因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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どうも、ポケモンのバイオレットに夢中の作者です。現在はジム2、ヌシ2、スター1、でホゲータが最終進化した辺りです。伝わる人には伝わる進行具合…

昨日はニシノデイジーが走ってましたね…2着でした。

今日はマイルCSですね!私が応援するのは『ソダシ』…と『ダノンザキッド』です!友達は『ダノンスコーピオン』を応援するため、バーベキュー味のスコーンを買ってました。ですので私は馬券の代わりにソーダとキットカットでも買おうと思います。『サリオス』と『ホウオウアマゾン』も頑張って欲しいな。

勝ったのはセリフォス…親子制覇ですね。ソダシ、ダノンザキッドお疲れ様でした。

後はキタノグリエルが久々に走りますね…勝ってほしいな。


第48話 夢ならばどれほどよかったか…

アグネスタキオンが目を覚ます…そこにはアグネスタキオン自身と寝ていた布団以外は何も無い所…いや、正確には他数人のウマ娘も自分と同じ状況にいた。

 

「…ここは?」

「ようやく…起きましたねタキオンさん…」

「カフェ?…これは一体どういう状況かな?」

「私が…聞きたいです。」

 

周りを見渡すと…アグネスタキオンとマンハッタンカフェ以外のウマ娘がまだ眠っている。ひとまずアグネスタキオンは近くにいた姉のアグネスフライトを起こすことにした。

 

「お姉ちゃん、起きて。」

「フフフ…首輪似合ってるよタキオンちゃん…Zzz…」

「いや、どんな夢!?」

「タキオンさんが首輪…ふふふ。」

「カフェ!何を笑っているんだ!起きてよ、お姉ちゃん!」

「待て、ですよソウジさん。タキオンちゃんにこれ以上ご飯をあげたら…け○あ○確定ですよ…Zzz…」

「うわぁ…」

「起きろ!このムッツリ!!」

「タキッ!?」バキッ

 

ドン引きするマンハッタンカフェをよそにアグネスタキオンはアグネスフライトの顔へグーを叩き出し何とか起こす。頬にグーの跡を残しながらアグネスフライトは起き上がった。

 

「何よ…いいところだったのに………タキオンちゃん!?」

「随分と楽しい夢を見ていたようだねえ…お姉ちゃん?」

「私の夢なんだからいいでしょ!何で私の部屋に…ん?ここどこ?」

「私も聞きたい状況だよ。他のみんなも起こさないと…」

「さっきのタキオンさんの声で…起きたようです…」

 

アグネスフライトを皮切りに次々とウマ娘たちが起き上がる。

 

「スズカさん!こ、ここ…ここここ…」

「落ち着いてスペちゃん。まずは走りましょう。」

「スズカさん!?パジャマで走るつもりですか!?」

 

混乱するスペシャルウィークといつも通りのサイレンススズカ。

 

「ここはどこ?私はマーベラス☆」

「ワタシはユーニヴァース☆」

 

マイペースなマーベラスサンデーとネオユニヴァース。

 

「スカーレットはどこ?無事なのよね?」

「ドン…」

 

自身の妹探し始めるダイワメジャーとアドマイヤベガ。

 

「ロジカルじゃねェ…ロジカルじゃねェぞ…」ブルブル

「あわわわ…大丈夫ですかシャカールさん?」

 

頭を抑え震えるエアシャカールとそれを何とかしようとするゼンノロブロイ。

 

「…フジ、これは何のイタズラだ?」

「私は何も知らないからね。…本当にここってどこだろう?」

 

困惑するフジキセキとそれを問い詰めるゴールドアリュール。

 

「…」

 

そして、無口な『デュランダル』。以上の14人がこの謎の空間にいた。

 

ーーー

 

「引退した子もいれば現役の子もいる…法則が分からないな。しかし、このメンバーは何か覚えが…」ぶつぶつ

「タキオンさん…誰か来ましたよ。」

 

そこに現れたの…マンハッタンカフェに似たボブカットのウマ娘だった。

 

「カフェが2人!?」

「タキオンちゃん、よく見てみて…左右のシューズの色が違うわ。それにカフェちゃんよりも刺々したオーラを感じる。」

「いえ…それよりも…髪型が違います。もしかして…あの娘がお友…」

 

「よぉお前ら!集まってもらって悪いな!」

 

「…誰なんだ?」

「カフェさんに似てるような…」

「…」

 

「俺のことはデサイレン、って呼んでくれ。」

 

「デサイレン?」

「やっぱり、カフェやお姉ちゃんに取り憑いていたのは君か!」

「え?私、取り憑かれたの?」

 

「おう、お前らになら全員取り憑けれるぞ!」

 

「と、取り憑くだァ?ロ、ロジカルじゃじゃじゃ…」ブルブル

「もし取り憑いてスカーレットに何かしたら…分かってる?」ゴゴゴ

「ひいぃ!ス、スズカさん!幽霊ですよ!」ブルブル

「安心して…私が守るから。あなたの目的は何か教えてくれる?」

 

「おぅ!レースだ!」

 

パチン

 

デサイレンが指を鳴らすと同時に世界が変わる。太陽に照らされた客のいない東京レース場。そして、各ウマ娘たちも格好がパジャマから自身の勝負服へと変わっていた。

 

ーーー

 

「ルールは芝・左回りの2000mで行く…おわっ!」サッ

 

ブンッ

 

「…」

「お前!危な…ちょっ!」サッ

「…」ブンッ

「待て待て待て!何が…おっと!」サッ

「…」ブンッ

「いい加減にしろよ?」ゴゴゴ

「ー!」ビクッ

 

デサイレンがルールを説明すると同時にデュランダルが勝負服として背負っていた大剣を振るう。デサイレンはかわすもののデュランダルが攻撃を続けたため威圧し、デュランダルの動きを止めた。

 

「…」シュン

「で、何でコイツは俺を攻撃した?」

「多分だけどその娘の適性距離が短距離とマイルだからだと思うよ。」

「そういう意味では私も芝よりもダートの適性が高いのだが…」

「そうか。まぁ、そこは根性で走ってくれ。」

「嘘だろ?」

「…」スチャ

「剣を構えるなよ…学習しろ。」ゴゴゴ

「ー!」ビクッ

 

再び剣を構えたデュランダルをデサイレンは威圧する。怯んだことを確認し、デサイレンは言葉を続ける。

 

「まぁ、俺も芝は自分で走ったことねぇからな…気軽に行こうや!ウォーミングアップを始めてくれ!んで満足したらゲートに来てくれ!」

 

ーーー

 

全員のゲートインが終わる。各ウマ娘の番号は…

 

1番:サイレンススズカ

2番:デュランダル

3番:ネオユニヴァース

4番:アドマイヤベガ

5番:アグネスフライト

6番:フジキセキ

7番:エアシャカール

8番:アグネスタキオン

9番:スペシャルウィーク

10番:デサイレン

11番:マーベラスサンデー

12番:ゴールドアリュール

13番:ゼンノロブロイ

14番:ダイワメジャー

15番:マンハッタンカフェ

 

となっていた。誰もいないはずだかG1レースのファンファーレが聴こえてきて…そのままゲートが開かれた。

 

『ー!』ダッ

 

各ウマ娘が一斉にスタートする…ダイワメジャーとデュランダルがやや遅れてのスタートとなった。

 

ーーー

 

「(やはり、先頭になったのはサイレンススズカ君か…。)」

 

静かなレース場でアグネスタキオンはサイレンススズカ、デサイレン、フジキセキに続く4番の位置を走っていた。すぐ後ろにはゴールドアリュールとゼンノロブロイ、2バ身ほど離れ内側にスペシャルウィーク、真ん中にマーベラスサンデー、外側にマンハッタンカフェとネオユニヴァースが付いており、そのまま第1コーナーを曲がる。

 

「(やはり、コーナーでの減速が絶妙に上手い…前のレースはカフェではなく彼女が…)」

 

コーナーを曲がる。先頭は変わらずサイレンススズカだが…デサイレンが少しペースを上がり差が狭まる。しかし順位は変わっておらず、ネオユニヴァースからの後ろはと言うとダイワメジャーが掛かったのか焦った表情でペースを上げてくる。それを追うようにアドマイヤベガ、アグネスフライトが続き、3バ身ほど離れエアシャカール、さらに大きく離れデュランダルが最後方となっていた。

 

「(しかし…直線では私よりも遅いか…コーナー前に彼女をかわしておくべきか?いや…)」

 

直線が続き、5番目まで上がってきていたダイワメジャーだったが、その表情はキツそうだ。しかし彼女以外のウマ娘の動きに変化はない…そして、欅超えて第3コーナーへと入る。

 

「(やっぱり、勝負は最後の直線だね!)」

 

ここで仕掛けてきたのはデサイレンとフジキセキ、逆にマーベラスサンデーは少し下がる。第4コーナーにサイレンススズカが入った時に…それは来た。

 

『ー!』

「(これは『デビルジュピター』の…だが、問題は無い!)」

「タネさえ分かれば何てことは無いよポニーちゃん。」

「…チッ。」

 

前にいたウマ娘たちの動きが鈍る…そして、フジキセキ、デサイレン、アグネスタキオン以外の前にいたウマ娘たちがバ群へと沈んでいく。特にゴールドアリュールとダイワメジャーは大きく速度を落とした。最後の直線となり…後ろのウマ娘たちも一気に仕掛けてくる。

 

「ーーーここっ!」

「マーベラス☆」

「タキオンちゃん!」

 

残り400m…先頭はフジキセキだがデサイレン、アグネスタキオンが差を詰めてくる。さらに外からマーベラスサンデー、大外からアドマイヤベガとアグネスフライトが加速する。

 

「ここから…行こう!…んん?」

 

ダンッ

 

アグネスタキオンも仕掛けた。しかし…その走りにいつもの伸びは無く、後ろとの差が詰まっていく。そして…

 

「マーベラス☆」

 

マーベラスサンデーが前の3人を差しきりゴールした。

 

ーーー

 

レースが終わり、アグネスタキオンは1人無言で立ちすくんでいた。そんなアグネスタキオンへアグネスフライトが声をかける。

 

「…」

「タキオンちゃん、大丈夫?」

「…すまない、お姉ちゃん。少し1人で考えさせてくれないか?」

「分かった。私に出来ることがあれば何でも言ってね。」

「ありが…っ!」ガシッ

「タキオンちゃん!?」

「何あの走り?」グググッ

 

デサイレンがアグネスタキオンの首を掴み、そのまま力を込める。

 

「俺はお前の情けない姿をみるためにこんなことしたんじゃねえぞ?ああん?」ギチギチッ

「ぐっ…あ…!」

「…おい、タキオンを離せ!」

「あん?何……ぐえっ!!」ガシッ

「ー!はぁ…はぁ…」ドシン

 

アグネスタキオンの顔が青くなる。しかし、デサイレンの首をアグネスフライトが掴んだことでアグネスタキオンが解放された。

 

「お前は一体何?何でレースをした?いや、それはどうでもいい…何でタキオンの首絞めた?」ギチギチッ

「く、る…し…」

「答えないんだ…本当に殺すよ?」ゴゴゴ

 

アグネスフライトは凄まじい殺気をデサイレンへとぶつける。そんな姉にアグネスタキオンも恐怖する。

 

「お、お姉ちゃん?この状態じゃ、話出来な…」

「ごめんねタキオンちゃん…コイツを殺してから話を聞くからちょっと待っててね。」グググ

「がっ…!に、ども…し、ねる…か。…も、ど、れ。」

 

パチン

 

「ー!?」

「お姉ちゃん!?」

「けほっ!ごほっ…ふぅ~…」

 

突然とアグネスフライトの姿が消える。解放されたデサイレンが息を整えている間にフジキセキ、ゴールドアリュール、デュランダルが前へと立ち塞がる。

 

「おいたが過ぎるよポニーちゃん?」

「タキオンに手は出させない。」

「…」ガクガク

 

「ったく、面倒だな…タキオン以外全員消えろ!」

 

パチン

 

『ーー!?』

 

デサイレンが指を鳴らすとアグネスタキオンを除く全員の姿が消えた。

 

「ようやくこれで話が出来るな…そう怯えるなよ。悪かったって…落ち着いたから。もう、あぁいうことはしねぇから。」

「嘘だとしても今の私は何もできないのだが…それでデサイレン君、君は何故こんなレースを強行したんだ?」

「その前に俺の質問が先だ…何だあの走りは?」

「…いつもの走りが出来なかったんだ。原因は10個以上考えられるが…全部聞くかね?」

「1つでいい。シンプルな説明で頼む。」

「これが夢だからさ。」

「…」

「14人ものウマ娘を連れての瞬間的な移動、職員無しで聞こえたファンファーレに開いたゲート、そして今は夜の筈だがレース場を照らした太陽…全てが非現実的じゃないかい?」

「…そうだな。仮にそれらが全て現実に起きていたことだとすれば?」

「おやおや、納得していないようだね。仮の話で次に考えられる可能性が高いのは…私の『本格化』の終わりが近い。」

「…嘘だろ?」

「可能性の話だよ。いずれは来るものさ…私はそれが近かっただけだよ。では次は君が私の質問に答えてくれたまえ。」

「レースの理由?俺が走りたかったから、それだけだ。」

「…はい?」

「…やっぱりアイツじゃなきゃ満足出来ねぇな。」ぶつぶつ

「なるほど…君は私を誰かと重ねていた訳だね。」

「本当は俺を感じているカフェがなってくれるのが1番だったが…ダメだった。フジもマベもスズカもスペもベガもシャカールもアリュールも…俺を満足させれなかった!お前なら俺を満たせると思ったのだがな…」

「強いウマ娘なら他に一杯いるだろう?シンボリルドルフやオグリキャップやメジロマックイーン、ナリタブライアンとか…」

「マックちゃん!?いや~、アイツとはそんなのではなくて…」

「???何だい?君はマックイーン君と知り合いかね?」

「あ…、そうであり、そうじゃねぇ、って感じだ。」

「???」

「お前…例の腕輪はあるか?」

「いや、無理やり連れてこられて…あれ?ある…あ!」

「よっと!」ガチャ

 

ピッ、ピッ、ピー!

 

デサイレンが奪った腕輪を自らに付けて『因子』を抜き取った。

 

「え?」

「これで夢かどうかは分かるかもな。俺は次の奴を探す…お前ともう会うことは無いだろう。じゃあな!」

 

パチン

 

デサイレンが指を鳴らすと共にアグネスタキオンの視点が反転した。

 

ーーー

 

「タ…オ…さん!…きて……さい!」

「…」

「タキオンさん!起きてください!」

「ー!」カバッ

 

アグネスタキオンの目が覚める。

 

「ここは…」

「合宿所のお部屋ですよ。ところでタキオンさん…何故勝負服で寝ていたのでしょうか?」

「え?」

「…汗の臭いもするのですがレースでもしましたか?何て…」くんくん

「…」

「え?靴まで履いてる?まさか本当に…しかし、いつの間に着替えたのでしょうか?私は寝ていて気づきませんでした…デジたん一生の不覚…」

「…夢じゃ…なかったのか?」

 

アグネスタキオンの右手に握られていたのは…例の腕輪。中には誰かの『因子』が入っていた。

 

その日の朝、勝負服で寝ていたウマ娘が14人おり、何れもレース後レベルの消耗、さらにアグネスタキオンの首とアグネスフライトの頬には青痕が確認された。そして各担当トレーナーによる全力のケアが行われたそうだ。

 

余談だが東京レース場の芝コースがまるで誰かが走ったかの様に荒れていたらしいが…カメラには誰も映っていなかったため自然現象として処理された。




デュランダル…02世代の競走馬。主な勝利はスプリンターズSとマイルCS(2003年、2004年)。短距離を得意とする血統であったが気性が荒く、出遅れ癖があったため追い込みの脚質を取っていた。短距離追い込みと不利そうなスタイルであったが、鋭い末脚を活かしG1レースを3度も勝ったのだ。代表産駒はオークスを勝ったエリコート。
余談だが父サンデーサイレンスと母父ノーザンテーストの配合は8年もの間、G1勝利が無かったため相性が悪いとされていたが彼を皮切りにダイワメジャー、エアメサイア、アドマイヤマックスが勝利した。
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