因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
トレセン学園にて、今日もアグネスタキオンによる特別レースが始まろうとしていた。
「さぁさぁ、『ライトニンプリンス』君をゲストに今日も特別レースを行っていくよ。」
「ぐるる…」
パチパチパチパチ
周りのウマ娘たちの拍手と共にゲストのウマ娘が入ってくる…口籠をつけた状態で。そばにはアグネスフライトがスタンガンを構えていた。
「条件は1800mの芝、右回り、バ場状態は良、天気は晴れ…参加者はいるかね?」
アグネスタキオンが参加者の有無を聞くが…手を上げる者はいない。
「ねぇ、今回のゲストって…ヤバくない?レースになる?」
「あんまり関わりたくはないかも…」
「ぐるるる…ぐおっ…!?」ガクッ
バチバチッ
『ライトニンプリンス』と呼ばれたウマ娘が動きを見せたため、アグネスフライトがスタンガンを使い沈める。この光景から誰も参加しようとしないのだ。しばらく沈黙が続いたが…1人のウマ娘が手を上げた。
「何よ…全員だらしないわね…なら、アタシが行くわよ!」
スイープトウショウだ。しかし…それ以外に上がる気配はない。
「………。カワカミ!あんたは出なさいよ!元はあんたの『因子』でしょうが!」
「そ、そうは言われましても…」
「デュランダル!フラワー!あんたたちも来なさいよ!」
「ー!」フルフルフル
「…分かりました。私、出走します。」
「ほら!フラワーがこう言ってるのだから2人とも出なさい!決定よ!」
「ー!」ブンブンブンッ
「こうなればもう行くしかねぇですわ。デュランダルさん、諦めてくださいまし。」
「………。」ズーン
カワカミプリンセスとスイープトウショウに死んだ目で引きずられるデュランダル…こうして、何とか4人が参加することになった。
「ふむ…これ以上は厳しいか。仕方ない、残りの何人かはこちらで用意をしよう。」
アグネスタキオンはモルモットたちを(無理やり)呼び出し、合計10人でのレースとなった。
ーーー
「ピスピース、毎度おなじみ実況担当のゴルシちゃんだぞ!」
「解説のメジロマックイーンですわ。」
「何かマックイーン見るのが久しぶりに感じるな。」
「毎日嫌と言うほど会ってるでしょう…」
「まぁ、そうなんだけど違うっていうか…」
「それはいいですわ。それより…これはレースになりますの?」
「なる!………ガクルガ。」
「いや、某狩りゲームのモンスター名を言われましても…」
「うん、フライトいるし最悪なことにならない…といいな。」
「その自信の無い言い方をやめてください!怖いじゃありませんか!」
「と、とりあえず出走メンバーの紹介だ!1番、『ハイオクタン』ことメジロブライト!」
「『アナザー』になっているのですが?」
「マイル適正無いんだからしょうがないだろ!」
「私に言われましても…」
「2番、ニシノフラワー!」
「マイル適正があるとはいえ…彼女にはやや長い距離になるかもしれません。」
「3番、『ピンクスムージー』ことセイウンスカイ!」
「隣のフラワーさんを凝視してますわね…えーと、あら?私の『因子』が使われてますのね。芦毛ではないようですが…」
「どうやらウララの『因子』の方が強く出たみたいだな。脳ミソピンクなスカイが毛色までピンクになっちまうとは…面白ぇ!」
「後で怒られますわよ…」
「4番、『デビルジュピター』ことアグネスフライト!」
「…両隣のゲートが空なのは何故でしょうか?」
「あん?あの『合成因子』は近くにいるだけで体力がごっそりも持っていかれる。だからレース前は距離を取らないといけない、だとよ。あのビリビリはフライトのスタンガンと…いや、スタンガンほどは無いな。」
「とりあえず、次にいってくださいませ。」
「5番、『ライトニンプリンス』!」
「タキオンさんとカワカミさんの『合成因子』のようですが…あら?まさかとは思いますが口籠をつけたまま走る気ですか?」
「マスク付けたまま走るウマ娘もいるだ…可笑しくはない!」
「可笑しいですわよ!エルコンドルパサーさんのマスクは目元だけでしょうが!」
「あー、アイツのもマスクに含まれるか。…ったく、早いこと参戦してくれないかな…暴君3冠ウマ娘として。このままだと飛行機雲3冠ウマ娘の方が先に…」
「だから何の話ですの!?」
「6番、キングヘイロー!」
「…彼女は『アナザー』にならないのですね。」
「正面から勝負するのがキングオブキングよ、…だそうだ。まぁ、スカイに無理やり連れてこられた感じだな。」
「振り回されるお気持ち…よーく、分かりますわ。」
「7番、スイープトウショウ!」
「このレースが開催されるのは彼女のお陰と言っても過言じゃありませんわね…良い意味でも悪い意味でも。」
「8番、『ジンソニック』ことマンハッタンカフェ!」
「確かこれは…最初に作られた『合成因子』でしたわね。カフェさんと脚質が近いため相性は良いかと思います。」
「9番、カワカミプリンセス!今日の主役な!」
「なぜ主役?そういえば、ゲストの『ライトニンプリンス』の『因子』に彼女のが含まれていましたわね。力強い走りに期待です。」
「ラスト、本家参戦に期待が高まるデュランダル!」
「本家が何かは分かりませんが…名前に恥じない鋭い末脚に期待ですわ。」
「これで全員だ!お前ら、ゲートに入ってくれ!」
各ウマ娘たちがゲートへと入っていき…レースが始まった!
………
「スタートだ!スイープトウショウとデュランダルが出遅れるけど気にしない!さて…先頭に来たのは…『ピンクスムージー』!2番にニシノフラワー、『デビルジュピター』、『ジンソニック』と続く。」
「3バ身程開きまして、内から『ハイオクタン』、キングヘイロー、カワカミプリンスと並び…それらを『ライトニンプリンス』が凄い形相で追っています。その後ろにスイープトウショウ…デュランダルは最後方からのレースとなっていますわ。」
「さぁ、京都コースだからここからは坂がある!『ピンクスムージー』、楽な感じに登っているぞ…ん?ニシノフラワーと『ジンソニック』はもうバテたか?2番に『デビルジュピター』が来た。」
「後続は…『ハイオクタン』が内からペースを上げて抜けてきましたわ。スタミナは持つのでしょうか…カワカミプリンセスとキングヘイローが『ライトニンプリンス』から逃げる形になりました。」
「そろそろ3コーナーを曲がっての下り坂!『ピンクスムージー』先頭だが…『デビルジュピター』が食らいついてきた!そして、後方集団もペースを上げて前との差をつめる!残り600!」
「ここで『ピンクスムージー』が後退…先頭は『デビルジュピター』に代わりました。最後の直線、後続が一気にきましたわ!」
「先頭は『デビルジュピター』が粘っているが…その内を『ハイオクタン』が突いてきた!そしてカワカミプリンセスとキングヘイロー、2人が伸びて『デビルジュピター』をかわした!迫る『ライトニンプリンス』!」
「スイープトウショウ、ここで仕掛けるようです…果たして間に合うか。デュランダルは…仕掛ける様子がありませんわ!先頭は『ハイオクタン』ですが…ここで後退!?残り200!」
「先頭はカワカミプリンセスとキングヘイロー!それを背後からとんでもない形相で追う『ライトニンプリンス』!大外からはスイープトウショウが追い込んでくる!どうなる?どうなる?…そのままゴールイン!!1着はカワカミプリンセスかキングヘイローか…後は最後のスイープトウショウか『ハイオクタン』、どっちかが4着だが…」
「いえ、それよりも…ゴールしてもまだ『ライトニンプリンス』が2人を追っているのですが…」
「マジかよ!?カワカミ!キング!とりあえず2手に別れろ!そうだ……カワカミの方か!カワカミ!もう1周だけ走って粘れ!!……おい、デュランダル危ないぞ!!」
「…」ブンッ
「ーッ!」
パチンッ
「ー!?」ガクッ
「大人しくしなさい!!」
バチッ
「ー!………。」
「おぉ!?デュランダルが動きを止めた!そこからフライトがスタンガンで締めた!ナイスコンビネーション!!」
「さすがフライトさん…」
「とりあえず写真判定するわ………クビの上げ下げでカワカミプリンセスが1着!2着はキングヘイロー、3着『ライトニンプリンス』、4着はスイープトウショウだ!てな感じで今回のレースはここまでだ…またな!」
ーーー
タキオンメモ:『合成因子第XXX号ライトニンプリンスについて』
XX月XX日
・誕生
→私の『因子』とカワカミプリンセス君の『因子』を合成し、完成した『合成因子』に『ライトニンプリンス』と名付けた。
XX月XX日
・身体能力
→並走による計測はバラつきが激しく不可能と判断。『ライトニンプリンス』のみで走らせて計測し、適正バ場は芝のみ。また、適正距離はマイル~中距離と判断する。
・適正脚質
→身体能力同様の方法で計測した結果、先行=差し>>>>>>逃げ=追い込みと判断する。
XX月XX日
・レース実行
→アグネスフライト、カワカミプリンセス、キングヘイロー、スイープトウショウ、セイウンスカイ、デュランダル、ニシノフラワー、マンハッタンカフェ、メジロブライトとの特別レースに出走。終始カワカミプリンセスとキングヘイローを追いかけており、彼女らに合わせるように加速するも3着に敗れた。また、レース終了後もカワカミプリンセスを執拗に追いかけるという行動もあった。
余談(その他の特徴)
・衝動的な噛み癖
→物質、生物問わず突然何かに噛みつく癖があるため、口籠が必須。長時間被験者Sが『ウマ人』となっていてもコントロール出来ることはなかった。
以上が『ライトニンプリンス』の記録である。…これも封印するべき『合成因子』だねぇ。