因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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どうも…昨日の障害G1に出走した『ニシノデイジー』が完走出来て安心した作者です。

今日は皐月賞ですね…『セブンマジシャン』がいないのが残念ですね。今回応援するのは『ソールオリエンス』と『フリームファクシ』です。勝って欲しい!

勝ったのは…ソールオリエンス!!!!
見事な末脚でした!!!

どうでもいいですが『コナゴールド』と『コナコースト』って何か似てないですか?…どうぞ。


第76話 BCスプリント開始、奇跡VS弁慶VS逆境VS黄金の風VS裁判者

BCスプリントに出走するウマ娘たちがゲート前へと集まった。その中でも一際目立つ巨体が1人…『フォアゴー』だ。

 

「…」

 

観客が…いや、出走するウマ娘たちも彼女へと目を向ける。スタート前にも関わらず、ケイエスミラクルとアグネスワールドの額からは汗が見えた。

 

「(何て気迫だ。でも…)」

「(ボノ姉より。大きい。でも…)」

 

「「(勝つのはおれ()だ。)」」

 

「すぅ…はぁ…!よしっ!」パンッ

「ふしゅぅぅぅ…!!…よし!」パンッ

 

ケイエスミラクルが深呼吸を、アグネスワールドが体内の空気を全て吐き出し…自身の頬を叩きゲートへと入る。そして全員がゲートへと収まり…BCスプリントのゲートが開かれた。

 

『さぁ、BCスプリントが始まったぜ!

先頭に来たのは…いいスタートを切れた我らがアメリカのコナゴールド!

2番争いにジャパンのアグネスワールドとアジュディケーティング!

4番はケイエスミラクル!

フォアゴーは最後方からのスタートだ!』

 

「『いいぞ、コナゴールド!』」

「ミラクル!アゲアゲでゴー!」

 

ゲートが開き全員が一気にダートコースを駆ける。応援の声が聞こえるが…明らかに声援が少ない。

 

「『……はぁ。フォアゴーの出遅れ無し…こりゃいつもの展開だな。』」

「『だな…』」

 

「…おいおい。こんな反応されるレース何か見たことないぞ。」

「それだけ彼女の実力への信頼と…新たな王者への期待が強かったのだろう。…お姉ちゃん?どこにいくの?」

「スパイ掃除。」

「…トイレならそう言いたまえ。」

「…すぐに戻るから。」

 

アグネスフライトはその場を去る。

 

『向こう正面に入って…先頭はコナゴールド、さらにペースを上げて前へと出る!

2番にアグネスワールド、その後ろにアジュディケーティングが続く。

ケイエスミラクルもややペースを上げてきた、変わらず最後方にフォアゴー!』

 

「『おいおい…これって…』」

「『あぁ。5人だとしても…かなり、縦長だよな?』」

 

ザワザワザワザワ

 

一部の観客が騒ぎだす。

 

『第3コーナーカーブ…先頭のコナゴールドにアグネスワールドが差を詰める。

アジュディケーティングはここで後退か?

ケイエスミラクルが3番手に上がり前へと迫る。

ー!

フォアゴー、ややペースを上げる!』

 

「『…』」

 

『最終コーナーカーブ、先頭はコナゴールド!

だが、コーナーを上手く決めれたアグネスワールド…さらにケイエスミラクルも続く!

4番手にはフォアゴー…徐々にペースが上がっているが…仕掛けてくる様子はない!』

 

「『いけっ!コナゴールド!フォアゴーを超えろ!!』」

「『コナゴールド、勝てるぞ!!そのままだ!』」

 

一部の観客がコナゴールドを応援し始める。

 

『さぁ、最後の直線…アグネスワールドが伸びてきたか!

コナゴールドと並ぶ!

外からケイエスミラクル!

6バ身離れ、フォアゴー!』

 

「『いけっ!フォアゴー!!』」

「『お前の出番だ!!』」

「『飛ばせ!飛ばせ!飛ばせ!』」

 

レースのクライマックス…ほぼ全ての観客がフォアゴーへと声援を送る。そんな中…ついに全員が仕掛けてきた。

 

「『…突き放…す?』」

「ここっ!」

「…いくぞ!」

「…」

「『…』」

 

ドンッ

 

『前の4人が一気に仕掛けてきた!

誰が伸びるか…アグネスワールドだ!

アグネスワールドがここで伸びてきて先頭にたった?

…あぁ!?

コナゴールド後退、ハプニング発生か?

アジュディケーティングがかわす。

そしてケイエスミラクルがアグネスワールドを追いかける!

そして、その2人をフォアゴーが捉えにかかる!

アグネスワールド逃げる!

大外からフォアゴーがものすごい末脚で迫る!

ケイエスミラクルも外から伸びる!

完全にこの3人の争いだ、誰も譲る気配はない!

アグネスワールド、ケイエスミラクル、フォアゴーとほぼ並び…ケイエスミラクル!!

ケイエスミラクルが差して粘って…ゴールイン!

1着ケイエスミラクル!!

このアメリカの地で、初G1勝利!!』

 

ワァァァーーッ!!

 

「『おめでとうケイエスミラクル!!』」

「『ジャパンのくせ…に!?』」バタン

「『見事な走りだったぞ!』」

「『アグネスワールドもやるじゃねぇか!』」

「ミラクル!ナイスラン!ウェーイ☆」

「『ふざけ…っ!?』」バタン

「『フォアゴー、凄い追い上げだったぞ!!』」

「『コナゴールド!大丈夫か!?』」

 

ケイエスミラクルを讃える者、ダートコースの上で立つコナゴールドを心配する者、倒れる者…会場の声は様々だ。

 

「ーー!!」

 

そんな中、ゴールしたケイエスミラクルが引き返し、コナゴールドの元まで走る。そこには既にアジュディケーティングもいた。

 

「『酷いケガ…あまり、動かさない方がいい。』」

「『痛みはある?』」

「『ー!君たちは?』」

「『…大丈夫。すぐに彼が処置してくれるから。』」

「『もう少しだけ待ってくれ。』」

「『彼?』」

 

「ケガ人はそこか!」

 

チヒロがフェンスを飛び越えて駆け寄ってきた。すぐに鞄から痛み止めの注射器を取り出し、その場で出来る処置をする。そして…コナゴールドは救急車で病院へと搬送された。

 

ーーー

 

「…本当におれが勝ったのか?」

 

レースが終了しウイニングライブが終わった控え室で1人、ケイエスミラクルが自問自答をする。自身が勝ったという実感がまだ沸かないのだ。すると誰かが訪ねてきた。

 

「『はい、大丈夫ですよ。』」

「『失礼する。』」

「『ーー!!フォアゴーさん!?』」

 

入ってきたのは先程まで戦っていたフォアゴー。扉より低く頭を下げながら部屋へと入ってきた。

 

「『ケイエスミラクル…まずは私と戦ってくれてありがとう。そして、見事な走りだった。…久々に満たされるレースだったよ。』」

「『あ、ありがとうございます。』」

「『…本当にありがとう。私の出走を知っていたのだろ?…いや、ジャパニーズには私のことは分からないか。』」

「『おれは君の知っていましたが…実は君が出走するということは知りませんでした。いえ、正確には教えてもらえませんでした。』」

「『…私が言うのも何だが…気にならなかったのか?』」

「『…おれの恩人が薦めてくれたレースです。それに答えたかったのもありますが…正直に言いますと、このレースのため一時的に担当とは別のトレーナーの指導を受けていまして、それどころではありませんでした。…おれはそのトレーナーについていくことで必死でしたから。』」

「『…アジュディケーティングのことかな?どうであれ…結果は私の負けだ。漸く、レースから去ることが出来るよ。』」

「『…え?』」

「『退屈はレースにあってはならないものだ。それに…私の身体はもう、限界に近い。去り際を失っていた、とも言うべきだろうか。…私に勝ってくれてありがとう。』」

「『…』」

「『…まぁ、急にこんなこと言われても困るよな。出来れば来年も参加して欲しい…その時は絶対に見に行くから。』」

「『…はい。必ず参加します!』」

「『…いや、出来ればでいいからな?アグネスワールドやアジュディケーティングにも伝えてくれ。…そうだ。残りのレースも見に行くのか?』」

「『えぇ。折角ですので。』」

「『一緒に見てもいいか?』」

「『勿論です!あ、おれの友達も紹介しますよ。』」

「『そうか?…でかい私見てビックリしないか?』」

「『大丈夫ですよ!…逆にあなたがビックリするかもですが。』」

 

ケイエスミラクルとフォアゴーは控え室を後にした。

 

ーーー

 

一方、アグネスワールドの部屋にはヒシアケボノが訪ねていた。

 

「…」

「レースお疲れ様、ワールドちゃん。」

「ボノ姉…」

「3着だなんて凄いよ!ちゃんこ鍋と…ホールサイズのモンブランも作ってあげる~♪」

「無理して。褒めないで。」

「無理してないよ!だって苦手なカーブを克服して、最後までワールドちゃんのレースが出来てたじゃない。」

「でも…最後に。後数mの所で…2人に…抜かれた…」

「悔しいんだね。」

「当たり前。本当に。後ちょっと。だったから…」

「…うん、分かるよ。こんな時だからこそ…えーと…んん?」

「ごめんボノ姉。今は1人…!」

 

話していると誰かが控え室へと入ってくる。

 

「お疲れ様ワールド。」

「当主様!?」

 

入ってきたのはアグネス家の現当主の『アグネスレディ』だった。

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