我慢したまえ。」
異変に気付いたアグネスタキオンが慌ててガスマスクを被り、ニシノフラワーの口をハンカチで抑える。そして、数十秒後に解放した。
「……はぁ…はぁ…タキオンさん、急にどうしたのですか?」
「周りを見たまえ。」
「ありえんな~…」
「リストラして…嬉しい…」
「フライトさん…フライトさん…たんぽぽ…フライトさん…フフフフライトさん…」
「………バイオテロだ。」
「テロ!?」
「いや、外部からの襲撃とはではないから安心してくれたまえ。これは前にサンデーサイレンス君により広がってしまった暴露ガスだね…何故またこれが…?走りに影響が出るようなものでは無いのだが…中和剤も研究室の中…フラワー君、急いで研究室へと行きデジタル君と共に腕輪を探してくれ!そして、見つけたらそれをソウジに付けてくれ。」
「分かりました。タキオンさんはどうするのですか?」
「お姉ちゃんを探してくる。頼んだよ!」
アグネスタキオンは走り出した。
ーーー
スイープトウショウは開けた缶を部屋の隅へと放り投げハジメへと顔を向ける。
「
「スイープ!?」
「…!」ピキッ
「何でアタシまでガスの影響が出てるのよ!?…アタシは使い魔の本音が聞きたかっただけなのに…」
「ーー!!?」
「スイープ?大丈夫か?」
「ア、アタシのことはいいの!アンタの本音は?今ここは嘘が付けない魔法がかかっているわ!」
「はぁ、そういうことか。デュランダル、スイープ…心配かけて悪かった。」
ハジメは優しくスイープトウショウとデュランダルの頭を撫でる。
「そんな…使い魔に…効いてないなんて…」
「ー!」
「…俺はこれからもお前たちが強くなれるよう導いていくつもりだ。担当が何人増えようとも俺はお前たちをレースで活躍させてやる…だから、心配しないでくれ。」
「違うのよ…そういうのが聞きたいのじゃないのよ…」
「分かっている。だが、これがトレーナーとしての答えだ。」
「…」ブンッ
バキッ
「ーー痛っ!…デュランダルも納得出来ないか。いいよ、好きなだけ叩き込め。」
「…っ!?」バッ
「やめてデュランダル!」
「…!」ビュン
バシンッ
ハジメの言葉に納得の出来なかったデュランダルが涙目でハジメの右胴へ竹刀を振るう。それを笑顔で無抵抗に受け止めたハジメと追撃を止めに入ったスイープトウショウに動揺し、デュランダルは竹刀を床へと投げつけた。
「使い魔!大丈夫!?」
「…これくらい…問題無いよ…」
「…あ!あぁ…!」ガクガクガクッ
「…デュランダルこそ…大丈夫…?」
「ご、ご………!」ガクガクガクッ
「…無理に…喋らなくていいから…」
「…」ガクガクガクッ
「ありがとうデュランダル…アタシのために…ごめんね。」ダキッ
「ー!ヒュ……ヒュ……」ポロポロ
「…深呼吸…出きるか…?」
「…すぅ。はぁ…」コクリ
「…うん…大丈夫だな…」
「アタシが…全部アタシのせいで…」
「スイープ、これ…」
ハジメが財布からあるものを取り出した。
「これって…学園近くにある人気のビュッフェの…」
「…ケーキ…食べ放題券だ。…2人までなら…使えるから…デュランダルと…行っておいで。…今日は好きに…食べてきていいから…」
「ー!」
「…今日のトレーニングはどうするつもりよ?」
「…今年一杯…練習は無しにするから…好きに過ごせ。だけど…クリスマスの次の日は…予定を空けておいて…欲しいかな。」
「…何で。」
「…部屋の掃除。…来てくれたら…ご飯くらいはご馳走する…」
「…約束よ。行くわよデュランダル。」
「…」コクリ
スイープトウショウは泣いたデュランダルと共に部屋を出た。
「…痛たた。…骨までは…いってないな…この程度で…残念だ。しかし、デュラたんの愛がじんわりと伝わってきたから結果はオーライ。後はスイープたんに首輪を付けられて柔らかい足で踏み踏みされながら鞭で叩かれ……んんっ!?」
ハジメが溢した
▼合成因子第十一号『ピンクバナナ』が更新されました。
ーーー
後編は明日投稿します。