因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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今日はガチャ更新の発表日…そろそろビコーペガサスかマーベラスサンデーが来そう…個人的にはタップダンスシチーが来てほしいかな。

BCクラシック編はこれでラストです。では、どうぞ。


第84話 さらばアメリカ、帰国の準備をしろ

帰国の日となり、場所はロサンゼルスの空港…トレセン学園の生徒やトレーナーなど関係者が既に集まっていた。そして、メダグリアドーロとイージーゴアもそれらを見送りにきていた。

 

「あれ?タキオンさんはいないのですか?」

「あぁ。フライトやアグネスワールドと共にアグネスの当主を連れてくるとか言ってたな…それより、俺の出した課題を忘れるなよ。」

「えぇ、タキオンさんのレースから何を学んだかをレポートにまとめて提出、ページ数は問わない…でしたね。私たちはデビュー前ですが…たくさんのことを学ばさせていただきました。」

「…文字で表現するのは苦手です。」

「私は…その…不安になってきました…」

「未知の領域…ワクワク…」

 

そんな状況下でソウジはダイワスカーレットを始め、新たな担当となるウマ娘たちと共に軽いミーティングをしていた。

 

「まぁ、締切は11月中だからそこまで慌てる必要はないが…俺からはこれくらいだ。飛行機が出るまでまだ時間はあるから、皆で意見を交換してもいいかもな。」

 

『はい!』

 

………

 

ソウジはアグネスタキオンを待っていると、メダグリアドーロが声をかけてきた。

 

「やっぱり、帰るのねミスターソウジ。」

「そりゃこれからが大変だからね…そういえば、昨日聞き忘れていたのが、フライト拐った奴らはどうなったんだ?」

「まずリーダーは普通に逮捕よ。」

「逮捕か…」

「あんな事件起こしたから当然よ。その父親もサウジアラビアに異動が決まったわ…それに癒着していたメディアの関係者も一緒にね。」

「何でそこに?」

「あそこはね、ウォーエンをスカウトした国王がいたところなの…これ以上聞きたい?」

「いえ、結構です。」

 

メタグリアドーロの意味深な表情を見て、ソウジはやや距離をとる。そばにいたイージーゴアも苦笑いをしていた。

 

「アハハ、向こうに着いたらウォーエンやバトラーによろしく。」

「何言ってるのゴア?あなたも帰るのよ?」

「…はい?」

「はい、チケット…あなたの今年いっぱいの仕事はウォーエンの監視よ。」

「いやいやお嬢!?そんな急に言われても!だいたい荷物がこっちに…」

「来ないわよ。」

「え? 私バトラーに連絡…」

「私が止めたわ。」

「…BCクラシック勝ったから大量のスカウトが来てるのだけど?」

「あら、そう。来年まで待ちなさい。」

「…」

 

イージーゴアはその場で肩を落とした。

 

「…分かりましたよお嬢。ちゃんと仕事してきますよ。」

「分かればいいの。」

「もうちょっと一緒に居られるようだなぁ…ゴア?」

「そうだね、サンちゃん。」

 

イージーゴアは俯きつつもその口角は上がっており、それをニヤニヤと見るサンデーサイレンス。

 

「そういえばメタグリアドーロ、ヴォルポニってどうなったんだ?」

「貴方、本当にヴォルポニが好きね…彼女なら来月ジャパンに行くわよ。」

「本当か!?」

「彼女も私もジャパンから招待状を受けたのよ。私は調整が間に合わないからパスさせてもらうけど…これが彼女のラストランだから会えた時にしっかり話したいことを話しておきなさい。」

「そうか、ありがとう!」

「そういえばアグネスタキオンの姿が見えないわね…フライトもだけど。」

「そうなんだよな…連絡がまだ来ないんだわ。ホテルで何してるんだ…」

 

ーーー

 

一方、ソウジ達が滞在していたホテルでは…

 

「ばあちゃん!飛行機出ちゃうから早くしてよもう!」

「もう、ちょっとだけ待って!今いいところなの!チヒロと華麗なる一族の娘がいい感じで…そこにメジロの娘も…濡れるわぁ。あー、小型カメラも仕掛ければ良かった…」ハァハァ

「早くしろこのムッツリばばあ!ドア壊して無理やり引っ張り出すぞコラ!」

「お姉ちゃん、口悪いよ…」

「こんな姿。他の人に。見せるわけには。いかない…」

「チヒロは奥さんもとんでもない人だな…」

「ケーティングちゃん、拳銃とか持ってない?」

「持ってる訳ねぇだろ!…孫が1番とんでもないわ。」

 

一悶着していたようだ。

 

ーーー

 

「とりあえずブリザードと飯でも食ってしばらく待ってみるか…」

「私はソウジのビッグなホットドッグが食べたいね!」

「そういうの今はいいから…」

「へー、大きいんだ。」

「そんな所に興味を持たないでくれメダグリアドーロ…」

「3割冗談よ。」

「それだと半分以上は本気になるのだが?」

「ソ、ソウジのソーセージはあげないね!」

「ブリザード、表現がドストレートになってるぞ。」

「あら?そもそも貴方の胸だと挟めなくてホットドッグにならないわよ?ミスターソウジ、私の胸の方が良いホットドッグになると思わない?」

「…イージーゴア、このお嬢さんの暴走を止めてくれない?」

「私を巻き込まないでくれる!?」

「ふんっ!私にはこのヒップがあるね!ソウジも凄く気に入ってくれたね!」

「ーーーッ!?」

「ブリザードッ!!………この話は止めて。本当にマジで…」

 

タイキブリザードの衝撃的な発言にメダグリアドーロが顔を真っ赤にしつつ目を丸くする。その隣でソウジの顔も赤くなり俯いていた。慌ててメダグリアドーロが話を戻しに口を開く。

 

「コホン、それはさておき…ファーストクラスだし機内食はかなりゴージャスよ?今食べていいの?」

「そうだな…タキオンの実験データでも整理するか…いや、サンデーサイレンスにスカウトについての資料でも…」

「あん?俺は既に1人、契約してるぞ?」

「…は?初耳だぞ?え?いつの間に?何で俺に言わなかったの?」

「…お前のサブになるとは思ってなくてな。」

「いやいやいや!そもそもどうやってスカウトしたんだよ!てか、お前がそんな状態でどう指導するつもりだよ!」

「…まとめて聞くな。全部、話すから…」

「何でもいいけど、ここだと邪魔よ。…せめてロビー内の椅子にでも座って話しなさいよ。入口付近ならアグネスタキオンも気づくと思うから。」

 

サンデーサイレンスに問いつめ始めるソウジだったがメダグリアドーロが止めに入る。

 

「それもそうか。」

「私はこのままソウジの側にいるね!」

「で、あれば私とはここまでね。いつでも歓迎するから…また来てちょうだい。」

「あぁ、担当するウマ娘が挑むかもしれないからな…その時はよろしく。」

「バイバイね、メダグリアドーロ!」

「ではお嬢、私も行ってきます。カフェちゃん、ビックリしそう…」

「しっかりしなさいよ。」

「そうだぜゴア。てな訳でお前に俺の車椅子を押す権利をやろう。」

「はいはい、謹んでお受けしますよ…お嬢。私が帰るまでに契約トレーナーのリスト、この中から30人くらいまで絞ってくれない?これ、名刺…」ドサッ

「多っ!?え?私が普段から持ち歩いてる名刺より多くない?」

「お願いしますね…では!」

「おいゴア!もっとゆっくり…」

「サンちゃん、喋ると舌を噛むわよ。」

「…俺がケガ人ってこと忘れてないか?」

 

その後、ミーティングをしていたソウジたちは離陸時間ギリギリで駆け込んできたアグネスタキオンたちと合流し、飛行機へと乗った。そしてそのままアメリカから日本へと帰国したのだ。

 

ーーー

 

同時刻、日本のとある病院にて手術室より1人の男が出てきた。それを1人のウマ娘が出迎える。

 

「ふぅ…」

「チヒロ様、お疲れ様です。」

「ルビー嬢…待ってくれていたのか…」

「ヒシミラクルさんの手術…どうでしたか?」

「これからの経過を見るしかないが…全治するのに半年ほどに縮まったとは思う…お?」

 

チヒロの背後から気配を感じ、振り向いた。いたのは先ほどの手術の助手をしていたユウト(弟)とマリカ(姪)だった。

 

「兄さん!!無理言ってごめんね!!」ダキッ

「悪いユウト、2ヶ月は…有マに間に合わせることは無理だった。半年…来年の宝塚記念に間に合うか合わないかくらいだ。」

「十分過ぎるよ!…僕だったら、自然治癒で待ってって断っていたから。」

「お父さん、普通はそうだから…叔父様が凄すぎるだけだから。…というか断り切れなかったからこんなことになったのでしょ?」

「だって!ナリタトップロードとメジロマックイーンに何度も何度も何度もお願いされて…前者はともかく後者は断れないよ!兄さんがあの娘を治したからメジロ家とかあの方がめっちゃ支援してくれるし…兄さんいない、って言っても止めないし…気づいたらトレセン学園の関係の病院になってたし…」

「ユウト、それはお前のお陰で…」

「違うよ…全部、兄さんの功績だよ…トレーナーしてなかったから兄さんがこの病院を引き継いでた筈だったし。どうせ僕なんて…」

 

ユウトが下を向く。しかし、チヒロはユウトの肩に手をおいた。

 

「お前がいなかったら俺はトレーナーが出来なかったからな?今だから言うけどお前が継ぎたい、とか言わなかったら親父に無理やり辞めさせられてたかもしれなかったからな?いや、俺がアグネスに婿入りするまで諦めてなかったような…」

「私はあなたが華麗なる一族に来るまで諦めるつもりはございません。」

「ルビー嬢、流石に空気読んでくれる?マリカ、ユウトの仕事振りはどうなんだ?」

「普段はきっちりしてますよ。…院長が…お父さんがこんな情けないのは叔父様の前だけです。」

「だって、僕がするべき手術を兄さんに押し付けたんだよ!情けないじゃん!」

「…はぁ。もうすぐサンデーサイレンスが帰ってくると言うのに…」

「…ん?ちょっと待てマリカ!サンデーサイレンス?アイツ、ついに目を覚ましたのか!」

「…え?アメリカで一緒に行動してなかったのですか?」

「車椅子に乗って、トレセン学園のメンバーと一緒に『ブリーダーズカップ』を見に行ってた筈だよ兄さん。」

「…嘘だろ?」

 

病院内は騒がしくなる…1人を除いて。

 

 

 

「あの…誰かいないであるか?ワガハイのことを忘れないで欲しいある…」




次回は25日(宝塚記念)に投稿予定です。
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