因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
…気がつけばこの作品も1話を投稿してから1周年を迎えてました。完結までよろしくお願いします。
シンボリルドルフたちの模擬レースが終わり解散となったため、シンボリクリスエスはそのまま自分の部屋へと戻ってくる。
「…」
「あら、かなり落ち込んでいるのね?」
「…ラモーヌ…邪魔になったな。…すまない、すぐに部屋から出て…」
「じっとしていなさい。」
「?」
メジロラモーヌがシンボリクリスエスの顔へと触れ、見つめる。
「…酷い顔。でも…温かい。」
「??」
「今日はもう眠りなさい。」
「???…あぁ。」
シンボリクリスエスはメジロラモーヌに言われた通りベッドで眠りについた。
………
次の日、シンボリクリスエスはノリカとメジロラモーヌと共に練習場へと来ていた。
「…ラモーヌと走るのか?」
「そうみたいだね。」
「えぇ、今の貴方なら…私を燃やせそうだから。走れる?」
「…私は問題ない。すぐに準備してこよう。」
「貴方…追い込みは出来る?」
「え?急に何言ってるの!?」
「…見様見真似で得意ではないが不可能ではない。」
「いいわ、2200mを1本…貴方は追い込みで来て。」
「いや、勝手に決めないで!」
「…分かった。」
「クリスエス!?」
そして、そのままメジロラモーヌとの模擬レースが始まった。
「…」ダッダッダ
「…」ダッダッダ
シンボリクリスエスは足を溜める走りをしているため、メジロラモーヌとの差はどんどん広がっていく。しかし、シンボリクリスエスに焦る様子はなく…最後の直線へと入った。
「…ここ!」
ダンッ
2人だけのレースには必要ないほどの大外からシンボリクリスエスは仕掛け、メジロラモーヌへと迫る。そして…
「…」ピッ
「お疲れ様。随分と遅かったわね。」
大敗した。そのままノリカとメジロラモーヌの元へと歩く。
「…すまない。…練習相手になれなかったな。」
「いや、当たり前…」
「次が本命よ。」
「…本命?」
「来たわ。」
「…ウォームアップとは随分と精が出るじゃないか、ラモーヌ君?」
アグネスタキオンが現れた。
「ー!…アグネスタキオン、昨日はすまなかった。」
「ラモーヌ君、さっさと模擬レースをしようじゃないか。条件は?」
「2400mを1本。クリスエスと走ってもらうわ。」
アグネスタキオンはシンボリクリスエスを無視し、メジロラモーヌへと話す。
「…ハハハ、話が違うじゃないか。私は君と走るために来たんだ…ふざけているのか?」
「ふざけているのはどっち?それに貴方と走るとは言ったけど…それが今日とは一言も言ってないわ。」
「…ラモーヌ?話が見えてこない…」
「私からは以上よ。もう話すことはないから。」
「はぁ…分かったよ。クリスエス君、昨日の話は無しだ。君が元に戻るまで私に出来ることをしよう。まずは目の前の模擬レースと行こうじゃないか。」
「あ、あぁ…」
「クリスエス!…貴方の好きに走ってきて!」
「…分かった。任務を遂行する。」
シンボリクリスエスとアグネスタキオンがゲートへと向かい…模擬レースが始まった。
………
「…」ダッダッダッ
「…」ダッダッダッ
シンボリクリスエスは先ほどと同じ追い込み脚質を取っていた。それにより先行脚質のアグネスタキオンとの差はどんどん広がっていく。メジロラモーヌと走った時と同様に焦ることなく最後の直線へと入った。
「ーここっ!」
ダンッ
先ほど同じくかなり大外から仕掛けアグネスタキオンへと迫る。そして…
「…私の勝ちだ。」
「ーー!?」
より直線が長くなったコースにてアグネスタキオンを半バ身程差しきりゴールした。
ーーー
「…ふふふっ。」
「メジロラモーヌ…これも貴女の考えなの?」
「さあ?私はもう行く…っ!?」
「何アレ!?」
………
「…アグネスタキオン、改めて謝罪させて欲しい。昨日は不快な話をしてすまなかった。」
「…私もそろそろ本格的に向き合うべきなのだろう。」ボソッ
「…アグネスタキオン?」
「何でもないさ。さっきの走りといい…本当に君は姉と関わりがあったようだね。…クリスエス君、教えてくれ。君の知る世界の私の姉は…アグネスフライトはどんなウマ娘だ?」
「…風紀委員でルドルフに次ぐ、トレセン学園の顔だ。」
「…プッ、アハハハ!そんな世界も存在するんだねえ。アハハハ…久々にこんなに笑ったよ。」
「…そう…なのか?」
「おっと、無駄話はここまでだ。君のこれからのプランを立てないといけない。しかし…君の知る私についても教えて…ん?」
アグネスタキオンの言葉が止まり、上を見上げる。シンボリクリスエスも同じく目線を向けると…空から自分に向かってゆっくりと何かが落ちてきていた。それを両腕でやんわりと受け止める。
「君のぱかプチか?いや、これは…折紙で出来ている?」
「…ジャングルポケットが作ったのか?」
「ポッケ君が?…いや、君の知るジャングルポケットは別人だったね。」
「…何故、空から…!!?」
シンボリクリスエスが持ったぱかプチが突然に輝きだし、周囲が光へと包まれる。シンボリクリスエスの目に最後に見えたのは…いつも共に練習をしていた仲間たちだった。
ーーー
「ーーーースさん!クリスエスさん!」
「…む?」
「あっ、起きてくれました!良かったです~!」ダキッ
「…ロブロイ。」
「ったく、急にぶっ倒れるもンだからこっちも肝が冷えたわ。」
「…シャカール。」
「良かったよクリスエス!」ダキッ
「…ファイン。」
「クリスエス!俺に酔わずして…何故眠ってしまった!あぁ、だが目覚めた以上は再び俺に酔い潰れる日も近い!」ダキッ
「…ギムレット。」
目が覚めたシンボリクリスエスの前にはゼンノロブロイ、エアシャカール、ファインモーション、タニノギムレットの4人。
「…そうか…私は倒れてしまっていたのだな。…体調管理には気をつけていたつもりだが…」
「天皇賞(秋)が近ェから焦っていたのか?」
「…」
「ッたく、図星かよ。お前らしくもねェな…とりあえず保健室に行ってこい。お前のトレーナーも呼んだからたっぷり叱ってもらえ!」
「…あぁ。」
シンボリクリスエスは練習場を後にした。
「…あれ?これって…クリスエスさんのぱかプチ?折り紙で出来ているから…ジャンポケさんが作ったのでしょうか?でもどうしてこんな所に…」
「あぁん!?まさかボリクリが持ってきて…たりしてねェよな。…何時からあったンだ?」
「持ってたら目立ちますしね…」
「その…ね。…言いにくいことなんだけど…」
「ファインさん?」
「クリスエスが起きる直前には側にあったの。ギムレット、最後に来てたけど持って来たりした?」
「悪いが俺も知らないな。」
「おいおい…まさか…」
エアシャカールの顔が青くなった。
ーーー
保健室にてシンボリクリスエスはノリカに1時間の説教を受けた。その内半分以上は泣きながも目覚めた安堵を喜ぶ言葉だったが…今のシンボリクリスエスにはかなりの効果はあったのか顔を下へと向けていた。
「何時ものメンバーが駆けつけてくれて良かったよ…あ、アグネスフライトはもういなかったっけ?」
「…そういえばさっき見なかった。」
「アグネスタキオンと一緒にアメリカに行ったらしいよ。」
「…アグネスタキオン、か。」
「…今後の対決を考えると次の天皇賞(秋)は絶対に勝たないといけないね。」
「…勿論だ。」
「でも、無茶はしたらダメ。今回のようなことがまたあったら私は…」
「…すまなかった。…ノリカ、少し話を聞いてくれるか?」
「うん?それは勿論いいけど…クリスエスから何て珍しいわね。早速聞かせて。」
「…これは倒れていた時に見た夢の内容だが…」
シンボリクリスエスは先ほどのことをノリカへと語る。その顔は相も変わらず無表情ではあったが…楽しさが感じられた。
続きを書いたらまた投稿します。