因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
重馬場+雨でタイトルホルダーは上手くハナが取れず…最後はディープボンドとステイフーリシュと共に最後の直線前で馬群に沈んでしまい…ドウデュースは終始後方…残念です。
やっぱりアルピニスタとヴァデニが強かった…とはいえ出走お疲れ様でした。今はゆっくり休んで日本でもまた走る日を待ってます。と言ってもジャパンCとか有馬記念には出走しますよね?
アグネスフライトとアグネスタキオンがレース場へと着くとそこには既に何人ものウマ娘が揃っていた。その中の1人、エアシャカールがアグネスフライトへと話しかける。
「遅かったなァ…フライト。」
「タキオンちゃんがいっぱい…どういうこと?」
「お姉ちゃんが呼んだんじゃないの?」
混乱する姉妹。そこにナリタブライアンが説明に入る。
「…会長からの命令だ。2人のレースの準備をしろとな。」
「マヤたちも参加するから…勝負だよフライトさん。」
「マーベラス☆」
「うーん、こんなにタキオンちゃんがいるなら私は要らな…」
「やだ!お姉ちゃんと走りたい!」
「タキオンちゃん…」
参加を避けようするアグネスフライトだがアグネスタキオンが許さない。
「フライト、いつまでもくっだらねェ芝居してんじャねェぞコラ!」
「このタキオンちゃんは口が悪いね…でも好きだよ。」
「てめェ…!本当に気持ち悪ィな…!」
「とりあえず、キープし…!!」
スタンガンを取り出し、エアシャカールを捕らえようとするが何かがスタンガンを弾いた。
「…殿下サマのSPだ。余計なことする…なっ!」ガシッ
「フライトさん!?」
「んー、スタンガンが使えないなら普通に締めるか~」
「があっ!離せ!」
エアシャカールが宙へと浮かぶ。アグネスフライトが首を掴み持ち上げたのだ。アグネスフライトはそのまま力を込める。
「シャカール!隊長、何とかして!」
「ダメです。射程内にシャカール様が入っています。」
エアシャカールは暴れ、引っ掻く、蹴るなどの抵抗をするが…アグネスフライトに効果はなく、そのままの状態が続く。そしてエアシャカールの抵抗が弱まり…
「もうちょっとかな~」
「お姉ちゃん?高い高いしてるの?私にもして!」
「うん、いいよ♪」
「!」
アグネスタキオンの言葉で酸欠寸前のエアシャカールからあっけなく手を離し、今度はアグネスタキオンの腰を掴みを持ち上げた。
「高い高ーい♪」
「お姉ちゃん、力持ち♪」
「ケホッ!ケホッ!ゴホッ!」
「シャカール!大丈夫?」
「…殺す。銃をよこせェ!!」
「ダメだよ!レースで勝負しないと!」
「うんうん、フライトさんを助けないと!」
「あァン!?完全にアイツが加害者だろうが!何で助ける流れになってンだよ!」
「だってあんなのいつものフライトさんじゃないもん!」
「そうだよ★いつも私たちと遊んでくれて、疲れて寝ちゃった私たちを運んでくれる、とってもマーベラスな人だよ☆…でも今のフライトさんはマーベラスじゃないよ!」
「…で、レースをすれば何がどう変わる?」
「マヤには分かるの!フライトさん、何か悩んでる!そして、"本気で"走りたいけど抑えてる!この前のファン感謝祭の特別レースだってそういう走りだった!」
「ファンのみんなは満足してたけど、ジャパンCで魅せてくれたマーベラスな走りじゃなかったよ☆」
「そのフライトがやる気ないみたいだがなァ。」
「タキオンさんがお願いしてるじゃん!」
「それにもうすぐマーベラスなことが起きるから☆」
「は?それは…」
どういう意味だ、と聞こうとしたエアシャカールの言葉は続かなかった。追いかけてきたソウジたちが合流したからだ。
ーーー
「…何でここにいる。」
「俺のことだけは認識出来るようだなフライト。」
「…そう、ですね。」
「お姉ちゃん?どうしたの?」
「お前のスタンガンのお陰で回収が促進されたようでほとんどの『合成因子』は回収出来た…残りは1人分だ。折角の機会だし…実験でもしようと思ってな。」
「…まさか、その体で走るつもりですか?」
「あぁ、そのつもりだよ。」
「ー!」
ソウジは腕についた大量の腕輪を外して肩を鳴らす。アグネスフライトは耳を伏せ、ソウジを睨んだ。
………
「…お前ら、こうなることを読んでいたのか?」
「ソウジトレーナーが来ることは予想してたよ!」
「マーベラース☆」
「…」
「おい、アップが終わったならゲートに集まれ。」
『はーい☆』
「…チッ。」
出走するウマ娘たちがゲートの前へと移動した。
「そういえばレース条件は?」
「東京コースで芝・左回りの2400m…ダービーやジャパンCと同じだ。」
ーーー
「ピスピース!現在、体がビリビリしているゴルシちゃんだぞ!」
「同じくビリビリのシンボリルドルフだ。」
「まぁ、アレだな!特別レースだな!準備しといてこんなこと言うのも何だが…あのフライトが走ってくれるみたいだな!」
「闘志満々、私は彼女の走りがまた見れるだけで嬉しいよ。」
「やる気っていうか殺る気って感じだけどな!てな訳で実況ゴルシちゃん、解説に生徒会長シンボリルドルフで特別レースを進行していくぜ!」
「よろしく頼むよ。」
「早速紹介だ!1人目は…メジロブライトだ!」
「ほぉ…彼女が参戦とは意外だね。」
「たまにタキオンの『合成因子』実験の並走に付き合ってる姿を見るけどな!『アナザー』にもよくなってるらしいぞ!」
「なるほど…『合成因子』に興味津々、といったところかな?」
「2人目は…マヤノトップガンだ!」
「フライトとは学園内でよく一緒にいる姿を見かけるね…いつも何をしてるのだろうか?」
「フライトかタキオンの代わりに妹扱いしてたんじゃね?知らんけど。」
「3番、マンハッタンカフェ…だよな?」
「?それ以外誰に見えるんだ?」
「いや…何か、悪寒が…」
「スタンガンの痺れの影響じゃないのか?」
「ンンン!4番、アグネスタキオン!」
「幼児退行でこうなっているのは分かっているが…普段とのギャップが…」
「あんなに目が輝いてるからな…まぁ、走れば色々と思い出すだろ多分。」
「そうかもしれないね。」
「5番、ナリタブライアン!」
「…彼女のお陰でこのレースが開かれている。感恩報謝…この言葉しか出てこないな。」
「6番、フジキセキ!7番、ヒシアマゾン!」
「寮長が2人とも参戦か…他の生徒の避難は完了したということだね。」
「8番、マーベラスサンデー!」
「彼女もフライトとよく一緒にいたね。」
「マヤノほどじゃないけどな!大体が運ばれている姿だが…今は気にしなくていいな!」
「9番、エアシャカール!」
「…因縁の対決か。このレースで一番の見所かもね。」
「ん?このメンバーならブライアンが1着になるだろ?」
「ふふふ…」
「…まぁ、いいや。10番、『ヘアリーブラッド』!」
「…?そのような名前のウマ娘は聞いたことないが?」
「あぁ、『ウマ人』になったタキオンの担当トレーナーだ。だいぶ、髪も短くなってきたな!」
「…え?あの人って私たち以上にスタンガン浴びていなかったか?」
「まぁ、タキオンのトレーナーだからな…」
「瞠目結舌、納得出来る自分がいる。ちなみに誰と誰の『合成因子』かな?」
「えーと…データが無いな。髪の色的に多分、ブルボンとスカーレットだと思うわ。」
「それなら前に出る走りになりそうだ。」
「11番、セイウンスカイ!」
「彼女もアグネスタキオンの関係者だったね。」
「本人は否定してるがたまに並走してるのを見るぜ。で、よく『アナザー』にもされてるな。」
「理事長公認の実験らしいから…私も1度なっておくべきか?」ボソッ
「12番、ダイワメジャー!」
「…飛び込みの参加かな?デビュー前のウマ娘にはあまりこのレースを走って欲しくは無いのだが。」
「スカーレットを怖がらせたフライトが許せないんだろ。」
「…姉の意地か。」
「13番、キタサンブラック!」
「彼女もデビューはまだの筈だが…ちょっとテンションが高過ぎないか?」
「スイープに命令されたからな…『キタサン、もしフライトさんをボコボコにしたら…ほっぺにチュゥしてあげる!』とでも言われんじゃね?」
「頼られたことが嬉しいだけだと思うが…というか普通に物真似が上手いな。」
「ラスト、アグネスフライト!」
「…」
「ん?急に黙ってどした?」
「いや、大したことではないよ。彼女の望む幸せとは何か、と考えただけだ。」
「大したことじゃん!…今の私が思い付くのは、アイツらと決着を付けることじゃないか?」
「…そうかもしれないね。」
「まぁ、そうこう言ってるうちに全員ゲートに向かって行ったな!ハラハラドキドキなレースが始まるぜ!じゃあお前ら!また次回な!」
「??レースは今から始まるが?」
「あぁ、気にすんな!明日には投稿するから!」
「だから今からレース…」
「またな~!」
ダイワメジャー…ダイワスカーレットの半兄。皐月賞を制したのち喉鳴りに苦しむも手術を行い、翌年に調子を取り戻した。その後、天皇賞(秋)、マイルCS×2、安田記念、とG1レースを計5勝した。そして、半妹ダイワスカーレットと共に出走した有馬記念3着を最後に引退。引退後は種牡馬となりカレンブラックヒル、コパノリチャード、レシステンシア(現役)など、8頭ものG1馬が生まれた。この作品ではダイワスカーレットにメジャー姉と呼ばれているが…アグネスフライトほど頻繁に出す予定はない。