因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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第35話 宝塚記念終了、貴公子の新たな目標

先日アグネスタキオンは『宝塚記念』を制した…つまり、グランプリウマ娘の称号を手に入れたのだ。そんな中、アグネスフライトが調子を崩したらしく、暫くは実家へと帰るとのこと。

そして現在、ソウジ(*骨折完治)は理事長に呼ばれ、理事長室にいた。

 

「見事。アグネスタキオンの宝塚記念勝利、及び春秋グランプリ制覇おめでとう。」

「ありがとうございます。…しかし、あの出遅れは俺もビックリしました。」

「だが!勝利は勝利…ところで次の目標は『BCクラシック』と聞いた。間違いないな?」

「はい、出来るだけ早くタキオンをアメリカのダートバ場を馴染ませたいと思っています。」

「うむ!それもよし…しかし!私としては事前に1戦走っていた方がいいと思っている。」

「…はい?」

 

ソウジは目を丸くする。上の者…それもトップの理事長が1人のトレーナーに意見してきたのだ。

 

「理事長!何を言っているのですか!?」

 

秘書のたづなも驚いている。どうやら彼女も初耳らしい。

 

「あくまで私個人の推奨…しかし!その目標は君にとっては3度目の挑戦でも…彼女にとっては1度目だ。そこは分かっているのか?」

「…」

「私は君の考えを知らない…故に私の希望を言おう!『ホイットニーH』にアグネスタキオンを出走させてほしい。」

「ホイットニーH…何故でしょうか?」

「表向けには君へのお節介だ!まだ噂の段階だが『ヴォルポニ』と『メダグリアドーロ』が出走するのこと。」

「ー!ヴォルポニが!?」

 

ヴォルポニとメダグリアドーロ…去年のBCクラシックで1位、2位を取ったウマ娘たちだ。そんなウマ娘が…世界最強クラスのウマ娘が出走するというのだ。

 

「無論!ただとは言わない!アグネスタキオンの実験へ使用する予算を私のポケットマネーで出してもよいし、君とアグネスタキオンとで秋のレースまで1ヶ月程の有休を取ってもよい!」

「ー!」

 

あまりに魅力的過ぎる提案にソウジは固まってしまった。自身だけでは絶対に行えなかったことを理事長が提案してきたのだ。飲む以外に選択肢はなかった。

 

「分かりました、タキオンを出走させましょう。」

「本当か!」

「ソウジトレーナー!?」

「ただし俺から要求するのは予算でも有休でもありません…」

「ふむ…では君は何を求める?私が推奨した本当の理由とかか?」

「いえ、確かにそれも気になりますが今回はいいです。それはですね…」

 

ーーー

 

ソウジは研究室へと戻る…そこにいたのはアグネスタキオン1人だけだった。挨拶もなくソウジは結論を言った。

 

「タキオン、来月アメリカにいくぞ。」

「…随分と急な話だね。BCクラシックの下見と言う名の新婚旅行かい?」

「それもありだ…じゃなくて!レースだよ!ホイットニーH!1800mのダートレースだ。」

「ー!まだBCクラシックの結論も出していないと言うのに…」

「いや、もう出てるだろ?」

「…あぁ、出ているとも。…出ているんだが…」

「出走してくれるんだろ?」

「…」コクリ

 

黙って頷くアグネスタキオン…しかし、その耳と尻尾には元気はない。

 

「フライトが心配か?だが…フライトならきっと…」

「お姉ちゃんが何を言うかなんて分かっているさ。しかし、それと私の感情はまた別の話だ…お姉ちゃん、顔も見せてくれないんだ。」

「…そうとう重症のようだな。正直原因が分からん。」

「家でもずっと部屋に籠ってるだけらしい…」

「とりあえず、アメリカに行くことだけは伝えてくれ。」

「…」

「…悪いタキオン、まだお前の意見を聞けていなかったな。別にホイットニーHに出走せずともタキオンの成績であればBCクラシックには直接でも出来るから…フライトの側にいたいなら無理に出なくてもいい。」

「いや、行くとも。…少しでも早く、海外で自分の力を発揮したい。」

「そう言ってもらえると助かる。んじゃ、今日も練習…」

「何を言ってるんだ?宝塚記念は終わっただろ…今日からは『合成因子』の実験だよ。」

「…だよな。」

「はい、あーん♪」

 

ゴクリ

 

そして、ソウジはいつものように『ウマ人』へと姿を変えた。

 

「あ、タキオン!言い忘れていたが…」

「ん?一体何かね?」

「お前がしていた特別レース、学園公認になったからな。」

「…え?」

 

ーーー

 

「アグネスタキオンの実験レースを公認して欲しいとは…欲の少ないトレーナーだ。」

「フフフ…理事長とは大違いですね。」

「…」

「理事長が気にしてますあの娘…今週またベルモンドパークに出走だそうですよ。また1着ですといいですね。」

「…そうか。」

「ヨーロッパ、ドバイ、アメリカと色々回ってますから中々会えない…ですので元気に走る姿がみれるだけでも嬉しいですよね?」

「肯定。そして、今の日本でそれを叶えれるのはアグネスタキオンだけだ。」

「さてさて…これがあの2人にどんな影響を与えてくれるのでしょうか?楽しみですね。」

「同意。」

 

ーーー

 

「…んだよコレ。送受信何かしなくても一方的にこっちが発信だけすればやりたい放題じゃねぇかよ!ハハハ…後はどう着けるかだが…力ずくでいいよな?ハハハ…ハッハッハッ!見てろよタキオン!」

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