因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

132 / 158
『ガストリック』…また走ってくれて嬉しい。


その後の話7 結成『ピカピカシスターズ』

時はアグネスフライトやメジロラモーヌ、エアグルーヴらが学園を卒業した翌日…

 

「という訳でタキオンちゃん、アイドルしてくれない?」

「何がどういう訳なんだね?というかまだ制服なんだねお姉ちゃん…」

 

何故かアグネスフライトはアグネスタキオンの研究室へときていた。

 

「この後に風紀委員の娘たちと遊びにいくからね…それに3月中はまだ学生よ。んん!そんなことより入学式の後ってファン感謝祭があるでしょ?フラッシュちゃんがファル子ちゃんに対抗したいってことでメンバー集めているの。それにはある条件があるってね…」

「…興味は無いが聞いておこう。」

「それは…"光"よ!」

「そうか。お姉ちゃんはアグネスフ"ライト"だから条件は満たしているようだね。」

「私は卒業したから参加出来ないわよ!?」

「では"ライトニンプリンス"の『合成因子』か、そこにある副作用で発光する薬をそこら辺のウマ娘に…」

「それは危険な『合成因子』だったでしょうが!フラッシュちゃん!説明お願い!」

 

「失礼します。」

 

扉からエイシンフラッシュを筆頭に4人のウマ娘が入ってくる。そのメンバーを見て…アグネスタキオンはげんなりと肩を落とした。

 

「…なるほど、確かに"光"だねぇ。」

「それは説明が省けて助かります。では、早速ですが全員分の自己紹介を聞いていただきましょう。」

「いや、待ちたま…」

 

アグネスタキオンの言葉を無視して4人が並びそれぞれのポーズを取る。

 

「おーほっほっほっ!"後光"担当の『キングヘイロー』よ!あなたにキングをみる権利をあげるわ!」

 

「"光王"『カルストンライトオ』、最速です。」

 

「"輝き"担当の『メジロブライト』ですわ~。皆様、楽しんでいってくださいね~。」

 

「"閃光"担当の『エイシンフラッシュ』です。未デビューという不肖な身ですが『ピカピカシスターズ』のリーダーをさせていただいています。本日はよろしくお願いします。」

 

そして、4人はアグネスタキオンへと顔を向けた。

 

「…いや、そんな『どうですか?』みたいな顔を向けられても…シンプルなグループ名だね、としか…」

 

「シンプルですか…もう一手間欲しいところですね。」

「キング様の台詞を減らしますか~?最初の高笑いを無くすとか~?」

「嫌よ!あれが無ければテンションが上がらないわ!」

「タキオン、最速の『合成因子』はありますか?お手合わせしたいのですが。」

 

「自由だね君たちは…お姉ちゃん、私不安しかないのだが?」

「まぁまぁ…タキオンちゃんには走って歌って踊ってもらうだけでいいから。」

「だけ、では無いよお姉ちゃん…というかまだ私は了承していないのだが。」

「ソウジさんにタキオンのアイドル姿が見れるって言ったらオッケーもらったわよ。」

「ソウジィ!?勝手に了承して…今、何をしてるのやら…」

「今はデサイレンさんと一緒にプイちゃんのデビューに向けて調整中よ。大丈夫、感謝祭はちゃんと見てくれるから。」

「…」

「あの…これからのスケジュールの説明に入ってもよろしいでしょうか?」

「フラッシュちゃん…ごめんごめん。それじゃあ、お願いね。」

「はい、まずは感謝祭で私たちがすることですが…」

 

………

 

「話をまとめると…私は"超光速"担当で、感謝祭ではファル子君と共にダート部門で出走、『逃げ切りシスターズ』との合同ライブ練習時には出来るだけ参加して欲しい、と言ったところかな?」

「はい、時間は決まり次第…遅くとも前日までにはお伝えしますので…お願いできますか?」

「あぁ、分かった。だが…去年のような走りは期待しないでくれよ。」

「えぇ…今のあなたとファルコンさんとなら、いい勝負になるかと思います。」

「話がまとまったみたいだし私は帰るわね…またね。次はトレーナーとして会いましょう。」

「フライトさん…最後までありがとうございました。」

「感謝祭でのライブ、上手くいくといいわね。」

 

そういうとアグネスフライトは部屋を後にした。

 

「タキオン、服を脱いでください。」

「ライトオさん、はしょり過ぎよ!んん、ライブ衣装を合わせたいの…身体のサイズを測ってもよろしいかしら?」

「あぁ、構わないよ…」

 

アグネスタキオンがそのままスカートを下ろすと…

 

「タキオン!『合成因子』と腕輪を………また脱衣麻雀か?」ガラッ

 

ソウジが部屋へと入ってきた。

 

「ちょっ!?ソウジトレーナー!今は衣装のためにタキオンさんのサイズ測ってるの!後にしていただける!」

「悪い悪い。とりあえず扉の前で待ってるから入れるようになったら教えてくれ。」ビタッ

 

そのまま扉を閉めた。

 

「すみませんタキオンさん…彼が戻ってくるとは思っておらず…」

「構わないさ。何、今さら見せて恥ずかしいものでは無いとも。」

「つまりタキオンは…あのトレーナーとヤったのですか?」

「ライトオさん!?言い方!」

「そういえば脱衣麻雀とか言っていましたわね~?まさかソウジ様と2人で~?」

「違う!お姉ちゃんが勝手にしたんだ!ソウジは関係ない!」

「で、いつヤったんですか?」

「ライトオさん!そこを掘り下げないの!」

「…参考に私にも教えていただければ…」

「フラッシュさん!?」

「はい~、測定完了ですよ~。タキオン様、早く服を…ソウジ様をお呼びしますので~。」

「分かったよ………ソウジ、もういいよ。」

 

「了解。んー、とりあえず『シューベルト』にしておくか。タキオン、感謝祭楽しみにしてるな。特にアイドル衣装を着たお前をな!」

 

「…そうかい。」プイッ

 

アグネスタキオンは顔を赤くして反らす。そしてソウジはそのまま必要な物を手に取ると部屋を後にした。

 

「それでタキオン、子供の名前は決まっているのですか?」

「ライトオさん!?さっきよりも話がぶっ飛んでいるわよ!?」

「『因子』と関連した名前にしようとは思っているが…」

「タキオンさんも律儀に答えないの!…え?嘘よね?まさか本当にヤってたの?」

「なるほど…自身の何かに関連する名前が良いと…」カキカキ

「フラッシュさんもメモしない!ブライトさん、何か言って!」

「タキオン様~、ラモーヌ様とチヒロ様の子供の名前はどうしますか~?」

「え?えぇ!?キングの頭ではもう情報が処理しきれないわ…」

 

頭を抑えるキングヘイローをよそにアグネスタキオンは椅子へと腰かけた。

 

「それで…今日、私にして欲しいことはこんなところかね?」

「はい。サイズを測定しましたので…衣装が届き次第また着用していただければ。最後にライブで使用します曲のデータを渡しますので…ライブ練習時まで1度聞いていただけると幸いです。」

「あぁ、一息入れた時にでも聞いておこう。」

「早速ですが明後日より本格的にライブ練習を行いたいと考えております…予定は問題ありませんか?」

「明後日だね…了解した。」

 

その日はそのまま解散となった。そして、ダンス練習をしつつ数日が過ぎる。衣装合わせの日になり…

 

「ふむ…問題ない。しかし…何かしっくり来ないねぇ。」

「むむ?そうですか…似合っていると思うのですが…」

「速さでしょうか?」

「絶対違うわよ!そうね…頭に何か付けてみる?」

「あ~!分かりましたわ~!」

「ブライトさん?」

「ズバリ、靴ですわ~。タキオン様はハイヒールでウイニングライブをしていましたから~。」

「そうだった…ジャンポケ君のくれたアレがそこまで馴染み深いものなっていたとは…」

「なるほど…では、ファルコンさんに相談してましょう。」

 

結局、アグネスタキオンがライブで使用する靴はハイヒールとなった。

 

ーーー

 

『マルゼンスキーとカルストンライトオの接戦!

僅かに内のカルストンライトオが先頭か!

カルストンライトオ、今1着でゴールイン!』

 

『アイネスフウジンが逃げる!

アイネスフウジンが逃げる!

ここで外からキングヘイロー!

届くのか?ここから届くのか?

届かない!アイネスフウジン逃げ切った!』

 

ファン感謝祭の日、『逃げ切りシスターズVSピカピカシスターズ』の5本勝負が始まっていた。現在は短距離部門、マイル部門とレースが行われ、1勝1敗の結果となっている。そして、アグネスタキオンの出番となった。

 

「タキオンちゃん、今日はよろしくね!」

「あぁ、君の期待に答える走りが出来ればいいのだが…」

「ううん。ファル子じゃなくて…今日はファンのみんなのために走って欲しいの。だがら…いつも通りの走ってもらえたら。」

「…あぁ。その通りだね。衰えているとはいえ、手を抜くことは無いから安心したまえ!」

 

「いけーファル子!」

「タキオン頑張れ!!」

 

観客の応援を背にアグネスタキオンとスマートファルコンはゲートへと入った。

 

『さぁ、ダート2000mのレース…1対1のこのレースでどちらのチームが先にリーチをかけるのか。

ここで『ピカピカシスターズ』から来たのは去年の年度代表ウマ娘のアグネスタキオンです!

芝はもちろんですが、フェブラリーSにホイットニーH、BCクラシックとダートG1国内国外勝利と大きな実績のあるウマ娘です。

全盛期が過ぎて大きく衰えたと耳にしましたが…現在の実力も気になるところです。

対する『逃げ切りシスターズ』からは未デビューではあるもの、ダートにて確かな実力が既に周知されているスマートファルコンです!

どんな勝負になるか…今、スタートしました!』

 

ゲートが開く…先頭に立ったのは当然ながらスマートファルコン。アグネスタキオンは1バ身後ろから様子をみるように外のポジションへとついた。

 

『先頭はスマートファルコン。

アグネスタキオンはそのすぐ後ろ…ポジションはそのままに第1コーナーをカーブします!』

 

「すげぇなスマートファルコン!いや、この場合は衰えを感じさせないアグネスタキオンが凄いのか?」

「どっちも凄いでいいじゃない!頑張れアグネスタキオン!」

 

『向こう正面に入り…スマートファルコン、ペースを上げてアグネスタキオンを離しにかかる!

対してアグネスタキオンは…冷静に今のペースを保っているぞ!

第3コーナーに入った!!

その差は5バ身!

アグネスタキオンは届くのか!』

 

「逃げろ!スマートファルコン!」

「ファル子、そのままいけっ!」

「アグネスタキオン!頑張れ!」

 

「はあぁぁぁ!!」ダンッ

 

『スマートファルコン、ここでさらに伸びる!

これはセーフティリード!

アグネスタキオン、苦しいか!』

 

「まだだ!!」ダンッ

 

『アグネスタキオンここで仕掛けた!

先頭との差が縮まってきた!

残り200!

先頭スマートファルコン!

外からアグネスタキオン!

捉えるか、捉えるか…しかし、スマートファルコンが逃げ切った!!

『逃げ切りシスターズ』、勝利に王手をかけました!

完走した2人に大きな拍手を!』

 

パチパチパチパチ…

 

「スマートファルコン!LOVE!LOVE!」

「流石はアイドルウマ娘!ウマドル…だったよね?」

「でも…最後はちょっと怖かったかな…」

 

「はぁ…はぁ…」

「タキオンちゃん!?大丈夫?」

「…すまない。これが私の全力だ…がっかりさせてしまったね。」

「ううん。ファル子…汗かいちゃったから。」

「…え?あぁ、レースをしたからねぇ…」

「…そうだね☆じゃあ、後のレースをみていこっか♪」

 

………

 

『ミホノブルボン先頭!

しかし、メジロブライトがジワりジワりと迫る!

ここでメジロブライトがミホノブルボンを捉えた!

メジロブライト、ミホノブルボンを突き放してゴールイン!

勝負は最終戦に持ち込まれます。』

 

………

 

「フラッシュ、先頭で走り抜けてください。」

「脚質が違うわよ!それに相手はサイレンススズカさん…強敵よ。フラッシュさん、大逃げにペースを崩されないように。」

「フラッシュ様の走りをしてくださいな~」

「私から言うことは特にないよ。」

 

「えぇ、皆さんありがとうございます。この日のために私なりの調整を行ってきました…全力で挑んできます。」

 

エイシンフラッシュとサイレンススズカがゲートへと入り…レースが行われた。結果はサイレンススズカの圧勝、3対2で『逃げ切りシスターズ』の勝利となった。

 

ーーー

 

後日、研究室にてソウジは感謝祭でのライブ映像をみていた。

 

「ふふふん♪ふふふん♪ふっふ♪ふふっふーん♪」

「ソウジ…また見ているのか…」

「私も今日だけで少なくとも10回は見たわよ。」

「またあのアイドル衣装を着て欲しいな…」

「一応、衣装だけならオーダーメイドしたのがそこのロッカーに入ってますけど…」

「本当か!?タキオン!」

「着ないからね。」

「「…」」ずーん

 

顔を暗くする2人。アグネスタキオンは無視して実験を続けていると扉を叩く音が聞こえた。

 

「どうぞ。」

「失礼します。」

 

エイシンフラッシュだった。

 

「あれ?フラッシュちゃん?どうしたの?」

「えーと…すぐに終わります。タキオンさん、例の物を。」

「はいはい。」

 

アグネスタキオンは腕輪をエイシンフラッシュへと渡す。

 

ピッピッピー

 

アグネスタキオンはエイシンフラッシュの『因子』を手に入れたのだ。

 

「では、私はこれで…」

「待ってフラッシュちゃん。この前の感謝祭でのレース、凄い末脚だったね!今トレーナーいる?いないなら私と契約する?」

「ごめんなさいフライトさん。」

 

アグネスフライトはガックリと肩を落とした。

 

「ま、まぁ…新人だし…当然よね。」

「そうではありません。『本格化』が来て、それで出走した選抜レースでの結果で判断して欲しいのです。」

「あー、そういうことね。」

「スズカさんに負けて…己の未熟さを身をもって知りました。」

「いや、ただでさえ未デビューであの走りは凄いのにサイレンススズカに少し食らいついたとかとんでもないからな?」

「フフフ…ありがとうございますソウジトレーナー。アナタのようなトレーナーからその言葉を言ってもらえて嬉しく思います。スカウトしたいと思っていただければその時はよろしくお願いしますね。」

「おう。それはそうと、また『ピカピカシスターズ』が見てみたいな…」

「えぇ。次の予定が決まり次第、またここへ来ますよ。」

 

エイシンフラッシュのまさかな発言にアグネスタキオンの思考が一瞬止まり、その場でアワアワと慌て出す。

 

「ちょっと待て!え?あれって1回限りじゃなかったのかい!?」

「ファルコンさんがとても気に入りまして…」

「「タキオン(ちゃん)!」」

 

ソウジとアグネスフライトが期待した目をアグネスタキオンへと向けた。

 

「…私は忙しい。それをしてる時間はとても…」

「そうですか。スカーレットさんも喜んでいたのですが…残念です。」

「と、思ったけど頑張って時間を作ってみるとも!」

「本当ですか!?では、これからもよろしくお願いします!」

「「…」」じー

 

エイシンフラッシュは目を輝かせ、アグネスタキオンの手を強く握った。勢いで言った返事に複雑な顔になるアグネスタキオン…今度はそれにジト目を向けるソウジとアグネスフライトの2人。とはいえ、またアグネスタキオンがステージに立つ姿を想像し、口元が自然と緩んだのだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。