因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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どうも、鬱(2回目)になって休職中の作者です…辞めたいな。昨日はトーセンジョーダン産駒の『バリアントバイオ』が新馬戦で圧勝するところを現地で見てました…凄かったです。その後、4R後に疲れて帰ってしまいました。5Rに出走した『プレンティーハーツ』ちゃんが見たかったな…順位は最下位だったらしいですが。

今日は菊花賞ですが、私の応援するのは『セイウンハーデス』です。その次に『ガイアフォース』、『フェーングロッテン』…後は『ポッドボレット』と『アスクワイルドモア』です。『アスクビクターモア』や『ドゥラドーレス』など強力なライバルもいますが…頑張って欲しいです。

勝ったのはアスクビクターモアでした。セイウンハーデス、速い逃げでしたね…お疲れ様でした。

本編ですが、アメリカのウマ娘が出てきます。全員分かりますかね~?今さらですが、「」内の『』は英語で喋ってます。


第44話 現地でのライバルたちとの出会い、貴公子はホイットニーHへと出走する

現在いるのはアメリカのサトラガレース場。今日アグネスタキオンとソウジは『ホイットニーハンデキャップ』に挑戦する。タイキブリザードを含めた3人が気合いを入れ、レース場内に入った瞬間に青鹿毛のウマ娘が声をかけてきた。

 

「『初めまして、栗毛のお嬢様…サトラガへようこそおいでくださりました。』」

「『君は…ウォーエンブレム君だね?』」

 

ウォーエンブレム…アメリカにてクラシック2冠を達成したウマ娘。彼女が勝ったレースをは何れも圧倒的で、非常に力強い勝ち方をしていた。

 

「『おぉ!私のことをご存知でしたか!光栄の極みでございます。どうです?この後、一緒に食事でも…痛っ!誰だ?』」ボカッ

「『ウォーエン!栗毛の娘を誰でもナンパするんじゃないわよ!さっきもやめろと言ったばかりでしょ!』」

「『メタグか…いやいやいや!こんな綺麗な栗毛だよ!ナンパしない方が失礼…』」

「『この娘を誰だか知ってるの?G1レースを4勝してるアグネスタキオンよ!今日出走するの!』」

 

ウォーエンブレムを止めようと黒鹿毛のウマ娘が現れた…彼女の名はメダグリアドーロ。BCクラシックでは2着だったのもののその後、重賞レースを2連勝しているウマ娘で今日の『ホイットニーH』にも参戦する。

 

「『メタグ、ケガする前にも勝ってるから正確には5勝だよ。知っているとも…ぜひ、我が国に欲しいウマ娘だ。』」

「『光栄だね。』」

「『あー、ウォーエンブレム。君はなぜここにいるんだ?君はすでに引退済みだろ?』」

「『あんたが担当トレーナーのソウジさんか。何、アグネスタキオンのスカウトだよ。あの走り…ここでも十分通用するレベルだ。彼女と共にここにいるつもりはないか?』」

「『ウォーエン、レース前よ。そういう話はまた後にしなさい。ほら、行くわよ!』」

「『あぁ!もうちょっとあの栗毛の姿を私の眼に…また、後で話しましょう、栗毛のお嬢様。』」

「『…アグネスタキオン、ジャパンからわざわざ来たようだけど…勝つのは私。知ってると思うけどジャパンとここのダートバ場は全然違うわ。初めてのバ場を走る娘に負けたなんて話にならない。私がヴォルポニもあんたもまとめて倒してあげる。』」

「『フフフ…お手柔らかに。』」

 

「すげぇなタキオン!早速、メダグリアドーロにウォーエンブレムに会えたぞ!しかもスカウトされたぞ!」

「そうだね。しかし…ククク、私がお嬢様と呼ばれるとは新鮮だね。」

「間違ってはないだろ?」

「それはそうだが…なら、トレーナー君もそう呼んでくれるかね?」

「今日勝ったら好きなだけ呼んでやるよ。」

「本当かい?約束だよ!」

「…」

「どうしたんだブリザード?」

「ウォーエンがスカウト?あの子…とある国の王様にスカウトされてSPになるって聞いたね。…ここで走るかって言ってたけど何でだろう?」

「そこら辺の事情は知らん…」

 

そして、アグネスタキオンとソウジとタイキブリザードはレースの準備のため用意された部屋へと向かう。

 

 

「『…あれがジャパンのアグネスタキオンか。』」

 

ーーー

 

控え室にて打ち合わせが終わったアグネスタキオンがタイキブリザードと話している中、戻ってきたソウジが声をかける。

 

「タキオン、ジャングルポケットから手紙が届いてるぞ。」

「え?国外までそれは続くの?で、内容は何かね?」

「その前に何か入ってるな。これは…狸?」

 

中には銀の折り紙で折られた狸が入っていた。

 

「ん?意図が分からないが…手紙には何て書いてある?」

「『Disguise each other.』…とだけ。」

「互いに騙しあえ、…って意味ね。誰かと駆け引きしろってこと?」

 

コンコンコン

 

控え室にてノック音が聞こえた。

 

「『どうぞ。』」

 

訪ねてきたのは栗毛のウマ娘だった。

 

「その…、日本語で大丈夫ですよ。」

「そうかい。えーと、君は?」

「…私は『ノーザンロック』と言います。生まれは日本、育ちはアイルランド。まぁ、ドバイやアメリカにもよく来てるけど…まだ重賞は勝てたことがないから…知らないですよね。」

「ドバイ…あぁ!3月のジュベラリーマイルで2着だったりする?」

「え?はい、そうですけど…」

「何でトレーナー君は知ってるんだ?」

「いや、お前をドバイで走らせるか悩んでいた時にちょっとな。結局走らせなかったから…今は関係ないね。とりあえずそのレースを俺は見てたわけだ。」

「あ、ありがとうございます…嬉しいです。」

「で、どうしたんだノーザンロック君?」

「その…アグネスタキオンさんが日本のウマ娘と聞いたから…一目会いたくて…」

「応援に来てくれた訳だね。」

「違います…ライバル宣言です!今日!初のG1で!あなたに勝ってみせます!それでは!」

「ちょっと…」

 

栗毛のウマ娘…ノーザンロックはそう宣言をすると同時に部屋から出ていってしまった。突然な行動に慌ててアグネスタキオンも追いかけるがもう姿は見えなかった。諦めて部屋に戻ろうとするアグネスタキオンの耳に何かが弾ける音が聞こえる。その音が聞こえた方角をみると…今度は鹿毛のウマ娘が手を重ねこちらをみていた。

 

「Heads or tails?」

「Heads.」

 

開かれた見えたコインは何も書かれていない…つまり裏だった。

 

「『みこーん!残念ながら外れだよ。初めましてアグネスタキオン…予告しよう。君は今日、アタマ差で負けるね。』」

「『こちらこそ初めまして。随分なご挨拶じゃないかヴォルポニ君。』」

「『この国は今日、君が来たことで大騒ぎだ。ダートと芝、どちらのレースも得意とする『スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ』な私だが…今回は賢い可愛いダート王として君を倒そう。いい加減3連続の2着から抜けないといけないからな。』」

「『ハハハ…全力で来たまえ。勝つのは最速の私だよ!』」

 

「おいタキオン、何時まで…ヴォルポニ!?」

 

「『あなたがアグネスタキオンのトレーナー…初めまして。』」

「『おぉ!話せるとは思わなかった!サインもらっていいか?この色紙に…』」

「『もちろん♪この『スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ』な私がサインをしよう!』」かきかき

「『オブザスターズを2回言った?いや、何でもないよ。ありがとう。今日のレースは君を応援出来ないが…いい走りを見せてくれよ!』」

「『ハラショー…応援はしてもらえないのか。』」

「『君の出身はアメリカだよね?なぜロシア語?』」

「『トレーナー君、そろそろに部屋に戻るよ。』」

「『あぁ。』」

「『ヴォルポニ君…』」

 

アグネスタキオンが10円硬貨を弾き…手を伏せる。

 

パチン

 

「『表か裏か?』」

「『ん?裏だよ。』」

 

開かれて見えたのは例の寺院。

 

「『数字じゃない…よし裏だ!どうやら運は私にある!また、レースで会おう!』」

 

そういうとヴォルポニは去っていった。

 

「なぁ、10円玉の表裏って…」

「あぁ、数字が裏だとも。ククク…さてさて、これがどうなるやら。」

「タキオン、早く準備するね。」

「あぁ…」

 

………

 

レースに向けて最後の準備をするアグネスタキオンだったが…どこか上の空だ。

 

「白のハイヒール?」

「おいタキオン!…その靴で走るつもりか?」

「あ…!これはその…景気づけにトレーナー君を踏もうと…」

「ソウジ?タキオンといつもそんなことを?」

「んな訳ないだろ!バカなこと言ってないで早く履き替えろ!宝塚記念に続いてまた出遅れたら引退させるぞ!」

「…はい。」

「緊張してるのは分かったから…ったく、こういう時は…」

 

ソウジはスマホを取り出し…

 

「あ、フライトか?あぁ、タキオンのことで…そうだ。ちょっと代わるな…ほれ!」ポイッ

 

アグネスフライトへと電話をかける…そしてアグネスタキオンへとスマホを投げた。

 

「もしもし…」

『タキオンちゃん?緊張してるの?』

「いや、そんなことは…」

『こっちは日が明けるくらいの時間だけど合宿所で理事長が砂浜に特大モニターを用意してくれて…みんながタキオンちゃんのレースを見ようとしてるわ。』

「え?」

『特にアリュールちゃんなんて最前列でデジタルちゃんと謎の儀式を始めているし。』

「…」

『今期待に答えれるか不安になったでしょ?』

「…あぁ。少し前ならこんなこと気にもしなかった筈なのに…」

『それはタキオンちゃんが実験やレースを通して色んな子達と繋がってきたからよ。』

「お姉ちゃん…」

『そういえば、お姉ちゃん気づいたことがあるの!』

「ん?何かな?」

『男の人のパンツって前に穴があるけど後ろには無いじゃない?だから、この前は尻尾を通すために穴を開けたんだけど…前後逆に履けば解決だっだんじゃないかな~って。』

「ブッ!…お姉ちゃん、一体の何の話をしているんだ?」

『そうすればソウジトレーナーの前尻尾と私の後尻尾で間接尻尾に…』

「間接尻尾って何!?というか前尻尾って…アレじゃないか!」

『最近、尻尾ハグっていうのが流行ってるらしいじゃない。タキオンちゃんもソウジトレーナーしてみれば?何ならお姉ちゃんがソウジトレーナーをやってみたいな~』

「こんな時に何てことを言うんだ!このムッツリ!」

『フフフ…余計な力は抜けたようね。じゃあ頑張って♪』

「あ…うん。」

『帰ってきたら3人で尻尾ハグしようね~♪』

「その話はいいから!国際通話だしもう切るよ…ありがとう。」

 

通話が終わり、ソウジはアグネスタキオンからスマホを受けとる。アグネスタキオンの顔は晴れやかな顔へと変化していた。

 

ーーー

 

「ふふふ~ん♪」

「今の電話は…タキオンか?」

「そうよジャンポケちゃん。何か話したかった?」

「いや、伝えたいことはもう伝えたさ。タキオンが勝つよ。」

「ふーん…それはあれを見ても同じことが言えるの?」

 

『ウォーミングアップが始まったが…ジャパンのアグネスタキオン、慣れないバ場に苦しそうだ!』

『…ジャパンのダートバ場とはかなり違いますからね、仕方がありませんよ。

彼女のスピードを活かした走りとはかなり相性が悪そうです。』

 

モニターに映るアグネスタキオンは重そうに足を動かしていた。それを見たジャングルポケットは口角を上げ、アグネスフライトへと答える。

 

「あぁ、アグネスタキオンが勝つね。」

「へぇ~…」

 

アグネスフライトは探るような、だが嬉しそうな顔でジャングルポケットを見つめた。ホイットニーHがいよいよ始まる。




ウォーエンブレム(War Emblem)…アメリカ出身の青鹿毛の牡馬。走る時はかなりの走りを見せ、クラシック期にイリノイダービー(G2)を6馬身以上の圧勝で初重賞を勝ち取った。その強さがサウジアラビアのサルマン殿下の目に止まり、馬主が変わった。BCクラシックにてヴォルポニに負けて引退し、サルマン殿下の元で種牡馬になる予定だったが…急死したため、日本の社台が21億で購入。しかし、小柄な栗毛の牝馬にしか興奮しないという性癖により、思うように種付けが出来ず2016年にアメリカへと返された。なお、この時の検査でも種付けを拒否したため、去勢が行われセン馬となった。思うように種付けは出来なかったもののオールブラッシュ、ローブティサージュ、ブラックエンブレムなど3頭のG1馬を出した。

ノーザンロック(Northern Rock)…ノーザンテースト産駒で日本生産のセン馬(栗毛)。1998年、ジョン・ファーガソン・ブラッドストックにより3780万で落札され、アイルランドにてデビューする。暫くはアイルランドで走っていたものの、後にドバイとアメリカのレース場へ転々と出走した。生涯成績は33戦7勝(7-7-4-15)で、主な重賞はジェベルアリマイルの2着。現在、どうなっているか不明。

ーーー

余談ですが、今日走りますジャスタウェイ産駒の『ポッドボレット』の母父がメダグリアドーロなんですよね…頑張って欲しいな。
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