因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
今日はホープフルSですね…私が応援するのは『ガストリック』、『セブンマジシャン』、『ジェイパームス』、『ジュンツバメガエシ』、『キングズレイン』…ってキングズレイン以外がジャスタウェイ産駒やないですかい!ガストリックには特に期待してます…東スポ2歳Sを取った実力、見せてください!キタサンブラック産駒である『ヴェルテンベルク』とサトノダイヤモンド産駒である『モンドプリューム』も頑張って!!
勝ったのはドゥラエレーデ…荒れましたね。ガストリック、次に期待していますよ。お疲れ様でした。
今年最後の投稿です。夏合宿編の最終回ということで…どうぞ!
夏合宿最後の日、場所はアグネスワールドが開発したダートコース。イージーゴアとアグネスワールドが併走トレーニングを行っていた。
「ーーよし、いい感じ♪」ダッダッダッ
「ー!速い!」ダッダッダッ
イージーゴアとアグネスワールドは並んでいるが徐々にその差は広がっていく。そして、イージーゴアがゴールを突き抜けた。
「はぁ…はぁ…。イージーゴアさん。速い。」
「んー、こんな所かな。」コキコキ
「まだ1週間しか経っていないはずだが…何て走りだ。」
「…もしかして、俺らはとんでもない奴を復活させたのでは?」
そのタイムを測ったアグネスタキオンとソウジ。アメリカ最強と言われていたイージーゴアの実力は今も健在であった。
「じゃあ、次はタキオンね。」
「休憩は?」
「大丈夫よ。むしろ久々でもっと走りたいわ!」
「タキオン、行ってこい!」
「あぁ、よろしく頼むよ。」
そして、アグネスタキオンとイージーゴアは併走トレーニングを始めた…そして、再びイージーゴアが先にゴールを突き抜ける。その後も彼女らの練習は続いた。
………
「私たち2人を相手に余裕とは…」
「想定外。」
「あはは…流石に少し疲れたよ。」
「…」
練習が終わり、息を整えるアグネスタキオンたち。ソウジは先ほどの併走トレーニングの映像を黒いクマのある目で見ていく。
「やっぱり最後の伸びだな…仕掛けるタイミングといい、膝の使い方といい、足に問題のある所は無いはずだが…」ブツブツ
「あの、ソウジさん。」
「変に走り方を変えるよりは出来るだけ……何?」
「タキオンですけど…今だけ私とワールドの2人に預けてくれません?」
「ダメだ。タキオンは俺の…」
「そうしよう!トレーナー君、君が最後にベッドで寝たの何時だ?」
「えーと、ここ最近は合宿所以外では学園と病院を行ったり来たりだったから…11日前だな。だ、だけどブリザードが運転してくれた時は寝てて…」
「8日前に学園に行った時の1回だけだろ…休んでくれ。」
「…ダメだ。」
「お姉ちゃんを呼ぶよ?」
「それでも…っ!!」
バチッ、バチバチバチバチバチ…
突然の痺れる感触によりソウジは気絶する。アグネスフライトがどこから現れ、ソウジにスタンガンを当てたのだ。
「連れていくわね♪」
「…ベッドに寝かせておいてほしい。」
「あら、ついてこなくていいの?お姉ちゃんが持って帰って食べちゃうかもよ?」
「…信じてるから。」
「…ずるいわね。安心して、ブリザードさんと交代で見張っておくから。まぁ…ちょっとご褒美はもらうけど。」
「頼んだよ。」
「はいは~い♪…タキオンちゃん、背中向けて。」
「ん?こう…っ!!」
バチッ
アグネスフライトはアグネスタキオンの肩へ何かを当て、そのスイッチを押した。一瞬電撃が走った感覚があったもののアグネスタキオンの体は立ったままだ。
「…お姉ちゃん、何をしたの?」
「ただのマッサージ機よ。タキオンちゃん、足はソウジさんがケアしてみたいけど上半身はそうでもないでしょ?とくに肩がすごく重かったらしくて…」
「ん?どうやってそれが分かって…」
「それはサンデ…コホン!秘密よ!とにかく一時的なものだから後でソウジさんから上半身もケアをしてもらってね。じゃあ、練習頑張って!」
ソウジを担ぎ、アグネスフライトはその場を後にした。
「フライトさん。いつからいた?」
「ワールドも分かってなかったの!?…やっぱりあの娘怖いわ。」
「…ゴア君、併走をお願いしてもいいかね?」
「…はぁ、いいわよ。ワールド、記録をお願い。」
「了解。」
アグネスタキオンとイージーゴアがコースを走り始める…ほぼ2人が並んだ状態が続き、最後の直線へと入る。そして…
ダンッ
「はぁぁぁ!!」
「ーー嘘!?」
アグネスタキオンが仕掛けたところからものすごい加速をし、イージーゴアを大きく離しゴールしたのだ。
「これが。タキオンの。最速の走り!」
「この末脚でホイットニーHを勝ったのよね…納得だわ。私も似たような勝ち方だったし!」
「…はぁ…はぁ…これだ!…ありがとう、お姉ちゃん。」
息を整え、自身の調子を取り戻したことを実感するアグネスタキオン。それを間近で見ていたイージーゴアとアグネスワールド。彼女たちにとってここでの練習は非常に有意義なものとなった。
ーーー
一方でアグネスフライトは既に合宿所に戻っていた。そこにタイキブリザードが合流する。
「ハイ、フライト!部屋に来て、って急にどうしたね?風紀委員の方は大丈夫?」
「はい、今日は夕方の退去まですることはないので。それにもう学園に戻った娘たちも多いですから…でないとブリザードさんも休みじゃないでしょ?」
「それもそうね。…ん?背負っているのは…ソウジ?」
「何で分かるのですか!」
「ラブパワーね。」
「…」
「それで…どうしたね?」
「ちょっとブリザードさんにも共犯になって欲しくて…」
「共犯?」
眠ったソウジの首には…謎の歯形があった。
………
イージーゴアはそのまま学園へと帰り、アグネスタキオンとアグネスワールドは合宿所へと戻っていた。
「トレーナー君は部屋にいないようだ…お姉ちゃんの部屋かな?」
「タキオン。一緒に来る?」
「忘れていたが君はお姉ちゃんと同室だったね…いいかね?」
「了解。フライトさん。門限過ぎた生徒。よく部屋に入れてた。」
「いや、トレーナー君の場合はどうなの?男だよ?」
「所詮は人間。ウマ娘に勝てない。」
「そういう問題じゃ…」
そしてアグネスワールドの部屋の扉を開ける。
「お帰りね、タキオン!ワールド!」
部屋にはタイキブリザードがいた…右膝にソウジ、左膝にアグネスフライトが眠った状態で。
「…どういう状況?何か匂うような…」
「ソーリー、私の膝は2個しかないね。」
「普通そう。何で。フライトさん。寝てる?」
「ソウジは見て分かるけど…フライトもヘロヘロだったね。ちょっと頭を撫でるとすぐに眠ったね。」
「寝顔レア。フライトさん。私より寝るの遅い。でも起きるのは早い。多分今月は。寝てない日あった。」
「お姉ちゃん…ブリザード君、感謝するよ。」
「別にいいね。久々にフライトの可愛い顔が見えたし…バスが出る2時間前くらいには起こすね。タキオンにもしてあげるね。」
「それは次の機会にお願いしよう。では私はこの前の模擬レースのデータの整理でも…」
部屋を去ろうとするアグネスタキオンであったが…
「タキオン、待つね。」
タイキブリザードに止められる。
「どうかしたかいブリザード君?」
「練習後のケアをするね。ソウジにしてもらってたの覚えてるから横になるね。」
「いや、私はこれから…」
「…」じー
「…はい。」
その後、タイキブリザードの右太股を枕に眠る者が増えた。
………
「ブリザードさん。山の片付け。後、トレーナーとのミーティング。行ってくる。」
「了解ね。バスの時間を忘れないようにね!」
「はい。」
アグネスワールドが部屋を出たため、室内で起きているのはタイキブリザードだけとなった。
「フライトもまだまだ子供ね。」
タイキブリザードがアグネスフライトの頭を撫でながら思い出すのは先程の光景。
ーーー
『共犯?』
『私と一緒に…今からソウジさんをいただきませんか?』
『…』
『好きなのでしょ?…このままタキオンちゃんに独り占めされたままでいいのですか?』
『…』
『私も彼が好き。でも、彼が好きなのはタキオンちゃんだけ…悔しくないですか?』
『…』
『私は…私は…!!』
アグネスフライトの言葉が止まる。タイキブリザードの手が自身の頭に優しく触れたからだ。
『フライト、今まで辛かったのね?』なでなで
『…ブ、ブリザードさん?』
『フライト、本当は共犯ではなくて、私にこれを止めて欲しかったのね?タキオンを悲しませないために。』
『…』
『こういうところはソウジにそっくりね。大切な人を悲しませないように自身のことを省みず、無我夢中で動き続ける…そこがフライトの素敵な所でもあるね。』
『う、うぅ…』
『前の事件…聞いたね。それでずっと合宿の間、何か理由をつけてみんなのために動き続けていたのでしょ?私がまた、いつでも聞いて、何でもしてあげるね。だから…今はゆっくり休むね。』なでなで
『…はい。お休みなさい…Zzz。』
アグネスフライトが完全に眠ったことを確認し、タイキブリザードは立ち上がる。
『さて、フライトが起きる前に…』
そして、ソウジの方を向く。
『いただくね。』チロッ
タイキブリザードはソウジの首にあった歯形の痕を撫で…
……………
…………
………
……
…
『ごちそうさま。』
ーーー
数時間後、寝ていた3人はタイキブリザードに起こされ帰りの準備を始めた。そして予定通りにバスが出れたため、全ての生徒が合宿所を後にする。こうして、トレセン学園の夏合宿は終わったのだ。
次回はフェブラリーSに投稿予定です。ここまで読んでいただきありがとうございました。よいお年を!