因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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完結です。昨日はシャケを食べました。


最終話 超光速の貴公子 + モルモット = 『合成因子』

ある日のトレセン学園、アグネスタキオンによる特別レースが行われようとしていた。

 

「さぁ!今回も特別レースを行って行こうじゃないか!」

 

パチパチパチパチ

 

「さてさて…今回は今まで『合成因子』たちと私の新たな技術を組み合わせた超々スペシャルなレースとなる。先に言っておくが今回のレースに『アナザー』はいないよ!さて『ウマ人』たちよ…来たまえ!」

 

ザッ

 

アグネスタキオンに呼ばれ数十人のウマ娘…否、『ウマ人』がぞろぞろとアグネスタキオンの前へと姿を表したのだ。

 

「『ウマ人』たちが…いっぱい!?」

「あの人以外に『ウマ人』になれた人がいたというの!?」

 

周りの観客が騒ぐのを見てアグネスタキオンの頬が上がる。

 

「これが私の新技術…『量産型ウマ人』だ!まぁ、単なるソウジのクローンなのだけど。1レース走れるレベルまで調整出来てねえ……さて、順番に紹介していこうじゃないか!」

 

「『合成因子』第一号…『ジンソニック』!!」

 

「第二号…『クイーンフォノン』!!」

 

「第二十二号…『パールラスター』!!」

 

「第二十三号…『キューティフォトン』!!」

 

「第三十七号…『シュンミンアカツキ』!!」

 

「第五十五号…『へアリーブラッド』!!」

 

「第五十六号…『ヴァンプスカー』!!」

 

「第五十七号…『モーションブラー』!!」

 

「第六十六号…『クリスタルディネベ』!!」

 

「第七十八号…『ルストマグネット』!!」

 

「第八十一号…『クロームグレイン』!!」

 

「第九十一号…『メテオスバル』!!」

 

「第九十九号…『ライトニンプリンス』!!」

 

「第百四号…『レックスファタリス』!!」

 

「番外『合成因子』…『シードフレア』!『クリロバーカー』!!『ドリームジーニー』!!!」

 

 

「さぁ…最後に私自身の体から生み出した…『ハリボテタキオン』だ。この18人でレースをしてもらうよ。」

 

ーーー

 

「ピスピース!実況担当のゴルシちゃんだぞ!お前ら、久々の特別レースだなっ!」

「ピスピース。解説担当のメジロマックイーンですわ。」

「すっかりマックちゃんもこの挨拶が板についてきたな。」

「貴方が無理やり何度もやらせたからでしょうが!」

「なら帰るか?」

「…いえ、ここまで来た以上は最後までしていきますわよ。」

「よろしい。と言っても、『合成因子』の奴らはもう紹介は要らないか。全員、タキオンとの組み合わせだしな。番外の奴らがフライトだっけ?それより…最後の『ハリボテタキオン』って何だよ。」

「タキオンさんの勝負服を着て…紙袋を被ってますわね。」

「走りにくそうだよな~、他には尻尾の色から栗毛ということは分かるんだけど…何なんだ?」

「さっき、タキオンさん自身のクローンだと仰っていたでしょ。」

「いやいやいや。そんな非現実的なことはあのモルモット以外には適応されないって!」

「……はっ!…確かに…言われてみれば…」

 

「まっ、何でもいっか!ゲートインが終わったみたいだしそろそろ…スタートしたぞ!…あれ?レースの条件何だっけ?」

「左回りの2000mですわよ!」

「そうだったな…おっと!いきなりハプニング!『シュンミンアカツキ』と『ライトニンプリンス』がゲートを出た直後から喧嘩を始めたぞ!」

「レースをしてくださいまし!『ライトニンプリンス』が『シュンミンアカツキ』の攻撃をかわして噛みつきにかかる…って完全に別のバトルになってますわよ!」

「無視しろ無視。さて…先頭にきたのは『メテオスバル』だ。2番争いに『へアリーブラッド』と『レックスファタリス』!」

「4番は内のポジションを取った『シードフレア』、そのすぐ外に『モーションブラー』。…最初のコーナーを曲がって向こう正面に入っていきますわね。逃げているのは『メテオスバル』だけですわね。」

 

「結構ごちゃごちゃしてきたな…しかし、先頭は『メテオスバル』、2番争いは『へアリーブラッド』と『レックスファタリス』って感じで安定しているぞ!4番争いに…お!『ハリボテタキオン』が抜けてきた!5番以降が…ごちゃごちゃしているな!」

「この集団は『パールラスター』、『クリスタルディネベ』、『モーションブラー』が並んで…『キューティーフォトン』と『シードフレア』が間を狙っていますわ。次の中団は『ルストマグネット』を先頭に『クリロバーカー』と『クイーンフォノン』が並び、外から捲りを狙う『ジンソニック』、内で足を溜めている『クロームグレイン』。3バ身離れて、『ヴァンプスカラー』と『ドリームジーニー』が後方からのレースになっていますわ!」

 

「先頭の『メテオスバル』が3,4コーナーに入った!そして、後続もペースを上げてきているが…『へアリーブラッド』、ここでさらにペースを上げてきた!合わせるように『レックスファタリス』も加速!『ハリボテタキオン』が外へと回ったぞ!後続も来ているが…まだリードがある!」

「最後の直線ですが…『メテオスバル』と『へアリーブラッド』の差が無くなってきましたわ。これは…『へアリーブラッド』が完全に抜け出しました!『レックスファタリス』が食らいついておりますが…これは厳しいですわね!」

「『ハリボテタキオン』に…後続も次々仕掛けきた!だが『へアリーブラッド』速い!『ハリボテタキオン』以外付いてこれていない!」

「ですが『ハリボテタキオン』、凄い伸び!差が4バ身…3バ身…2バ身…もう少し!」

「と、ここで『へアリーブラッド』がゴールインだ!流石はタキオンの1×2の力だ!強すぎるぜ!3着争いは『レックスファタリス』か『クロームグレイン』!」

 

パチパチパチパチ

 

『へアリーブラッド』のゴール直後、観客から多くの拍手が送られた。

 

「お疲れ様だ。『へアリーブラッド』の楽勝かと思いきや…見応えのあるレースだったぜ!」

「『ハリボテタキオン』さんの末脚が素晴らしかったですわね。しかし…まだ伸びると思いましたわ。いえ、クローンなのは分かっているのですが…」

「そうだな!成長に期待だな!」

「…成長?」

「じゃあ、レースと私たちの出番はここで終わりだ!お前ら、最後まで見ていってくれよ!バイバイ~!」

 

ーーー

 

数時間後のアグネスタキオンの研究室…『へアリーブラッド』から人間に戻ったソウジとアグネスタキオンと…紙袋を被った『ハリボテタキオン』がそこにいた。

 

「…おいタキオン、14体しか帰ってきてないぞ。後の2体は?」

「おかしいねえ。レースの疲労で帰巣本能が弱ったのだろうか…」

「…とりあえず、残りは俺が回収に向かうから…フライトに見つかる前に"ミック"のケアは任せたよ。」

「分かっているよ。」

 

ソウジはそのまま部屋を後にした。

 

「…ねえ。これって取っていい?」

「あぁ、いいとも。被り心地はどうだった…"ミック"。」

「視覚、聴覚、嗅覚と走る上では邪魔にならなかったよ。でも…この勝負服は私に合わないかな。」

「…これは想定外だ。『ソウジペーパー』によるフルフェイスの方を重視にしていたからねえ。」

「その名前はどうなの…次からは被りたくなくなるのだけど…」

「原料に彼の細胞があるのだからしょうがないだろ!さて、着替え終わったようだし…横になりたまえ。」

「はいはい…お願いするねママ(・・)。」

 

『ハリボテタキオン』…否、"ミック"と呼ばれた栗毛のウマ娘は紙袋を取り、ベッドへと寝転んだ。そしてアグネスタキオンが足を揉み始める。

 

「やれやれ…こういうのは私の専門外なのだがね…」

パパ(・・)に何回もこういうことしてもらったのでしょ?今さらじゃん。」

「…ふむ。まだまだ伸び代のある筋肉だ。お姉ちゃんによる指導の成果がしっかり出てきているねえ。来月にはデビューだっけ?」

「…うん。ママを超えるかもね。」

「言ってくれるね…だが、ケガだけは気をつけたまえよ。」

「分かってる。」

 

「タキオンちゃん!」

 

勢いよく研究室の扉が開く。アグネスフライトが中に入ってきたのだ。

 

「お姉ちゃん!どうかしたかい?」

「どうかしたかい?…じゃないわよ!何勝手に"ミック"ちゃんを走らせているのよ!」

「安心したまえ。どこも故障はしていないから。」

「そういう問題じゃないでしょ!」

「トレーナー…」

「"ミック"ちゃんも走るなら走るで私に報告しなさいよ!私の目から離れたところでケガなんてされた日には…」

「私がそんなへまをするわけ無いだろ。」

「ソウジさんもソウジさんよ…ってあれ?ソウジさんは?」

「あぁ、その紙袋がソウジだよ。」

「何で自分の夫を紙袋に改造しちゃってるの!?ソウジさん…」

 

紙袋を両手に持ち、ソウジの名を呼ぶアグネスフライト。すると…

 

「階段に引っ掛かっていた『ジンソニック』と『ドリームジーニー』をガッチャしてきたぞ!」

 

2人の『ウマ人』を両脇に抱えたソウジが戻ってきた。

 

「ソウジさん!良かった~、紙袋になったと思っていました~」

「フライトォ!?いや、"ミック"の件はだな…」

「…とりあえず、うまぴょいしましょう!私を心配させた罰です!」

「ちょっ!まだ勤務時間…ぎゃー!!」

 

そして、アグネスフライトにより連れ去られた。

 

「…いいの?」

「いいんだよ。とりあえず、残りの『合成因子』を回収して…」

「…ねぇ、ママってパパのどこを好きになったの?」

「んー、顔とかご飯とか臭いとか色々あるから…絞りきれないねえ。それに元々はソウジの方が私に惚れたんだ…」

「えー、嘘だー。ブリザードママかフライトママが正妻でしょ?」

「失礼な!私が正妻だよ!ソウジが私の走りに惚れたのは事実だ…"ミック"もそういう人と会える日が来るかもしれないねえ。」

「ならトレーナーを変えないと…フライトママだとレース以外何も出来ないし…」

「焦る必要はないさ。走ることは嫌いかい?」

「…嫌いではない。ただ…他に好きなこともない。」

「なら、答えが出るまででも走ってみたらいいさ。」

「…うん。」

 

「失礼します!タキオンさん、トレーナー来ませんでしたか?」

 

「…"コン"ちゃん。」

「おぉ"ミック"!ここにいたのか!さっきの特別レースみたか?『ハリボテタキオン』ってやつが凄かったよな!」

「うん。あとちょっとだった…でも無敗三冠の"コン"ちゃんなら『へアリーブラッド』に勝てたかも…」

「へへっ!よせよ…じゃなかった!トレーナーは?」

「えーと、パパを連れてミーティングしにいったよ。」

「あちゃ~、入れ違いか。今後のレースプランについて相談したかったけど…いっか。"ミック"、今からチームのみんなでカラオケでも行こうと思うんだけど…お前もどうだ?」

「あぅ…私、ウイニングライブ以外のだと音痴だしな…どうしよう…」

「行ってくるといいさ。今だから見えてくるものもある。」

「ママ…うん!"コン"ちゃん、一緒に行こ!」

「サンキュー!じゃあ、残りの9人にも声かけに行くぞ!」

「私が最初だったの!?」

 

"ミック"と"コン"と呼ばれたウマ娘は研究室を後にする。残ったのアグネスタキオンただ1人…パソコンのスイッチを入れた。

 

「さて…今回の特別レースのデータと『ソウジペーパー』についての詳細を整理しないとねえ。後は…」

 

研究室にカタカタとキーボードのタイピング音が響く。1時間程が経過して…アグネスタキオンは紅茶を入れるために席から離れた。その画面の最後にはこう書いてあった。

 

 

『以上が我が愛娘『ミックスエレメンツ』の成長レポートである。トゥインクルシリーズでデビューし、どのような活躍をしていくのか…今後に大きく期待。』




本編はここで終わりといたします。1年9ヶ月…ここまで長い間、読んでいただきありがとうございました。

とりあえず、1話から読み返し…誤字の修正や加執をしていきつつ、書きたくなったおまけの話をいくつか書いていこうと思います。また別の作品を投稿することがあればそちらもよろしくお願いします。

最後にもう一度…ここまで読んでいただきありがとうございました。
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