因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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どうも、バイオレットで図鑑完成した作者です。…投稿日間違えましたけどもういいや。

今日はステイヤーズSですね。私はメロディーレーンを応援します!後、中山9Rにビターグラッセが出走ですね…彼女も応援します!中山12Rにカレンチャン産駒のカレンヒメが出走…あぁ、今日だけでも中山競馬場に行きたかった!

ビターグラッセは2着、メロディーレーンは5着、カレンヒメは…10着ですかね?お疲れ様でした!


第50話 とあるウマ娘たちの日曜日 前編

デュランダルはある日を境に部屋へと閉じ籠ってしまった。彼女の担当トレーナーも無理に練習はさせず、暫くは好きに過ごしてよいと伝えた。その結果…彼女は1日中ずっと竹刀を振り回す毎日となっていた。

 

「…」ブンブンブンッ

 

すると、突然扉が開く。

 

「デュランダル起きてる?」

「…!」チラッ

 

一目、スイープトウショウを見たかと思えば…

 

「…」ブンブンブンッ

 

再び竹刀を振りだした。

 

「ちょっと!無視するんじゃないわよ!」

「…!」ピタッ

「あんた、最近元気がないじゃない。何かあったの?」

「…」

「まぁ、何でもいいわ。とりあえず来なさい。」

「?」

「いいから!来なさい!」ガシッ

「!!」ジタバタ

 

デュランダルの抵抗も虚しく、スイープトウショウに引っ張られ部屋を出た。

 

………

 

「待たせたわねカワカミ、フラワー。まだ始まってないわよね?」

「後3分!もうすぐですわよ!」

「アイスココアを用意しました。デュランダルさん、どうぞ!」

「…??」ゴクゴク

 

展開について来れないままデュランダルはその場に座り、ココアを飲む。そして…3人はアニメを見始めたのでデュランダルもそれに合わせた。

 

………

 

『プリファイ!ホーリーエクスカリバー!!』

『まだだプリファイたちよ…俺にはこれがある!ダークネスブラックソード!』

『はあぁぁぁ!!』

『ぐっ…ぬわぁぁ!!この俺が…!!』

 

展開は至って王道。友達が困り、主人公たちが手助け。そして、解決後に敵がそれを台無しに…からの変身してバトル!さらに今回はピンチになってからのパワーアップ。子供だな、そう思いながらデュランダルは見ていた。しかし、そう思いながらも1つ、彼女が惹かれる物があった。

 

「おぉ!プリファイ全員の武器が1つの大剣になりましたわ!激熱展開ですわ!」キラキラ

「大剣ですけどハートがたくさんあって可愛いです。」キラキラ

「どうなってるの?魔法?私も出来るようになるかしら?」キラキラ

「…」キラキラ

 

輝く大剣…それは聖剣の名を持つ彼女に取っての憧れである。スイープトウショウ、カワカミプリンセス、ニシノフラワー…そしてデュランダルの目も輝いたのだ。その日以降、デュランダルは大きな成長を見せるのだが…それはまた別の話。

 

ーーー

 

同日、イージーゴアはアグネスタキオンにある依頼をしていた。

 

「イージーゴア君の『因子』を全て抜く実験を行いたい?ふむ、このことはまだ公表していない内容の筈だが…どこで知ったのかね?」

「あれ?そうなの?サンちゃんから聞いたのだけど…あれ?」

「サンちゃん?」

「タキオンさん…私が…教えました…」

「カフェ!?何故君がこんなことを…というか君たちはいつの間に知り合っていたんだ?」

「カフェ?サン…むぐっ!」

 

慌ててマンハッタンカフェがイージーゴアの口を手で塞ぐ。

 

「コーヒーとサンドイッチをあげたら…こう呼ばれていました…話を合わせなさい。」ボソッ

「そうそう!この娘が実際に受けて足が完治したって聞いたわよ!」

「あの実験での本来の目的は『因子』の生成の有無、及びその速度を見る実験であり、あの再生力の発見は偶然の産物なのだが…それにデータは揃っているから私としてはもう実験そのものをする必要が無いんだよ。まぁ、ハッキリと言おう…気味が悪いから行いたくない。」

「え?」

「何故…でしょうか…?」

「いい加減にカフェの真似は辞めたまえ…デサイレン君。」

「…チッ、バレてんのかよ!」

「サンちゃん変な呼ばれ方してるんだね?真ん中の…むぐっ!」

 

マンハッタンカフェ…改めてデサイレンはイージーゴアの口を再び塞いだ。アグネスタキオンは険しい表情で睨む。

 

「だから、余計なことを言うなって!」

「デサイレン君が探していたアイツとは…イージーゴア君のことかい?」

「…あぁ、そうだよ!カフェの体でコイツともう1回本気のレースを行う…それが俺の願いだ!日本の…盆、っていうのだっけか?それでこの時期は霊力の強いようでな…今しかそれが出来ねぇ!」

「サンちゃん…」

 

ヤケクソ気味にデサイレンが言う。それ聞きアグネスタキオンの表情が少し緩んだ。

 

「気が変わった。君の願いを叶えるともデサイレン君…いや、『サンデーサイレンス』君。」

「お、お前!俺の名前を知っていて…」

「確証に変わったのは今だよ。…トレーナー君からイージーゴア君のことは聞いていたからねぇ。サンデーサイレンス…アメリカのクラシック2冠を達成し、イージーゴア君との対決は4戦3勝のライバル。引退後の消息は不明…まさか、生霊としてカフェの側にいたとはね。」

「…そうだよクソが!俺の死んで………生霊?」

 

デサイレン…さらに改めてサンデーサイレンスが困惑する。それを無視してアグネスタキオンは話を続けた。

 

「以前、君が行ったレースの後にお姉ちゃんに君の首が絞められたことは覚えてるね?」

「…あぁ。その前にお前の首を絞めたことも覚えている。」

「サンちゃん…相も変わらず本当に危ない娘ね…」

「うるせぇな!で、それがどうした?」

「その時に君はこう言った…『2度も死ねるか』、と。」

「…」

「君の体は今…とある病院で昏睡状態とのことだ。」

「は?嘘だろ?俺が…生きて…?」

「詳しく教えてくれるかしら?サンちゃん、アメリカでは行方不明の1文しか報道されなかったからさ…いいよね?」

「…悪いが細かい所は私も知らない。だが私のトレーナー君なら全てを知っているだろう。少し待ってくれるかね?」

「分かったわ。」

「俺が…生きている……」ボソボソ

 

サンデーサイレンスは上の空となりその場でただ同じ言葉を呟き続けた。

 

ーーー

 

数分後、ソウジとアグネスフライトが1人のウマ娘を連れて合流してきた。

 

「タキオン!今日の練習だが…ん?マンハッタンカフェとイージーゴアもいるのか?実験なら合宿が終わった後にして…」

「ソウジさん、サンデーサイレンスというウマ娘を知ってる?」

「知ってるも何も君のライバルじゃないか。」

「そうじゃなくて…今、どうなってるのか知ってるの?」

「………タキオン?」

「トレーナー君、今日の練習メニューは何かな?」

 

ソウジは声色を重く変えてアグネスタキオンに目線を向けるも本人は気にせずいつも通りに返事をする。

 

「…今日はフライトらと練習してくれ。この娘との併走がメインだから…それで頼む。」

「あぁ…分かったよ。行こうか、お姉ちゃ…ん?」

「ちょっ…どうしたの?」

「…」ガクガク

 

アグネスタキオンが部屋から出ようとするも足が止まる。サンデーサイレンスがイージーゴアの背中に隠れていたのだ。

 

「カフェちゃん?どうしたの?」

「何でもありません!練習頑張ってください!」

「いつもとテンションが違うような…まぁ、いいや。案内よろしくね『ワールド』ちゃん!」

「はい。」

 

そう言い、アグネスタキオンはアグネスフライトと『ワールド』と呼ばれたウマ娘と共に部屋を後にした。

 

「…行ったよな?流石にもう戻ってこないよな?…ふぅ。」

「マンハッタンカフェ?」

「サンちゃんはあの娘が苦手なの?アグネスタキオンと似てるあの娘は?」

「アグネスフライト、タキオンの姉だ…サンちゃん?」

「ふーん、で悪いけどサンデーサイレンスについて知ってること全部私に教えてくれるかしら?」

「あぁ、分かってる。マンハッタンカフェは悪いが席を…」

「私も…ここにいます…」

「サンちゃんも聞いた方がいいと思うから。」

「…分かった。まずサンデーサイレンスが日本に来た理由だがそれは知ってるか?」

「…知らないわ。ケガで引退した直後に日本行った…って私も引退した後に聞いたくらいよ。」

「そうか。彼女は10年ほど前にトレセン学園でトレーナー…いや、正確にはトレーナー見習いとして来る予定だった。しかし…運転手が心臓発作を起こしたトラック事故に巻き込まれ意識不明の重体。今も学園近くの病院で眠っているよ。」

「俺が…トレーナー…?」ボソッ

「マンハッタンカフェ?」

「で、10年も眠っていて何の進展もないの?」

「体は傷痕を多く残しているもののほぼ完治状態だよ。ただ…意識が戻らない。保険金と賠償金と理事長のポケットマネーで入院がずっと続いてる状況だ。」

「…」

「…おい、人間。その病院はどこだ?」

「…やっぱりお前か、デサイレン。今から連れていってやるよ。イージーゴア、お前はどうする?」

「付いていくわ。ウォーエンはバトラーに任せるから…」

「そうか、今から車を出す。10分くらいで行くから入り口で待っていてくれ。」

『あぁ(分かったわ)。』

 

そして、ソウジたちは合宿所を後にした。

 

ーーー

 

一方、アグネスタキオンたちは合宿所近くの山を歩いていた。

 

「でお姉ちゃん、彼女は何だ?」

「あぁ、彼女は私と同室の『アグネスワールド』ちゃん…ヒシアケボノちゃんの妹よ。」

「よろしく。」

「いや、スプリンターとしての彼女は知っているとも。何処にむかっているのか、何故彼女と併走するか知りたいのだが…え?お姉ちゃんと同室?」

「まぁ、教えてないから知らないか。」

「理由。私のコース。使うから。」

「君のコース?」

「もうすぐ着く。着いた。」

 

山の中の木々を抜け出すとそこには平地があり、小さなレース場が出来ていた。

 

「ここ…は?」

「理事長。許可くれた。私のコース。まだ開拓中。」

「ワールドちゃん…これって1人で全部してたの?」

「全部違う。木はボノ姉。切ってくれた。タキオン。歩いてみて。」

「この感触は…!アメリカのダートコースだねぇ!」

「私もアメリカ。ドリームトロフィーシリーズ。BCスプリント行く。だからタキオン。併走お願い。」

「分かったとも。君の快速と私の最速…ククク、可能性は無限大だね!」

「とりあえず、ウォーミングアップからしてね~」

 

こうして、アグネスタキオンはアグネスワールドと共に練習を始めるのだった。




アグネスワールド…98世代の黒鹿毛の競走馬。半兄はヒシアケボノ。快速と呼ばれるスピードを重視した走りが得意。主なG1勝利はアベイ・ド・ロンシャン賞(フランス)とジュライC(イギリス)。日本調教馬の中で初めてイギリスのG1レースを勝ち取った。日本で短距離レースを走りながらもアメリカのBCスプリントを最後に引退。日本、イギリス、オーストラリアで種牡馬となる。代表産駒はファルコンS(G3)を勝ったカズサラアンと東京盃(G2)など重賞を6勝したアグネスジェダイ、オーストラリアでコーフィールドギニー(G1)を勝利したWonderful Worldがいる。
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