因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
トレセン学園にて今日も特別レースが行われようとしていた。
「さぁさぁ!今日は…」
「待て待て待てえぇぇい!!今日の主役はワシじゃろうがっ!ワシに仕切らせんかいっ!」
「ノ、ノーリーズン君?よく分からないが任せよう。」
人混みの中心にいたアグネスタキオンの元にノーリーズンが乱入してきたのだ。そして、ノーリーズンはそのまま鹿毛の『ウマ人』の腕を引っ張り中心へと戻る。
「この…えーと、タキオン。この『ウマ人』の名は?」
「『ネムレスアイランド』だよ。」
「そうかそうか!『ネムレスアイランド』をゲストにした芝右回りの2000m…ワシの弔いレースじゃ!ワシと同期のウマ娘達よ!参加してくれぃ!」
「ほほぉ…同期限定とは面白いことを言うじゃないか!」
ノーリーズンの提案に1人のウマ娘の手が上がる。
「あら…ジャパンに来てみれば…面白そうなことをしているわね。」
「『え?メダグ…参加する気?ダートじゃないよ?』」
「ウォーエン、あなたも参加しなさいよ。」
「『…はい。』」
1&2人目、メダグリアドーロとウォーエンブレム。
「…タキオンが戦ったダートの世界最強と走れるのか。面白い!」
3人目、ゴールドアリュール。
「…私だって芝走れるからね!G1勝ってるからね!」
4人目、アドマイヤドン。
「ダートウマ娘が多過ぎであろう!?我輩参加するである!」
5人目、ヒシミラクル。
次々と同期のウマ娘の手が上がり…計13人でレースが行われることとなった。
ーーー
「ピスピース!お前ら久しぶりー!ゴルシウィークは楽しかったかー?え?ゴチウィーク?何それ?実況担当のゴルシちゃんだぞ!」
「ピスピース、解説担当のメジロマックイーンですわ。」
「早速だが、出走メンバー紹介といくか!」
「1番、ファインモーション!」
「この中のメンバーですと…前の方で走るウマ娘ですわね。好走に期待ですわ!」
「2番、ウォーエンブレム!」
「…ダートのウマ娘ですわよね?何故、参戦を?」
「面白そうだからだろ?十分な理由だぜ!」
「3番、ヒシミラクル!」
「んー、2000mですと彼女には短い気がするのですが…早めのロングスパートで上手く前に出てほしいですわね。」
「4人目、ノーリーズン!」
「先ほど自身の弔いレースだ、とか言っていたのですが…何のことでしょうか?」
「あー、うん。ファインとギムレットとミラクルが分かってるからそれで十分だ。」
「…その3人だけしか分からないのですか?」
「あぁ…故に今回の主役だ。」
「5人目、ゴールドアリュール!」
「彼女もダートウマ娘ですわよね?」
「日本ダービーには出走してたぞ…勝ったのは別のダービーだけど。」
「いや、知ってますけど…」
「6人目、シンボリクリスエス()!」
「今回の優勝候補ですわね…末脚が楽しみですわ。」
「7人目、シンボリクリスエス!」
「ちょっと待ちなさい!え?ボリクリさんはさっき紹介しましたわよね?何で2人いるのですか?」
「何でって…異世界から迷いこんで来たからだけど?ちなみに6人目の方が異世界な。」
「…すみません、同じ見た目で同じ名前のため…見分けが付かないと言いますか。」
「ったく、しゃーねーな。おーい、ボリクリ!マックイーンが見分けが付かねぇ、って言ってるからタスキでも付けてくれ!…これでいいだろ?」
「あ、ありがとうございます。ちなみに異世界のボリクリさんは何と呼べば…」
「アッチではクリスエスって呼ばれてるらしいわ。そう呼んでやれ。」
「分かりましたわ。」
「ちょっと、ぐだったけど…8人目、ヒシミラクル()!」
「んんんん!ミラクルさんもですか!?」
「文句が多い奴だなぁ…ほら!見た目が全然違ぇだろ?異世界の方が何かふっくらしてるだろ?アッチではミラ子って呼ばれてるみたいだな。」
「…これ以上はいませんわよね?」
「異世界からの奴はいねぇよ。同名の奴もな。」
「9人目、『ネムレスアイランド』!」
「猫背…姿勢が悪いですわね。誰との組み合わせですの?」
「ノーリーズンとファインモーションだな。」
「…姿勢が悪い理由が分かりませんわ。しかし、どのような脚質で来るのか…読めませんわね。」
「10人目、メダグリアドーロ!」
「ダートの…いえ、そもそもアメリカのウマ娘ですわよね?」
「日本だろうがアメリカだろうが同期は同期だ!参加条件は満たしてる!」
「なのでウォーエンブレムさんも巻き込まれた訳ですけど…ちゃんとレースになれば良いのですが。」
「11人目、アドマイヤドン!」
「彼女もダート…いえ、朝日杯FSを勝っていましたわね。」
「まぁ、ダートの方が適正だったからな!」
「本人は芝を走りたいようですので…良い機会かもしれませんわね。」
「12人目、デュランダル!」
「距離適性は大丈夫でしょうか?」
「なんとかなれー!」
「ちい○わは今、いいですから…」
「バッカ!違ぇよ!これはハ○ワレの…」
「どちらでもいいですから。後方からの末脚勝負に参加出来るといいのですが…」
「ラスト、タニノギムレット!」
「ボリクリさん同様に優勝候補ですわね…最後の末脚勝負が見所になるのでしょう。期待していますわ。」
「全員の紹介が終わったな…んじゃ、ゲートに入ってくれ!後、シンボリクリスエスとヒシミラクルは2人いてややこしいからコッチの世界のはボリクリ、ミラクル、アッチの世界のはクリスエス、ミラ子、って呼ぶからそれで頼むわ!」
各ウマ娘たちがゲートへと収まる。レースが始まった。
………
「スタート!『ネムレスアイランド』がいいスタートだが…先頭に立ったのはウォーエンブレム!それをゴールドアリュールが2番手から追走する!」
「『ネムレスアイランド』は3番手に落ち着きましたわね。メダグリアドーロとノーリーズンが4番争いですわね。」
「アドマイヤドンとクリスエス…ミラクルとミラ子が続いて…ボリクリ、タニノギムレット、ファインモーションが固まっているな。デュランダルが最後方。」
「ファインモーションはまさかの後方からのレースになりましたわね。」
「さて、向こう正面だな。先頭はウォーエンブレム。ゴールドアリュールとノーリーズンが2番手争いだな。『ネムレスアイランド』が4番手で外を狙ってメダグリアドーロ!ミラ子がもう上がってきているな…ミラクルはまだ様子見か。」
「後方の集団は…1バ身ほど開きクリスエス、ミラクル、アドマイヤドンと続いていますわ。そして…ファインモーションが、少しずつ上がってきていますわ。タニノギムレット、ボリクリ…あら。デュランダルも最後方ながら食らいついていますわね。」
「第3コーナー…ここでウォーエンブレム後退か、先頭はゴールドアリュールに変わった!ノーリーズンも外の方から先頭を狙っているな!すぐ後方には『ネムレスアイランド』!さらに外からクリスエスとファインモーション!」
「最終コーナー…ゴールドアリュールをかわし、ノーリーズンが先頭…いえ、『ネムレスアイランド』が並んできましたわ。さらに後方集団も一気に来ましたわ…ファインモーション、ボリクリが追い込んでくる。」
「さぁ!最後の直線だ!先頭はノーリーズンだが、苦しいか!外からファインモーション!ファインモーション!後方からタニノギムレットも追い込んでいるが…これは届かない!先頭はファインモーション!外からボリクリ…しかし、ファインモーションだ!ファインモーションが1着ゴールイン!2着にボリクリ、3着に『ネムレスアイランド』!」
「ダートを得意とするのウマ娘たちには少し厳しいレースでしたわね。」
「いや、ここでの勝ち負けはいいんだよ…ノーリーズンを見てみろよ。楽しそうに笑ってるぞ。」
「そうですわね。」
「…アースやユニヴァースみたいに発表される前じゃなくてよかったな。っと、レースはここまでだ。お前ら、元気でな!!」
ーーー
タキオンメモ:『番外編合成因子ネムレスアイランドについて』
XX月XX日
・誕生
→ノーリーズン君とファインモーション君の『因子』を合成し、完成した『合成因子』に『ネムレスアイランド』と名付けた。
XX月XX日
・身体能力
→アグネスフライトとの併走により計測すると、適正バ場は芝のみ。また、適正距離はマイル~中距離と判断する。
・適正脚質
→身体能力同様の方法で計測した結果、先行=差し>>逃げ>>>追い込みと判断する。
XX月XX日
・レース実行
→アドマイヤドン、ウォーエンブレム、ゴールドアリュール、シンボリクリスエス×2、タニノギムレット、デュランダル、ノーリーズン、ヒシミラクル×2、ファインモーション、メダグリアドーロとの特別レースに出走。ノーリーズンを追うようにレースを進め、ゴール前で捉えたものの…ファインモーションとシンボリクリスエスに外からかわされ3着。
余談(その他の特徴)
・幻覚
→ソウジは『ウマ人』時、身体に時々フワフワと綿のような何かに包まれる感触が来たらしい。しかし、実際に本人が来た、と伝えたタイミングは測定している範囲で変化は無い。私が『アナザー』になってもそれを感じることは無かった。
・猫背
→首を下に向ける癖があるのか、背中がすぐに丸くなる。意識していないとまっすぐにならない。走りに影響はない。
以上が『ネムレスアイランド』の記録である。