因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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どうも、FGOのエイプリルフールのゲームでサーヴァント380体のうち372体しかゲット出来なかった作者です。

今日は大阪杯ですね。スターズオンアースやジャックドールなど強豪がいるなかで私が応援するのは…ダノンザキッドとキラーアビリティです!どっちもホープフルS以降にG1勝てていない馬ですのでここで勝って欲しいな~。

勝ったのはジャックドール…ダノンザキッドは3着。お疲れ様でした。

今回の話ですが、ぶっちゃけ育成キャラ実装前にシンボリクリスエスを出していたため本家とはかなり異なるキャラへとなっていました。ゼンノロブロイを育成した時にちょっと補完した話を書きたくなりました。

…まぁ、私の作品で出したウマ娘って結構キャラ崩壊しているので今さらな話かもしれないですが。本家へのリスペクトは忘れていないのでそこはご安心を…どうぞ!


第71話 漆黒の帝王の奇妙な体験 前編

ある日、シンボリクリスエスは自分の部屋にて目が覚めた。そして天皇賞(秋)に向けて、いつも通りにトレーニングの準備をしようとするとある違和感を覚える。

 

「???ここは…私の部屋の筈だ?しかし…何かが可笑しい?…これは冬のパジャマか?」

 

1つ目は自身の付けていた寝間着。秋が始まったといえ、今の時期にはあまりにも分厚かった。

 

「…ん?」

「ラモーヌ!?…いつ戻ってきたんだ?」

「何言ってるのクリスエス?昨日は同じ時間に眠ったわよ?」

「…メジロ家での療養は済んでいたのだな。」

「???」

 

2つ目は同室の存在。メジロラモーヌは現在、学園には来ているものの体調不良により寮からは離れての生活となっていた。

 

「…ねえ、クリスエス。」

「どうした?」

「貴方、誰?」

 

3つ目…それはこの世界でのシンボリクリスエスの認識であった。

 

ーーー

 

数分後の生徒会室にて、シンボルルドルフはシンボリクリスエスと話をしていた。

 

「…なるほど。君は現在、トゥインクルシリーズにいると認識しているんだね。」

「あぁ。」

「現在は宝塚記念が終わり、秋のG1レースに向けての時期だと…」

「そうだ。…G1レースに私は勝たないといけない。」

「…。クリスエス、落ち着いて聞いて欲しい。君は今…ドリームシリーズのウマ娘だ。君のトゥインクルシリーズは何年も前に終わっている。」

「…!」

「そして…私たちが知っている君は…もう少し堅い口調をしていたよ。」

「???意味が分からない。」

「…いや、まずはレースの方に話を戻そう。君の次のレースは天皇賞(秋)だと聞いた。しかし、前走が宝塚記念とも聞いた。…つまり、クラシック期に天皇賞(秋)に出走したということでいいのかな?」

「あぁ。だが…復帰したアグネスタキオンに敗れての2着だ。」

「ーーーアグネスタキオンが復帰!?」

「…なるほど。私の認識と異なることがたくさんあるようだ。ルドルフ、詳細を教えてくれるか?」

「あ、あぁ…」

 

………

 

「…私が天皇賞(秋)と有マ記念をそれぞれ連覇か。…信じられないな。」

「私としてはアグネスタキオンの復帰が1番の驚きだよ。しかもダート路線に変更してアメリカのG1レースも勝っただって?…クリスエス、君を疑いたい訳では無いが…とても信じられないよ。」

「…」

「情報を共有したところで…まずは今後について考えよう。君のトレーナーにも来てもらうとして…今の君の実力を見ておきたい。準備が出来たらグラウンドまで来てくれるかい?」

「分かった。」

 

ーーー

 

シンボリクリスエスがストレッチをしていると、背後から誰かに抱きつかれる。

 

「クリスエス!」ダキッ

「…ノリカか。」

「私のことは分かるのね?良かった…」

「…私は本当にG1レースを勝てたのか?」

「…うん?」

「どうした?やはり変なことを聞いて…」

「ううん。そこじゃないの…何と言うか…日本語上手くなった?」

「…ん?まだまだ勉強中だ。…いや、その辺りも違うのかもしれないな。ノリカ、慣れてくれ。話を戻そう…私は本当にG1レースを勝ったのか?」

「それはもう!凄いレースだったよ!日本中があなたに大絶賛だったんだから!」

「…そうだったのか。…それは一体、どんな景色だったのだろうか?」

「クリスエス…」

 

シンボリクリスエスは無表情で上を眺める。そんな様子にどこか悲しみを感じたのかノリカの口が止まる。そのタイミングでシンボリルドルフが現れた。

 

「待たせたねクリスエス。」

「…問題ない。」

「さて、コースは空いているだろうか?」

「…あれは…アグネスタキオンと…誰だ?」

「クリスエス、分からないのか?彼女はジャングルポケットだよ。」

「…ジャングルポケット?…私が知ってる彼女と違う。」

 

「おい、そこ!聞こえてんぞ!」

 

ジャングルポケットが大声を上げてシンボリクリスエスのそばへ寄る。そして、そのまま胸ぐらを掴んだ。

 

「クリスエス…さっき何言った?俺を知らないだ?2度も同じレースで走っただろうが…それともあれか?俺ごとき眼中に無いと言うのか?あぁ?」

「やめてジャングルポケット!彼女は今、記憶が無い状態なの!」

「嘘つけ!タキオンのことは知ってただろうが!」

「…アグネスタキオンは今はアメリカにいる筈だ。」

「あん?目の前にいるのが見えるだろうが!適当なことを抜かすんじゃねえ!」

 

ノリカが宥めようとするもジャングルポケットが耳を搾り、シンボリクリスエスを睨む。それに対してシンボリクリスエスは無表情で視線を返すだけだ。

 

「まぁまぁ…ポッケ君。少し話を聞こうじゃないか。クリスエス君、記憶が無いとか私がアメリカにいるとか聞こえたが…何があったのかな?」

 

アグネスタキオンが光の無い瞳を向ける。シンボリクリスエスは説明を始めた。

 

………

 

「そんなことがあったのか。記憶喪失…じゃないんだろうが、その…悪かったよ。」

「…ジャングルポケット、こちらも不快にしてすまなかった。」

「私がトゥインクル復帰にダート路線への変更か…実に興味深いな。」

「…アグネスタキオン、君はとても強かった。…今の私は君を越えることが目標だ。」

「私は直接対決していないのだがね…これは推測だがクリスエス君、君は別世界の記憶が入ってしまったようだ。」

「別世界の記憶…?」

「アグネスタキオン、彼女を治せる方法はあるかな?」

 

シンボリルドルフの問いにアグネスタキオンは少し考え込む。

 

「ここで言う治す、とはこちらの記憶を思い出すということかな?それとも彼女の認識をこちらに合わせていくということかな?どちらにしろ…私には専門外の話だが。」

「やはりそうなるか。」

「…そうか。…いや、ゆっくりとこちらに馴染めばいいだけのことだ。」

「クリスエス…」

「話はまとまったね。クリスエス、まずは今の君の実力を見せてくれ。」

「…了解した。」

「あー、俺も一緒に走ってもいいか?」

「私も協力しよう。」

「…よろしく頼む。」

 

そして、4人は走り出した。

 

ーーー

 

レースが終わった4人はノリカを加えて再び話を始めた。

 

「…驚いた。これが今のクリスエスにとってのトゥインクルでの走りかな?」

「…その通りだ。…いつもの体とは違うが…走りやすい。…未来の私の体だからだろうか?」

「確かに…何時もと違うわね。まるで別のトレーニングをしてきたみたいだわ。」

「…ノリカ、私の普段の練習メニューはあるか?」

「えぇ、これよ…」

 

ノリカから渡された内容を確認したシンボリクリスエスの顔が少し歪む。

 

「…!合同練習が少なくなっている。」

「え?えーと、その…あまり組んでくれるウマ娘がいなくて…」

「…シャカールやロブロイもか。」

「ロブロイちゃんとは時々してるよ!…エアシャカールとは無かったけど。」

「となれば…ファインやフライトもいないのか…」

「ちょっと待ってくれ。…今、誰の名を呼んだ?」

「…ファインモーションとアグネスフライトだ。」

「…何故彼女の…アグネスフライトの名が出てきた?」

「…普段から共に走ったからだ。…私の知る世界では復帰した君に唯一勝った相手だ。」

「…ハ、ハハハ!冗談だろ?事実だとしても気分が悪い話だ。」

「…」

「いや、君の中の認識での話だと分かっている。しかし、それ理解した上で…最悪に不愉快だ!…私はもう行こう。クリスエス君、君の記憶が元に戻るまで…私の視界に入らないでくれ。」

 

アグネスタキオンはその場を去っていく。ノリカが…いや、全員が目を丸くしシンボリクリスエスを見つめた。

 

「…何か不味いことを言ってしまったか?」

「不味い、じゃないよ…」

「無知蒙昧…クリスエス、彼女に姉の話をするのは最悪のタブーだよ。」

「お前…本当にここでの記憶が無いんだな。」

「…」

 

シンボリクリスエスは無表情のまま、下を向いた。

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