因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
アグネスタキオンは作成した『ジンソニック』のレポートをエアシャカールに見せていた。
「成果はこんな所だね。」
「…オレの『因子』をやる。」
「む?それはありがたい話だが急に何故だい?」
「代わりにオレのところにその顔を2度と見せにくるな。これは本気だ。」
「………そうか、君には理解して貰えなかったか。」
「自分の元担当トレーナーをボロ雑巾のように使う研究なんて理解したかねェよ!研究をやめろ、とかは言わねェが…せめてオレの視界には入るな。不愉快だ。『因子』を回収する腕輪はアイツに持ってこさせろ。…帰れ、今のお前の顔を見ているとマジで吐きそうだ。」
「…ご協力感謝するよ。今日はまたレース…」
「帰れ!!」
「………」
ーーー
再びアグネスタキオン主催の特別レースが行われようとしていた。
「本日のレースも特別ゲストがいるよ…『エンプレススズカ』君だ!」
(ワァァァーッ!)
「ジンソニックさんみたいに強いのかな?」
「今回はどの距離のウマ娘かな?」
『ジンソニック』の時と同様に盛り上がっていた。
「あの人ってスズカさんの知り合いですか?雰囲気が似ています!」
「確かに私と同じスズカは入っているけど、初めて見るウマ娘よ。」
「お母様に似てるだと!?」
「いや、どちらかと言えば君に似てるような…」
そう、この『エンプレススズカ』はエアグルーヴとサイレンススズカの『合成因子』で出来た存在である。
「今日の条件は…ふむ!距離は2400m、バ場は良、天気は曇りってところだ。参加者はいるかね?今回も参加賞はニンジン5本だよ。」
今回はダイワスカーレットもアグネスデジタルもいない。果たして誰が参加するのか…
「はいはーい!参加しまーすっ!」
1人目はウイニングチケットだった。
「ねぇねぇ!タイシンとハヤヒデも参加しようよ!」
「私は来週レースがあるからダメだ。」
「私は昨日のレースで疲れてる。」
「そっか…それじゃあ無理だね。応援しててね!」
ウイニングチケットは同じBNWの2人も誘うが断れ、1人だけ参加することとなった。すると、もう1人手が上がった!
「私も参加します!」
キタサンブラックだ。やる気も満々だ。その後に次々と手を上げたウマ娘が現れ、8人でのレースとなった。
………
「ってことでピスピース!本日も実況ゴルシちゃんと…」
「解説を私、メジロマックイーンで始めていきますわ。」
「なぁ、マックイーン…今日誕生日だろ?おめでとう!」
「いや、絶対に今言うべきタイミングではないでしょう!…ありがとうございます。」
「まぁ、命日でもあるんだけどな…」
「縁起の悪いことを言わないでくださいまし!」
「ってことで本格的に実況に戻るからな!えーと、今回のゲスト『エンプレススズカ』は……ってやっぱりタキオンの元担当トレーナーじゃね?」
「あなたそれ、前回も言ってましたわよ。髪の色は確かに黒ですが耳と尻尾があそこにある以上はウマ娘ですわ。」
「うーん、モヤモヤするな…」
「それよりも出走するウマ娘を紹介してください!」
「分かった、分かった!すぅー…」
ゴールドシップが一呼吸を入れて出走ウマ娘の紹介を始めた。
「1番、エルコンドルパサー!」
「ギラギラとした目でエンプレススズカさんを見てますわね、気合い十分ですわ。」
「2番は今回のゲスト、エンプレススズカだ!」
「コースをじっと見て…もの凄く集中していますわ!実力は未知ですが…手強そうです!」
「3番、ライスシャワー!」
「今日は誰の後ろに付くが見所かと。」
「4番はトウセンジョーダンだぁ…」
「やる気を出しなさい!」
「5番、ウイニングチケット!」
「彼女は真っ先に参加していましたわね!どんな作戦でくるのでしょうか?」
「いや、ウイニングチケットは単にダービーの距離だから参加したんじゃね?」
「もう!実況でそういうことは言わなくていいですから!次の方は?」
「6番は…キタサンブラック!」
「今のところ…エンプレススズカは分かりませんが今のところ逃げは彼女だけですね。歴戦の猛者を率いる姿が浮かびますわ…」
「7番はサクラバクシンオー!」
「…はい?彼女ってこの距離を走れましたっけ?」
「まぁ、参加は自由だからな!本人は1200m×2本の気持ちじゃね?」
「…」
「最後はトウカイテイオーだ!」
「彼女もエンプレススズカさんの実力が気になるみたいですわね。ずっと彼女を見てますわ。」
「以上!この8人でレースを行っていくぜ!」
紹介が終わった各ウマ娘たち全員がゲートに入り…レースが始まった!
「スタート!全員綺麗なスタートだな!先頭争い…はなくキタサンブラックが前に行ってる!」
「サクラバクシンオーさんは前の方ですわね…ペース配分を考えているのでしょうか?」
「だけど…完全に先行集団に入ってるな。前からサクラバクシンオー、エルコンドルパサー、トウカイテイオー、トーセンジョーダン、ライスシャワーってところか。」
「その後ろにウイニングチケットさん、最後方にエンプレススズカさんですわね。」
「第1コーナーカーブ、先頭は変わらずキタサンブラック。先行集団は…エルコンドルパサーとサクラバクシンオーがちょっと競り合い始めたか。」
「ライスシャワーさんは少し下がってきましたわね。トウカイテイオーをマークしたようです。最後方のエンプレススズカさんは…さらに速度を落としている?」
「第2コーナーで…先頭はキタサンブラック。それにサクラバクシンオー、エルコンドルパサーが続いている。」
「競り合い過ぎて最早"逃げ"になってますわね…スタミナは持つのでしょうか?」
「お?エンプレススズカがウイニングチケットをかわしたな!」
「え!?第1コーナーであんなに離れてましたのに!?」
「第3コーナー、先頭は変わらずキタサンブラックだが…」
「サクラバクシンオーさんが後退…スタミナは持たなかったようです。」
「そして、エルコンドルパサーが2番。トウカイテイオーとライスシャワーがそれに続く。」
「そしてトーセンジョーダンさん…をエンプレススズカさんがかわした!この方、どこまで伸びますの!?」
「焦ったのかウイニングチケットとトーセンジョーダンもあがってきたな。」
「最終コーナー、キタサンブラックが集団で率いている!2番にはトウカイテイオーだが仕掛けて、っとライスシャワーも同時に仕掛けてきた!」
「エンプレススズカさんは後退してきたエルコンドルパサーさんをかわして4番まであがってきましたわ。」
「先頭キタサンブラックだがトウカイテイオーとの差が無くなってきた!ここでライスシャワー!ライスシャワーが抜け出した!ライスシャワーが先頭になる!残り200!」
「ここでエンプレススズカさんも仕掛けてきましたわ…ってものすごい加速!一気にトウカイテイオーとキタサンブラックさんをかわしてライスシャワーさんへ迫りま……すっ!?」
「…嘘だろ?ライスシャワーをかわした上に1バ身くらい差をつけてゴールしたぞ?」
「ええ、ゴールしましたわね…」
「いや、ゴールしてるじゃねぇか!1着はエンプレススズカだ!」
「そうでしたわ!2着にはライスシャワーさん、3着はキタサンブラックさんですわ!…エンプレススズカさんはどこへ?」
「ちょっと捕まえてくる!」
「ゴ、ゴールドシップさん!?」
ーーー
ソウジは今回も誰もいないところで息を整えていた。
「ぜぇ、ぜぇ…ちょっと無理をしたかな…」
「お疲れ様だよモルモット君。」
「タキオン…ん?何でゴールドシップを抱えているんだ?」
「何、君の後をつけてたから不意を突いて眠って貰ったのさ。」
「俺の後を?」
「そんなことよりこれを見てくれたまえ!」
ゴールドシップを下ろし、タキオンがあるものを取り出した。
「『因子』サンプル回収用の腕輪か?」
「改良してすぐに回収出きるようになったんだ。もちろん、私自身で試してるから危険はないとも。これをゴールドシップ君に付けて…」
ピッ、ピッ、ピッー!
ゴールドシップのつけた腕輪から機械の電子音が鳴り響く。
「これで回収完了だ!早いだろ?」
「あぁ、早いな。じゃあ、俺もそれを使えば…」
「ダメだ。」
「え?」
「今のモルモット君に使えば…前回とは比べ物にならない痛みが襲い死ぬかもしれない。『エンプレススズカ』の回収はモルモット君の疲労が完全に無くなってからだ。」
「分かった。心配してくれてありがとうなタキオン。」
「…礼などいい。さて、私も汗をかいてしまったし、早く研究室へ戻り、一緒にシャワーをした後にさっきのレースを見ていこうじゃないか。」
「あぁ!ん?一緒に?」
「私の後にという意味だ!同時ではないからな!ないからな!」
「2回も言わなくても分かるって…」
マッドサイエンティストとモルモットは人目を気にしつつその場を去る。1人の目撃者に気付かず…。
ーーー
「…やっぱり、タキオンの元担当トレーナーだったか。しっかしな…、この件どうしようかな…?マックイーンにでも相談するか?何かの実験だろうけど…このままなのは不味いよな?うーん…」
エンプレス(女帝の英語)と鈴鹿(三重県の地名)と3(エアグルーヴ+サイレンススズカのG1勝利数)で『三重の帝』です。
サイレンススズカの『スズカ』は鈴鹿御前からか三重県の地名からか分かりませんが、3勝と三重を合わせたかったのでここでは後者としています。
サイレンススズカが生きていれば、多分ですがエアグルーヴと交配してたと思います。アプリでも結構絡みが多いので合成してみました!
えー、ここで1つお知らせです。
毎朝9時に投稿していたこの作品ですが、書き貯めてた話のストックが尽きたため、しばらく投稿出来ません。書き貯めましたらまた投稿しますのでよろしくお願いします!