因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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アグネスフライト…あなたが亡くなり1年が経ちました。天国ではゆっくり過ごせていますか?
…この作品では私はあなたの名前を何度も使わせていただきました。今回も経緯を込めて使わせていただきます…どうぞ!


その後の話1 きっと空を

アグネスフライトは中央トレセン学園のチームトレーナーである。トレーナーになり10年以上の時が流れ…現在、彼女は11人ものウマ娘と契約した。

なかなか勝てないウマ娘もいた、ケガに泣いたウマ娘もいた、中には無敗の三冠達成というとんでもない偉業を達成したウマ娘もいた。そんな経緯もあり、今やアグネスフライトは名トレーナーの1人である。そして未デビューだった最後の1人…自身の姪でもある『ミックスエレメンツ』が勝利したことで無事に全員がメイクデビューを果たしたのだ。

 

そして今日、東京レース場にて担当しているウマ娘の1人が出走する…ラストランとして。

 

「トレーナー、プイさん…行ってきます!」

「行ってらっしゃい…"コン"ちゃん。」

「…頑張って。」

 

『さぁ、三冠ウマ娘が入場してきました。

担当トレーナーのアグネスフライトがラストランを決めたこのジャパンCの舞台で…飛行機雲の軌跡を残せるのか…『コントレイル』!』

 

パチパチパチパチ

 

レース場の観客席からは大きな拍手が聞こえてきた。

 

ーーー

 

「フラ…んん!トレーナー、コンちゃん…勝てるかな?」

「大丈夫だよ、プイちゃんが応援してるから。」

「プイちゃん…って、えぇ!?ディディディ…ディープインパクトさん!?」

「…どうも。」

 

コントレイルを心配していたミックスエレメンツだったが…アグネスフライトの隣にいたウマ娘に目玉が飛び出した。ディープインパクト…無敗の三冠を達成した日本を代表するウマ娘の1人である。そんな彼女が自分の目の前にいて、軽い感じに挨拶をしてきたのだ。

 

「あ、あああ…何でこんな所に彼女ががが…」

「落ち着いてミックちゃん。ソウジさんが担当してたからその縁で…」

「パパが!ディープインパクトさんの?担当!?」

「…もしかしてソウジの娘?…正確にはソウジのサブトレーナーのデサイレンが担当だったよ。」

「デサイレン?」

「…アメリカで活躍してたウマ娘。…たまに私の身体に憑いてくる…生霊?」

「生霊!?そんなのサブトレーナーにしてた…パパって何者なの?」

「…スーパーモルモット、かな。…後はかなりのXXXX…テクニシャンで気持ちよかった。…そろそろレースが始まるよ。」

「待って!今何かとんでもないこと…」

 

頬を赤く染めながら淡々と言うディープインパクトに開いた口が塞がらなくなったミックスエレメンツ。

 

「ほら、ミックちゃん!あなただけ特別にこっちに連れてきたんだからしっかり見なさいよ!それに今日みるレースはジャパンCだけじゃないからね。」

「フライトママ!パパって…」

「ここではトレーナー、ね。そういう話なら後で聞くから。」

「…後でパパにも問い詰めないと。」

「…久々に会いたくなってきた。…フライトさん、XX飲むから()まぴょいしてもいい?」

「いいけど今は"アレ"になったカフェちゃん相手してるし…明日は私とグラスちゃんの番だから…早くても3日は後になるかな。ソウジさんに連絡させるからヤったら写真ちょうだい。プイちゃんの両手ピースでね。」

「…分かった。」

「いやいやいや、何もよくないよ!そもそもカフェさんとグラスさんって誰!?パパってブリザードママやフライトママ以外にも爛れた関係者いたの!?ディープインパクトさんも『分かった』じゃないですよ!?」

「ほら、ファンファーレ鳴ったよ!」

 

ミックスエレメンツがモヤモヤしながらもターフへと目を移し…ジャパンCが始まった。

 

ーーー

 

『第41回ジャパンCが…始まりました!

コントレイル良いスタート、ブルームは後方から。

キセキは………前にいかないようですね。

先頭争いはアリストテレスとシャドウディーヴァ。

ワグネリアン、サンレイポケット、シャフリヤールと続き、第1コーナーをカーブしました。

コントレイルは中団の前の方にポジションを取りました。』

 

「これってどうなの?」

「…囲まれてない。…内枠引いてるのもあって…いい位置。」

「大丈夫。コンちゃんなら…絶対…大丈夫。」

 

アグネスフライトは拳に力を込める。

 

 

『各ウマ娘たちが向正面へと入ってきました。

先頭はアリストテレス…2、3バ身離れてワグネリアンとシャドウディーヴァ、さらにオーソリティが前から4番手。

今年のダービーウマ娘シャフリヤールは前から5番目、その後ろからはサンレイポケット。

中団コントレイル、その外ユーバーレーベン……キセキだ!

キセキが後方から一気に上がってきました!』

 

「キセキ!キセキ!キセキ!」

「捲れ!捲れ!捲れ!」

 

「あの位置から上がっていくの!?」

「これでこそキセキちゃんね…」

「…なかなか出来ない。…私でももう少し足を溜める。」

「前のペース…崩れない?」

「崩れるわね…でも、コンちゃんなら…」

 

アグネスフライトの拳から血が滲む。

 

 

『グランドグローリー、ブルームと続き、ここで外からキセキがかわして前にいきます!

グランドグローリー、ブルームに続いてジャパン。

その後ろに続くのはロードマイウェイ、ユーキャンスマイル、さらにはウインドジャマ―。

モズベッロとマカヒキが並び…最後方からはムイトオブリガード。

先頭はキセキ!

6~7バ身離して先頭指定席にキセキ!

そのまま第4コーナーカーブへ入りました!』

 

「キセキ!キセキ!キセキ!」

「粘れ!粘れ!粘れ!」

 

「…」ガタガタガタガタッ

「ーーフライトママ!?」

「…フライトさん!?」

 

レースは終盤、ウマ娘たちは最後の直線に入ろうとしていた。そんな中、関係者席にいたアグネスフライトの身体が突然に震えだす。ミックスエレメンツ、さらにはディープインパクトまでもが驚いた。

 

「…すぅ。」

 

震えが止まったかと思えば、目を閉じて一気に息を吸う。

 

 

『最後の直線!

キセキのリードが3バ身から4バ身…ここでオーソリティとアリストテレス、さらに内からシャドウディーヴァが差を詰める。

さらには外から今年のダービーウマ娘シャフリヤールと昨年のダービーウマ娘コントレイルだ!』

 

「コントレイル頑張れっ!!」

「ーー!?」キーン

「…!?」キーン

「コントレイル頑張れ!来い来い来い来いコントレイルーッ!!」

 

大声で担当の名を叫ぶアグネスフライト…コントレイルはそれに応えるように加速する。そして…

 

 

『先頭はオーソリティ!

しかし外からコントレイル、コントレイルだ!

コントレイルがかわした!

コントレイル、完全に抜け出して…もう他には何も来ない!

空の彼方に最後の軌跡、コントレイル!!』

 

ワアッーーーッ!!

 

「はぁ…はぁ…見た?コンちゃん…コンちゃん…勝った!コンちゃん勝った!コンちゃん勝ったよ!!…あれ?」

「…」

「…流石にうるさい。」

 

喜ぶアグネスフライトのすぐ側には突然の大音量により目を回したミックスエレメンツとそれを支えるディープインパクトがいた。

 

 

『コントレイルやりました!

師のアグネスフライトが勝ったこのレースで有終の美を飾って見せました!

"飛行機(アグネスフライト)"に続く"飛行機雲(コントレイル)"…これが本来の姿です。』

 

ーーー

 

『先頭はファストフォース!

外からはエイティーンガールとタイセイビジョン!

ここでエイティーンガールが抜け出してゴールイン!!』

 

パチパチパチパチ

 

コントレイルのウイニングライブが終わり、他のチームメンバーがいる阪神レース場の最後に行われるG3レースの京阪杯を見ていた。担当している2人が出走しており、結果は1着、3着という2人とも掲示板に入るという大活躍だった。

 

「トレーナー!エイトちゃんが勝ったよ!フォースちゃんも3着に粘ったよ!」

「…すごい!コンちゃんの勝利が…繋がったのね!…あれ!?シックスちゃんから連絡来てた…」

「何て来てるの?」

「『コンちゃん、ラストランお疲れ様。』だってさ。」

「そっか…うん。ラストランか…」

「ほら!しゃきっとしなさい!まだコンちゃんのレースは夢の舞台(ドリームトロフィー)で続いていくのよ。」

「トレーナー…」

「エイトちゃんたちのウイニングライブが終わったら取材だから…それまで心の整理は終わらせておきなさい。」

「はいっ!」

 

笑顔で答えるコントレイル。彼女が駆けたターフにまた新たな軌跡が刻まれた。

 

 

ーーー

 

「…え?…今からでいいの?…カフェが"アレ"だからデサイレンを私に憑かせたいんだ…最低♡…冗談だよ、1割くらいは。でも直接デサイレン本人を呼べば喜んで…ん?制服?…まだ着れるはずだけど…うん、持っていく。アレは無しで……今回こそはちゃんと飲むから。…また後でね…私の虜(ソウジ)♡」




・アグネスフライトの担当ウマ娘たち

0:現役。無敗の3冠を達成した。ラストランであるジャパンCを勝利。アグネスフライトとディープインパクトに憧れている。トゥインクル引退後はドリームへと移籍予定。

1:クラシック級で有マ記念を勝利。凱旋門賞にも挑んだ。有マ記念の他にG3を2勝、G2を2勝している。ドリームへと移籍済み。

2:現役。アグネスタキオンとソウジの娘。デビュー戦を勝利。現在1勝。

3:菊花賞を勝利し…アグネスフライトにトレーナーとしての初G1勝利を捧げた。しかし、次走の有マ記念でのケガによりトゥインクル引退。ドリームへと移籍した現在も復帰に向けて治療中。

4:現役。中央での敗北が重なり地方へ移籍していたがアグネスフライトにスカウトされたことで中央へと再移籍…CBC賞をレコード勝利。ロードカナロアとサクラバクシンオーに憧れている。地方時含め、現在6勝。

5:短距離G1である高松宮記念とスプリンターズSを2つとも勝利した名スプリンター、針のような鋭い末脚を持つ。ドリームに移籍済み。

6:アグネスフライトが初めて契約したウマ娘。クラシック級で同期のディープインパクトに4度敗れる。翌年の京都記念で初重賞を勝利したもののケガによりレースから引退。チームを離れアイルランドに留学した後、トレーナー試験に合格。現在はアグネスフライトのサブトレーナーとしてチームにいる。たまにサンデーサイレンスにより憑依される。

7:現役。ドリームジャーニーに憧れている。オークスと秋華賞に出走したものの敗れた。現在2勝、秋華賞トライアルの重賞では2着に入る。

8:現役。アグネスタキオンに憧れている。コントレイルのラストラン日に重賞2勝目を勝ち取った。現在6勝。主な勝利はキーンランドCと京阪杯。

9:オルフェーヴルに勝ったことがある。勝った重賞は意外にもG1を1回のみ。ノースフライトの大ファン。ドリームに移籍済み。

10:現役。トゥインクルの大ベテランでフリースタイルの絶対王者。有マ記念にも出走したこともある。現在18勝、内フリースタイルの重賞が13勝(G1は7勝)。

ーーー
▼登場人物にコントレイルが追加されました
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