因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
そんな訳で投稿します。
ウイニングライブが終わり、アグネスタキオンはソウジとタイキブリザードに加え、ウォーエンブレムとメダグリアドーロらと合流していた。『シュンミンアカツキ』の『合成因子』はアグネスタキオンにより既に回収されており、ソウジは『ウマ人』から人間へと戻っていた。
「『酷い目にあったよ。』」
「『…すまなかったウォーエンブレム。』」
「『ふっ…あの時は私も血が頭に上っていたからな。止めてくれて感謝するよ。』」
「『ウォーエンブレム君、私のために怒ってくれたのは嬉しいよ。ただ…暴力はいただけないがね。』」
「『そうよウォーエン!あなたはウマ娘の中でも特にパワフルなのよ!大事にならなかったとはいえ、今回はケガ人出てしまったじゃない!』」
「『アグネスタキオンの勝利を貶した奴らだ。後悔はない。』」
「『…』」
「『と言うか、ウォーエンの暴走を抑えたあなたが凄いわ。何者なの?』」
「『俺はタキオンのトレーナーで…モルモットだ。』」
「『???どう言うこと?遺伝子組み換えで人間の姿をしてるってこと?』」
「『いや、彼は人間だよ。ただ…私の実験によって一時的にウマ娘並みのパワーを引き出しただけさ。』」
「『いや、ウォーエン以上となるとウマ娘をも超えてない?』」
「『まぁ、アレは実験による副産物だよ…』」
「『副産物?』」
プルルル
「『ん?私の電話だな。少し席を外そう。あぁ、私だ…』」ピッ
ウォーエンブレムが部屋から出る。
「『それにしてもアグネスタキオン…あなた、凄いわね。あのバ場は初めて走ったのでしょ?ウォーミングアップではかなり手こずっていたような…』」
「『あのバ場なら3歩で適応したさ。ククク…あの小細工に効果があったようだね。』」
「『…嘘でしょ?初めてのバ場に短時間で慣れるって…ジャパンのウマ娘は凄いのね。』」
「『タキオンが規格外過ぎるだけだよ。』」
「『ソウジの指導のお陰ね!』」
コンコン
「『ウォーエンブレム君が戻ってきたのかな?どうぞ!』」
「…」
入ってきてのはノーザンロック。
「アグネスタキオンさん、優勝おめでとうございます。」
「あぁ、ありがとう。」
「私、本当は重賞…それもG1レースに出走出来ただけで満足と思いました。ですが…ですが…やっぱり勝ちたかったです…」
「うんうん、分かるねその気持ち!」
「で、ノーザンロック君。君はこれからどうする予定だ?」
「…ここに暫くいます。まずは1勝…その後にまた考えます。」
「『あなた…いい逃げだったわよ。また、あなたと走れる日を待ってるわ。』」
「ありがとうござ…あ!『ありがとう、メダグリアドーロさん。…それまでもっと強くなるから。』」
「『とりあえず…あの栗毛好きが来る前に戻った方がいいよ。またナンパされるから。』」
「『そうだね…では、さようなら。ソウジさん、秋川理事長によろしく。』」
「え?何?理事長の知り合い?」
「ふふふ…内緒です。」
そういうとノーザンロックは部屋を後にした。それから数分後にウォーエンブレムが戻ってきた…真っ青な顔で。
「『ウォーエン、どうしたの?』」
「『…追い出されることになった?』」
「『…はい?』」
「『『ジャパンのウマ娘が勝って称賛し、愛国者にケガを負わせた無法者よ。我が組織にお前ような者は不要だ…よって追放を命じる。もうこの国にお前の居場所は無い物だと思え。』…と言われた。』」
「『酷い!こんな話が許される訳が無いわ!抗議にいくわよ!』」
「『もう遅いよ…メディアは私を悪者扱いさ。元々別の国に行こうとしていた私だ…邪魔だったのだろう。』」
「『…ねぇ、アグネスタキオンのトレーナー。』」
「『何だ?』」
「『ウォーエンをさ、ジャパンに連れていってくれない?』」
「『はい?』」
「『私がこの事態を治めるから…それまでウォーエンを守ってくれない?』」
「『普通に考えて、今日会ったばかりの…それも人間の俺に頼むか?』」
「『だってあんた、ウォーエンより強かったじゃない。』」
「『いや、あれは…』」
「『私は日本語分からないし…メタグと離れたくは…』」
「『ウォーエン、お願い。あなたが直接の非難される所を見たくないの。』」
「『日本のメディアを見てみたよ。君の行動に非難の声もあるが…称賛を送る声も少なくない。』」
「『ウォーエン、トレセン学園に来るね!』」
「『トレセン学園?引退済みの私でも入れるのか?』」
「『イエース!ルドルフと理事長ならきっとあなたを受け入れてくれるね!』」
「『まぁ、プロ野球の外人助っ人みたいなものだ。』」
「『…何故、私のためにここまでしてくれるのだ?』」
「『まぁ、私のために動いてくれたことに責任を感じてなくはない。』」
「『ぶっちゃけ、俺もスッキリしたしな。』」
「『タキオン…ソウジさん…ブリザード…感謝する。』」
「『ただし、学園の生徒をナンパしないようにな。』」
「『………善処しよう。』」
「『ウォーエン!今のあんたの立場分かってるの?』」
「『分かっているのだが…こればっかりは…』」
「『ったく、最悪フライトかヤエノムテキが止めるだろから問題無いだろうけど…』」
「『む!フライトとはジャパンCに出てたアグネスフライトのことか?そして、ヤエノムテキって娘は栗毛か?』」
「『えーと………鹿毛だ。』」
「『栗毛だな?栗毛なんだな?よっしゃー!メタグ、トレセン学園に行ってくる…痛っ!』」バキッ
「『…バカッ!もう、知らない!』」
「『…メタグ?』」
「『終わったら連絡するから、それまでジャパンを好きに楽しんだら?私のことなんて忘れて、ね!じゃあね!』」
「『メ、メタグ…』」
「『…ふん!』…ソウジさん、彼女をお願いしますね。」
「あぁ。」
「『待って!今、何て言ったの?何故そこだけ日本語に…』」
「『ウォーエンの荷物は送りますのでもうそのままジャパンに向かってください。』」
「『分かったよ。』」
「『ちょっと待って!私はまだ…』」
「『ウォーエン!』」
「『ジャパンに…って何?』」
「『少し眠ってもらうわよ…ドクター!』」
「『承知しました。』」
「『何…を?…Zzz』」プスッ
首に何かを注射され、ウォーエンブレムは眠ってしまった。
「『2人ほど護衛もつけましょう…バトラー、ゴア。』」
『はい。(はいは~い)。』
メダグリアドーロに呼ばれ2人のウマ娘が現れた。
「『…ゴア、お嬢の前よ。ちゃんとして。』」
「『クビにしたきゃしろっての。ふわぁ~』」
「『あなたたち…今からこの人たちとジャパンに行きなさい。必要な物は後で送るからウォーエンを監視して。』」
「『え?日本!?久々だね!』」
「『ん?ジャパニーズを話せるバトラーならまだしも何で私まで?』」
「『ウォーエンが1番心開いてるからよ。それに…あんたなら飛行機乗ってる間にマスター出来るでしょ?』」
「『出来るけど…分かったわよ。行かせていただきますよ。』」
バトラーと呼ばれたウマ娘は金髪の鹿毛で毛先が青に染まっており、目に星のマークがついていた。ゴアと呼ばれたウマ娘は栗毛にやる気の無さそうな目をしていた。
「えっと、君はアグネスタキオンで君はそのトレーナーで…君は?」
「タイキブリザードね。現役時は日本にいたけど、ここの生まれだし英語でいいね。後、私もこの後日本へ行くね!」
「…そうなんだ。私は
「『ん?自己紹介か?私は
「『イージーゴアだと!?』」
「『…ジャパニーズでも知ってた奴がいるんだね。』」
「トレーナー君、解説を頼めるかい?」
「詳しくはまた後で話すが…G1レースを9勝している猛者だ。」
「9勝!?」
「『挨拶は終わったでしょ、無駄話してないでさっさと行くわよ!バトラー…私のことは何も話さないでよ。』」
「『別に言わないわよ。君たちは何時の便に乗るの?』」
「『3時間後だな。そろそろ空港に向かわないとね…席は取れるか?』」
「『えーと、はいはい。その時間ね…取ったわよ。ゴアはウォーエンを運んでくれる?』」
「『分かったわよ。ついでにウォーエンが起きて暴れないよう縛っておくわね。』」
「『ソウジ、私はパピーとマミーに最後に会ってくるね!後で空港で合流ね!』」
「『あぁ。』」
タイキブリザードはレース場を後にした。
「『とりあえず、俺とタキオンは空港で土産でも見る予定だが…お前らはどうするつもりだ?』」
「『どうするも何も寝てるウォーエンがいるのよね。スーツケースにでも入れようかしら?』」
「『亡命かな?いや、今回はそうだけど…うーん、職員でも買収する?』」
「『ゴア!目立つのはダメよ!』」
「『流石にそれは冗談よ。でも…どうしようかな…』」
「『その件なのだが…タキオンに任せてもらえるか?』」
「『アグネスタキオンに?』」
「『タキオン、例の首輪ってあった?』」
「『あるとも。例のカチューシャもあるよ。』」
「『え?どうするつもり?』」
「『空港に行きながら説明文しよう。ではメダグリアドーロ君、私たちもそろそろ行くとも。…BCクラシックでまた会おう!』」
「『えぇ、次こそは私が勝つわ!』」
アグネスタキオンたちもレース場を後にし空港へと向かった。こうして、ホイットニーHは幕を閉じた。
ーーー
「『…いるんでしょ、ヴォルポニ?』」
「『バレていたか。』」
「『アグネスタキオンに何か言わなくて良かったの?』」
「『敗北した王が語れることは無いさ。そして今回は君にも負けた。そろそろ潮時のようだからね…次のBCクラシックをラストランにするよ。』」
「『そう。じゃあ、私が勝って引退させてあげる。』」
「『王は最後まで足掻くものさ。それでもダメなら諦める。』」
「『あんた、潔いわね。』」
「『ジャパンにはこんな言葉がある…"押してだめなら諦めろ"。どうしようも無い時はどうしようも無いものさ。』」
「『私が知ってる言葉と違うのだけど!?』」
イージーゴア(Easy Goer)…アメリカ出身の栗毛の牡馬。サンデーサイレンスのライバルとして知られており、G1レースを9勝と大きな成績を残している。その後、アメリカで種牡馬となるも4年目に心臓麻痺で死亡。136頭の産駒が生まれた。代表的な産駒としてG1レースを4勝したマイフラッグ(My Flag)、日本でもトパーズSでレコードを取ったプレミアムサンダー、などがいる。
次回はエリザベス女王杯の時に投稿予定です…では、また!