因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
今日はジャパンカップ…応援するのは『デアリングタクト』!スプリンターズSのビリーヴとジャンダルム、天皇賞(秋)のキタサンブラックとイクイノックス、そして先週のダイワメジャーとセリフォスと親子制覇が続いてます…つまり、今回勝てる気がします!…『シャフリヤール』もその対象になっていますが。
勝ったのはヴェラアズール!…デアリングタクト復活ならず!お疲れ様でした。
ある夜、ソウジは同僚のニヘイと合宿近くの飲み屋で飲んでいた。
「生中2つ、お待たせしましたなの!」
「来た来た!」
「それじゃあ…」
『かんぱーい!』
「ぷはー…2人だけで飲むってのは結構久しぶりだな!どれくらい前だっけ?」ゴクゴク
「グルーヴとオフサイドの有マ以来だから…4年ぶりだな。いや~、まさかアグネスタキオンがアメリカのダートG1を取っちまうとはな~!」ゴクゴク
「ニヘイこそ今はアドマイヤドンと『リンカーン』が大活躍してるじゃんか!後、ジャングルポケットが数ヶ月で車椅子から降りれるかもしれないのだろ?」ゴクゴク
「あぁ…もっと様子を見に行きたいが、ジャンポケだけに集中する訳にはいかないからな…」ゴクゴク
「今担当してるの何人だっけ?」
「オフサイドとノースは卒業してるから除くとして…チケゾー、グルーヴ、アヤベ、ジャンポケ、アヤド、リンカ…で、来年でチーム試験結果次第ではまた数人増える。くそ忙しいがサブトレーナーの申請は10人以上だからな…はぁ、早くハッキリしてぇな。お前も来年からチームを持つのだろ?最初は2人でもキツいぞ?何人申請が来てるんだ?」
「5人だな…お前は試験とかするんだな。」
「全員入れてたら50人は越えるぞ?」
「お前のチーム、そんなに人気だったのか!?いや、納得しかないけど…」
「体が2体以上は欲しいな。」
「タキオンにクローンでも作ってもらうか?」
「ハハハ…お前じゃなきゃ無理だろ?まぁ、実際にした時には1人俺の所を手伝ってくれよ。」
「なら、ヤダね。」
『アッハッハッハ!!………はぁ。』
2人同時に溜め息が出る。
「…やめよう、人数の話は。」
「…そうだな。」
「お刺身の盛り合わせ、お待たせなの~!」
「ありがとう!」
「ソウジ、シソは俺が食っていいか?」
「いいよ。あ、店員さん!日本酒の冷やをボトルで!」
「了解なの~!」
「お前、本当に酒強いよな…依存性か?」
「こういう場でしか飲まないよ…じゃあ、本題に入ろうか。相談って?」
「実は俺…最近彼女が出来てな。」
「おいおい、担当ウマ娘がたくさんいる中で会う時間とかあるのか?」
「えーと、『ベロちゃん』っていう名前なんだけど…」
「女帝じゃん。」
「女帝じゃない!ベロちゃんだ!」
ニヘイは否定する。
「日本酒、どうぞなの~」
「あぁ、ありがとう…で、何が悩みだ?」ゴクゴク
「そのな、ベロちゃんとな、休日にどう過ごせばいいのか分からなくなって…ソウジはアグネスタキオンとどう過ごしてるんだ?」
「モルモットになってるが?」
「参考にならないな…ベロちゃんとは付き合う前から色んなことをしてたよ。でも、恋人となったらそれ相応のことがあると思うのだけど…」
「まぁ、女帝は現役JKだからな。大人な世界にはまだ連れてはいけないと。」ゴクゴク
「女帝じゃない!ベロちゃんだ!」
ニヘイは否定する。
「現役JKの部分を否定しろよ…別に変える必要はないと思うぞ。」ゴクゴク
「…そうなのか?」
「向こうはお前と過ごせれば何だっていいの。だから、普通にいつも通りにデートをすればいいじゃん。それにお前のことだからプランの大体は向こうが決めてるだろ?」
「それはそうだが…」
「というか…急に進展した詳細が知りたいな。知りたいな~!」ゴクゴク
「いや…その…気づいてはいたよ。しかし、最近急に積極的になってきて…」
「へぇ~、どんな感じ?どんな感じ?」
「いつも通りに掃除に来たと思ったら…メイド服に着替えてきてビックリした。」
「ん?」
「この前の植物園では地雷系?っていう服装で来てた。」
「んん?」
「後は変なカチューシャで髪色を変えてくるんだよな…」
「あぁ、そういうことか…」
「…何か知っているのか?」
「フライトの入れ知恵だろ…お前には効果は抜群だったようだな。」ゴクゴク
「ぐぬぬ…否定できん。あ、生中1つ頼む!」
「了解なの~」
「しかし、女帝とお前がな…」
「女帝じゃない!ベロちゃんだ!」
ニヘイは否定する。
「で、チームのみんなには伝えたのか?」
「いや、プライベートなことだし…これはちょっと…指導に影響は出せないしな。」
「そういうものか。しかし、複数人の担当ってどうすればいいんだ?」ゴクゴク
「人にもよるぞ。俺だとそうだな…まずはそのウマ娘の目標を聞き、仮題を見つける。そして、ウマ娘毎に直接指導する日をローテーションに回しつつ、指導しない日にはメニューを渡して自分で練習をしてもらう。あ、言うまでもないが体の状態はよく見てやれよ。いつ故障が起きていても不思議じゃない…発見が早ければ早いほど治る時間も短い。」
「…ジャングルポケットの件はどうなんだ?あの時…もの凄い批判を食らっただろ?」
「ケガを分かって出していたことか?何度も止めたがそれでもアイツが出たいと言ったからな…俺はそれに合わせた。…責任を取る覚悟も決めてな!」
「…」
「辞職届けと担当全員の紹介状も書いた…って、この話は今はいいな。これはかなり極端な例だが…こんな場面なんてよくあるぞ?」
「そう、なのか…」
「後は、ジュニア級とクラシック級の娘がいる間はそちらを優先した方がいい。」
「それは…そうだな。」
「生中持ってきたの!」
「ありがとう。…ぷはー!で、他にはチームの2人が同じ日に別の場所でのレース出走の場合はだな…」ゴクゴク
「ふむふむ…」ゴクゴク
その後もソウジはニヘイから様々の経験を聞いた。しかし、数分後…
「で、ベロちゃんったらうっかり俺の洗濯物に加えて自分のパンツも一緒に引き出しにしまってさ~。そんで、慌てて電話してきて言い訳しちゃってさ~可愛いのよね~。いつもとは逆に俺がペロペロしたいくらい~。あ、この時はまだ恋人じゃないよ~」ゴクゴク
「この前貰ったタキオンのタイツで白身と黄身が逆転したゆで卵を作ってみたんだ。そしたら急にタキオンから電話がきてビビってさ~」ゴクゴク
気がつけば自身の愛バとのノロケを話し始めたのだ。
「んで、このままのベロちゃんと上手くいけそうなのか?うまぴょいしちゃうのか?」
「ベロちゃんじゃない!エアグルーヴだ!…流石に卒業して結婚するまでは待つよ。現役の、増してや担当ウマ娘に手を出すなんて裸でマグマに飛び込むようなものだぜ?」
「…」ダラー
「ソウジ…お前…まさか…」
「俺からは何もしてない。俺からは何もしてない。俺からは何もしてない。」
「おいおい…」
「そ、それより、お前今女帝って認めただろ?」
「女帝じゃない!ベロちゃんだ!」
ニヘイは否定した。
「そういえば、ピルサドスキーが来てたがベロちゃんは大丈夫だったのか?」
「ベロちゃんじゃない!エアグルーヴだ!」
ニヘイは否定した。
「今エアグルーヴって言った!完全に言ったじゃん!」
「エアグルーヴじゃない!ベロちゃんだ!…ピルサドスキーだが何故か今はユキノビジンに夢中のようだし…あの娘には悪いが、名一杯練習出来てるよ。」
「そのせいでフライトとゴールドシチーが交代で守ってるのだが?」
「それはピルサドスキーに直接言ってくれ。」
「言ったら『愛しの女帝陛下に男…いやいや!これは何かの間違いだ!何としても彼女を我が国に連れて帰るんだ…トレーナーごとな!』とか言ってたぞ?」
「…」
「で、何故ユキノビジンにアタックしたのかと聞けば…単純に暗くてエアグルーヴと間違えただけらしい。何か無意識に体が反応したとかどうとか…」
「…勘弁してくれよ。ぷはー…姉ちゃん、芋焼酎をロックでお願い。」ゴクゴク
「俺は普通の焼酎をロックで!」
「はいなの~」
「え?もうボトル飲みきった?」
「うん、アルコールは次でラストにするよ。」
「よく飲めるな…すみません、お冷やも2人分お願い!」
「了解なの。まずは芋焼酎なの!」
「で、アイルランドに行っちゃうのか?」
「バカ野郎!そんな話にはならない…といいな。ぷはー!」ゴクゴク
「自信を無くすなよ…そんなペースで飲んで大丈夫か?」
「うぅ…俺はかなり担当には恵まれてるんだ…。みんな…素直でいい娘たちで…」ポロポロ
「急に泣くな泣くな!目から酒が溢れてるぞ?」
「こっちが出した…厳しい試験を…クリアして…チームに入ってきてくれた娘たちには……それ相応の結果を出せる…指導を…」ポロポロ
「色々と教えてくれてありがとな!だから、今日はこれくらいにしような?な?」
「う…うぅ…ソウジ…俺、ちゃんとトレーナー出来てるよな?出来てるよなソウジ…?」ポロポロ
「出来てるよ。出来てるから。」
急に泣き出すニヘイを宥めるソウジ。店員のアイネスフウジンもビックリしている。
「焼酎とお冷や持ってきたの…ニヘイトレーナーは大丈夫?」
「ただ泣き上戸なだけだよ。…ほら、お冷や!」
「あ…」
「う、うぅ…うわーん!!」ゴクゴク
「そっちは焼酎なの…」
「落ち着けニヘイ!どうどうどう!大丈夫だよ…大丈夫だよ…アイネスフウジン、エアグルーヴを呼んでくれるか?消灯時間前だし起きてると思うから…」
「了解なの。」
「あと、焼酎ロックで。」
「いや、今は絶対頼む流れじゃないでしょ!…でも了解したの。」
「うわっ、うわーん!うわわっん!」ポロポロ
「よーしよしよし。よしよしよしよしよしよしよし…もうすぐ女帝が来るからね?」
「しょていしゃはい!ぺろひゃんしゃ!」ポロポロ
その後、エアグルーヴが来るまでニヘイは泣き続けた。
ーーー
「…私のトレーナーがすまなかった。」
「ベロちゃん…大好き…Zzz…」
「その…ニヘイとは上手くいってるようだな。」
「ふ、当たり前だ。私にとってコイツがいない生活など考えられないくらいだ。こういう弱い所をなかなか見せてくれないから心配になるが…」
「男とはそういうものなの…フライトから連絡だ。『ニヘイトレーナーの部屋の鍵は着いたら渡すから、寝かせた後に返しにきてね』、だってさ。」
「了解した。」
「後、『2時間以内に返却が無かったらこっちが勝手に部屋の鍵を閉めるから安心してうまぴょいしてね』、だってさ。」
「す、するか!このたわけ!もう連れていくぞ?2時間か…」
エアグルーヴは泣き疲れ寝たニヘイを背負い…そのまま合宿所へと歩いていった。そして、ソウジも1人で飲み直し始めた。
………
「ん…これで終わりか。じゃあ、会計頼むわ…俺たち以外誰もいなくてよかったわ。」ゴクゴク
「はいなの!えーと…1万と5千円なの!」
「結構飲んだな…ほい、ちょうど!アイネスフウジンも消灯時間前には戻るんだよ~」
「分かってるの!」
最後の焼酎を飲みきったソウジも会計を済ませ居酒屋を後にする。しかし、ソウジはそのまま真っ直ぐに合宿所へは帰らず月に照らされた砂浜を歩き始めた。
「本格化の終わりが近い、か…」
帰り道にてソウジが思い出すのは今日の朝に聞いたアグネスタキオンの言葉。彼女が言うにはデサイレンとのレースを行い、最後の直線でいつもの伸びが出来なかったと言うのだ。ただの夢だと、と思っていたソウジだが…実際に今日のタイムを測ると確かに悪くなっていた。ただのスランプか?BCクラシックに出すべきか?もう引退させるべきか?様々な考えが頭へと流れる。
「ん?」
「で、サ…ちゃ…は何…こ…にい…の?」
「…」
「へー、…んな…私…走……か…た…だ?でも…ケ…でもう走…ない…。」
「…」
「え!?本…にそ…で治……娘が他……の?」
「…」
「担……レー…の…ウジさん…近…にいる?こっちに来てる?」
誰かがいる?そう思いソウジが近づきよく見てみるとシートを敷き、イージーゴアが1人で缶ビールを飲んでいた。
「イージーゴア?1人か?」
「あぁ…、えーと、1人だよ。ソウジさんこそどうしてここに?」
「いや、同僚と飲んでいてな…たまたまここを通っただけだ。で、声が聞こえたから生徒かと思い、こっちに来たんだ。」
「そうなんだ。」
「ウォーエンブレムの所には行かなくていいのか?」
「あの娘ならもう寝てるからね。それに今回はバトラーが側にいるし。」
「そっか…じゃあ、俺はもう行くよ。」
「待って!お願いがあるのだけど…」
「お願い?」
「私にとある実験を行って欲しい。」
「…はい?」
イージーゴアより耳を疑うことを言われた。
リンカーン…03世代の鹿毛の競走馬。主な勝利は阪神大賞典、京都大賞典、日経賞。G1では2着が3回(菊花賞、有馬記念、天皇賞(春))、3着が2回(宝塚記念、有馬記念)とあと1歩の所で届かない成績であった。産駒は重賞馬が6頭おり、その中には『オマワリサン』という珍馬名の競走馬もいる。
リンカーンを前回出さなかったのはゼンノロブロイとネオユニヴァースが既にいたから…とか深い理由は無いです。単純に入れ忘れてました…。