因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
中山大障害…勝ったのは『マイネルグロン』。ゴルシ産駒か…『ニシノデイジー』は2着、『エコロデュエル』は3着。悔しいけど…完敗です。
阪神Cを勝ったのは『ウインマーベル』。またゴルシ産駒かと思ったら関係なかったです…『ピクシーナイト』は15着。お疲れ様でした。
本編にどうぞ。
午後のレースが始まる。そんな中、ソウジは自身のチームメンバー全員を呼び出していた。
「さて、お前たちの先輩にあたるタキオンのラストランになる訳だが…どう思っている?」
「どう、とは?」
「タキオンに対しての今のお前たちの気持ちをそのまま言ってくれたらいい。もちろん、言わないって選択肢もアリだ。じゃあ…ディープスカイから!」
「…私としては、『BCクラシック』で終わって欲しかったと今でも思っています。憧れの先輩として、そして同じチームメイトとして近くで見ていたからこそ…彼女の衰えていく姿が痛ましく思いました。ラストランであったはずの『ジャパンC』を無事に走り終わったと思えば…『有マ記念』への出走宣言…私には理解出来ませんでした。…さらにトレーニングで衰える過程を見ていって………ごめんなさい。正直に言いますと、今日のラストランを見るのが…怖いです。最強のタキオンさんが…負ける可能性があると思うと…怖いのです。」
「…怖い、か。それだけタキオンのことを見て、心配していてくれていたんだな。話してくれてありがとうディープスカイ。無理して見なくても…」
「いえ!それとこれとは話が別です…最後まで見ていくつもりです!」
「なら俺から特に言うことはないな。じゃあ…ディープインパクト!次はお前だ。」
「…現状、現役最強なのは衰えを込みしてもアグネスタキオンだということは認める。…でも、レースは栄枯盛衰。…数年後にクタ姉さんがその座に着くことになる。…なので今回のレースで勝ち、…少しでもクタ姉さんの功績に抵抗して欲しいと思う。」
「全盛期が終わってしまった今のタキオンでも勝てると思っているってことか。後、確かにブラックタイドのデビュー戦は凄かったのは認めるが…俺はお前の末脚も凄いと思うぞ。」
「…お世辞はいい。…私じゃ足元にも及ばない。」
「本心だよ…来年のデビューを楽しみにしてるからな。じゃあ、ダイワスカーレット!」
「…はい。アタシとしてはタキオンさんが無事に完走すればと…あ!タキオンさんの実力を疑っている訳では無いのですよ!ただ…プスカが言っていた、見るのが怖いってこともちょっと理解出来るなと思いまして…」
「なるほど…まぁ、いつものお前なら『タキオンさんなら最後まで1番を取る』とか言うのだろうけど…それだけ不安なんだな。」
「ー!違……わないですね。すみません…」
「レースに出走するということは常に不安とも戦うことである…つまり、その感覚はこれから何度も味わうことになる。その時は遠慮なく俺やタキオンを頼ってくれ。グランデッツァ!」
「…。タキオンさんは絶対に負けない。」ギリッ
「…お前も悔しいと思ってくれるか…俺もだよ。だが…レースに絶対は無い。だからこそ面白い…」
「タキオンさんに絶対はある!シンボリルドルフを超えた彼女になら!」
「そうだな。…俺も今日だけはそう思う。しっかりと応援しような。最後…キャプテントゥーレ。」
「はい。そうですね…私としましては最後にまた中山レース場で走るタキオンさんの姿が見れて嬉しい、の一言ですわね。やはり、タキオンさんと言えばここでの活躍が印象深いですし。」
「ラジオたんぱ杯に弥生賞、皐月賞…全部中山だった。まぁ、トゥインクル復帰前は俺の担当じゃなかったのだが…確かにそのイメージが強いよな。」
「あら?忘れていませんか…去年は東京レース場が使えずに中山レース場に来ていたということを。私はそちらの方も言っているのですよ?」
「…ハハハ。普通に考えればそうだよな。」
「私もちゃんと活躍できるように指導してくださいね。」
「分かってるよ。じゃあ…タキオン、今の話を聞いてどうだ?」
『え?』
先ほど感想を言った全員が後ろを振り向くと…そこにはアグネスタキオンがいたのだ。
「…」
「おい、タキオン。何か言ってやれよ。」
「あぁ…いいデータが取れたよ。君たちの本音が…今の私をどれだけ後押ししてくれるか…実に興味深い。」
「どうしよう…アタシ、変なこと言ったかも…」
「いや、私なんて走って欲しく無いって言ったし…」
「絶対勝つから大丈夫。」
「…」スタスタ
パニくるチームメイトをよそにアグネスタキオンはソウジのそばまで歩みよる。
「だが…君からは何も無いのかな?」
「…しゃーねぇな。」
ソウジはアグネスタキオンの顔に手を沿えて…
チュゥ
そのまま、おでこへとキスをした。
「え!?あ、ああぁ…」
「白昼堂々とそんなことを…」
「…変態だ。」
「…」フシュー
「羨ましいわね…」
「「「え!?」」」
「ラストラン、楽しんでこいよ。」
「おや、唇にはしてくれないのかい…
「いや、歯を磨いてないし…」
「口からコーヒーの臭いがするが…カフェと浮気でもしたのかい?」
「昼飯を一緒に食べただけだよ。」
「私は食べれないというのに…酷いトレーナーだよ。」
「今夜、たらふく食わせてやるから…」
「フフフ…楽しみにしているよ。…ところでお姉ちゃんを見なかったかい?」
「見てないが…」
「そうかい。まぁ、レース場のどこかにはいるのだろう…そろそろ控え室に戻るよ。」
「なら、ついて行かないとな…。よし、解散だ。来年もよろしくな。」
そういうとソウジとアグネスタキオンはその場を後にした。
「スカーレット!?何言って…」
「ち、違うの…何というか…憧れない?ああいう感じ…」
「何々?トレーナーが好きなの?」ニヤニヤ
「指導者としては好きだけど…恋愛的な意味じゃなくて…」
「…ムッチリスケベ。」
「次言ったらぶん殴るわよ!」
「…」ダラー
「グランデッツァ!?アンタもこういうの耐性無いの!?誰か、ティッシュ!ティッシュ持ってない!?」
チームメイトに囲まれたダイワスカーレットを放置して…