因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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ゴールドシップ産駒G1馬ユーバーレーベンが引退か…産駒に期待したいですね。初年度は誰になるのでしょうか?本命ロードカナロア、対抗エピファネイヤ、穴キタサンブラック、大穴エフフォーリアと予想しておきましょう。…ゴールドシップだったら頭を坊主にします。

後はツインターボ師匠、欲しいですね。有償でチマチマ回してたら…その内来るとは思いますけど…欲しいですね。


第62話 個性派逃亡者師匠は尊い!…反論は受け付けるよ、出来るもんならね?

アグネスタキオンの研究室に1人のウマ娘が訪ねてきた。そのウマ娘はツインターボ…その手にはどっしりとした箱があった。

 

「待たせたなタキオン!これはどこに置けばいい?」

「すまないが…私の側まで持ってきてくれるかい?えーと、この部品は奥の棚で…この薬品はトレーナー君に調合してもらうために計量器の側へ…」

「何度みても凄いところだな!」

「ハハハ…散らかっているだけだよ。この前、カフェのスペースにはみ出して怒られてしまったよ。」

「あ!後、この前の映像に言われた通りにテロップ入れといたぞ!ゆーえすびーを渡すからパソコンでみといて。」

「もう終わっていたのかい!仕事が早いよターボ君…」

「だって早くタキオンと走りたいもん!」

「…何て眩しいんだ。コホン、では整理が終わったらすぐに練習場に向かうから…もう少し待っていてくれるかね?」

「もちろん!」

 

ツインターボは笑顔でアグネスタキオンを待つ。

 

ーーー

 

ダートコースの練習場…ツインターボとアグネスタキオンが模擬レース前のアップを行っていた。

 

「よしっ!いつでもいいぞ!」

「ルールだが1800mでいいかね?」

「うん!1本勝負だぞ!」

「じゃあ2人ともゲートに入ってくれ。」

 

2人がゲートに収まり…ゲートが開かれた。

 

「ターボエンジン全開!!」ダッ

 

ツインターボが凄まじい勢いでアグネスタキオンとの差を開いていく。一方のアグネスタキオンはというと…

 

「…」ダッダッダッ

 

自身のペースで走っていった。

 

………

 

結果はアグネスタキオンの勝利に終わる。そしてツインターボは大文字で横になり、アグネスタキオンも水分補給を行っていた。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…ありがとなタキオン…」

「…私もいい練習になったが、こんなことでいいのかい?」

「うん!タキオンって今は日本最強じゃん!」

「トゥインクルシリーズでは、ね。」

「で、アメリカのでかいレースにも勝って…次は世界最強のレースに出るんだろ?」

「あぁ、そうなるね。」

「…ターボもいつかは絶対に最強になるんだ。だから、今は…タキオンの力を知れれば近づけるかも、ってネイチャが言ってたの。」

「…君は本当に眩しい娘だよ。」

「でもな…ターボ、本当はタキオンが怖いんだ。」

「怖い、か。詳しく教えてもらえるかね?」

「おい、タキオン!…悪いなツインターボ、無理に…」

「いや、いいよ。言うよ。タキオンってレースの時、前の方で走るよな?」

「"先行"の脚質だね。」

「でも…宝塚記念は…後ろの方でいても、最後には勝てた…」

「あれはお姉ちゃんを真似ただけ…」

「それだよ!ターボには絶対出来ないもん!他にもタキオンはダートも走れるし、何か研究していてめっちゃ賢いし…とにかく天才じゃん!最初に逃げるだけのターボとは違う世界にいるんじゃないかと思うもん!」

「安心しろツインターボ。トレーナーの俺でもそう思うから。」

「…怖くないの?」

「無いよ。だって俺、強いから。」

「???…どういう意味だねトレーナー君?」

「プッ…アハハ!自分で強いって…お前子供だな!」

「ツインターボ、君も強いよ。」

「本当か!?」

「怖い相手に戦いを挑める…なかなか出来ないことだ。これからもタキオンと走ってくれ。」

「うん!ありがとうな!」

「折角だ、このまま並走練習と行こうじゃないか…隠れている君たちもね?」

 

「ありゃりゃ…バレてたか。」

「3人固まっていたため目立ってしまったかと。」

「あはは…それはそうとターボとレースしてくれてありがとうね。」

 

出てきたのはマチカネタンホイザ、イクノディクタス、ナイスネイチャ…ツインターボとよくいるウマ娘たちだ。

 

「あぁ、そうだ…君たちの『因子』を貰ってもいいかね?」

「いや、タキオン…腕輪はここには無いぞ。」

「なら早く取ってきたまえトレーナー君。ついでに『ガッツザベスト』と『ハイオクタン』の『合成因子』…後は例の試作品も頼んだよ。」

「はいはい…」

 

ソウジは練習場を後にする。

 

「『ガッツザベスト』って前にレースに出てたウマ娘?」

「あのレースを見ていたのかい…すぐに分かるよ。」

「???」

 

15分後、ソウジがパンパンとなったリュックを背負い戻ってきた。

 

「で、タキオン。今日はどっちを飲めばいい?」

「『ガッツザベスト』だよ。ターボ君、君は大逃げ以外の走りをしてみたくはないかい?」

「大逃げ以外?んー、分かっていてもそれ以外の走りなんてターボは出来ないけど…」

 

「準備出来たぞ。」

 

「わわっ!『ガッツザベスト』さんが来た!?」

「いえ、先程の流れからしたソウジトレーナーの姿が変わったのかと。」

「え?これが特別レースのゲストの正体?」

「というかどうやって変わったの?」

 

驚く4人を余所にアグネスタキオンが説明を始めた。

 

「これこそが私が現在行っている実験…『合成因子』さ!」

「『合成因子』?」

「私たちウマ娘の体は人間と同様に細胞で構成されているが…他にも『因子』というものあるのだよ。」

「そのような情報は聞いたことがありませんが?」

「それはもちろん、私が発見したからね!」

「えぇ!?すごいね!タキオンさん博士だね!」

「本当?何か急に胡散臭くなってきたのだけど…」

「んん?それってソウジトレーナーの姿が変わったのと何の関係があるんだ?」

「んー、俺もずっとなってきたけど…ぶっちゃけ分からん。」

「それはそれでいいんですか?」

「先程も言ったが私たちウマ娘の体は細胞の他にも『因子』と呼ばれる物体で構成されている。であれば、人間に『因子』を投与すればウマ娘に近い身体能力を得ることが出来るのでは、ということだ。」

「…つまり、ソウジトレーナーは誰かの『因子』が投与されている状態と?」

「いや、誰か1人だけの『因子』での状態はとても不安定でね…投与後に回収することが困難だ。そこで出てきたのが『合成因子』だよ。」

「なるほどなるほど…つまり、タキオンさんと誰かの『因子』を合体させるってこと?」

「正解。しかし…誰の『因子』でもいいという訳でも無くてね…相性があるみたいだ。」

「相性?」

「例えば私とカフェであれば合成せずに反発してしまったよ。」

「ふむふむ。」

「しかし、ウオッカ君の『因子』とは合成出来た。」

「へー…磁石みたいだな!」

「まさしくそれだ!よって私を基準に反発するのがS極、合成出来るのがN極と呼んでいるよ。提供してもらった『因子』のほとんどがS極だったため…N極のサンプルが少しでも欲しいところだよ。」

「『因子』…ってことは前にターボから取ってたよな?ターボは何極だ?」

「君はS極だったよ…ということで君たちのもいただいてもいいかね?」

「まぁ、体に害があるわけじゃなさそうだし…」ガチャ

「ターボがしているのなら問題ないのでしょう。」ガチャ

「私のでもいいのかな?」ガチャ

「ターボのをもう1個あげる!」ガチャ

 

ピッ、ピッ、ピー!

 

4つの音が重なり鳴り響く。そして、『ガッツザベスト』が全員から腕輪を受け取った。

 

「さて、本題はここからだ…ターボ君、先程言っていた大逃げ以外の走りをしてみたくはないかい?」

「なるほど!ターボも『合成因子』を入れたら別のウマ娘になれるんだな!」

「私はこれを『アナザー』を名付けたよ。ちなみにトレーナー君がなっている状態は『ウマ人』と呼んでいる。」

「どう違うのでしょうか?」

「『ウマ人』は人間に『合成因子』を投与すれば完了だ。しかし『アナザー』の場合だと…ウマ娘には既に『因子』がある以上は『合成因子』を投与することが出来ない。」

「んん?じゃあ、どうやって『アナザー』になるんだ?」

「そっか!別の『因子』をそのまま入れて…」

「残念ながらはずれだよ。答えは…体内の『因子』を全て抜き、別の『合成因子』を投与する、だよ。」

「…え?それって身体は大丈夫なの?」

「今は大きく疲労するくらいだよ。」

「…今は?」

「コホン、でターボ君。やってみるかね?」

「うん!やってみる!」

『えぇ!?』

 

即答に驚くアグネスタキオンとツインターボを除いた4人は必死に止めようとする。

 

「いや、ツインターボ。よく考えろ?お前はタキオンのよく分からん実験に付き合わされようとしてるんだぞ?」

「よく分からんって君が言っちゃダメだろう…」

「そうそう!自分の体はもっと大事にしないと…」

「ターボ、宿題はちゃんと終わっていますか?」

「いやイクノ?心配する所は絶対そこじゃないよね?」

「大丈夫!タキオンの所へ行く前にイナリに見張られてやったから!」

「では私から言うことはありませんね。」

「だって大逃げ以外が出来るまたとないチャンスだよ!やってみたいよ!」

「うっ…確かにやったことない脚質って憧れるけど…」

「さて、反対意見が少数派になったことだし始めていこう…ターボ君、この腕輪を1つずつ両腕に付けてくれ。」

「了解!」ガチャ、ガチャ

 

ツインターボが腕輪を嵌めたのを確認し、アグネスタキオンがスイッチを押すとツインターボの毛色が一瞬で変わった。

 

『!!』

「試作品だったが…成功のようだね。」

「ん…何か変わったか?」

「変わってるよ!髪が青じゃないよ!黒いよ!ほら鏡!」

「ん…本当だ!染めてないのに黒くなってる!そんで何かタキオンが怖くない!」

「…怖くない?なるほど、もしかするとターボ君の恐怖心とは…」ブツブツ

「おーい、タキオン。1人の世界に入るな。」

「んんん!では、練習といこう。…ターボ君、不便だとは思うがその腕輪は外さないでくれたまえ。」

「わかった!じゃあ、ターボについてこい!」

「いやいや!逃げはしないって…」

「それはそれ。これはこれ。後でもう1回模擬レースするからその時にやってみる!」

「…始めてもいいかね?」

 

こうして、5人(+1)での練習が行われた。その後の模擬レースにて初めて行った"差し"にツインターボは大喜びし、全員にとって充実した時間となった。練習が終わり、ツインターボから『合成因子』を回収すると…そのまま眠ってしまい、同室のイナリワンにより運ばれる。さらに翌日、アグネスタキオンよりお手製のアロマキャンドルがツインターボへと送られた。




▼合成因子第十号『ハイオクタン』が更新されました
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