因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
大阪からも出ていき地元へと帰ります…。
今日は天皇賞(秋)ですね、私が応援するのは『イクイノックス』と『アブレイズ』です。頑張って欲しいですね。
勝ったはイクイノックス!!やりました!!
トレセン学園合宿所ではホイットニーHに出走するアグネスタキオンを今か今かと生徒たちが待っていた。
「ローズちゃん…もうすぐタキオンちゃんが走るんだよね…Zzz」
「起きなさい!寝るんじゃないわよ!」
その生徒の1人、ハルウララは睡魔に負けそうになっていた。時間は明け方…夕方には眠り、30分程前に起きたハルウララだったがその瞼は眠そうだ。
「寝てるウララちゃん可愛いな…キング、このまま寝かせてあげない?」
「何言ってるの!ウララさんが言い出したことでしょ!タキオンさんのレースをみたいから何としても起きる、って!」
「だから起こして、とは言われてないのに…流石キング。」
「…」コクン、コクン…
「ライスさんも起きてください!ウララさんと一緒にレースをみるのでしょ?」
「…はっ!ライス、寝てないよ…ほら!髪の下では起きてるから…」
「嘘仰い!…紅茶を入れたわ。少しは目が覚めるわよ。ウララさんとローズさんも…」
『ありがとう~』ゴクゴク
眠気と戦うグループがいる一方で…
………
「ふむふむ…ここでこの色に変えて…腕を回す…あ!」スポッ
「ちょちょちょ、アリュールさん!?動きはもう少しゆっくりでいいですからね!」
「ん?デジタルはもっと速いだろ?」
「あれは慣れと言いますか…じゃなくて!サイリウムが飛ぶと普通に危ないですから!今回はゆっくりでいいですから!」
「…そうだな。すまない、続きを教えてくれ。次のファル子のライブで出来るようになっておきたい。」
「えぇ、お任せください!」
「アリュールさん…何してるのだろ?」
「サイリウムのラッキーカラーは緑よ!」
謎の動きの練習をするグループもいて…
………
「あの…エアグルーヴ?」
「何だ?」
「何でお前は俺の膝の上に乗ってるんだ?熱いし…周りの視線が痛いのだが?」
「…嫌か?」
「嫌とかそういうのじゃなくて…」
「安心しろ。今の私をエアグルーヴと思う奴はいない。満足するまで座らせろ。」
「いやどう見てもエアグルーヴだろ。まさか、その為だけに髪を染め…あー、イメチェンしたのか?」
「染めてはいないぞ。普段の私がいいなら今すぐ戻すが?それに金髪以外にも変えれるぞ。貴様の好みは芦毛か?栗毛か?」
「すぐに戻せる?変えれる?…さらに混乱しそうだからこのままでいてくれ。」
「あぁ。」
レースそっちのけな(エア)グルーヴもいた。
ーーー
ウォーミングアップが終わった各ウマ娘たちがゲートへと収まっていく。そして…ゲートが開かれ、『ホイットニーH』が始まった。
『スタートしたぜ!
8人全員が前へと進む…ヴォルポニがやや出遅れか、ハナを取ったのはアイルランドのノーザンロック!
続いて2番に我らがアメリカのクラウドシチズン!
3番手争いにメダグリアドーロとジャパンのアグネスタキオン!
ダート王のヴォルポニは6番手からのスタートとなった!』
「よっしゃ、いいスタートだタキオン!」
「頑張るね!」
『さぁ、最初のコーナーを曲がっている!
先頭はノーザンロック!
その内にハナを狙ってクラウドシチズン!
1バ身差を保ったまま3番手メダグリアドーロ、その外にアグネスタキオン!
すぐ後ろにヴォルポニ、その外にはサザーランド!
4バ身以上離れ、イブニングタイアとパズルメントが控えている!』
「『いけ!メダグリアドーロ!さっさと先頭に立っちまえ!』」
「『ヴォルポニ、絶対にチャンスが来る!それまでがまんだ!』」
『先頭はノーザンロックのままだ!
ここでメダグリアドーロ少しペースを上げてきたか、クラウドシチズンをかわして2番手になる!
このまま、ノーザンロックを捉えにかかるか?
しかし、そのままの展開が続いていく!
サラトガの長い直線、各ウマ娘たちは足を溜めているようだ!
さぁさぁ、全ては最終コーナーで…と、ここでノーザンロックがさらにペースを上げたか!
引き離しにいった!
クラウドシチズンは後退気味!』
「『でしゃばるなノーザンロック!ペースを下げろ!』」
「『バテろ!そのまま下がってアグネスタキオンとぶつかれ!』」
『きたぜ最終コーナーカーブ!
先頭はノーザンロックが何とかハナを取っているが…!
ここでメダグリアドーロが捉えた!
先頭はメダグリアドーロ!』
「はあぁぁぁ!」
「『くっ…うおぉぉ!!』」
「勝つんだ!G1を何としても!!」
「『私も忘れるなよ?』」
『さらにここで外からヴォルポニ!
外からヴォルポニ!
前の3人を捉えにかかる!』
「ここだ!はあぁぁぁ!」
ダンッ
『ここでアグネスタキオンが仕掛けてた!
メダグリアドーロを捉えるか?
かなりの混戦!
先頭はメダグリアドーロ、その内にアグネスタキオン、外からヴォルポニ!
しかし、ジャパンのアグネスタキオン速い!
内からメダグリアドーロをかわした!』
「タキオン!」
「そのまま行くね!!」
「はあぁぁぁ!!!」
『アグネスタキオンがやや抜け出し…そのままゴールイン!
勝ったのはジャパンのアグネスタキオン!
このバ場でもスピードを武器にした!
2着にメダグリアドーロ、3着にはヴォルポニ!!』
ざわざわざわざわ
「『おいおい…』」
「『ジャパンのウマ娘が勝った?』」
「『嘘だろ?』」
「『ふざけんな!ドーピングだろ!』」
「『降着だ!降着にしろ!』」
ゴール後に聞こえたのは歓声や拍手では無くブーイング。それでもアグネスタキオンは笑顔で観客へと手を振り…コースを後にした。
ーーー
日本のトレセン合宿所では…
『アグネスタキオンやりました!
アメリカにて日本ウマ娘初のダートG1勝利です!』
わあぁぁぁぁ!
「タキオンちゃん勝ったね♪凄いね♪」
「凄い何てものじゃないわよ!…凄く凄いのよ!」
「キング、トプロ先輩みたいになってるよ。…でも本当に凄いしか言葉が出てこないよ。」
「海外の、それもG1勝利だからね。でも…」
「えぇ、現地のファンからしたら悔しいわよね。だからと言ってブーイングを出すのは間違いよ。」
「…」ブルブル
「ライスちゃん、大丈夫?」
「…うん。ライスは平気だよ。」
「あれ?何か静かになってきた?」
「本当だ…え!?誰かが暴れてる?喧嘩かな?」
ーーー
「『ふざけんな!真剣に走った奴らにバテろとかドーピングとか抜かしてんじゃねぇよ!おらぁ!』」
「『がっ!』」バキッ
「『おい、ウォーエンブレム!お前は悔しくないのかよ?メダグリアドーロやヴォルポニが負けたんだぞ!ジャパンとか訳の分からん国に…』」
「『私が走るレース以外にそんなのあるか!それより、戯れ言抜かした奴を全員ブン殴ってやるよ!おらっ!』」
「『ーっ!』」バキッ
レース場の観客席はブーイングが突然に止まり騒然とし始めた。1人のウマ娘…ウォーエンブレムがブーイングを飛ばした観客を殴りだしたのだ。逃げる者、止めようとする者、一緒に殴りだす者、辺りは地獄化とした。
「ったく…ブリザード、俺が止めてくる!」
「ホワッツ!?ソウジが?ダメね、ベリーデンジャーね!」
「俺にはこれがある…」
ゴクン
ソウジは『合成因子』を飲み込んだ。そして『デビルジュピター』の『ウマ人』へと姿を変えた。
「ソウ…ジッ!?」ガクッ
「『何だこれは?』」ガクッ
「『体が…重い?』」ガクッ
タイキブリザードを含め、周りの観客に重圧がかかる。そんな中、ウォーエンブレムだけはケロっとした顔でソウジを見る。
「『…何故止めようとする?君の担当ウマ娘を貶した奴らだぞ?』」
「『タキオンが望まないからだ。やめてくれ、ウォーエンブレム。』」
「『…私にも私の意地がある。そんなに止めたきゃ…力ずくで来い!』」
「『…分かったよ、最強の力で抑えてやるよ。』」ガチャ
ゴクン
ソウジは腕輪を付けて『デビルジュピター』の『合成因子』を回収し、別の『合成因子』を飲み込んだ。普通の鹿毛からピンクの鹿毛の『ウマ人』へと姿が変わる。
「『ずいぶんと可愛い髪色じゃないか…じゃあ、さっさと寝んねしな!おらっ!』」
「『…』」バコッ
「『ー??おら!おらぁ!おらぁ!』」
「『…』」バコッ
「『効いてないだと!?』」
ソウジが飲み込んだのは『シュンミンアカツキ』…アグネスタキオンとハルウララによる『合成因子』。その特徴は規格外のパワー…ウマ娘1人の力で対応出来る術はない。ウォーエンブレムはパンチを繰り返すがノーダメージなソウジに怯む。その隙を付き、ソウジはウォーエンブレムを取り抑えた。
「『しまっ…離せ!』」
「…」
「『…私の負けだ、もう誰も殴ったりはしない。だから離してくれ。』」
「…」
「『??おい!聞いているのか?』」
「Zzz…」コクン
「『寝てるだと…!起きろ!待てよ、このまま力ずくで…ダメか!クソッ!何てパワーだ!』」ギチギチ
「Zzz…」
「タ、タキオン呼んでくるね!」
ウォーエンブレムを取り押さえたままソウジは眠る。重圧から解放されタイキブリザードがアグネスタキオンの所へと向かった。それと同時に…
「ぐおぉぉぉ!ぐおぉぉぉ~!」
「『喧しいイビキだな!離せ!起きろ!いやあぁぁぁ!!』」
『シュンミンアカツキ』による大きなイビキが響く。タイキブリザードがアグネスタキオンを引き連れ戻った時にはウォーエンブレムも気絶していた。