因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
今回の話は有馬記念です。新たなオリジナルウマ娘が出てきていますが…今後このウマ娘たちをどうするかは今のところ考えてないです。
有マ記念…年末を締め括るレース。そして、数あるG1の中でも多くの伝説を残してきたレース。オグリキャップのラストラン、トウカイテイオーの奇跡の復活、テイエムオペラオーの逆転劇。…探せばまだまだ出てくるだろう。その中でアグネスタキオンはファン投票でジャングルポケットに次ぐ5位を獲得し、1番人気で出走することになった。
ーーー
ソウジとアグネスタキオンは中山のレース場に来ていた。有マ記念である。クリスマスはレースを控えているため特別なことはせず、七色に光るソウジをツリー替わりに練習を行ったくらいだ。しかし、レース後にプレゼント交換をしようと互いに用意はしているとのこと。
ザワザワザワ
それはそうと中山のレース場に集まった観客たちはウマ娘の出走を今か今かと待っている。アグネスタキオンは控え室でパドックまで時間を待っていた。
「…」
「タキオン、不安とかは無いか?」
「その質問はもう5回目だ。全く…君に不安を感じてきたよ。」
「す、すまない…」
「何故出走する私よりも君が緊張してるんだ?」
「まぁ、俺の夢でもあったし…こうしてお前が出走することが嬉しくてな…」
「…私もだよ。私も君とここまで来れるとは思っていなかったよ。…今だから言っておこう。私はね、レースへ復帰するつもりはなかった。また足が壊れるかもしれない…なら研究の成果は誰かで試せばいい…本気でそう思っていたよ。」
「…だったら何故?」
「君の走りから勇気を貰ったから…」ボソッ
「俺の?」
「おかしな話さ。私の走りに魅せられた君と君の走りに勇気を貰った私。表向きの理由は私での『アナザー』の実験を行うためだが、実際はまたレースへと走るためだった。…ありがとうソウジ。」
「タキオン…」
「そろそろ時間だね…ソウジ!」
「どうし…!!」
チュゥ
「た、た、タキオン!?」
「私の勝利は君の勝利だ。そして、うまぴょい伝説の歌詞通り…私は今日の勝利の女神となってくるよ。」ペロッ
「…」
「石になったか。…はぁ、君は変なところでウブだねえ。私はもう行くがレースはちゃんと見といてくれたまえ。」
アグネスタキオンの突然の行動によりソウジは固まってしまった。しかし、それを気にせずアグネスタキオンは地下バ道へと向かう。ソウジが正気に戻ったのはウマ娘たちのゲートイン手前であり、自身の席へと急ぐこととなった。
………
レース場へと入る前の地下バ道、そこに1人のウマ娘がいた。
「やぁ、アグネスタキオン。」
「ジャングルポケット君?私を待っていたのかい?」
「…忠告だよ。今回がラストランになるウマ娘も多い。…自分以外は全て敵だと思っていた方がいい。」
「今更何当たり前のことを言ってるんだ?まさか2年前の有マ記念と同じようなことが起きるとでも?」
「違うな、仮に起きたとしても君がバ郡に飲まれることはないだろ?…ジャパンカップでの君のお姉さん、これで分かるよね?」
「ーっ!まさか、ジャングルポケット君!キミも今回で…」
「君が手を抜くことはないと思うが…本気で来てくれ!いや、限界を超えて来いアグネスタキオン!」
「…私は私の走りをするだけだよ。どんな相手であれ、どんな状況であれ、私は…最速で走りきる!よって今回も勝たせてもらうよジャングルポケット君。」
「じゃあ、後は…」
「レースで語りあおう。」
ジャングルポケットとアグネスタキオンの対決が始まる。
ーーー
『出走ウマ娘たちがターフへと入ってきます。』
ワァァァーー!
『最初に見えたのはファン投票1位のナリタトップロードです。』
『今年は多くの重賞を勝ち取ってきました。ラストランとのことですのでG1レース勝利にも期待したいところです。』
『少し離れてG1勝利はまだ無いものの日本ダービー、天皇賞(秋)、ジャパンカップで好走を見せたシンボリクリスエスです。』
『天皇賞(秋)では後一歩、ジャパンカップでは少し出遅れがありながらも入着していることから高いポテンシャルを持っていることは確かです。注目したいウマ娘ですね。』
『次に今年の菊花賞ウマ娘、ヒシミラクル。』
『このレースでもミラクルな走りを見せて欲しいですね。』
『そして、6戦無敗、2番人気のファインモーションの姿が見えます。』
『現在、全てのレースを圧勝ですからね。クラシック級でありながらも優勝候補の1人になります。シニア級のウマ娘たちにどこまで競えるか見所です。』
『G1レース初挑戦、タップダンスシチー。』
『1着は無いもののG2レースでは2400~2500のレースで入賞しているため、この有マ記念が適しているかもしれません。また、最近本格化してきたとの噂もありますね。』
『復帰後2回目のレースとなるジャングルポケット。』
『ジャパンカップよりもしっかりと調整してきての参加だそうです。好走に期待が持てますね。』
『今年、重賞4回入賞しているエアシャカールもナリタトップロード同様にラストランとのこと。』
『…凄く気合いが入っているのここからでも分かります。』
『次に…え?時間が無い?コホン、最後に紹介しますのは本レースでの1番人気アグネスタキオンです。』
『去年引退を宣言をし、2ヶ月前にまさかの復帰ですがファン投票は5位となりました。天皇賞(秋)とジャパンカップでの活躍が印象深いウマ娘です。強豪と呼べるウマたちが揃っている中でも特に無敗のファインモーションとの対決に注目したいところです。』
『紹介出来ていないウマ娘もいますが、15名でのレースとなります。』
『ファンファーレの後に各ウマ娘たちがゲートへと向かっていきます。いよいよ、有マ記念がスタートですね。』
………
「最速の走りで…勝つ!」
1番人気『超光速の貴公子、アグネスタキオン』
「フフフ…ドキドキしちゃうな。」
2番人気『美妙の動者、ファインモーション』
「ーー使命は1着。ーー遂行する。」
3番人気『漆黒の帝王、シンボリクリスエス』
「タキオンに勝つんだ…絶対…全力で…」
4番人気『心象膨大な密林の王者、ジャングルポケット』
「…さぁ、最後の挑戦です!」
5番人気『頂への挑戦者、ナリタトップロード』
「人事は尽くしたであ~る。後は…運命であるな!運命っ!」
6番人気『奇跡を呼ぶ、ヒシミラクル』
「…」
8番人気『準3冠、エアシャカール』
「…遅くなったけど、こっからが私のスタートよ!」
14番人気『舞い刻む逃亡者、タップダンスシチー』
それぞれの想いが今、中山のターフで交差する。そして…ゲートが開かれた。
・おまけ
ヒシミラクル…アグネスタキオンとは1つ下の世代で芦毛の競走馬。主な勝利は菊花賞、天皇賞(春)、宝塚記念。菊花賞の時点では16戦3勝(未勝利、500万以下、1000万以下のレース)のみで出走権は無かったものの抽選により8分の3を枠を勝ち取り参戦。そして、最後の直線で抜け出し、追い込んできたファストタテヤマからハナ差で逃げきり勝利した。2003年の京都大賞典にケガをし1年休養。復帰するも2005年の天皇賞(春)後に再発し引退した。天皇賞(春)、宝塚記念などG1レースを勝利しつつも京都記念などG2レースは勝てず、重賞の勝利はG1レースのみという珍しい結果だった。主な産駒は地方競馬にて重賞を2勝したヒシダイアナ。
余談だが宝塚記念でヒシミラクルの単勝に1222万円投入して大勝利したミラクルおじさんなる人がいたらしい。