因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
時はスイープトウショウがドリームトロフィーリーグを引退した数年後…
「使い魔~!今夜こそは一緒に出かけるわよ!」
「…すまないスイープ。今日はアグネスフライトと打ち合わせがあるから…」
「フライトさんと!?…まさか浮気じゃないでしょうね?」じー
「もしそうなら俺がソウジさんに殺されるわ!!……『ブラストワンピース』について前担当である俺の話が聞きたいんだって。あと、『シックスセンス』も一緒に来るから2人だけって訳じゃないから。」
「ドリームに移籍した時に担当が変わったのでしょ?それってどうしても今日しないとダメなの?」
「契約が終わったからといって、縁が切れる訳じゃないよ。トレーナーは助け合い。」
「ねぇ…アタシも一緒じゃダメ?」
「流石にダメだよ…」
「…分かってるわ。言ってみただけ。」
「ごめんねスイープ、いってきます。」
………
とあるバーにてスイープトウショウは1人で注文したカクテルが来るのを待っていた。
「むぅ…何でよ…何時になったら一緒になれるのよぉ…」
「何があったかは知らないけど……ほら、スクリュー・ドライバーが出来たよ。アタシで良かったら話し聞くよ。」
「…ありがとうネイチャ。」
この店のバーテンダーであるナイスネイチャよりカクテルを渡され…スイープトウショウは一口飲む。
「あら…美味しいわね。いいオレンジジュース使ってるの?」
「まぁ、搾りたてってのはあるかな…」
「今度来たときは使い魔にも飲ませてあげようかしら…はぁ。」
「何々?旦那さんの悩み?そういえばハジメトレーナーと結婚してたんだっけ?凄いよね…三冠ウマ娘の『オルフェーヴル』とかを担当してる名トレーナーなんでしょ?」
「…そうね。それのお陰でいつも大忙し…ちゃんと休めているのか心配なのよね。」
「なるほどね。ちなみにアタシの旦那はパティシエなんだけど、最近ホテル勤めになったからか帰りが遅くなってね…あんまり休めてなさそうなんだわ。」
「ふーん…ネイチャの旦那もパティシエなんだ。キタサンと同じね。」
「キタッ…!?」
「…?どうしたの?」
「何でもない何でもない。」
急に青い顔になるナイスネイチャ。慌てて話題を切り替える。
「まぁ、トレーナー業って忙しいからしょうがないと思うよ。この前はフライトさんも忙しくて子供作れないって愚痴ってたわ。」
「…忘れがちだけどフライトさんって結婚してないわよ。タキオンの旦那のところに転がりこんでるだけ。」
「あそこは…うん、あんまり見ない例外中の例外だから。」
「奥さんいる男と子供作るってどうなのよ…」
「うぐっ!」
「…ネイチャ?」
「…何でもないから。本当に…ほら、グラスが空になったよ。他に何か飲む?」
「……オレンジブロッサム。」
「あいよー!」
オーダー受けたナイスネイチャはレシピ通りにシェイカーに材料を入れて…シャカシャカの振り始める。
「ねぇ…ネイチャ。」
「何々?」
「ネイチャって…子供っているの?」
「…はい?」ピタッ
「…アタシ、来年ママになるの。だから…ちゃんとお世話とかが出来るか不安で…」
「あ、あぁ…そういうことね。2人いるけど…」
「2人いるの!?ねぇ…この後時間ある?色々と教えて欲しくて…」
「アタシでいいの?元チームメイトのカレンとかデュランダルの方がよくない?」
「ダメよ!アイツらアタシの使い魔を
「ならカワカミとかフラワーは…」
「…結婚してないから論外!」
「エアグルーヴさんなら…」
「今、海外!」
「キタサンは?」
「聞ける訳ないでしょ!…アタシの方がお姉さんなんだからさ。」
「…分かった分かった。でも今日は流石にダメかな…空いてる日をLANEで送るから…」
「決定ね、約束よ!よろしくねネイチャ先生!」
「先生か……デジャブだ。それはそうと…オレンジブロッサムが完成だよ。」
「いただくわ……ふぅ。ごちそうさま、会計をお願いするわね。」ゴクゴク
出されたカクテルを一気に飲み、スイープトウショウはバーを後にした。
ーーー
後日…ナイスネイチャがスイープトウショウの家へと訪ねてくる。
「お邪魔しますよっと。」
「いらっしゃい!…あら?いい臭いがするわね!スイーツ?」
「正解~、旦那が持っていけって作ってくれたんだわ。ほら、学園近くにあったあのケーキ屋覚えてる?」
「えぇ…デュランダルが食べ尽くして出禁になったあのケーキ屋でしょ?…アタシが一緒に行かなかったばかりに…」ずーん
「あちゃー、嫌なこと思い出させちゃったか…。旦那、最初はそこで働いていたんだわ。そこで問題!この箱には何が入ってると思う?」
「ショートケーキね!1番人気ってメニューに書いてあったし!」
ナイスネイチャがニヤリと笑い、箱からスイーツを取り出した。出てきたのは糸のようなクリームを上から纏った黄色の栗が乗ったケーキ…
「残念…答えはモンブランだよ。」
「へー、そうなんだ。ちなみにアタシが1番多く食べたのもそれよ。」
「お?目の付け所がいいねぇ~」
「アタシが直接買った訳じゃないわ…キタサンが差し入れでよく持ってきてくれたの!」
「…その時からかよっ!!」
「ネイチャ?」
「あー、ごめんごめん。とりあえず、まずはこれでも食べようか。」
「そうね…グランマから貰った特製のハーブティーを入れてあげるわ。少し待ってなさい!」
ナイスネイチャの持ってきたスイーツを2人は味わった。
ーーー
「で、まずは何をしたらいいの?」
「人にもよるけど…必要なものを揃えることかな~」
「思いついたのはもう買ってあるわよ!ほら!」
「どれどれ…」
まじまじとスイープトウショウの用意した物をみるナイスネイチャ…そして、苦笑いをした。その顔にスイープトウショウは怯む。
「な、何か足りないのあった?」
「スイープ自身のは無いの?」
「アタシ?」
「そうそう、準備が必要なのは赤ちゃんの分だけじゃないんだよ。」
「そうなのね…」
「まぁ、知らなかったらそんなもんよ。アタシもスカイから聞いて知ったくらいだし。」
「スカイ…セイウンスカイのこと?意外な繋がりね。」
「ま、まぁね…とりあえず、他に必要そうなのは後でメモにでもまとめておくから。」
ナイスネイチャは誤魔化すようにスイープトウショウが出した物を一緒に片付けた。
ーーー
数分後、スイープトウショウの手にはミルクの入った哺乳瓶があった。ミルクといってもただの牛乳を温めて飲める温度にまで冷やしただけの物であるが。
「こうやって冷やすのね…次は何?」
「いや、物が揃ってた時点で大体はいけるから…これくらいでいいと思うよ。」
「えー…他に何か出来ることないの?」
「他ねぇ。んー、イメージとか?」
「イメージか…分かったわ!やってみる!」グイッ
「んぐ!?」
スイープトウショウはナイスネイチャの口におしゃぶりを入れて、自身の膝へと寝かせた。突然なことにナイスネイチャの目が丸くなる。
「えーと、よしよし…」
「んっ!」
「コラコラ!暴れないの!」ガシッ
「んん!!」
「とりあえず、いつも使い魔に使ってるので抑えて…」
ガチャ、ガチャ
そして、スイープトウショウは左手のおしゃぶりでナイスネイチャの口を塞ぎつつ、右手を器用に使って腕と足を手錠で拘束する。
「んー!?」
「まずは頭を撫でる…」なでなで
「ん!んん!んー!」
「あっ!ミルクあげないと!」すぽっ
「ぷはっ!ちょっ…スイープ!待っ…んぐ!」
ナイスネイチャの口からおしゃぶりを抜いたかと思えば次に哺乳瓶を突っ込むスイープトウショウ。
「いっぱい飲みなさい!」
「んんん…んぐっ!」ゴクゴク…ドボッ!
「あら…失敗かしら。えーと、鼻を下に向けて逆流しないように…」
「ん、んん…」ゴクゴク
スイープトウショウはミルクをナイスネイチャへと飲ませる。しかし、むせたのかナイスネイチャの鼻からミルクが漏れる。
スイープトウショウはそれをティッシュで拭き、ナイスネイチャの頭を位置を上げて、再びミルクを飲ませる。哺乳瓶に入った全てのミルクを飲みきるまでナイスネイチャが解放されることはなかった。
………
ミルクが飲み終わり、手錠を外されたナイスネイチャは鬼の形相でスイープトウショウを睨む。スイープトウショウは困惑しながらも身体が反射的に正座して動けなくなっていた。
「スイ~プ~?何か言うことは~?」
「…えーと、ごめんなさい?」しゅん
「はぁ…どんなイメージでそうなったの。あんた、赤ちゃんが暴れたら手錠で抑える気なの?」
「あ!そうね…小さい手錠も買っておかないと!」
「違うわっ!…そもそも何でそんな物があるの?」
「え?ネイチャの所にはないの?」
「ある訳ないでしょ!手錠を何だと思ってるの?」
「決まってるじゃない…愛情の証よ!」
耳と尻尾を激しくと揺らして答えるスイープトウショウにナイスネイチャは頭を抑える。
「…誰から聞いたの…本当にマジで!」
「使い魔よ!付けたらとっても喜んでくれるの♪く、首輪は夜の営みでしか付け無いわよ!」
「普通は付けないからね!…いや、キタサンはがっつり付けてたわ。」
「ほら!キタサンはちゃんと分かって…あれ?何でネイチャがキタサンのそんなこと知ってるのよ?」
ナイスネイチャの顔が青くなる。そして、また気まずそうにスイープトウショウから目を反らした。
「…悪いけど、詳しくは言えないんだわ…これが。」
「怪しいわね…まぁ、いいわ。キタサン本人に聞くだけだから。」
「うーん、うん。そうしてくれるかな…あはは。因みにフライトさんは電気責めが好きらしいよ。」
「うん、知ってる。アタシ、一回やられたし。」
「…え?」
「ほら!フライトさんが何人もスタンガンで捕まえては背負って捕まえては背負ってをしたあの事件!…アタシ、グルーヴさんの次にやられたのよ。」
「…そうだった。そんな事件あったわ…」
ナイスネイチャは遠い目になった。
「それで…アタシのママ魔法はどうだったの?」
「…うん、ハッキリ言うと酷すぎるわ。本当にしてたら赤ちゃん、泣くどころの騒ぎじゃないからね。」
「そんな…」
「まぁ、アタシも出来る範囲で協力してあげるからさ…そんなに悲観しなくていいよ。最初は誰だって不安なんだから。」
「ネイチャ…」
「とりあえず、手錠は使わない…いい?」
「分かったわよ…」
こうして、ナイスネイチャによる育児予習は終了となった。
………
「ただいま、スイープ。」
「お帰り、使い魔~♪ご飯にする?お風呂にする?それとも…」
「カ・レ・ン?」
「ぎゃーーっ!?何でアンタがいるのよ!」
「……」ふっ
「デュランダル!?アンタまで…」
「いつスイープが産んでもいいようにサポートしてくれるそうだ。」
「絶対違うわよ!あわよくば使い魔を自分の物にしたいと思ってるだけよ!」
「そんなことないよ~!確かにお兄ちゃんのことは今も大好きだけどぉ…」
「…」コクッ
「スイープちゃんの幸せの支えになりたいだけだよ~」じー
「…」じー
「ん?」
「使い魔の方を見るな!アタシのよ!」
「まぁ、そう言うなって…」
「ハジメもデレデレしてんじゃないわよ……バカーー!!」