因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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頭を捻って名前を考えたジンソニックですが、ジントニック+ソーダのお酒でありました。…競走馬にはまだいないはずです。

今回、ジンソニックがレースをします。因子しかないのどうするのかって?こうなりました!では、どうぞ!


第2話 超光速の貴公子 + 強酒 = 音速の精霊

アグネスタキオンとウオッカの因子合成により『ジンソニック』が完成した数日後、アグネスタキオンは再びエアシャカールを訪ねていた。

 

「やあ、シャカール君!」

「チッ、2度と来るなつッただろ!サンプルは増えたのか?」

「1つ手に入っただけだよ。貼り紙を変えたのだが…全然効果が無くてね。」

「何しに来たんだお前?」

「何、研究成果の報告だよ。その1つが私の『因子』と合成することが出来た。そして、その合成因子『ジンソニック』の適性距離がマイル~中距離、ということも分かったのだよ。」

「はん!どうせお前とソイツの『因子』が得意な距離だっただけだろ?そんな、机上の空論なデータが信じられるかよ!」

「机上ではないとも。走らせて分かったデータだよ。」

「は?走らせただァ?」

「大変だったよ…」

「お前、普段から死んでる目がさらに死んでるぞ?」

 

また、時間は数日前に戻る。

 

ーーー

 

『ジンソニック』のデータを取り終わったアグネスタキオンはホクホクした顔で満足していた。

 

「間違えない、これは私とウオッカ君の因子で出来ている!」

「でタキオン、その因子はどうするつもりだ?」

「どうするって…こうするのさ!」グイッ

「タキオン!何を…ぐぎゃっ!」ゴクン

 

アグネスタキオンは完成した因子を躊躇いも無く、ソウジの口へと入れた。ソウジは激しく悶え始める。

 

「がっ、があぁぁぁーっ!」

「さてさて、モルモット君の変化は…おぉ!早速、体温が上昇しているね。」

「タ、キ、オン…」

「ふむ、耳が上に移動して来ているな。モルモット君はウマ娘へと体が変化しているのか人間にない尻尾も…いや、これは…!」

 

それはうまだっち(意味深)したソウジの前尻尾だった。ソウジはそのままアグネスタキオンを掴みかかる。

 

「タキオンタキオンタキオン!」ガシッ

「モ、モルモット君!?そんなモノを私へ向けるな!ええい!離れろ!くそッ、なんて力だ!」

「タキオン!タキオン!」ハァハァ

「ええい!いい加減にしない、かっ!」

 

ゲシッ

 

「タキッーー!!!」バタン

「ふー、危なかったよ。まさかこんな副作用があったとは…君の子を孕むのはいいが今じゃない。今はこの研究を優先させてくれ、ソウジ。」

「………」

「おっ、普通に尻尾も生えてきたね…」

 

ソウジを蹴りで気絶させたアグネスタキオンは観察を続けた。そして15分後…

 

「…はっ!」

「目が覚めたかねモルモット君?」

「ったく、俺に飲ませるなら飲ませるって言っておけよ。」

「それでは私の楽しみにならないじゃないか。早速、鏡をみてくれたまえ。」

「え?これはウマ娘の耳…あ!俺の耳がない!」

「そこに移動したんだよ。あとは尻尾も生えている。」

「俺…ウマ娘になったのか?」

「安心したまえ。性別は男のままだよ。」

「何でそんなことが言いきれるんだ?」

「それはその…」もじもじ

 

思い出すのは先ほどの前尻尾。

 

「歯切れが悪いな…、まぁいい。まさか、このままずっとこの姿で生きろとか言わないよな?」

「それは腕にあるここのツボにひ鍼をして、サンプル採取用の腕輪を3日付けて入れば君の体内にある『ジンソニック』は全て回収出来るとも。君の体への副作用は…多分、大丈夫だ。」

「今多分って言ったか?」

「言ったとも。何、問題が起きれば解決するまでずっと側にいるまでさ。」

「お前な…」

「さて、早速だが君には何回もレースを走ってもらう。先ずは1200mからだ!」

「はいはい、分かりましたよ。…どんなタイムになるのやら。」

 

その日、レース上を走る謎のウマ娘(?)が目撃された。

 

ーーー

 

「ってことがあったのさ。」

「…お前はオレに元担当トレーナーとの惚気話を聞かせに来たのか?聞いたから帰れ!」

「惚気じゃない!コホン、それにまだ話はある。」

「『因子』ならやらねェよ。」

「それじゃない。レースのお誘いだよ。」

「レースだァ?」

「モルモッ…では無かった!『ジンソニック』の実力が気にならないか?」

「基になってるのは人間だろ?ならねェよ。」

「気が変わったらでいい。見るだけでも構わない。1時間後にレース場へ来てくれたまえ!では!」

「……チッ!」

 

ーーー

 

ウマ娘たちが練習で使っているレース場。今日はそこで特別なレースが行われるようだ。

 

「やぁ、諸君。今日はレースを見にきてくれてありがとう。何、今日は私が呼んだ特別ゲストと参加者がレースしてもらうだけだ。距離は2000m、バ場は良、天気は晴れ、といったところか。参加賞にはニンジンを5本用意した!まだまだ参加者は募集中だから是非参加してくれたまえ!」

「………」

 

ザワザワザワ

 

「誰だろうあのウマ娘?」

「何か、カッコいいよね?」

「んー、何処かで見たことあるような…」

 

ウマ娘たちが集まってきたが、現在参加しているウマ娘は『ジンソニック』の他はアグネスデジタルとダイワスカーレットだけだ。ちなみにウオッカは観戦側。アグネスタキオンとしてはもっと人数が欲しいところだ。

 

「はいはーい!参加しまーす!」

「スペちゃん!?…私も参加するわ。」

 

スペシャルウィークとサイレンススズカが参加することになった。

 

「お!2人追加されたね。他に誰かいないかね?」

「私も参加しよう。」

「君が参加するとは意外だねエアグルーヴ君。」

「スズカが参加するからな。」

 

エアグルーヴの参加も決まった。

 

「まぁ、人数はこれくらいで良いだろう。では、準備をしてきてくれたまえ!」

 

そして30分後、準備が終わったウマ娘たちが集まり特別レースが始まる。

 

………

 

「ピスピース!本日のレースを実況するゴルシちゃんだぞ!」

「どうも皆様、本日のレースの解説をしますメジロマックイーンですわ。」

「何かタキオンの奴がさ、何処かのウマ娘を連れてきたらしくてな………あれ?コイツってタキオンの元担当トレーナーじゃね?」

「何をおっしゃってますの?どう見てもウマ娘ではありませんか?」

「いや、分からないぞ!タキオンの実験でこうなってる可能性もある訳じゃん。」

「否定はしませんが、今は実況に集中してください。」

 

「分かったよ…1番はサイレンススズカだ!」

「レースをする以上、かなり気合いが入ってますわね。」

 

「2番はダイワスカーレットだな。」

「ちょっと前に学内で話題になってましたね。」

 

「3番、今回のゲスト!謎のウマ娘、ジンソニックだ!」

「肩幅といい、筋肉の量といい、かなり立派ですわね。どんな力を持ってるか楽しみですわ。」

 

「4番、アグネスデジタル!」

「幸せそうな顔ですわね。ちゃんとレースに集中してるのでしょうか?」

 

「問題無いと思う。5番はエアグルーヴだ!」

「スズカさんに対抗心を燃やしていましたわね。」

 

「最後、6番はスペシャルウィーク!」

「ジンソニックさんの走りにワクワクしている顔ですわね。」

 

「以上、この6人で走ってもらうぜ!」

 

紹介が終わった各ウマ娘たちがゲートへと入っていく。そして、スペシャルウィークのゲートインが完了し…レースが始まった!

 

「スタートしたな。先頭争いはサイレンススズカとダイワスカーレット、その後ろにジンソニック。スペシャルウィークとエアグルーヴが並んで、最後方にアグネスデジタルだ!」

「ゲストのジンソニックさんですが、軽やかな走りをしていますわね。足にあまり力を入れていないようですわ。」

「確かにテイオーステップみたいな動きだな。おっ、第2コーナーを超えてサイレンススズカがさらに前に出る!これは大逃げで行くつもりか!最後方のアグネスデジタルとは10バ身ほど離れていく!」

「ダイワスカーレットさんは少し後方へ引いてきましたね。冷静な判断かと。」

「ん?ジンソニックも引いてきてるな。それをスペシャルウィークとエアグルーヴが追い抜いた!スタミナが尽きたか?」

「それにしては妙ですわね。アグネスデジタルさんの前をキープしていますし…」

 

「第3コーナー、先頭は変わらずサイレンススズカ。んー、もう特に言うことはないな!」

「いや、真面目にやってくださいませ!ほら、エアグルーヴさんがペースを上げてきて、スペシャルウィークさんを追い抜きましたわよ!」

「ジンソニックもペースを上げてきたな!スペシャルウィークをかわし、エアグルーヴの後ろに付いた!」

「ジンソニックさんはペースを上げてもあの走り方ですのね!」

 

「最終コーナーカーブ、大逃げをしていたサイレンススズカだが、少しずつ差が無くなってきてるか?ダイワスカーレットが仕掛てきた!一気にサイレンススズカに迫る!」

「他のウマ娘たちも一気に仕掛てきましたわ!そして、ダイワスカーレットさんがサイレンススズカをかわしました!」

 

「残り200m!ここでジンソニックだ!エアグルーヴとサイレンススズカをかわしたジンソニックが前に出てダイワスカーレットと競り合ってるぞ!」

「…?今、一瞬ウオッカさんが映りませんでした?」

「何言ってんだマックイーン?おっと、ここでジンソニックが抜け出してきた!これは決まったか!」

「いえ、大外から誰か来てますわ!」

「何と、大外からスペシャルウィーク!スペシャルウィークが爆進してきた!」

「全身全霊…すごい末脚ですわ!」

「スペシャルウィークがジンソニックへ迫る!スペシャルウィークか?ジンソニックか?…スペシャルウィークだ!スペシャルウィークが差しきってゴールイン!」

 

(ワアァァーッ!)

 

「1着はスペシャルウィークだ!」

「しかし、ゲストのジンソニックさん…中々侮れない方でしたわね。…あれ?ジンソニックさんはどこに行きました?」

「知らね。」

 

ーーー

 

ソウジは誰もいないところで息を整えていた。

 

「はぁ、はぁ…これがウマ娘のレースか…」

「いや、私の想像以上の走りだったよモルモット君。」

「タキオン!」

「慣れない体を使いこなすのは難しかっただろ…だが、そろそろ『ジンソニック』は回収させてもらうよ。ついでに変化があるかも調べたいからね。」

「分かった。腕輪と針を用意してくれ。」

「その前に…シャワーをしてきてくれ。体臭が凄くて敵わん。」

「す、すまない!ウマ娘の『因子』があろうと体は男だもんな!」

「私は好きなのだが…このままでは…その…」もじもじ

「タキオン?」

「コホン、研究室のシャワーを使ってくれ。一緒にさっきのレースも見返そう。」

「あぁ。」

 

レースを終えた2人は研究室へと戻り、『ジンソニック』の特徴について書きまとめた。その後3日かけて因子を回収し、さらに3日間ソウジは激しい筋肉痛で寝込んだ。

 

ーーー

 

「んだよ、これが本当に人間へ『因子』を入れただけの結果かよ。タキオンもだが、あのトレーナー…マジでヤバいんじゃねェか?」




ジン(お酒ではなく砂漠の精霊の方)とソニック(音速)で『音速の精霊』です!

タキオンの産駒といえば、ダイワスカーレット、ディープスカイ、キャプテントゥーレ、などが出てきます。

もしウオッカと交配していればウマ娘でスカーレット(義理の娘)とタキオン(夫)を取り合う仲に変わっていたかもしれませんね。

以上、アグネスタキオンとウオッカの産駒の話でした!
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