因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
まぁ、今回は君がメインの話では無いのだけどね…どうぞ。
サンタアニタパークレース場…本日、ドリームシリーズでのブリーダーズカップが行われる。そして、BCスプリントに出走する5人がパドックへと入ってきた。
「うぇーい!ミラクルかましちゃえ!ぶぶぶぶーん!!」
「ワールドちゃん~、頑張れ~!」
観客席は既にほぼ満員…日本のウマ娘が応援される中で…
「『フォアゴー、今年も勝てよ!』」
「『ジャパンのウマ娘に負けるなよアメリカ大将!』」
「『まだお前の伝説を見ていたいんだ!!』」
圧倒的にアメリカのウマ娘『フォアゴー』を応援する声が多かった。
ーーー
『さぁ、ドリームトロフィーシリーズのブリーダーズカップが今年も始まります。
まずはBCスプリントから…今年は何と5名も参加しております!
紹介していきましょう、まずはこのアメリカでトゥインクルを走りきり、現在は日本でトレーナーをしている…『アジュディケーティング』!!』
『G1を2勝した実力者です。
早めの引退が残念でしたが…また彼女の走る姿が見れて嬉しいですね。
今回のレースのために再登録したとのことですが…今の実力がどうなのかが気になる所です。』
『2人目は…『アグネスワールド』!
アメリカで生まれ、日本でトゥインクルを走っていたウマ娘です。
トゥインクル時はレコード勝ちがあったり、イギリスとフランスでG1を勝ち取るなど遠征でもかなりの成果を出しております。』
『トゥインクルのラストランはこのBCスプリントに出走していましたね。
スピードはあるので…やはり、バ場への適応力を始め、序盤の位置取り、コーナーのカーブを決めれるかが勝利のカギとなるでしょう。』
『3人目は2ヶ月前にトゥインクルを引退し、そのままこのレースへの出走を選んだ『コナゴールド』!
BCスプリントは今回を含め6回出走しており、レコードで勝ち取ったこともあります。』
『アグネスワールドが出走していた時ですね。
いや~、アグネスワールドにとっては因縁の相手になるかもしれません。
そして…彼女が新たなスプリント王になることにも期待したいです。』
『4人目は『ケイエスミラクル』!
彼女もアグネスワールド同様にアメリカ生まれで日本で走っていたウマ娘ですね。
このメンバーの中では唯一G1勝利はありませんが…トゥインクル時にレコードタイムを3度叩き出すという実力者。
ケガから何とか復帰しての出走だそうです。』
『…私は彼女の経歴を見てビックリしましたよ。
…そして、実際に彼女がケガをしたレースを見ましたが…もう2度と走れなくても可笑しくない、と映像越しでも分かる悲惨な状態でした。
名は体を表す…彼女がまた走れるのは…本当にミラクルなことなのでしょう。』
『最後は…我らがアメリカ、最強の生きる伝説『フォアゴー』です!
ドリームでこの大会が開かれて以降、ずっと連覇し続けてきました。
現在は20連覇でしたっけ?』
『正確には19回です。
10連覇した辺りから毎年このレースのみに出走するようになりましたね。
13回目と15回目、16回目、19回目は彼女1人だけの出走ですので連覇に入れていいのかどうか…。
ブリーダーズカップ以前のレースでも毎年G1クラスを最低1勝はしていたので、とんでもないウマ娘です。
本人は衰えた、などと言っているのですが…全くそうは見えません。』
『他のドリームでのウマ娘が引退する中、彼女はどこまで伝説を伸ばし続けるのでしょうか。』
『負けるまでは続けていくみたいですよ…例え、1人だけのレースになろうとも。』
『…以上が放送席からの解説となります。
では、レースが始まるまでもう少しお待ちください。』
ーーー
サンタアニタパークの観客席にアグネスタキオンたちはいた。
「もうすぐ始まるのか…」
「…そのようだね。」
「はぁ…ソウジめ。きっちりと仕上げよってからに…」
「あら?チヒロ様も指導してたわよね。」ギュッ
「…羨ましかったです。」ギュッ
「ラモーヌ嬢、ルビー嬢…離れてください…お願いします…」
「「ダメです。」」
「…」
「…」
「タキオン…フライト…知らんぷりせず助け…」
「お姉ちゃん、トレーナー君、あそこのゴールが近いところで見ようじゃないか。」
「賛成。じゃあ、ソウジさんは私が運ぶわ。」ダキッ
「フライト…恥ずかしい…」
「ケガしてるのですから諦めてください。」ガブッ
「…さりげなく噛むな。」
「ただの味見です♪」
アグネスタキオンたちは移動する。
「…俺の孫たち、冷たいな。」
「私たちが温めるわ。」
「…尻尾も追加しましょう。」グルッ
「そうね。」グルッ
「やめて…本当にやめて…」
ーーー
ダイタクヘリオスとヤマニンゼファーはケイエスミラクルと控え室で話していた。
「んでんで、パマちんが飛行機でネムネムな時に寝言で言ってたことがマジ激ヤバでさ~!ラモヌンが休学した理由がチヒロッピがいなくなってつらたんでお嬢とは逆に激太…」
「ヘ、ヘリオス?その話を聞くの今じゃないといけないかな?」
「……ふふふっ。ではレースの話をしましょうか。…ミラクルさん、このレースでは黄金の風があなたの走りを妨げるでしょう。」
「黄金の風?」
ケイエスミラクルは首を傾げる。
「流れに身を任せ……最後は風より速く…」
「えーと、とりま爆アゲでいけばおけまる?」
「はい。…この風はミラクルさんの理想へと導くことでしょう。」
「おれの…理想…」
「まっ!いつものミラクルの走りでいいっしょ!」
「そうとも言えますね。」
「…そっか。ヘリオス、ゼファー、おれのために来てくれてありがとう。そろそろ時間だから…」
「んじゃ、ウチらも行くわ!」
「ミラクルさん、あなたの風を見せてください。」
ケイエスミラクルは見送られダートコースへと入っていった。
ーーー
一方、場所はアグネスワールドの控え室。そこにはアグネスワールドとヒシアケボノが話していた。
「日本に戻ったらいっーぱい、ご馳走するよ。ワールドちゃんは何が食べたい?」
「鯛の天ぷら。私が釣ってくる。ボノ姉、一緒に作ろ。」
「いいね、いいね~♪あっ!マツタケとか銀杏も採れるから茶碗蒸し何かもいいかもしれないね。」
「…美味しそう。楽しみ。」
食べ物の話をしていると誰かが訪ねてきた。
コンコンッ
「…?どうぞ。」
「『久しぶり、アグネスワールド。』」
入ってきたのは鹿毛(金髪)のウマ娘…名前は『コナゴールド』。
「『コナゴールド!久しぶりだよ、この前までずっとトゥインクルを走っていたのだっけ?私はトゥインクル引退した後は中々重賞に出走が出来なくて、ドリームで海外に来れたのも今回が初めてでさ…』」
「ワールドちゃん…英語だと凄く話すよね~」
「『…私もこのレースに出れるのは出るウマ娘がいなかったというのが大きいかな。生きる伝説のフォアゴーさん…彼女を越えて、私の名を知らしめる。…私以外が出走するとは思わなかったけど。』」
「『まぁ、私たちの場合は当主の旦那様の影響が強いかな。あの人がいなきゃ、今回の話はまず無かった訳で…そんなにこのレースって集まらなかったの?』」
「『実際に去年は1人だけだったし…退屈なレースになるからな。だからこそ…この連鎖を私が断ちきるつもりだよ。レコードで勝った私なら…君らもまとめて勝たせてもらう!』」
「『来るなら全力で!私は勿論、他の2人も本気で勝ちに来ている…日本を無礼ないで?』」
「『こっちの台詞だよ。ここはアメリカ、私たちのフィールドでもあるんだよ。久々に話せたし…』」
「『後はレースで語ろう。良い走りを!』」
「『良い走りを!』」
コナゴールドは控え室を後にした。
「ボノ姉。私、勝つよ。」
「うん♪凄い走りを期待してるよ♪」
時間が来たため、アグネスワールドも控え室を後にした。
コナゴールド(Kona Gold)…アメリカの鹿毛のセン馬。デビューしたのが4歳と遅かったものの、一般戦を3連勝し、その年のBCスプリントにも出走…3着に敗れる。5歳ではOP戦を勝つもその後BCスプリントを含め全て2着と敗れた。そして6歳…3戦目のG2のポトレログランテBCHの勝利をきっかけに3連勝し、3度目のBCスプリントに出走…レコードタイムでの勝利しG1馬となった。その後も勝ったり負けたりと9歳まで走り続け引退…計5回もBCスプリントに出走した。セン馬なので当然産駒はいない。
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▼登場人物にコナゴールドが追記されました。