因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
それはそうと『イクイノックス』、頑張ってください!今からあなたの応援馬券を買いにいきます!後、目黒記念に出走します『アサマノイタズラ』の母父がキングヘイローだそうなので購入したいと思います!
東京優駿、勝ったのは…ドウデュース。しかもまさかのレコード記録…イクイノックス惜しかった…。
お疲れ様です、あなたたちの馬券はとっておきます!
さて、今回の話ですが…ウマ娘としての『ヒシミラクル』を妄想してみました!ですが…まぁ、どうしてこうなった!?な話になった気も…。とりあえず…カレンチャン本人は出てこないです。タイトル詐欺?すみません、予告はしたので許してください。…では、どうぞ!
年が明け、セイウンスカイはアグネスタキオンに呼ばれ研究室へと来ていた。
「はいはい~、お邪魔しま…す?」
「来たか!カフェ、お姉ちゃん、確保だ!」
『確保~!』
「何何何っ!?」
入室と同時にマンハッタンカフェとアグネスフライトにより取り抑えられ拘束椅子に座らさせる。その状況に慣れてきたセイウンスカイは疑問を投げる。
「で、どうしたのですか?何の実験ですか?」
「今回は実験じゃなくて…その…」
「実験じゃないのですか?」
「実は…トレーナー君が…えーと…」
「タキオンさんとの実験でウマ娘がトラウマで真っ白になったそうです。」
「…はい?」
「カフェ!?」
「後、長舌もダメだそうです。」
「んんん?ちょっとセイちゃん何言ってるか分かりませんね?」
アグネスタキオン曰く詳細は伏せるものの大晦日に『レロレロ』の『アナザー』になってみたところ暴走したらしく、アグネスフライトが挨拶に研究室に来るまでその状況が続いたとのこと。その間、ソウジトレーナーはそれを受け続けていた訳で…ウマ娘がトラウマになっていた。その真っ白なソウジは部屋の隅で怯えてスマホを見ながら何かを嘆いていた。
「レロレロ…怖い…タキオン…怖い…カレンチャン…可愛い…」ぶるぶる
「ご覧の通り、ウマ娘本体どころか写真すらダメな状態なのだが…カレン君にだけはこの反応だ…」
「カレンさんをここに連れてくればいいのでは?」
「私たちもそう言いましたが…『ダメだ!それではカレン君にトレーナー君を取られてしまう』と言い却下されました。」
「カフェ!?」
「タキオンちゃんはお姉ちゃんが思ってたよりも大人になっていたのね……はぁ。」
「カレンさんはソウジトレーナーのことは別に何とも思ってないでしょう?」
「しかし、カレン君が解決の糸口を持っているのは事実だ!そこで私がカレン君で出来た『合成因子』の『アナザー』になってみたのだが…効果は無かった。」
「そりゃ、あなたはトラウマの元凶ですし。」
「しかし、私は思い付いた!…芦毛のウマ娘が『アナザー』になれば効果があるかもしれない、とね。」
「どんな根拠!?ん?芦毛のウマ娘?ってことは…まさか…」
「その通り。私は思いついたことは何でもやりたくてねえ。使用するのは二十一号の『ロケットメテオ』…実験開始だよ!」ポチッ
「ぎゃーー!」
アグネスタキオンは問答無用にセイウンスカイを『アナザー』の『ロケットメテオ』へ変えた。
「後、数人欲しいところだが…」
「タキオンさん!芦毛のウマ娘、連れてきました!」
「ちょっと、どこまで行くつもりですの!?」
「離すである!我輩を離すのであ~る!」
ダイワスカーレットがメジロマックイーンと『ヒシミラクル』を連れてきた。
ーーー
ヒシミラクル…今年からシニア級となる芦毛のウマ娘。ナリタトップロードに憧れており、『人事を尽くして天命を待つ』がモットーで毎日あらゆる"人事を尽くすこと"をしている。また昨年の菊花賞ウマ娘であり、有マ記念に出走するも12着に敗れている。
「なるほど、それで私たちへ協力を…帰ってもよろしくて?貴方の後始末を何故私たちが協力しないのいけないのですか?」
「我輩も帰るのである!春の天皇賞に向けて忙しいのである!後、今日の人事ノルマがまだ終わってないぞよ!訳の分からないことに使う時間は無いのである!」
「いや、ミラクルはソリティアをしていただけじゃない。」
「スカーレット、あれも我輩にとっては立派な"人事"なのである!賢さトレーニングである!」
「悪いとは思っているが私も手段を選んでる時間はない…。大人しくモルモットになってくれたまえ。」ポチッ
ガチャ、ガチャ
「なっ!」
「椅子にこんな仕掛けが!?」
2人に事情を説明するも了承を得られなかったため、問答無用で拘束した。
「スカーレット君、二十三号と三十号の『合成因子』を持ってきてくれたまえ。ついでにデータも取っておこう。とりあえず…腕輪を付けて…」
「分かりました!」
「な、何をするつもりですの!?私の『因子』ならこの前、お渡ししたでしょう!ひぃぃ!」ぶるぶる
「うぅ…我輩の運命はここまでであるか…」ぶるぶる
「実験開始だよ!」ポチッ
『きゃーー!』
アグネスタキオンによりメジロマックイーンとヒシミラクルは別の『アナザー』へと姿を変えられた。
ーーー
「全員、短距離適正有りと…オッケー!ご協力ありがとう!」
『はい!』
アグネスフライトは3人の『アナザー』のデータ収集を終えた。ん?ソウジはどうなったかって?結論から言おう…不明だ。メジロマックイーンらが『アナザー』になった直後に乱入してきたゴールドシップがアグネスフライトと(目を合わせ無言で)タッグを組み、荒療治の強行したのだ。しかしその結果、アグネスタキオンとソウジを鍵付きの地下部屋へ監禁することとなっため『アナザー』となったセイウンスカイたちを戻せる人物がおらず、アグネスフライトが様子を見に行くまでの間にアグネスタキオンを真似てデータ収集を始めたのだ。ちなみにマンハッタンカフェは足の定期検診で病院へ、ダイワスカーレットはウオッカとの併走の時間となり練習場へ、ゴールドシップは何処かへと行ってしまった。
「んー、短距離の"逃げ"って何だが新鮮ですよ~。やっぱり出すスピードが違うと言いますか~!」
「ある意味貴重な体験ですわ…ゴールドシップさんとブライトが言っていたことはこういうことだったのですね…」
「ふむ…我輩の『合成因子』は短距離と長距離が適正距離とは…奇妙な感覚であるな!」
「確か私とカレンさんの『合成因子』(?)というものでしたわよね?両者の得意距離が重なったといったところでしょうか?」
「私がまとめたものでよければ、今度見せるよ。レースのデータは…流石に無理か。タキオンちゃん、フェブラリーSがあるから…」
「あら?タキオンさん、ダートのレースに出るつもりですか?」
「ソウジトレーナーが提案してきたの。タキオンちゃんはどうするつもりか、まだ聞けてないけど…多分、出走するんじゃないかな?」
「だから、焦っていたのであるな…」
「ん?誰かこっちに向かってません?」
「あれってまさか…!」
4人が雑談をしつつ待っていると1人のトレーナーが此方へと向かって来ている…ソウジだ。慌ててきたのだろうか白衣で目立たないものの、Yシャツのボタンは掛け違えており、靴下がズボンを巻き込んで履かれている。
「やっぱりソウジトレーナー?え?まだ部屋の鍵開けてなかった筈だけど…?」
「フライト!」
「は、はい!」
「タキオンの手錠とかの鍵を全部くれる?」
「え?は、はい…どうぞ……」
アグネスフライトは普通に鍵を渡す…どうやらソウジはトラウマを克服できたようだ。
「サンキュー…あ、セイウンスカイ、メジロマックイーン、ヒシミラクル…俺のためにタキオンの実験に巻き込んでしまって済まなかった。とりあえず、クールダウンをしたら研究室に戻ってきてくれ。『合成因子』を回収するから…俺もタキオンを回収したら直ぐに向かおう。」
「分かりました。」
「ようやく終わるのですね…」
「ソウジトレーナー…どう出てきたのだろう…?」
「マックイーン殿の『因子』…中々、興味深いものであった!これもまた"人事"なのであろう…」
「違うと思うよ?」
「それはそうとフライト殿、ゴルシ殿と一緒に何をしたのであるか?」
「えーと、ゴルシちゃん曰く『噛まれて吸血鬼になったのなら逆に吸血鬼を噛めば治る』ってことらしいから、タキオンちゃんに○○と○○を(無理やり)飲ませて、手錠と○○と○○とで無抵抗な状態にして部屋に入れて、んでそこに七号の『合成因子』と○○を飲ませたソウジトレーナーも放り入れたの。ごり押しに私の持ってた○○を部屋に撒き散らして鍵を閉めたよ!効果は直ぐ出るタイプのだから…多分、ずっとうまぴょいしてた…」
「いやいやいや!フライト殿の発言や行動にドン引きであるが…その前にフライト殿はかなりシスコンであるよね?タキオン殿にそんなことして良かったのであるか?」
「…ただ大切するだけが姉じゃないのよ。必要であれば心を鬼にしてあらゆる手段で分からせる…今回はタキオンちゃんの失態をタキオンちゃん自身へ尻拭いさせただけ。…ついでに、タキオンちゃんの痴態をカメラに納めたくなったの。」ブンブンブン
「(絶対最後が本音だ。)」
「(…はぁ、早く帰りたいですわ。ショートケーキ食べたいですわ。)」
「(尻尾は正直である…)」
ちなみに後日、分かったことだがアグネスフライトが設置したカメラはソウジにより全て破壊されていたため彼女が望む映像を見れることはなかった。そして、研究室へと戻るとジャージに着替え白く燃え尽きたアグネスタキオンとそれを指でつつくマンハッタンカフェの姿があった。
ーーー
「それじゃあ、戻すよ…はい!」ポチッ
『ぐっ…!』
ソウジにより『アナザー』になっていたウマ娘たちはそれぞれ、元の姿へと戻る。しかし、大きな負担がきたためかメジロマックイーンとヒシミラクルは座りこんでしまい、セイウンスカイはいつも通り眠り始めた。
「何ですの…この疲労感は…?」
「我輩…もう動けないのである…」
「Zzz…」
「まぁ…誰でもこうなるもんだ。フライト、2人を寮まで運んで貰ってもいい?」
「了解、とりあえずヒシミラクルちゃんからで…」
「マックイーンは私に任せな!」
「ゴールドシップさん!?いつの間に…」
「じゃあ、それで頼む。セイウンスカイは寝てるし…マンハッタンカフェにでも任せるか。」
「ソウジトレーナー、カフェちゃんの足が治るには後数ヶ月はかかる筈ですよ?」
「いえ、先ほど医者より完治が確認されました。」
「え?あの実験が上手くいったってこと?」
「………そうなります。ですがまだ無理はしないでくだ…」
「すごい!すごいよ、タキオンちゃん!」ダキッ
「…」ダラン
「んー、無理するのはダメか。エルコンドルパサーでも呼ぶ…」
「…これくらいなら無理には入りませんよ。」
体内の『因子』を抜く実験によりマンハッタンカフェのケガは予定よりも遥かに早く完治した。アグネスフライトはそれを褒めるもののアグネスタキオン本人は真っ白になったままで何の反応もない。
「…うん、じゃあメジロマックイーンはゴールドシップ、ヒシミラクルはフライト、セイウンスカイはマンハッタンカフェに運んでもらうとしよう。タキオンは正気に戻るまで俺がそばで見てるから。」
「…タキオンちゃんとうまぴょいしないでね?」
「何言ってんだお前?はい、解散!解散!しっかり身体、休めとけよ!」
『はーい!』
ぞろぞろと研究室からウマ娘たちが出ていく…そして、ソウジは各ウマ娘の担当トレーナー(特にメジロマックイーンとヒシミラクル)へ報告と謝罪の電話をしていくのであった。
………
「ふぅ…」
一通り電話が終わったソウジは一息つく。アグネスタキオンの様子は相も変わらず真っ白のままだ。とりあえず、ソウジは紅茶を2人分用意することにした。
「タキオン、紅茶飲まないのか?冷めるぞ?」
「…私のマンハッタンカフェが…ソウジのアグネスゴールド君によりクロフネ君の如く開国…」ボソッ
「下ネタに同期の名前を使うな!お前のジャングルポケットをダートにするぞ?」
「お姉ちゃんに飲まされたアレ、ちゃんと効果は…あるよね?…寿引退のポイントフラッグ君が立ったなんてことはないよね?」ボソボソ
「どうしたかものか…んっ!」グイッ
「もし1人目が出来…」ダラン
ソウジもお下品なツッコミをするもアグネスタキオンからの反応はない。今度はアグネスタキオンを持ち上げるが力なく項垂れてボソボソと喋っているだけだ。このままでいてもしょうがないので、そのまま椅子へと下ろす。
「まぁ、このままでいいから聞いてくれ…タキオン、アメリカに興味は無いか?」
「名前は『ロジック』なんてどう………ん?アメリカ?」
「あぁ!今のタキオンは間違えなく日本最強のウマ娘だ。ならば日本を出て、目標はマンハッタンカフェも出走したフランスでの『凱旋門賞』…と他のトレーナーは言うだろうが俺は違う!俺が考えた最終目標は…『ブリーダーズカップ・クラシック』だ!」
ブリーダーズカップ…正式名称ブリーダーズカップ・ワールド・ウマ娘・チャンピオンシップ。様々なカテゴリーのチャンピオン戦を1度にまとめて開催するアメリカでのレース。その中でも『ブリーダーズカップ・クラシック』は大会を締め括るダート2000mのレースで事実上世界一のダートチャンピョン決定戦である。日本からだと過去に『タイキブリザード』というウマ娘が2回挑戦したが、勝利は出来なかった。
「ブリーダーズカップ!?あの世界最高クラスの大規模な祭典に私を?しかも、芝のレースもあるというのにわざわざダートで出走させるつもりなのか?」
「去年は『ヴォルポニ』ってウマ娘が圧倒的な勝利を見せた…。そこで俺はタキオンにピッタリな舞台だと感じたんだ!完全にダートへと路線を変更する訳じゃないが…まずはフェブラリーSに出走してみないか?」
アグネスタキオンに色が戻り、紅茶を一口含む。そして真剣な顔になり深く考え数分…
「…。ソウジ、私は……」
結論を出した。
合成因子七号『レロレロ』が更新されました ▼
ーーー
・おまけ(名前の出てきた競走馬たち)
アグネスゴールド…アグネスタキオンとは同期。きさらぎ賞、スプリングSと重賞を2連勝しており、皐月賞でタキオンとの対決が期待されたがケガにより回避。復帰後は菊花賞に出走するも敗北。鳴尾記念で3着になるも、再びケガにより休養…そのまま引退となった。引退後は日本だけでなくアメリカやブラジルで種牡馬となり産駒がかなり活躍した。
クロフネ…アグネスタキオンと同期の外国生産馬。主な勝利はNHKマイルCとJCダート。日本ダービーを目標に圧倒的強さを見せ、NHKマイルCを勝利。ダービー後は天皇賞(秋)を目指していたものの賞金の優先権で出走出来ず、ダートである武蔵野Sに出走し圧勝。その後、JCダートにて前年度優勝のウイングアローに7馬身差をつけ圧勝。今後も期待されたがケガにより引退。引退後は種牡馬となり、カレンチャンやソダシなどG1馬が生まれた。
ポイントフラッグ…アグネスタキオンと同期でメジロマックイーン産駒。目立った成績はG3のチューリップ賞2着のみだが…繁殖牝馬としてゴールドシップを産みだしたことが有名な競走馬。
ロジック…アグネスタキオンの初年度産駒。NHKマイルCを勝利したが、その後は目立った活躍は無く引退。去勢され誘導馬となった。
タイキブリザード…ナリタブライアンと同期の外国生産馬。主な勝利は安田記念。経歴は省くが詰めが甘いのかなかなか勝利が出来ずシルバーコレクターと呼ばれた。ダートでの活躍を期待しカナダへと遠征しBCクラシックに出走するも最下位と惨敗。しかし、調子を取り戻したのか翌年の安田記念を勝利。そして、再びBCクラシックに出走するが6着となり、帰国後の有馬記念を最後に引退、種牡馬となる。
Volponi(ヴォルポニ)…アメリカの競走馬。重賞の勝利が芝(G3)→ダート(G2)→芝(G3)→ダート(G1)という面白い勝ち方をしている。特にG1のBCクラシックでは最下位人気でありながらもメダグリアドーロ、ウォーエンブレムらに6.5馬身差をつけ勝利。引退後は種牡馬となり暫くアメリカにいたが、韓国へと渡った。
実際のアグネスタキオンにダートは可能かどうか…、父クロフネのソダシちゃんを見てるといけるんじゃね?と私は思いました!つまり…まぁ、またボチボチ書き溜めていこうと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。次回はまた日曜日に投稿予定です。では、また来週!