因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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昨日の映画はどっちも面白かったな…。特にゼンカイジャーの振り切ったストーリーが…はい、ボリュームが凄い映画でした。焼き肉だけに。1時間とは思えない満腹感…いや、もはや若干胃もたれレベル。

本編にどうぞ!


第16話 新たなる実験、貴公子は有マ記念へと備える

『ロイアルコンシエル』の研究が終了した数日後…

 

「タキオン、来週はいよいよ有マ記念だが…調子はどうだ?」

「あぁ、絶好調だとも。私の研究の成果…見せようあげよう。」

「参加者にはナリタトップロードやジャングルポケットもいるな。後は…ファインモーションが参加してくるらしい。秋華賞とエリザベス女王杯を連勝し、現在無敗とのウマ娘だ。」

「ふむふむ…ファインモーション君か。是非、彼女の『因子』が欲しいねえ。」

「…タキオン、間違っても本人や関係者の前で言うなよ?国際問題になりかねないから。後は…エアシャカールとシンボリクリスエスが毎日併走しているらしい。当然この2人も出走している。」

「シャカール君が併走…?いや、誰であろうと、もう私に負けはない…信じてくれたまえ。」

「俺はお前が負けると思ったことはないよ。」

「トレーナー君…よし、では今日も実験といこうじゃないか!」

 

今日も今日とてアグネスタキオンは最速を求め、研究を続ける。

 

「あのー、タキオンちゃん?これは何の実験?」ぎちぎち

「タキオンさん…何故拘束を?」ぎちぎち

「何で私まで!?」ぎちぎち

 

そこには頭、腕、腰、足を椅子に固定されたアグネスフライト、マンハッタンカフェ、セイウンスカイがいた。

 

「何って…これから君たちの体内にある『因子』を抜くのだよ。」

『はい(えっ)!?』

「あぁ、ゴールドシップ君みたいに全部抜いたりはしないから、そこは安心したまえ。お姉ちゃんは50%、カフェは75%、『因子』を抜き、その過程を観察させてもらうよ。」

「あれ?セイちゃんは?」

「君は別の実験だから…100%だね。」

「…それって私死にません?」

「大丈夫だとも。私やお姉ちゃんで試し終わってる実験だからね。」

 

今回、行われる実験は体内にあるウマ娘としての『因子』を全て抜くという実験だ。事前の実験は(メジロマックイーンによるお仕置き後の)ゴールドシップで済んでおり、結果は全て抜いて数分後に衰弱したゴールドシップ体内に『因子』の生成が確認されたのだ。その後、再びゴールドシップの体内に『因子』を全て戻したところ、ゴールドシップの傷(タンコブなど)が急速に回復したという。アグネスタキオンと『レロレロ』の『ウマ人』となったソウジが抑えたとはいえ、再注入中のゴールドシップが暴れ、拘束椅子を破壊したため、更に強化した拘束椅子にアグネスフライトたちを座らせ、今にいたる。ついでにセイウンスカイで『アナザー』の実験も行うのだ。

 

「血液ドーピングを知っているかね?簡単に言うと体内の赤血球を濃くするために事前に自分の血を抜き、直前の自身の身体に戻すというものだ。過去の長距離レースでウマ娘が行った事例もあり現在は禁止だとのこと…よって、現役の私自身で行う訳にはいかないのだよ。」

「だからって何で私たち?」

「モルモットだからに決まっているだろ?」

「フライト先輩とカフェさんだけでしょ!?セイちゃん関係ない~!」

「タキオンちゃん、これはちょっと…お姉ちゃんも怖い…」

「フフフ、いい顔だよお姉ちゃん…」

「タキオンさん……謎のスイッチが入ってますね……」

「今回のメインはカフェ、君だよ。」

「私…ですか?」

 

そう、ゴールドシップでの実験結果でアグネスタキオンが注目したのは身体の回復力。マンハッタンカフェは現在、ケガにより引退。回復後も復帰の意思はなく、後輩と共に走っていくとのこと。引退したアグネスフライトも『アナザー』の実験で治験した薬の副作用(と苦いジュース)により絶不調である。よってこの2人で実験を行うことにした。

 

「さぁ、実験を始めようじゃないか!」ポチッ

 

ボタンを押すと同時に実験が始まる…そして、研究室内で3つの絶叫が重なり響いた。

 

ーーー

 

研究室内で衰弱したアグネスフライトとマンハッタンカフェを寝かせ、アグネスタキオンたちは練習場へと来ていた。

 

「では、ウォームアップを頼むよ…セイウンスカイ君、モルモット君。」

「その姿がソウジトレーナーの『ウマ人』ですか。」

「その通り。にしても黒髪のセイウンスカイも新鮮だな…っと!フライトでの実験で慣れたつもりだが、そう簡単にはいかないものだな…」ガクン

「にゃはは…セイちゃんは会長さんの力でパワーアップですね~」

「私という愛バがいながら随分と仲が良さそうだねモルモット君?」

「お前の目は節穴か?セイウンスカイ、さっさと始めるぞ。」

「誰の目が…コホン、その後は全員で本格的な併走だからね。」

「では、私が"先行"で先頭をやってみますので、付いてきてくださいね~」

「これはシンボリルドルフの『因子』の影響か?」

「念のため、記録はしておこう。」

「いや、狙って言ってないですからね?」

 

ソウジは『カルーア』の『ウマ人』、セイウンスカイは『デビルジュピター』の『アナザー』へと姿を変え、アグネスタキオンと共にウォームアップを始めたのだが…

 

「はぁ…はぁ…ふぅー…」

「モルモット君?」

「ソウジトレーナー?」

「ごめん、もう無理…!セイウンスカイ、俺の半径10m以内に入らないでくれ!」ガクッ

「えぇ!」

「仕方ない…セイウンスカイ君、最後の1本は2人でいこう。脚質は"差し"で頼むよ。苦手な脚質だとは思うが本気で来てくれたまえ。」

「分かりましたよ~」

「俺はここでタイマーとカメラを持って横になってるから…」グデー

 

『デビルジュピター』からのプレッシャーにより残り少しのところで『カルーア』がダウンしてしまった。『カルーア』は『合成因子』の中でもスタミナが高い部類に入るが、『デビルジュピター』からの重圧でスタミナとは別の力が削られたからだろう。そして、アグネスタキオンと『デビルジュピター』のタイマンが始まった。

 

「やぁぁぁ!」

「はぁぁぁ!」

 

アグネスタキオンが最後の直線で先頭を取り、それを『デビルジュピター』が追いかける。足を溜めていた『デビルジュピター』が有利なのか、その差は縮まっていき…

 

「よっしゃっ!差し切りましたよ!」

「むぅ…、お見事だよセイウンスカイ君。…そして、私もそろそろ限界だね。」ガクッ

「タキオンさん!?」

「君は先に研究室に戻ってくれたまえ。…私はモルモット君に運んで貰う。とりあえず君の中の『デビルジュピター』を回収しよう…」

「うわぁ…、そんなにこの『合成因子』ってすごいんですね…。まぁ、早く終わるに越したことはないので先に戻ってます。遅くならないでくださいね。」

 

セイウンスカイは先に戻る。それを確認した後、アグネスタキオンは座りこんでしまった。

 

「モルモット君…大丈夫かい?」ペタン

「その言葉そのまま返してやる。…まぁ、お前を運べる体力は残ってるよ。」

「そうか。なら今回は普通に背負って…」

「よっと!」ダキッ

「いや…その…無理にお姫さま抱っこじゃなくても…」

「早く戻るぞ。研究室にはフライトとマンハッタンカフェもいるし、そろそろ『因子』を戻さないと。」

「…はい。」

 

今日も顔を真っ赤にして運ばれるアグネスタキオンが目撃された。アグネスタキオンの調子が上がった。




・おまけ
シンボリクリスエス…アグネスタキオンとは1つ下の世代で外国生産馬。元ネタは冠名+父のKris.S.(クリスエス)から。主な勝利は天皇賞(秋)(2002年と2003年)、有馬記念(2002年と2003年)。特に引退レースの2003年の有馬記念での勝利は圧倒的の9馬身差。産駒にエピファネイア、サクセスブロッケンなどG1勝利馬が5頭。母父としてはオジュウチョウサンやアカイイトがいる。…アグネスフライトより先にウマ娘で実装されるとは思ってなかった。


次回はタキオンの有マ記念を予定しています。では、また不定期に投稿させていただきます。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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