因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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第14話 5つ星の女王 + 準3冠 = 虹の帝王 、女帝 + 超光速の貴公子 = 音速の女王

今日もアグネスタキオン主催の特別レースが行われようとしていた。

 

「今日も実験レースを行っていくよ。今日のゲストはお姉ちゃんと…『ロイアルコンシエル』君だ。」

 

ザワザワザワザワ

 

「フライト先輩ってあんな感じだっけ?」

「何というか…タキオン先輩に似てる気が…」

「タキオン先輩はフライト先輩をお姉ちゃんって呼んでるんだ…ちょっと意外。」

 

「今日のゲストは何かツンツンしてそうじゃない?」

「ちょっと不機嫌なオーラを感じるような…」

「でも…カッコいい!」

 

周囲の反応は様々だ。そして、それを気にせずアグネスタキオンは言葉を続ける。

 

「今回は3000mの長距離だよ。バ場は良、天候は晴れたいったところか…参加者はいるかね?」

 

『…』スッ

 

手を上げたのはメジロマックイーン、メジロライアン、メジロパーマー、メジロアルダン、メジロブライトの5人だ。全員無言だが、その一人一人の雰囲気が普通じゃないことが分かる。

 

「…おいおい、メジロ家のウマ娘たちが総出で来る気だぞ?」

「あれ?メジロドーベルだけがいない?」

「何か…怖くないか?」

 

「タキオンさん、私たちメジロ家の5人が参加しますわ。…約束、守ってくださるわよね?」

「君たちが参加……ん?約束?」

「…あくまで惚ける気なのですね?いいでしょう、…後悔させてあげますわ。」

「はい?」

 

アグネスタキオンは覚えのない殺意を向けられ混乱した。そして、メジロマックイーンは『ロイアルコンシエル』の元へと歩く。

 

「ドーベルを拐うなんて…メジロ家を敵に回すとはどういうことか教えてさしあげますわ!」

「はい?」

 

『ロイアルコンシエル』の『ウマ人』ことソウジも混乱した。メジロマックイーンが自分にメジロドーベルの名前を出してきたのだ。そんな状況だが…レースは始まるのであった。

 

ーーー

 

「ピスピース!お前ら、久しぶりだな!実況担当のゴルシちゃんだぞ!」

「…どうも、解説のメジロドーベル…何でアタシ?」

「マックイーンは今回レースに出てるからな。代理だよ!」

「マックイーンが出走決まる前から私を連れてこなかった?」

「事前に手紙を送っていたからな!『メジロドーベルは預かった!返して欲しければレースに出ろ!』ってな!」

「脅迫状!?…それ、あなたからって書いた?」

「何言ってんだ?書くわけないだろ?」

「長距離が苦手なアルダンさんまで参加してるし…絶対誤解してるよ…」

「まぁ、マックイーンが参加してるから結果オーライだぜ!んじゃ、出走メンバーの紹介もしていくぜ!」

 

「1番、メジロパーマー!」

「この中では唯一の"逃げ"になるのかな?」

 

「2番、アグネスフライ…じゃなかった!『クイーンフォノン』!」

「タキオンさん曰く『合成因子第二号』らしいよ。」

 

「3番、メジロライアン!」

「アルダンさんほどじゃないけど、長距離は大丈夫かな…」

 

「4番、メジロブライト!」

「…そういえば、マックイーンとは同じ天皇賞(春)のG1レースを勝利してるわね。マックイーンとのステイヤー対決がちょっと楽しみかも。」

 

「5番、『ロイアルコンシエル』!」

「昨日の実験で作られた『合成因子』ね。私の力を活かすとかタキオンは言ってたけど…長距離のレース?」

「もう1人は誰だ?」

「エアシャカールって聞いてるけど…」

「なら、問題ないな!」

「そうなの?」

 

「6番、メジロアルダン!」

「無事に走りきることを願います。」

 

「最後は…メジロマックイーン!」

「ブライトに並んで長距離レースの本命ね。」

 

紹介が終わり、全員がゲートへと向かう。

 

ーーー

 

「さてさて…全員がゲートに入って…スタートしたな!綺麗に並んだスタートだ!」

「前に行ったのは…やっぱりメジロパーマーね。あれ?『クイーンフォノン』は前の方にいる?フライト先輩の普段の走りを考えると…『合成因子』の影響かな?」

 

「最初の第3コーナーカーブだ!縦長な展開になってきたな!先頭はメジロパーマー。2番手にメジロアルダン、続いて『クイーンフォノン』、メジロマックイーンはその後ろ!」

「後方はメジロライアン、メジロブライトと『ロイアルコンシエル』は最後方ね。」

「とはいえ、メジロ家のウマ娘が5人も走るって…圧巻だな!」

「…多分、あんたの手紙が原因だと思うけど。」

 

「第4コーナーカーブ!まぁ…同じ状態のままだな…。特に誰も仕掛けてこない!」

「いや、あと1周するのに仕掛けるには早すぎるでしょ!スタミナが持たないよ!」

「ただ…メジロマックイーンが『クイーンフォノン』にぴったりついてるな…」

「プレッシャーを掛けに行ってるね。」

 

「第1コーナーカーブ、『クイーンフォノン』は後退。メジロマックイーンに前を譲るつもりか?」

「ー!メジロマックイーンも同時に後退した!」

「プレッシャーを掛けるのを優先してきたか…。今の順位は、前からメジロパーマー、メジロアルダン、『クイーンフォノン』、メジロマックイーン…」

「その後ろにメジロライアンとメジロブライト、最後方に『ロイアルコンシエル』と変わらない展開ね。」

 

「第2コーナーカーブ、メジロアルダンはバテ始めたか?ここで『クイーンフォノン』がペースを上げて、メジロアルダンの前についた!走行妨害にならないか!?」

「なってないとは思うけど…。メジロアルダンの前につくことで、メジロマックイーンからのプレッシャーを回避した、ってところかな?」

「後方は…メジロブライトがペースを上げてきたな!で、メジロライアンと『ロイアルコンシエル』はそのままのペースだ!」

 

「2回目の第3コーナーカーブ!先頭はメジロパーマー。メジロアルダンは後退か?ここでメジロマックイーンが仕掛けてきた!『クイーンフォノン』も仕掛けてくる!2人はメジロパーマーをかわした!」

「まだ距離はあるのに!?」

「後ろも集団も仕掛けてきたな!ここでメジロブライト!メジロブライトも大きく仕掛けてきた!」

「メジロライアンと『ロイアルコンシエル』もペースを上げてきているね。」

 

「最終コーナーカーブ!ここでメジロマックイーンが『クイーンフォノン』をかわして先頭だ!このまま差を広げれるか?」

「外からメジロブライトも来ている…!!メジロブライトの後ろに『ロイアルコンシエル』がいる!いつの間にいたの!?」

 

「最後の直線!先頭はメジロマックイーン!しかし『クイーンフォノン』も食らいついている!」

「大外から『ロイアルコンシエル』がメジロブライトをかわして3番に上がってきた!?何て速さなの!」

「お前の力だろーが!っと、ここで『クイーンフォノン』は後退か?となれば後は『ロイアルコンシエル』がメジロマックイーンを差せるかどうかだな…」

「これが…私とエアシャカールの力…」

「『ロイアルコンシエル』が『クイーンフォノン』をかわした!メジロブライトもそれに続く!しかし、メジロマックイーンだ!メジロマックイーンが先頭でゴールイン!『ロイアルコンシエル』は追い付けず…」

「仕掛けるのがもっと早かったら…」

「とはいえ…スゲェな!早くゴルシちゃんの『因子』も使って欲しいぜ!」

「そんなことより…早く、マックイーンたちのところに行きましょう!」

 

ーーー

 

「チッ、オレの『因子』でそこそこの順位になってンじゃねェよクソが!オレの最後のレースが近ェってのに…見るんじゃなかった、クソが!……待てよ?アイツはオレだよなァ?オレにとっての新たなデータってことだよなァ?…へッ!選択肢が増えたな…計算のやり直しだ!」カタカタカタ

 

ーーー

 

レースを終えたアグネスタキオンたちであったが、その場は修羅場となっていた。メジロマックイーンが参加賞のニンジンを運んでいたアグネスタキオンの胸ぐらを掴んだのだ!

 

「さぁ、タキオンさん!私たちが勝ったのですからドーベルを解放しなさい!」

「落ち着きたまえ!…メジロドーベル?解放って一体何の話だ?」

「脅迫状を送っておいてまだシラを切るつもりですか?」

「あの~、マックイーンさま?ドーベルならそこにいますよ?」

「はい?ブライト、何を言ってますの?」

「お…コホン、私のことですか?」

「ん~、もう1人いる感じがしますが…あなたはドーベルですよね~?」

「えーと、その…」

 

メジロブライトの発言にソウジはどう言うべきか凍ってしまった。見た目も脚質も違う、有るのは『合成因子』による要素だけ、それをメジロブライトは感じ取っているのだ。どういう言うべきか、ソウジは考えていると…

 

「マックイーン!ブライト!」

 

メジロドーベルが走ってきたのだ。

 

「あらあら~?ドーベルが2人いますね~?」

「ドーベル!?あなたはタキオンさんに拐われて…」

「違うから!レースに出るマックイーンに代わって、ゴールドシップと一緒に実況してただけだから!」

「ですが、こんな手紙が…」

「いや、それゴールドシップが送った手紙だから…やっぱり、誤解してた。」

「手紙…あぁ、なるほど。読めてきた。つまり、君はドーベル君がいなくなり誘拐されたと思った。そしてその犯人が私だと思った…ってところだね?」

「昨日、あなたの研究室にいたらしいので…疑ったりして、申し訳ございません。」

「まぁ、誤解が解けたならいいよ…ね、タキオン?」

「…はぁ。あまり、いい気分はしないがね。」

「…何か私に出来ることはございませんか?」

「タキオン!…これはチャンスじゃないか!」

「そうだとも!君のを…いや、君たちの『因子』を手に入れれたなら、寧ろおつりがくるねえ…」

「『因子』…ですか?」

「この腕輪を付けて、ボタンを押し、10秒待ってくれたまえ!折角だ、メジロ家全員の分を頂こう!いいね?」

「承知しましたわ。アルダン、パーマー、ライアン、ブライト、ドーベルいいですわよね?」

『はい(うん)(勿論ですわ~)!』

「腕輪を付けて…ボタンを押す、でしたわね?大丈夫ですの?」ガチャ

「アタシが昨日したところ問題は無かったよ。」ガチャ

「なら~、大丈夫ですね~」ガチャ

 

ピッ、ピッ、ピー

 

「これで採取完了だよ。ご協力ありがとう!参加賞のニンジン、3本と言わずに全て持って帰ってもかまわないよ!」

「いえ、3本いただきますわ。…それでは、私は用事がありますのでここで失礼しますわ。ドーベル、ゴールドシップは今どこにいますの?」

「あ…!ごめん、分からない。」

「いいですわ、私自らが探して…フフフ。」

「メジロマックイーン君、ゴールドシップ君のお仕置きが終わったら私の研究室の前に縛っておいてくれ。ククッ、やりたい実験を思い出したよ。」

「承知しましたわ。では、ご機嫌よう…」

 

メジロマックイーンが去っていく後ろでアグネスタキオンは邪悪な笑みを見せていた。そんなウマ娘に声をかけるメジロがいた。

 

「アグネスタキオンさま、『ロイアルコンシエル』…いえ、ソウジトレーナーの現状について教えしていただけますか~?」

 

マイペースながらも核心を捉えているメジロブライトだった。




・命名の経緯
メジロドーベル(G1を5勝)+エアシャカール(G1を2勝)で7勝。7で出てきたのが幸運か虹…シャカール的に幸運は無いな!よし、『虹の王』にしよう!

ロイ(王)+アルコンシエル(虹)=ロイアルコンシエル(虹の帝王)

エアグルーヴとアグネスタキオンだと…女王(クイーン)+音響量子(フォノン)=クイーンフォノン(音速の女王)


書き溜めはここまでです。…また、適当なタイミングで投稿しようと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました!
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