因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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…タキオンの別衣装がみたい。バニーとかメイドとか水着とか着ぐるみとか…露骨に萌えっ!、って感じのやつがみたい。…公式の実装を待つしかないですね。


第74話 執事は戦勲章(with銀河)を元気付ける、奇跡の絶望

場所は盛岡レース場…G1レース『南部杯マイルCS』が開催されていた。

 

『アドマイヤドン!

アドマイヤドン強い!

アグネスデジタル、イーグルカフェらを突き放す!

1着はアドマイヤドン!

強い!』

 

「…はぁ…はぁ…、地獄での…成果…みてくれた…ベガ姉ェ…」ガクッ

 

アドマイヤドン、勝利。

 

………

 

さらに数日後の京都レース場、G2レース『京都大賞典』にて…

 

『さぁ、タップダンスシチーが先頭をキープしたままだ!

ここまでずっと2番手のヒシミラクル、仕掛けてきたか?

しかし、伸びない!

いや、伸びてはいるがタップダンスシチーに届かない!

勝ったのは…タップダンスシチー!!

重賞3勝目!!』

 

「ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!よっしゃー!!」

 

タップダンスシチー、勝利。

 

ーーー

 

数日後のトレセン学園、ウォーエンブレムは真っ白になっていた。

 

「『ゴアさん…ゴアさん…』」チーン

「『ウォーエン、ゴアはまだ数週間は戻ってこないわよ…しっかりしなさい。』」

「…意外と頬っぺたは柔らかい☆」ツンツン

 

原因はイージーゴアが帰国してしまったからである。意気消沈としたウォーエンブレムの頬をネオユニヴァースがつつく。

 

「『全く…しょうがないわね。何か元気になる方法は…あ!』」

 

何かを閃いたペイザバトラーが動き出した。

 

………

 

そして…ペイザバトラーに呼ばれたウォーエンブレムはくっついたネオユニヴァースを引きずりつつ練習場へと向かう。

 

「『バトラーさん、どうしたのだ…ろ!?おぉ!!』」

 

ウォーエンブレムは目の前の光景に目が輝く。ゲートに向けて栗毛のウマ娘たちが歩いていたからだ。

 

ーーー

 

『ピスピース!お前ら、ぱかチューブを見てくれてありがとな!ついに登録者100万人を突破したぜ!ってことでこれからもよろしくな!』

『…ゴールドシップさん、何の話をしてるのですか?』

『マックイーン!いや~、お前の誕生日にこんな感じの特別レースの話を投稿したかったが…何やかんやあって出来なかったからゴルシちゃん、お前を祝うことが出来なかったんだ。』

『はぁ…?私の誕生日は半年も前には済んでおりますわ。あなたからも普通(?)に祝っていただきましたわよね?』

『それはそれ、これはこれ!とりあえず、杏仁豆腐を作ったから後で一緒に食べようぜ!』

『何故に杏仁豆腐を…いえ、せっかくの手作りスイーツです。いただきますわ。』

『おっと、余計な発言はここまでだ!今日は…ウォーエンブレムホイホイな栗毛のウマ娘たちによる特別レースを行うぜ!』

『まぁ、実際にペイザバトラーさんによる開催ですからね。条件は…天皇賞(秋)をイメージに芝2000を左回りとのことです。』

『おっ?ウォーエンブレムの姿も見えてきたな!んじゃ、出走メンバーの紹介だ!』

『ネオユニヴァースさんも付いているのですが…2冠ウマ娘でこれでいいのでしょうか?』

 

『気にするなって。1番、ナリタトップロード!』

『…早速ウォーエンブレムさんが虹色に輝きだしました。』

『まだだマックイーン!アイツの栗毛愛はそんなもんじゃねぇ!』

『あれは最初からクライマックスでしょ!…ですわよね?』

 

『それはどうかな?2番、マーベラスサンデー!』

『その場で回転し始めましたわよ!栃栗毛でも範囲内(ストライクゾーン)ですのね!』

 

『3番、マチカネタンホイザ!』

『表情が笑顔と興奮が交互に繰り返されて怖いのですが?』

 

『4番、サイレンススズカ!』

『…何か音楽が聞こえてきませんこと?』

 

『5番、バンブーメモリー!』

『『○○たま♪私の息子よ♪』…って何かお下品なワードが聞こえてくるのですが!?』

 

『6番、サクラローレル!』

『…あれ?回転が止まって…震え始めた?』

 

『7番、イクノディクタス!』

『ウォーエンブレムさんが3人に増えました!?』

 

『8番、ミホノブルボン!』

『分裂した1体が倒れた…いや、そこから出てきた半透明のウォーエンブレムさんが出走者たちを囲むようにグルグルと動いてますわ!』

 

『9番、ゴールドシチー!』

『もう1体が倒れてまた半透明のウォーエンブレムさんが…今度は巨大化!?』

 

『10番、マチカネフクキタル!』

『最後の1体も倒れた…だけですわね。』

 

『11番、ユキノビジン!』

『普通に倒れた本体(?)が血を吐いてますわ!?』

 

『12番、グラスワンダー!』

『…え?何か瞬く間に全部元通りに戻ったかと思いきや…急に真顔になって正座し始めたのですが…怖っ!』

『トラウマが蘇ったんじゃね?この前グラスをナンパした時に薙刀…』

『撃退されたのですね。』

『いや、逆に薙刀の方が壊れちまった。』

『えぇ!?』

『で、戦意喪失したグラスが汗ダラダラでその場で動かなくなって、ウォーエンブレムもどうしたらとオロオロしちまってよ。結局は垂れてきたグラスの汗の臭いに興奮して担いで連れ去ってるところに駆けつけたエルコンドルパサーがバックドロップ!とどめにフライトがスタンガンで締めて解決!って感じだ。』

『結局は己の欲望に負けたのですね…あら?今の話にトラウマになる要素は皆無では?』

『いや、後で直したとはいえグラスの薙刀を壊してしまったことがトラウマらしい。いやー、あの時のグラスの泣き顔…フライト曰く超可愛かったから味見で我慢した私を褒めて、らしいぜ。』

『味見?………後半は聞かなかったことにしましょう。それにしても武器が壊れるって…ウォーエンブレムさんはどのようなトレーニングをしてきたのでしょうか?』

『まぁ、グラスの持ってたのは厚さ10cmのコンクリートの壁を切れるくらいの物だしな。』

『それって充分に業物では?…ウォーエンブレムさんって本当にウマ娘なのでしょうか?』

『んなこと言ったらフライトもどうなんだよ。』

『フライトさんは…えーと…ノーコメントで。』

 

『紹介に戻るぞ。13番、ヤエノムテキ!』

『…再び虹色に輝きましたわね。』

 

『ラスト、マヤノトップガン!』

『栗毛LOVEの団扇を持つことで落ち着きましたわね。…ラストですか?アメリカに行ったアグネスタキオンさんとフライトさん、エアグルーヴさんに捕まっているシンコウウインディさん、中距離適性のないタイキシャトルさん、マイルCSが終わったばかりのデジタルさんらはともかく…テイエムオペラオーさんがいないのは何故でしょうか?』

『あぁ、例の5本勝負以降ウォーエンブレムが怖いかららしいぜ。』

『…グラスさんといいあの覇王までを恐れさせるなんて…』

『んじゃ、ゲートに向かってくれ!』

 

各ウマ娘たちはゲートへと向かう。そして、ゲートが開かれた。

 

ーーー

 

『スタートしたぜ!バラついてる気もするが…派手な出遅れは無いのいいスタート!先頭に来るのは…やっぱりサイレンススズカだ!ミホノブルボンがそれに続く!ヤエノムテキ、ナリタトップロードが3番争い。5番目にはユキノビジン、2バ身程間が空いてマヤノトップガン!』

『さらに1バ身後ろは…内からサクラローレル、ゴールドシチー、バンブーメモリーに続いてグラスワンダー、マチカネタンホイザが固まっておりますわ。そしてイクノディクタス、マチカネフクキタルが並んで、最後方はマーベラスサンデー。…サイレンススズカがかなり飛ばしていますわね。』

 

『結構縦長な展開だな。ミホノブルボンも同じペースでサイレンススズカに続いている!ナリタトップロードが3番手、ユキノビジン、ヤエノムテキが並んで…マヤノトップガンが外に出てきたか?まだ最終コーナーまでは遠いぞ!』

『さて…後方の集団は…バンブーメモリーがやや前に出てますわ。続いてサクラローレル、グラスワンダー。ゴールドシチーは後退気味でマーベラスサンデーがペースを上げ…あら、もう先頭のサイレンススズカは最終コーナーですわね。』

 

『さぁ、最後の直線!サイレンススズカがこのまま逃げきるか?2番手にはミホノブルボン、すぐ後ろにナリタトップロードが並びにかかる!マヤノトップガンも伸びてきているが…これはどうなる?』

『後続の集団もペースを上げてきましたわ。その中から抜け出してきたのは…サクラローレル!バンブーメモリーとグラスワンダーをかわし、外からサクラローレルが迫ります!』

『残り200!先頭はサイレンススズカ、ナリタトップロードが捉えようと伸びる!外からサクラローレル!!外からサクラローレルが突っ込んできている!しかし…サイレンススズカが逃げ切ってゴールイン!2着にナリタトップロード、3着にサクラローレル!』

 

「おおぉぉぉお!!」

 

パチパチパチパチ

 

『ウォーエンブレムからの拍手がこっちにまで聞こえてきそうだ!』

『えぇ、見事な逃げでしたわね。ウォーエンブレムさんは…あぁ、拍手しながらデジタルさんみたいに幸せそうな顔で気絶していますわ。』

『ネオユニヴァースが体を揺すってるけど…まぁ、成功ってことで…いいんじゃね?じゃあ、お前ら!またな~!』

『ゴールドシップさん!杏仁豆腐!杏仁豆腐をお忘れなく!』

 

ーーー

 

「『はぁ…最高ぉ…』」

「ユーニヴァースなレースだったね☆」

「『ウォーエン、ちょっとは元気出た?』」

「『うん…バトラーさん、ありがとう!…ちょっと走りたくなってきたよ。』」

「本当!?じゃあ、私のトレーナー呼んでくるから一緒に走ってよ☆」

「『いいよ………あれ?お前って英語分かるの?』」

「あ…ユーニヴァース☆」

「『誤魔化すな!』」

 

その後、ウォーエンブレムと併走トレーニングをするネオユニヴァースの姿が見られた。

 

ーーー

 

「今回の模擬レースは差し脚質のウマ娘が多くて完全にスズカさんのペースに…あ、ミラクル!」

「…トプロ先輩?練習帰りであるか…お疲れ様である…」

「はい、お疲…!!その右足…」

「…前のレースの後に検査したのである。結果は………マックイーン殿やアヤベ殿と同じケガである。我輩…もう…」

「…」

「タキオン殿と…もう一度だけ…勝負したかったな…う、うぅ…」

「…」ダキッ

 

ヒシミラクルは涙を流す。ナリタトップロードはそんな彼女に何も言えず…ただ、抱き締めた。


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