因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
タキオンメモ:『合成因子第十七号ローズゼラニウムについて』
XX月11日
・誕生
→ニシノフラワーの『因子』とライスシャワーの『因子』を合成したことで完成した第十七号の『合成因子』に『ローズゼラニウム』と名付ける。
→その他、ニシノフラワーと合成した『因子』はキングヘイローとの『ロードプロテア』、サクラバクシンオーとの『タニウツギ』、ツインターボとの『クルマバナ』、ビコーペガサスとの『ツノゴマ』の4つ。何れも短距離適正は無し。ただし『ロードプロテア』は可能レベルで有り。
・被験者Sが適正距離テスト中に体内の『タニウツギ』を腕輪に回収直後に『ローズゼラニウム』を飲ませた
→今回は短距離適正の調査のため、被験者Sは常時回収のツボにひ鍼をしている状態
→被験者Sは5秒程叫ぶと『ローズゼラニウム』の『ウマ人』へと変化した。(慣れてきてるね。)
・髪色は黒鹿毛
・身体能力
→短距離適正有り。後日、他の適正も検査する。
・脚質
→セイウンスカイとの併走でタイムより先行=差し>>追い込み>逃げ、と記録。
XX月12日
・レース実行
→カレンチャン、サクラバクシンオー、シーキングザパール、タイキシャトル、ビコーペガサス、ヒシアケボノとの特別レースに出走。"先行"でいくも重バ場に足をとられ、ビコーペガサスに敗北。
→その後の精密検査により被験者Sの右足に捻挫あり。
余談
・『因子』入手
→カレンチャン、シーキングザパール、タイキシャトル、ヒシアケボノの『因子』を入手した。使用した腕輪は新型。
XX月16日
・『ローズゼラニウム』回収
→被験者Sは捻挫以外問題なし。
XX月17日
・アグネスタキオンへ『ローズゼラニウム』注入
→『ブレジーケン』同様に私自らの体へ注入した。
→前回との違いは旧型の腕輪を使用。ゆっくりと『アグネスタキオン』の因子を抜き、『ローズゼラニウム』もゆっくり入れることで体への負担が減った。
・身体能力2
→計測結果より『ローズゼラニウム』の適正距離は短距離、長距離と異質な適正であった。しかし、マイル、中距離も可能レベルではある。
→ダート適正はなし
XX月18日
・『ローズゼラニウム』回収
→『ブレジーケン』同様にトレーナー君の協力の元、回収。
→これにより旧型の腕輪を使用することで急な疲労感を軽減できた。それはそうと疲れているだろうとロイヤルビタージュースを飲まされた…許さないぞトレーナー君!しかし、時間を掛けずに軽減が望ましい。
以上が『ローズゼラニウム』の実験レポートである。次回はジャパンカップ後にスケジュールを合わせつつ行っていく予定だ。
ーーー
ソウジはアグネスタキオンからとある提案をされた。
「トレーナー君、ジャパンカップに出走してもいいかな?」
「ん?有マ記念じゃなくてか?」
「どうしても出たいんだ。ダメ…かな?」
「テイエムオペラオーやゼンノロブロイみたいに3冠取りにいくのか?」
目が泳ぐアグネスタキオン。何とか口を開く。
「えーと、海外のウマ娘の『因子』を貰いたくてね…」
「それは国際問題に成りかねないので辞めておきなさい。で、本当は?」
「…お姉ちゃんが最後のG1レースとして出るらしいんだ。」
「お姉ちゃん…?あ、『アグネスフライト』か!しかし、君から家族の名前を聞くとは意外だな!」
「トレーナー君は私のことを何だと思ってるんだ?」
「マッドサイエンティスト。」
至極真っ当な回答にアグネスタキオンはキレる。
「あー、耳が無い状態でモルモット君が『ウマ人』になったらどうなるか、気になってきたね。ちょっと拘束してゴッホにするだけだから今すぐにでも…」
「冗談だって!俺の愛バ!世界一愛してる俺の愛バ!」
「そんな…!可愛い奥さんだなんて…」もじもじ
「言ってないからな!」
「子供は最低でも6人は欲しいね。全員ウマ娘で私たちの指導でG1レースを勝たせてあげて…」もじもじ
「タキオン!?…タキオン?おーい…」
掛かったアグネスタキオンが正気に戻るまでに後10分。
………
「コホン、とにかく私はお姉ちゃんとともにジャパンカップに出たいのだよ。」
「分かった登録してみよう。では、ジャパンカップで勝つために…今日は出そうなライバルたちを確認していこう!」
「もちろんだとも!」
「早速だがこれは去年のレース映像だ!…勝ったのは君の同期でダービーウマ娘の『ジャングルポケット』。あのテイエムオペラオー、メイショウドトウ、ナリタトップロードと7名のゲストを抑えての勝利だ。」
そこにはテイエムオペラオーをギリギリ差し切りゴールをするジャングルポケットの姿があった。
「ジャングルポケット君ね…」
「彼女は去年の年度代表バにもなっている。前回の天皇賞(春)出走後にケガをしたため宝塚記念は出れなかったが…、最近治ったとのことでジャパンカップに来る可能性は十分にある。」
「復帰レースということだね。」
「また、天皇賞(秋)でも出走したナリタトップロードやエアシャカールも参加してくるだろう。」
「ふむふむ…カフェは?」
「フランスでの出走後にケガが見つかったらしく、ジャパンカップにはいない。」
「つまりはいつも通りにケガだけしないでいれば勝てるということだね。」
ソウジはアグネスタキオンのあまりにあまりな回答に固まってしまった。
「いやいやいや。君の実力は認めてるけど、なぜそうなる!」
「何?私が勝てないとでも思ったのか?私は無敗のウマ娘だぞ?」
「公式ではな。『ブレジーケン』の時はツインターボに負けたじゃないか。」
「『アグネスタキオン』としての私は負けてない!…さて、後は『合成因子』の実験と行っていこうじゃないか。」
「ねえ?話聞いてた?今日はライバルたちの考察を…」
「いつも通りに過ごすで話は終わっただろ?とりあえず…これを飲みたまえ!」グイッ
「ごばっ!」
ゴクン
「かぁっ…!あ、あぁ…っと!急にするなよ!ったく、慣れないな、この感覚…」
「いや、その反応は慣れてきてるからだよ。ふむ…髪の色は黒いままか。見た目は『エンプレススズカ』に似てるねぇ…エアグルーヴ君の『因子』はかなり強いのかもしれない…なっ!!」ガクッ
ソウジの体は『ウマ人』へと姿を変えた。その姿は『エンプレススズカ』に近いものの纏うオーラが明らかに違った。痺れるような…潰されるような威圧感、アグネスタキオンは直にそれを肌に感じていた。それを気にしつつ、練習場へと向かった。
「タキオン、大丈夫か?」
「ハハハ…私はとんでもない怪物を生み出したのかもしれないねぇ…」
「タキオン?」
「では、2200mを走ってきてくれ。適正があると判断したら、データ採取を兼ねて私との並走を頼むよ。」
「分かった。」
『ウマ人』が2200mを走り終わった後、アグネスタキオンとの並走が始まった。
………
「はぁ…はぁ…。モルモット君…今日はここまでにしてくれないか?」
「ん?いつもよりバテるの早くないか?」
「重力10倍の環境でティラノサウルスとトレーニングをしてる気分だよ…とりあえず、『ブレジーケン』に代わってくれ。」
「分かったよ。」ゴクン
ソウジはツボにひ鍼を刺し、腕輪を付け、今実験していた『合成因子』を抜き取り、『ブレジーケン』の合成因子を飲み込んだ。
「ーー!!ぐぅ…」
そして『ブレジーケン』の『ウマ人』へと姿を変えた。
「ふぅ…ようやく楽になったよ。モルモット君、君のオーラが強すぎるよ。」ペタン
「と言われても俺は普通にしてただけなんだけどな…」
「ってことは、本人は威圧しないようにかなり普段からかなり抑えていると言うのか!?」
「なぁ、エアグルーヴと誰を混ぜたんだ?」
「…皇帝シンボリルドルフ。」
「マジかよ!よく手に入れれたな!」
「『ブレジーケン』でのレースの後でちょっとね…」
「なるほど…名前はどうするよ?」
「感電と同時に魂を吸い取られてる感覚だったよ…『デビルジュピター』だ。」
「悪魔と木星?」
「ジュピターは雷神ゼウスも表すのだよ。」
「悪魔と神って…まぁ、いい。これは特別レースを行うのか?」
「まだ『ローズゼラニウム』のデータをまとめれてないんだ。だからレースを行うつもりはない…それと今はジャパンカップに向けて集中したい。」
「この負荷は役に立ちそうだから、しばらくは『デビルジュピター』との並走を中心にトレーニングを行っていくこととしよう。よし、今日はここまでだ。明日からまた頑張ろう。」
「その…モルモット君?悪いのだが…運んでもらってもいいかな?ずっと威圧を感じていたからか腰が抜けてしまって…」
「…はぁ。」
「出来ればお姫様抱っこで頼むよ。」
「分かった、分かった!」
ダキッ
「へ?本当にお姫様抱っこ?えーと、やっぱり下ろしてもらっても…」
「さっさと戻るよ?」
「…はい。」
その日、顔を真っ赤にして運ばれるマッドサイエンティストが目撃された。
・おまけ(ニシノフラワーの組み合わせでの選択)
アグネスタキオン→ビコーペガサス、サクラバクシンオー(短距離適正だから)
ソウジ→ツインターボ、ライスシャワー(小さいから)
セイウンスカイ→キングヘイロー(キングだから)
・おまけ2
ジャングルポケット…アグネスタキオン、マンハッタンカフェと同期。元ネタは『おかあさんといっしょ』の童謡『ジャングルポケット』。主な勝利は東京優駿とジャパンカップ。この2勝によりマンハッタンカフェを抑え年度代表馬となる。天皇賞(春)のケガによりジャパンカップに復帰し、出走するもその次の有馬記念でのケガで引退する。引退後は種牡馬になり、トーセンジョーダンやジャガーメイルなど8頭のG1馬が生まれた。この競走馬の活躍からお笑いタレント『ジャングルポケット』が結成された。余談だがジャングルポケットの斉藤さんはジャングルポケット産駒(母父エルンコンドルパサー)の『オマタセシマシタ』の馬主である。能検に通ったらしいので今後の活躍に期待。