因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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その後の話13 『合成因子』は貴公子を目指す(皐月賞)

『いよいよ幕を開けます、クラシック三冠の第1線『皐月賞』。

18人の中でダノンベルーガ、ミックスエレメンツ、デシエルト、イクイノックス…現在、無敗のウマ娘はこの4人だけ。

…この中で無敗の栄光を掴めるウマ娘はいるでしょうか?

最後にイクイノックスがゲートへと収まります。

2000mのゴール目指して、今…スタートしました!

デシエルト、ちょっと出遅れたか!?』

 

「(…今回、私が警戒するのは……ダノンベルーガとイクイノックスだ!!)」

 

───

 

「皐月賞だけど…半数以上が1度ミックちゃんと戦ったことあるウマ娘になるわね。私として弥生賞でも戦ったドウデュースを…」

 

「…」

 

「当然ながらミックちゃんが1番人気になるからほとんどのウマ娘がマークしてきて…」

 

「…」

 

「以上がレース展開の予想になるけど、質問はある?」

「いつも通りに走れ、ってことでいい?」

「まぁ、そうだけど…はぁ。コンちゃんと違って弥生賞を挟んだからか…悪い感じに力が抜けてて…覇気が無いわね。」

 

場所はトレセン学園のチーム部屋、ミックスエレメンツはアグネスフライトと共に皐月賞についてのミーティングをしていた。

 

「悪っ!?…その…この時期のコンちゃんは…どんな感じだった?」

「重バ場にならないようにって祈ってたわね。後はスローペースにならないように…とか。」

「コンちゃん…」

「息抜きに今日は彼女と遊んでくるといいわ。他に空いてるメンバーは…」

「フライトママ…今は追い込みの時期で…」

「ここではトレーナー!いいから従って…あ、シックスちゃん!ミックちゃんと…」

 

あれよあれよと言う間にミックスエレメンツはシックスセンスの車へと運ばれていった。

 

………

 

「一筋の光へ~♪……しゃっ!どうよ!」

「いいよコンちゃん!よっ!無敗の3冠ウマ娘!」

「さすが十八番というだけある…」

 

現在、ミックスエレメンツはシックスセンスとコントレイルと共にカラオケへと遊びに来ていた。

 

「ミックちゃんも何か歌わないの?」

「シックスさん…私…その…ライブ以外の歌は…」

「ミック、『ジェミミニ!プリファイ!』のOP

でポックルファイターのパートって歌える?」

「歌えるけど…カラオケでは初めてで…」

「じゃあ、いくぞ!」

「え?えぇ!?」

「ミックちゃん、マイクだよ~」ぽいっ

「は…はいっ!?」パシッ

「こっちだ!」グイッ

「わっ…!」

 

シックスセンスよりマイクを受け取ると、コントレイルの隣に立つミックスエレメンツ。その場で歌い始める2人…ミックエレメンツは顔を真っ赤にしつつも歌いきった。

 

………

 

「はぅ…」かあっ

「何恥ずかしがってんだよ…上手かったじゃねぇか!」

「いや…私、音痴で……アニソンだと変なアレンジ入いっちゃってて…さっきも…」

「いやいや!普通に良かったぞ?今度みんなで行った時も聞かせてくれよ?」

「勘弁してぇ…」

「フフフ…お可愛いこと…」

「シックスさんまで…」

「…んでミック、気合いは入ったか?」

「…え?」

「私もな…この時期はピリピリしてて…フライトさんとシックスさんがリラックスさせてくれたんだ。」

「フライトママが…」

「実はチームの中で皐月賞に間に合ったのって私とコンちゃん、ミックちゃんだけなんだよ。」

「そう…なんだ…」

「そうだっけ?ブラストさんって皐月賞走ってなかったか?」

「ダービーからよ。クラシック3冠を走れるだけでも凄いんだけどね…」

 

冷静にツッコミを入れるシックスセンス、そのままミックスエレメンツの前へと歩みより…両肩に手を置いた。

 

「…ミックちゃん、あなたは同期でもトップクラスの実力よ。断言するわ…あなたはあの人を…ディープインパクトを越えるわ!」

「あの…シックスさん?プイさんに憧れてる私の前でそれを言いますか?」

「あなたの前だから、よ。…ミックちゃん、あなたに足りないものは何だと思う?」

 

頭にハテナを浮かべながらミックスエレメンツは何とか答えを言う。

 

「…謙虚さ?」

「違うわ…自信よ。」

「…皐月賞を勝つ気でいるのに?」

「あなたのそれは空元気…全然違うわ。けど、それが本当に自信に変わったなら…さらに化けるから。」

「…」

「おぉ!それは面白いなぁ…ミック、G1を勝ちまくったらドリームに来てくれよ!お前と走ってみたいよ!」

「コンちゃん…」

 

今度はコントレイルが拳を前に出してきたので…ミックスエレメンツもそれに答えた。

 

「ミックちゃん…いい息抜きになったみたいね。それじゃあ、今日は帰るわよ…」

「シックスさん!帰りにドーナツ屋寄ってくれ!深夜のおやつとして買って帰る!」

「トレーナーとしてダメ!」

「えぇ~…」

「ぷっ…フフフ…」

「ミック!?笑うなよ…」

「クフフフ…」

 

───

 

『向こう正面に入りまして…先頭はアスクビクターモア!

2番手にデシエルト、3番手にボーンディスウェイ!

その後ろに1番人気のミックスエレメンツと3番人気のイクイノックスが並んで4番手争い!

それをマークするようにジオグリフと内にダノンベルーガ。

ビーアストニシッドは逃げられずこの位置。

ホープフルS2着のキラーアビリティが続き、そのすぐ外にダンテスヴューとサトノヘリオス。

グランドラインとオニャンコポンがいて…ここで1000mを通過!

タイムは60.2と平均的なペース。

ジャスティンロックとジャスティンパレスがいて…その間にはラーグルフ。

ドウデュースはここにいました!

後方から2番手に朝日杯王者のドウデュース!

最後方はマテンロウレオ。

最終コーナーへと入っていきます!!』

 

「(ダノンベルーガは内を選択…なら、警戒するのはイクイノックスだけ!最後の直線で…一気に引き離す!!)」

 

『最後の直線!

最内を突いたダノンベルーガ、先頭のアスクビクターモアを捕らえたか!

しかし、その外からミックスエレメンツとイクイノックス…さらにジオグリフ!

この3人が抜け出した!』

 

「(…そんな!?離せてない!?……くそっ!まだだ!もっと、足に力を込めろ!動け…動け動け動け動け動け!)」

 

ダンッ

 

「──っ!?」

「まだ…足を残してるの!?」

 

「はあぁぁぁ!!」

 

『ミックスエレメンツ、ここで加速して先頭へと立った!

イクイノックス、ジオグリフ、2人も負けじと食らいつく!

大外からはドウデュース!

しかし、勝ったのは…3番のミックスエレメンツ!!

ミックスエレメンツが最速の上がりで3バ身差を広げての勝利!

タイムは1:59.2…無敗のミックスエレメンツ、まずは1冠達成です!!』

 

パチパチパチパチパチパチっ!

 

「ミックーー!!よくやったー!!」

「カッコ良かったよぉーー!!」

 

大きな拍手の中、自身の耳へと聞こえてきた2つの声…ミックスエレメンツは答えるように2人に最高の笑顔を送った。

 

───

 

「無茶をしたか…」

「しなければ勝てなかっただろう…」

「…だな。だが…あれは確実に身体へと響いてくる。」

「…勝利を目指すウマ娘としては間違ってはいない。しかし、こんなにもあわてふためくとは…やれやれ、私も随分な親バカになったものだよ。」

「…俺もだよタキオン。」

「何、そこら辺はお姉ちゃんが上手く処置をしてくれるさ…私たちが干渉する訳にはいかないねぇ。」

「…はぁ、俺が担当になっておくべきだったかな…」

「だとすれば過保護に石橋を叩きすぎてミックはG1出走すら出来なく終わっただろうねぇ…」

「…」

「何…筋が切れたとか、骨が折れた訳ではない…君は君の担当に尽力するといい。」

「…あぁ。」

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