因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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シン・仮面ライダー…期待してたよりは面白かったです。ギーツを見てると戦闘シーンがうーん、ってなりましたけど…まぁ、普通に楽しめました。個人的にはクモの怪人との戦いが1番かな~。


第70話 華麗なる紅玉 + 驀進王 = 爆ぜ砕く金剛石、貴公子たちはブリーダーズカップへと備える

場所はアグネスワールドが開拓した練習場。ブリーダーズカップが開かれるアメリカへの出発も目前となり、出走者たちがトレーニングをしていた。

 

「ケイオスミラクル、もっと早く仕掛けろ。サンタアニタの直線は結構短いぞ。」

「はぁ…はぁ…はい!」

「アグネスワールド、コーナーでのカーブが膨らみ過ぎ。最後の直線が短いんだ…長所ばっかを伸ばすのはいいが…今回はそっちの方を強く意識しろ。」

「ぐぅ。分かった。」

「タイキシャトルとヒシアケボノも手伝ってくれてありがとな。」

「ノープロブレム!私も故郷のコースを走れて嬉しいデース!」

「あたしもワールドちゃんと走れて楽しいよ~!よしよし~!」

「ボノ姉。止めて。照れる。」なでなで

 

アグネスタキオンを含めた数人が出走するアメリカのレース『ブリーダーズカップ』…そのレースまでソウジはアグネスタキオンに加え、アグネスワールドとケイオスミラクルの指導をすることとなった。その指導をみてマンハッタンカフェに憑依したサンデーサイレンスが意見する。

 

『…お前のコースへの認識、あってるのか?てか、お前の担当…走ったことあったか?』

「ブリザードはBCクラシックの前に一度サンタアニタで走っている。…結果は3着だった。」

「…悪いけど私とバトラー、ウォーエンは走ったことないからコースについては何も言えないわ。」

「いや、私はダートを走ってないだけでターフはあるからね。」

「で、何かアドバイス出来る?」

「出来ないけど…」

 

ペイザバトラーの口が止まる。それをみたサンデーサイレンスがドヤ顔で口を開く。

 

『俺はG1含めて3回あるぜ。」

「へぇ…で?どうすれば勝てるの?」

『前をキープしてりゃ勝てる。』

「…ただのあんたの脚質じゃない。」

「大丈夫、最初からその答えは知ってたから。」

『ゴア…どういう意味だ?』

「…私も。ない。アメリカは。ケンタッキーだけ。」

「ほらほら、次!タキオン行くぞ!ブリザード、ウォーエンブレム、エルコンドルパサー、併走相手を頼む。」

 

「いつでも行けるとも。」

「あぁ!よろしく頼むますよ!」

「大丈夫ね。」

「はいデース!」

 

「ユーニヴァース☆」

 

「『ちょっ、お前…何でここにいるの!?』」

「菊花賞まで時間が無いからね☆ユーニヴァースなことをしないと★」ダキッ

「『だから、私に抱きつくな!』」

 

いつの間にかネオユニヴァースも加わっていた。こうして、出走ウマ娘たちの日本での最後の調整は進んでいった。

 

ーーー

 

「キャット…お前、本当に10年以上走ってなかったのか?」

「…チヒロ、いい加減にキャットと呼ぶのはやめろ。指導してりゃ走ることも多かったからだ。で、お前は私の走りをどう見る?」

「まぁ、いい勝負にはなるだろうな…」

「…やっぱり、勝てないか。」

「まぁ、帰国するくらいの気持ちでいいだろ。…キャット…正直言うわ。相手が悪過ぎる。ワールドはともかく…ミラクルには申し訳ないことをしたと思っている。」

「キャットをやめろって言ってるだろ。…ったく、チヒロってトレーナーやめた癖に結構干渉してくるよな。」

「…うるせぇ。自覚はしてるし、レディにもよく言われとる。だけどな…はぁ…」

 

ーーー

 

「よし、タキオンはここまでだ!アグネスワールドとケイオスミラクルは最後に…俺と模擬レースだ。」

「?意味。分からない。」

「ソウジトレーナー、あなたと…模擬レースですか?」

「あぁ。本番のつもりでかかってこい。」

 

ソウジはそういうと『合成因子』を取り出し…

 

ゴクン

 

飲み込んだ。そして、体が鹿毛(ピンク)の『ウマ人』へと姿が変わり、靴から蹄鉄へと履き替える。その光景に驚いたウマ娘たちを無視してソウジはゲートへと向かう。

 

「サンデーサイレンス、映像やタイムの記録を頼むわ。タイトルは…『合成因子第八十二号ダイヤマイトについて』で。」

『へいへ~い。』

 

そして、3人での模擬レースが始まった。

 

………

 

「…速い!」

「これは…ルビーと走ってる感覚が…」

「ケイエスミラクル!模擬とは言えレースだ!無駄口を叩くな!」

「失礼しました。」

 

レース展開はアグネスワールドを先頭に『ダイヤマイト』、ケイエスミラクルがほぼ固まって続く。そして、コーナーへと入る!

 

「ーーくっ!」グラッ

「そこだっ!」

 

ダンッ

 

アグネスワールドがコーナーでやや膨らみ、それにより空いた内に『ダイヤマイト』が突っ込む。最後の直線、先頭は『ダイヤマイト』、それに3バ身ほど離れアグネスワールドとケイエスミラクルが続く。

 

「…ここから決める!」

 

ダンッ

 

ケイエスミラクルが仕掛けた。そして、アグネスワールドをかわして『ダイヤマイト』へと迫る。しかし…結果は『ダイヤマイト』の勝利で終わった。

 

「…よし、ここまでだ。後でデータを送るから…改善点を自分でも考えてみてくれ。アメリカで最終調整を行う。」

「…はい。」

「ありがとうございました。」

「…出来るだけ今回の俺の走りを覚えていてくれ。よし、学園に帰るぞ!」

 

こうして、合同練習は終わったが…ソウジは足を骨折し、杖は必要ないもののギプスで固定することとなった。

 

ーーー

 

アグネスタキオンとソウジは研究室内で『合成因子』についてまとめているとチヒロと1人のウマ娘が入ってきた。

 

「…よう。」

「チヒロさん?」

「…おじいちゃん?何の用だい?」

「…ソウジがケガしたと聞いた。お前…なんでタキオンのみに集中しなかった?」

「それが俺たちトレーナーの仕事ですよ。担当で無くても、経験から指導できることを行ったまでです。」

「…模擬レースの映像を見せてくれ。」

「その前に彼女は誰だい?」

「あー、そうだったな。キャット、挨拶しろ。」

「『アジュディケーティング』だ。普段は地方でトレーナーをしているが…今回のBCスプリントにアグネスワールドとケイエスミラクルと出走する予定だ。」

「…さっきキャットって呼ばれてなかったか?」

「私はアメリカのトゥインクルを走っていた。それで最後のレース、チヒロが私の指導をすることになってな…その縁もあってか引退後は日本でトレーナーになった。」

「それとキャットがどんな関係で?」

「当時のチヒロは英語が分からなかったようでスペルで見せた"Adjudicating"の"cat"の部分しか読めなかったかららしい。」

「おじいちゃん…」

「挨拶は済んだろ。映像を見せてくれ。」

「分かりましたよ。」

 

先ほどの模擬レースの映像をチヒロへと見せた。

 

………

 

「で、どうでしたか?」

「…日本のウマ娘が勝てる未来が見えない。」

「そう、ですか…」

「いっそ、お前を出せたら向こうも大満足だったろうな。」

「成長は期待出来ませんか?」

「『本格化』がとうに終わっとるだろ。…とりあえず、善戦出来るだけまだ良い。そのデータを俺にも送ってくれ…キャット、帰るぞ。」

「これだけでいいのかチヒロ。」

「元々はお前の顔合わせが目的だ。またな、ソウジ、タキオン。」

「えぇ、また空港で。」

「メジロ家のプライベートジェット…実に興味深い。」

「…俺だけ別ので行ったらダメだろうか?」

「よろしいのではないでしょうか…メジロ家や華麗なる一族の目を掻い潜ることが出来るのなら。」

「だよな……はぁ。」

 

チヒロはため息をついた。




アジュディケーティング…90世代のアメリカの黒鹿毛の牡馬。2歳にG1レースであるカウディンSとシャンペンSを勝ち、3歳のBCスプリント4着を最後に日本で種牡馬となった。大井、川崎など地方でのダートレースで活躍馬が多かったことから『南関東のサンデーサイレンス』と呼ばれた。主な産駒は東京大賞典(2回)、川崎記念、かしわ記念、帝王賞、とG1を5勝したアジュディミツオー。

ーーー
▼登場人物にアジュディケーティングが追記されました。
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