因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
ゲートが開き『東京優駿』を制したダービーウマ娘たちによる『ダービーウマ娘チャンピオンカップ』が始まった。
『スタートだ!おぉ、全員いいスタートを切れたな!さてさて先行争いは…やはり、ミホノブルボンとアイネスフウジンだ!若干アイネスフウジンがハナを取っているな!』
『そして脚質ごとの集団も出来てますわね。前からアイネスフウジン、ミホノブルボン、サクラチヨノオー、トウカイテイオー、シンボリルドルフ、スペシャルウィークが続いていますわ。スペシャルウィーク、今回は前の方。』
「いけ!ミホノブルボン!」
「テイオーさん、頑張れ!!」
「スペちゃん、落ち着いて!自分のペースよ!自分のペース!」
『後ろの方は…アドマイヤベガとウイニングチケットが並んで、ジャングルポケット、ナリタブライアン、シリウスシンボリとやや縦長に続く。』
『ミスターシービーとアグネスフライトは最後方からのスタートとなりましたわね。』
「ベガ姉ちゃん!頑張れ!」
「シリウス先輩、いい位置ですよ!」
「ブライアンもチケゾーも頑張ってくれ!」
『っと、もう前は第2コーナーに入っているぜ。先頭はアイネスフウジンだ!ミホノブルボンはその後にピッタリとついている!』
『先頭を取ることよりも少しでも足を溜めることを優先したようですわ。続いてシンボリルドルフと…掛かり気味でしょうか、トウカイテイオー。サクラチヨノオー、スペシャルウィークが続く…あら?ウイニングチケットがもうあがってましたわね。逆にアドマイヤベガはペースを落とした?』
「アイネスフウジン、そのまま先頭をキープだ!」
「ミホノブルボン、まだチャンスはある!」
「テイオーさん、落ち着いて!」
「流石シンボリルドルフ…余裕そうだ。」
『さて第3コーナーまで半分くらい…最後方からミスターシービー、アグネスフライト、アドマイヤベガ、ナリタブライアン、シリウスシンボリ、ジャングルポケット。まだ仕掛け…ってマジか!ミスターシービーがもうロングスパートを掛けてきたぞ!』
『まだ第3コーナーでもないのにですか!?流石に早すぎません!?』
「おいおい…あんなロングスパート、スタミナ以前に足は大丈夫なのかよ?」
「有マのエアシャカールみたいになるぞ!」
『さぁ、ケヤキの見える第3コーナーカーブ…ここで先頭がミホノブルボンへと変わる。アイネスフウジンはここで後退か!後続が次々とかわしていく!』
『ケガではなさそうですが…スタミナ切れでしょうか?トウカイテイオーもバ群へと沈んでいきます。前からミホノブルボン、シンボリルドルフ、スペシャルウィーク、ウイニングチケット、サクラチヨノオー。』
「チャンスだ!ミホノブルボン!」
「スペちゃん!いいペースよ!」
「チヨちゃん、焦らずにいきましょう!」
『さぁ、そこにロングスパートを仕掛けたミスターシービー!さらにここで後続の集団が全員仕掛けてきた!第4コーナーカーブ…前の集団が一気に飲み込まれた!抜け出すの誰だ?』
『…アドマイヤベガ!アドマイヤベガが抜け出してきました!さらに大外…それもコースのスレスレにはシリウスシンボリ!そして、内からジャングルポケットが来ていますわ!』
『ミスターシービーはこれ以上は伸びないか!ナリタブライアンとアグネスフライトは…伸びてこない!いや、シンボリルドルフがここで再び勢いづいた!この4人の対決か!?』
「ベガ姉ちゃん!」
「アヤベさん!」
「シリウス先輩!」
「ジャングルポケット!」
「シンボリルドルフ会長!」
『さぁ先頭のアドマイヤベガ、このまま逃げきれるか!内からジャングルポケットとシンボリルドルフ、大外からシリウスシンボリ!!』
『残り200…!!ジャングルポケットがアドマイヤベガに並びました!それに向かってシンボリルドルフも差を詰めてきます!シリウスシンボリもさらに伸びてきしたわ!』
「ぐおぉぉぉ!!」
「ーー!!」
『…なっ!ジャングルポケットだ!ジャングルポケットが雄叫びをあげ、内から差しきった!ジャングルポケットが1着だ!』
『…えぇ、1着ジャングルポケット、2着アドマイヤベガ、3着にシリウスシンボリ…ですわよね?』
『もう1度言うぜ!1着は…ジャングルポケットだぁぁ!!』
ワアァァァーー!
ーーー
「ぐるるる…ぐおぉぉぉ!!」
「…やっぱりこの雄叫び、ジャングルポケットだな!」
「あぁ、体が違うと言われても…今回走ったのは間違えなくジャングルポケットだ!」
「歴代のダービーウマ娘たちに勝ったんだよな?」
1着となったジャングルポケットは雄叫びをあげてコースを1人走っていた。ウイニングランである。しかし、ゴール直前となった時…
「ぐおぉ…!!ー???」
ぐおぉぉぉ!!
「どうしたんだ?ジャングルポケット?」
「何か混乱しているような…」
「というか、今別のところから雄叫びが聞こえなかった?」
『エアグルーヴ君、今すぐにその首輪を外したまえ!真ん中のスイッチを2回、次に左のスイッチを1回を押してくれ!』
突然のアグネスタキオンの放送にジャングルポケットの体となっていたウマ娘、エアグルーヴは従い首輪を外す。
ザワザワザワザワ
「何があった?」
「エアグルーヴが走っていた?」
「首輪を外せって…?」
突然の放送に観客たちは騒ぎだす。
『…あぁ、心配をかけてしまったようだね。どうやら、ジャンポケ君の雄叫びに装置が耐えれなかったようだ。エアグルーヴ君の体に害が有るものでは無いからそこは安心して欲しい。…念のために聞くが大丈夫かねエアグルーヴ君?』
エアグルーヴ走ってきた実行委員よりマイクを受け取り答えた。
「問題無い…と言いたいが、ジャングルポケットの雄叫びで喉が痛いな。」
『後で喉の薬を渡そう。とにかく、大きな問題無くてよかったよ。…では30分後に締めのウイニングライブだ。諸君、楽しみにしてくれたまえ!』
ワアァァァーー!
その後のウイニングライブで車椅子に乗ったジャングルポケットをセンターに『winning the soul』が披露され会場は大きく盛り上がり感謝祭は幕を閉じた。
ーーー
東京レース場での片付けも終わり、研究室での片付けに入ろうとしたソウジとアグネスタキオンだったがジャングルポケットの雄叫びを近距離で聞いたソウジをアグネスタキオンは心配していた。
「トレーナー君、耳は大丈夫かね?」
「大丈夫だ、明日には耳鼻科にいくよ。」
「トーセンジョーダン君はその場で気絶しただけで済んだみたいだが…まぁ、聞こえているようで安心したよ。人間の耳はウマ娘ほど敏感でもないからね…では、早速だが片付けの前にご飯を作ってくれるかい?」
「ちゃんと行くから心配するなって。」
「…。ソウジ、私のことを愛してると言ってもらえるかい?」ガシッ
「聞こえてるよ。とりあえず今日はさっさと片付けて…タキオン?」ズルズル
「もしもし、お姉ちゃん?ちょっと手伝って欲しいことが…」ピッ
その後、ソウジは耳鼻科へと運ばれた。そして治療により3日も会えなくなったため、アグネスタキオンは大きく体重を落とすこととなった。
ーーー
後日、東京レース場にて『東京レース場リニューアル記念』が行われた。
『外からタップダンスシチー!
タップダンスシチーが抜けてきた!
後ろとの差は3バ身!
しかし、差は詰まらない!
タップダンスシチーがゴールイン!』
ワアァァァーー!
「重賞を勝ってきたウマ娘たちを圧倒して…凄いぞタップダンスシチー!」
「本当に最近になって好調だよな、タップダンスシチー。」
「有マ3着はまぐれじゃなかったな!」
「次はお前を応援するわ!!」
パチパチパチパチ
「ソイヤ!ソイヤ!ソイヤー!!すぅー、はぁー…落ち着け私。宝塚記念までまだ時間はある。少しでも勝ちを重ねるんだ!」
ーーー
さらに後日、京都レース場の『天皇賞(春)』にて…
『ヒシミラクルだ!
外の方からヒシミラクル!
私は菊花賞ウマ娘と言わんばかりにあがってきた!
ヒシミラクルだ!
ヒシミラクルが1着!
菊花賞ウマ娘が春の盾を手に入れた!』
ワアァァァーー!
「前回はあんなに負けていたのに…嘘だろ!」
「G3やG2勝たずにG1を2勝だと?」
「…まぐれだろ?」
「G1をまぐれで2回も勝ててたまるかよ!よくやった、ヒシミラクル!」
「おめでとう、ヒシミラクル!」
パチパチパチパチ
「クックック…天命は完全に我輩の味方である!さぁ、アグネスタキオン!宝塚記念に来るのである!我輩と勝負である!」
『ヒシミラクル!
アグネスタキオンへ挑戦状を出した!
これは宝塚記念が楽しみです!』
次のレースのライバルが増えたのであった。