因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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デュランダル実装記念です。


その後の話9 交わる2つの聖剣

「…」ダッ

 

「よし、自己ベスト更新だぞデュランダル!」

「相も変わらず…すごい末脚ね…」

「えぇ、彼女の武器です…私も見習わなければ。」

 

「ふぅ…ふぅ…」

 

年が明け、トレーナーのハジメが担当するウマ娘が1人増えた…『ドリームジャーニー』である。低身長ながらも高等部、チームメンバーで最年長になるが、『本格化』の関係でまだデビューの予定はない。よって、トレーニングはスイープトウショウとデュランダルが中心となっている。

 

「どうぞ、スポーツドリンクです。」

「…!」ゴキュゴキュ…

「慌てて飲まないでください…むせますよ。」

「……」ゴク…ゴク…

「使い魔!次はスイーピーの番よね?早く早く!」

「いやスイープ、今日は休足日って言ったよね?一昨日にレースが終わったばかりだし…」

「何よ!アタシは走りたいの!走りたい時に走らなくてどうするのよ!」

「スイープがやる気になってくれるのは嬉しいが…うーん…」

「では、模擬レースはいかかでしょうか?相手は私でもデュランダルさんでも…もちろん、スイープさんの全力は出させないような走りをしますが。」

「嫌よ!全力で走りなさい!」

「ハハハ……ん?デュランダル?」

「…」こつん

 

譲らないスイープトウショウに苦笑いをするハジメ。そこにデュランダルが軽く頭突きをする。

 

「よし、デュランダルと1本走ってくれ。距離は1800で左回りだ。」

「分かったわ。デュランダル、手を抜くんじゃないわよ!」

「…!」こくっ

 

ゲートへと向かうスイープトウショウとデュランダル…そこには金髪碧眼の栗毛のウマ娘(ジャージ)が立っていた。

 

「…スイープ殿?」

「え?あんた誰?今からデュランダルと模擬レースするから邪魔よ。」

「私と…模擬レース?」

「???」

 

「おーい、何かあったのか!」

 

首を傾げる栗毛のウマ娘とデュランダル。そこに心配したハジメが駆け寄ってくる。

 

「あ…使い…」

「ハ……ハジメ殿~♡」ダキッ

「は?」

「え?」

「…」むすっ

「な…何してるのアンター!!」

 

栗毛のウマ娘はハジメへと抱きついた。スイープトウショウの怒号がその場で響いた。

 

………

 

「え?アンタも…デュランダルなの?」

「左様。ハジメ殿の担当で…現在はドリームトロフィーに所属しております。はぁ~♡ここにハジメ殿がいて良かった~♡」ぐりぐり

「別人だから…離れてくれ…」

「もう少しだけ~」ぐりぐり

「…」むすっ

「ちょっ…何するのよ!?」

 

ハジメへと抱きつき、胸板に顔を擦る栗毛のウマ娘…改めてデュランダル()。デュランダルは不機嫌な顔でデュランダル()の首を掴んで引き離す。

 

「デュランダルさん…いえ、ややこしいので今は"ランダル"さんと呼ばせていただきます。ランダルさんはなぜハジメさんを知っているのでしょう?」

「彼が剣で私は鞘…つまり、一心同体という訳です。」

「…!」ぎゅっ

「デュランダル!?」

「違うわよ!私の使い魔よ!!」ぎゅっ

「スイープ!?」

 

デュランダル()に負けじとハジメに抱きつくスイープトウショウとデュランダル。ウマ娘2人のパワーによりハジメの身体はメキメキと鳴っているが…本人は微笑んで、2人の頭を撫でる。

 

「しかし…知っている人がいたとはいえ、ここはランダルさんにとっては別世界になるわけです。戻る方法はご存知で?」

「普通に分からない…」

「では専門家のジャンポケさんを呼んできましょう。」

「ジャンポケ?ジャンポケ、ジャンポケ………もしかしてジャングルポケット?彼女が戻る方法なの?」

 

………

 

「えーと、君が異世界のデュランダルかな?」

「驚きました。私の知っているジャングルポケット殿では無いのですね。もっとオラオラしてる方でして…」

「あー、うん。ポッケのことか。会ったことあるから分かる分かる。とりあえず、私のことはジャンポケって呼んで。」

「何と!ジャンポケ殿は異世界の自分に会ったことかあるのですね!」

「たまに来るから慣れちゃった。じゃあ、準備するから…ちょっとごめんよ。」ズルッ

「ひゃっ!?ジャンポケ殿!?」

「うわ…黒の紐ってエグいの履いてるのね…」

「き…騎士たる者、常に如何なる勝負の準備を…」

「ズボンは自分で戻してね。あと、完成したら呼ぶから適当に時間を潰してくれ。」

「違…だから…その…鞘として………完成?」

 

………

 

ハジメのトレーナー室で過ごすこととなったデュランダル()。そこでは山のように積まれたクッキーをデュランダルが食べていた。

 

「…」パクパク

「…こちらの私はたくさん食べるのですね。」じー

 

「…」パクパク

「しっかり噛んでいますか私。身体作りも勝利に必要不可欠で…」

 

「…」パクパク

「そのー、1枚いただいても?」

 

「…」パクパク

「…何か反応してくれないかしら。」

「無駄よランダル。デュランダルは食べ始めるとテコでも動かないの。」

「ゲート前のスイープ殿と一緒ですね。」

「何よ!アンタはアタシの何を知ってるのよ!」

「ゲート難、素行、性格、脚質、学力、トゥインクルでのレース成績…少なくともこれくらいは。」

「え…怖っ。」

「聞かれたから答えたのにドン引きされた…」

 

落ち込むデュランダル()。そうこうしていると机にあったクッキーが無くなり、デュランダルの動きが止まる。

 

「…」b

「美味しかった?良かっ…んん!当然よ!グランマ直伝のクッキー魔法なんだから!」

「スイープ、俺もありがとう。美味しかったぞ!」

「そ、そう。ならまた作ってきてあげるわ!」

 

ハジメに褒められ、尻尾を激しくバタつかせるスイープ。

 

「スイープ殿、デレデレですね。」

「う、うるさい!で、そっちのアタシはどんな感じ?立派な魔女になってるのよね?」

「そうですね…個人的な感想ですがアナタの方が大人なレディという感じがします。」

「…へ、ヘー。アンタ、分かってるじゃない!ハ…ハジメはどんな感じ?」

「私の剣で常に一心同体です♡」

「何でよ!?」

「何故って…彼の担当は私だけですし…」

「じゃあ、アタシの担当は誰なのよ!?」

「名前は出てきませんが…女性の方でしたよ。」

「む、むむぅ~…ん?デュランダル?」

「…ふんっ!」ポンッ

「アンタ、ムカつくわね!!」

 

デュランダルはスイープトウショウの肩に手を置き、勝ち誇った顔をみせる。当然ながらスイープトウショウは怒った。

 

「気になっていたのですが…こちらの私は何故喋らないのですか?」

「─!?」ビクッ

「喋りたくないからでしょ?ウイニングライブでは歌っているし、別に無理して喋る必要も無いでしょ。」

「…」

「ハジメ殿かジャーニー殿はご存知で?」

「私は最近このチームに入りましたので…存じあげません。」

「…言われてみれば気になってきたな。スイープと併走するようになって…気がついたらチームメンバーになってた訳だし。デュランダル。」

「…!」ビクッ

「みんなで、カラオケ行こうか!」

「…?」

 

………

 

「~♪」ペコリ

 

パチパチパチパチ

 

「いい歌声です…流石は私。」

「んじゃ、次は俺が歌うから合いの手を頼む。」

「ハジメ殿♡是非とも私とデュエット曲を…」

「はいはい、邪魔しないの。」グイッ

「ぐぇ…」すとん

 

そのままハジメは『うまぴょい伝説』を歌うと…デュランダルはちゃんと合いの手を入れていた。

 

「えへへ…使い魔の愛バ…えへへ…」

「帰ったら私のハジメ殿と…フフフ…」

「なるほど。合いの手であれば口を開いてくれると…」かきかき

「…」オドオド…

「もっと、調べてみたいな。」

「こらっ、やめなさい!デュランダルが困っているでしょ!」

「…」サッ

 

ハジメがメモしている横でデュランダルは顔を真っ赤にし、スイープトウショウの背中へと隠れていた。

 

「ごめんごめん…そういえば、デュランダルは剣道をしてるけどランダルは何か剣術をしてるのか?」

「フェンシングなら…」

「じゃあじゃあ!デュランダルの剣道とランダルのフェンシングで勝負しなさいよ!」

「「─!?」」

 

スイープトウショウの提案に目を丸くするデュランダルとデュランダル()。冷静にドリームジャーニーが指摘をする。

 

「ルールのすり合わせが難しいですが…基本的にフェンシングが有利だと思われます。触れれば勝ちですので。」

「…!」こくこくっ

「ジャーニー殿の言う通りかと…勝負として成立しないです。」

「え~、使い魔!何とかしなさいよ~!」

「ふむ…」

 

ハジメは顎に手を当て考え…

 

「よし!勝負はしてもらおうかな…模擬レースで。」

 

───

 

場所は再びトレーニング場、1400左回りを条件に、デュランダルとデュランダル()がゲートへと入る。

 

「手は…抜きませんよ?」

「…」こくっ

 

「行くよ!」

 

ガコンッ

 

「「─!!」」ダッ

 

同時に駆け出す2人。ポジションは…やや、デュランダルの方が前。自身の武器である末脚を活かすため、控えた走り…そのまま、最終コーナーへと入る。

 

ダダンッ

 

「──!」

「七の剣、プルートの残響!やぁああああ!!」

 

デュランダルもデュランダル()も同時に仕掛ける。リードこそデュランダルが取っているが…デュランダル()の凄まじいスピードにより、距離を詰められる。

 

「──!」ダッ

「捕らえ…」

「ホーリー…」ボソッ

「…!?」

 

「エクスカリバー!!」

 

ダァァァンッ

 

デュランダルはさらに加速し…デュランダル()を1バ身程放してゴール板を駆け抜けた。

 

───

 

「負けた…いや、喋った…」

「ふふん!これがうちのデュランダルの実力よ!」

「えぇ…私の負けです。」

「…ランダルさん。あなたのお陰でデュランダルさんは更なる進化を遂げました。感謝します。」

「いえ、私こそ貴重な体験となりました。これからも精進して参ります。」

 

「勝ったなデュランダル!すごい末脚だったぞ!」

「うん!ハジメのお陰……あ!」

「デュランダル!?今、お前…」

「…」プイッ

「…無理には聞かないよ。また、お前から喋る時を待つから…」

「…」こくっ

「またレースで勝とうか!」

「…!」こくこくっ

「アタシも忘れないで!」

「スイープ…」

「…」ぷくー

「その不満そうな顔は何よ!アタシだってG1レースに勝つんだから!何ならアンタよりも多く使い魔にプレゼントするもん!」

「ふんっ。」

「鼻で笑うな!」

 

レース後にわちゃわちゃとしていると1人のウマ娘がトレーニング場へと入ってくる。ジャングルポケットだ。

 

「探したよ、もう1人のデュランダル。」

「ジャンポケ殿!そういえば、何を作っていたのですか?」

「これだよ!」

 

ジャングルポケットは手に持っていた紙製のぱかプチを見せる。

 

「私の…ぱかプチ?それが何か?」

「これに触ると帰れるよ。多分、もう会うことはないだろうから…最後に誰かに言いたいこととかある?」

「少しだけ待ってもらってもいいですか?」

 

デュランダルは4人の前へと移動した。

 

「どうやら…帰る時が来てしまいました。」

「寂しくなりますがここは…良かった、と言うべきですね。」

「まぁ、向こうでは行方不明だからな…早く帰るのが一番だ。」

「…」こくっ

「ランダル!口を開けなさい!」

「あ、あーん?」

「ハーブハーブ☆メラホイミ☆」

 

スイープトウショウの指示に従い、口を開くデュランダル()…何かを口に入れられた。

 

「んぐ!?これは…クッキー?」もぐもぐ

「…アンタ、さっき食べなかったでしょ?美味しい?」

「…とっても美味しい。」ごくん

「当然よ!…また来なさい!その時はレースで勝負よ!アタシの魔法で倒してあげるわ!」

「…フフフ。いいえ、私が勝つわよ。ねぇ、私…耳を貸して。」

「…?」

「私の所のハジメ殿は…ちょっとマゾっ気があったの。だから貴方も手に入れたいなら積極的にいきなさい。」

「─!?」ポンッ

「…こっちの私は結構ウブか。これは次に来た時が楽しみね。それじゃ!」

 

そして、デュランダル()はジャングルポケットの所へと行き…自身のぱかプチを受け取った。そして、身体が消え始める…

 

「ん…成功だね。帰ったらそっちの私に元気だ、とでも伝えてほしいかな。」

「分かりました…必ず伝えておきましょう。」

 

デュランダル()の姿はそのまま溶けるように消えた。見送ったハジメはチームメンバー全員に顔を向けた。

 

「…さて、次のレースに向けてチーム『アドポンド』、頑張るか!」

 

『おぉ!』

 

3人のウマ娘の気合いの入った掛け声がトレーニング場へと響いた。




・おまけ

聖剣の同室CLOさんの発言

「無口?いいえ。彼女はうるさいです。私が寝ていると担当トレーナーの名をずっと呼んでます。それはもう、私に気を使ってかベッドの中でボソボソと。聞こえている以上、無意味です。気持ち悪いです。面倒なのでこのことを彼に直接伝えました。するとデュラたん、などという言葉が聞こえたので気持ち悪いと、言い帰りました。私からは以上です。」
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