因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
と、いうわけなので…毎朝9時投稿であるだけいきます。今まで溜めて分、全部出しきります。スプリンターズステークス?まぁ…間に合わなかったらその時はその時で!
さて本編の話ですが…宝塚記念までずるずると話を引き伸ばしてますね。ですが、帝王賞は入れたかったので…どうぞ!
ハルウララが『プロキオンS』へ出走した数日後、アグネスタキオンとソウジは鑑賞室にてとあるレースを見ようしていた。
「…タキオン、すまない。俺がケガをしたばかりに…現地で見たかっただろ?」
「君が気にする必要はないとも。元々ここで見るつもりだったからね…そろそろだよ。」
「うん。」
『さぁ、次は大井9R『帝王賞』!
本日のメインレースです!
フェブラリーSで好走を見せた後、重賞を勝ち取ったゴールドアリュールに注目が集まります!』
『アリュールさん頑張れ!』
「この声は…スマートファルコンか?」
「どうやら現地でみているようだね。」
彼女たちが見ようとしているのは帝王賞。フェブラリーSにてアグネスタキオンと戦ったゴールドアリュールが出走するのだ。
「うーん、今回は金運は関係ないけど…ここにあるのは不味いから西側にして…」
「ん?」
「アイツは…何をしているんだ?」
「さぁ…だが、少し興味が湧いてきたよ。」
鑑賞室の設備を移動させているウマ娘がいた。
「おいお前、…何をしている?」
「あ、どうもトレーナーさん。実はアリュールさんに良くない氣が回ってて…少しでも風水で良くしようと…」
「風水だ?ここでしても効果あるのか?」
「ほほぉ…風水ね。オカルトには疎いが興味深い。」
「風水はオカルトじゃないよ!…あ!もちろん、レースが終われば元に戻すからね!だから今だけは…」
「何、君を止めたい訳じゃないさ。続けたまえ。」
「あー、俺からは言えるのは…みんなの見るレースの邪魔にならないようにね。」
「ー!ありがとう。ここに緑の物…緑の物…今回はサボテンでも置いて…」
そのまま彼女は作業へと戻った。そして…ついに『帝王賞』が始まった。
『スタートしました!
バラついたスタート…先頭を取ったのはネームバリュー!
ゴールドアリュールは様子見つつの2番手…フェブラリーステークスと同じ作戦でしょうか?』
「王道の先行策だね。」
「このままの位置で最後まで行くつもりか?」
「…あぁ、もうダメだ。うぅ…今の私にはどうすることも…」ガタガタ
先ほど風水と言っていたウマ娘の動きが急に止まり、青い顔で体を震わし始めた。
「…お前、大丈夫か?」
「ごめんなさいアリュールさん…私は無力で…」ガタガタ
「おい!」
「うるさいよトレーナー君。もうすぐ最終コーナーだよ。」
『最終コーナーカーブ!
先頭は逃げるネームバリュー!
それを外からゴールドアリュールが捉えにかかる!
ーーなっ!』
「伸びてこない!?」
「いや、これは…!」
2番手をキープし続けたゴールドアリュールだか最終コーナー後に変化が起きた。ペースが一気に落ちたのだ。
『ここでゴールドアリュールは後退!
先頭はネームバリュー。
ビワシンセイキが追い込みをかけ、2番手へとあがってくる!
しかし、届かない!
ネームバリューが逃げきり1着ゴールイン!
2着にビワシンセイキ!
1番人気のゴールドアリュール、今ゴールし…胸を抑えて倒れた!
…大波乱の展開になりました。』
ザワザワザワザワ
「アリュールさん…どうしたのだろう?」
「…熱中症かな?」
「絶対ただ事じゃないよ!」
鑑賞室で見ていたウマ娘たちが騒ぎだす。それを担当トレーナーが静めに走る。アグネスタキオンにも少なくない動揺がみられる。
「一体、何があったんだ?」
「推測でしかないが…喘息だ。多分、最初から呼吸が上手く出来てない状態で走っていた。…前回の『アンタレスS』の後に何かあったのか?」
「アリュールさん…」ポロポロ
風水で運気を変えようとしていたウマ娘『コパノリッキー』が力なく項垂れ涙を溢す。
「…タキオン、悪いがこの子を頼む。」
「分かったよ。トレーナー君は今からどうするつもりだい?」
「俺は…今日のところはタクシーで家に帰るよ。『宝塚記念』も近いしタキオンもゆっくり休んでくれ…また、明日。」
「あぁ…」
杖と右足を頼りにソウジはゆっくりとその場を去っていった。
「あー、君。歩けるかね?」
「…」コクン
「君は確か栗東だったような…しかし部屋までは分からないな。よし、デジタル君を喚ぼう。」
その後、アグネスデジタルの案内の元、コパノリッキーを部屋まで送ったアグネスタキオンであった。
ーーー
消灯時間まで後少しの練習場にてヒシミラクルは自身へ追い込みをかけていた。
「はぁ…はぁ…」
「私に出来ることはここまでですわ。この走りがどこまでタキオンさんに近いものか分かりませんが…参考になればと思います。今週の宝塚記念、頑張ってくださいませ。」
「ミラクルさん、とてもいい走りでしたよ!私も応援しますとも!」
「ありがとうである…マックイーン殿、トプロ先輩。」
「フフフ…私と同じレースを勝利する姿、期待していますわ。」
「私は出走経験はありませんが…あなたの勝利を期待しています!」
「後、ちゃんと塩分摂っとけよ!ってことでゴルシちゃん特製のソースじゃない焼きそばを焼いてきたぜ!遠慮なく食ってくれ!」
「ゴールドシップさん!…って多過ぎですわよ!そんなに食べれる訳ないでしょ!」
「確かにお腹は空いてはいるであるがこの量は…」
「とても…とても多いです…」
ゴールドシップの後ろには巨大なフライパンへ山盛りに盛られた塩焼きそばがあった。
「いや、お前らの分はこっちだ。こっちは客の分だ!」
『客?』
ーーー
同時刻、別の練習場にシンボリクリスエスはエアシャカール、ゼンノロブロイ、ファインモーションと共に調整をしていた。
「ー!…タイムは?」ダッ
「今日の中では一番だ。…だからここまでしておけボリクリ。」
「…」グッ
しかし、納得が出来ないのかシンボリクリスエスは顔をしかめた。
「その…クリスエスさん。シャカールさんの言う通りここまでがいいかと。これ以上はやり過ぎに…」
「…分かった。3人とも…私の練習に付き合ってもらって悪い。」
「クリスエス、それは言いっこ無しだよ。私たちが好きで来てるだから。」
「だったらストップウォッチの1つくらい持ってくれませンかねェ…殿下サマ。」
「何もしてない訳じゃないよシャカール。今回は差し入れを用意したんだから!」
「差し入れ…ですか?」
「隊長!」
「はい殿下、既に毒味は済ませてあります故…冷めないうちにどうぞ。」
「毒味だァ?どうせまたラーメン…」
「違うよ!シャカールは私にラーメンのイメージしかないの?」
「ラーメンじゃねェンなら何なンだ?」
「…何か見えてきた。」
「大きいフライパン…あ!焼きそばですね!」
ファインモーションのSP達がフライパンごと差し入れを運んできた。圧倒的な量にエアシャカールたちの目は丸くなった。
「…何故焼きそば?」
「えーと、ね。日本って夏場は暑くて汗がいっぱい出るから塩分が必要になるんでしょ?だから摂取するには塩焼きそばが1番いいってゴールドシップが教えてくれたの♪」
「おい、殿下サマが思いっきり間違えたことを教えられてるけどいいのか?」
「彼女が作った焼きそば…普通に美味しかったので問題ありません。さぁ、冷めないうちにどうぞ。」
「…旨そうだな。」
「はい…折角ですのでいただきましょう!」
その後、練習場で塩焼きそばを食べるウマ娘たちが目撃され…トレセン学園内で塩焼きそばがプチブームとなった。