因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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第85話 不死鳥の恩返し

アグネスタキオンたちが帰国して数日が経ったある日のこと…アグネスフライトはグラスワンダーと共にお洒落なカフェでケーキを食べていた。

 

「フライトさん、美味しいですか?」

「うん!美味しいよ~、グラスちゃんのも美味しそう♪」

「えぇ、とっても。…そうだ!1口ずつ交換しませんか?」

「いいよ。はい、あーん!」

「え?…あ、あーん。…美味しいです。…お返しですよ。」

「あーん…んん!甘さの中にほんのり苦さもあって美味しい♪…あれ?イチゴは食べないの?」

「私、好きなものは最後に食べますので…」

「じゃあ…はい!私のイチゴ!」

「んぐっ?」

「あ…ごめん。ふふふ…イチゴ食べるグラスちゃん可愛い♪」

「もうっ!!」

 

お互いに食べさせ合うその姿は完全にカップルそのものだ。

 

「うぅ…エルのグラスがフライトさんにXXXXたデス…」

「グラスさんはあなたのじゃないでしょ…後、どこでそんな言葉覚えてきたのよ。」

「あのケーキ、美味しそう~」

「スペちゃん、涎出てるよ。」

「ゲッホ!ゴホッ!お茶でむせた…」

 

その後をつけているエルコンドルパサー、キングヘイロー、スペシャルウィーク、セイウンスカイ、ツルマルツヨシの5人。どうしてこうなったのだろうか?

 

ーーー

 

2日前、グラスワンダーはアグネスタキオンの研究室へと来ていた。

 

「お姉ちゃんの好きな食べ物かい?特に好き嫌いは聞いたことはないねぇ。美味しければ何でもいいと思うよ。」

「ありがとうございます。では、予約したケーキ屋で大丈夫そうですね。」

「グラス君…お姉ちゃんとデートでもするのかい?」

「そうですね…私としてはこの前、ウォーエンブレムさんから助けてくれたお礼のつもりですよ。ですが…確かにデートと言われればそうかもしれません。」

「ククク…お姉ちゃんを狙ってるライバルは多いよ?まずはお姉ちゃんの時間を勝ち取れるかな?」

「それは大丈夫です…明後日の放課後に約束出来ましたので~」

「…手が速いね。っと、例の腕輪だよ。」

「では、早速…」ガチャ

 

ピッ、ピッ、ピー

 

「『因子』の提供、感謝するよ。」

「いえいえ~、それにしてもウォーエンブレムさんを真っ正面から抑えれるなんて…フライトさんって強いですね。」

「うーん、それは正確ではないね。」

「と、言いますと?」

「実際に握力とか、踏み込む力とかお姉ちゃんのデータはあるのだが…何れも高いとは言えない数値だ。現に合宿場で私にパンツを脱がされた時は力負けしていたからねえ。」

「…何があってそんな状況に?」

「まぁ、成り行きだよ…話がずれたね。私の出した現段階での考察だが…お姉ちゃんは『誰かの為に動いてる時が強い』だ。」

「誰かの為…前に学園内の生徒を大量に背負って徘徊した事件もそうなのでしょうか?」

「あの時の記憶は殆ど無いため私は何とも言えないが…私を元に戻すため、というのがシャカール君の考えだ。ブルボン君の話が相当ショックだったとか。」

「なるほどです~。でも、実際に数人分のウマ娘を背負って戦えていたのでフライトさんのポテンシャルそのものは高いのでしょうか?」

「高いだろうさ。…これも私の意見だが…お姉ちゃんは常に自分自身はどうなってもいい、と考えてる。この前のアメリカでも…」

「この前?」

「すまない。あまりいい話じゃないから忘れてくれ…と、紅茶がもうないね。グラス君、今日はここでお開きだ。お姉ちゃんとのデート、楽しんできてくれたまえ。」

「はい、ありがとうございます。紅茶、ごちそうさまでした…それでは~!」

 

グラスワンダーは研究室を後にした。

 

ーーー

 

そして、その日は来る。グラスワンダーは校門にてアグネスフライトと合流し、街へと向かった。

 

「今日はお時間いただきありがとうございます~」

「いいのいいの。早速行こうか♪」

「では、予約していたケーキ屋に…」

 

会話をしているうちに目的地と着き、それぞれケーキと飲み物を注文した。

 

………

 

ケーキ屋を後にアグネスフライトとグラスワンダーは街の方へと歩いていた。

 

「それにしても意外かな~、グラスちゃんって和菓子が好きだと思っていたからもっと和風なカフェに行くかと思ってた。」

「フフフ…それも考えましたよ。ですがここの抹茶ケーキがとても美味しいと聞きまして…是非フライトさんと味わってみたくなりました。」

「私と?えへへ…何か照れるよ。」

「では改めて…この前はありがとうございました。」

「ううん!私もグラスちゃんの可愛い顔が見れたし。」

「…もう!…その時にしたこと忘れてないですからね?」

「げっ…!あの味見は…その…グラスちゃんが可愛くて…つい…」

「そうだ!この後、行きたいところがあるのですけど…ご一緒いただけますか?」

「ずるいよ…こんな状況断れる訳ないじゃん。まぁ、それは関係なく…いいよ。どこに行きたい?」

「それはですね…」

 

「ショッピングモールに行ったデス!追いますよ!」

「慌てないの…あれ?スペさんとスカイさんはどこに?」

「スペちゃんは併走の約束があったとかで学園に、セイちゃんは飽きたから帰るって…」

「私も帰ろうかしら…」

「…ダメですキング!エルを見捨てないでください…」

「大丈夫だよエルちゃん!私がいるよ!」

「しょうがないわね…一緒にいるから泣きそうな顔しないの。」

「キング…」

「あれ?私、頼られてない?」

 

………

 

「ん~、もっとピチピチのでもいいと思うけどね。」

「あまり露出が多いのは…」

「向こうじゃそれが普通じゃないの?」

「そうですけど…私は肌が見えるのは抵抗が…」

「すっかり日本に染まったわね…よし!じゃあ、これにしよっか!」

「お腹丸出しじゃないですか!…話聞いていましたか?」

「いや、アメスクと比べりゃ少ない少ない!」

「言っておきますけど…アメリカに制服はありませんからね?マンガの見すぎです。」

「んー、いいと思ったけどな。」

「ならフライトさんはそれを着れるのですか?」

「普通に着るけど?はぁ…これを着たグラスちゃんのおヘソをペロペロしたいな…」

「フライトさん、それはただのセクハラですよ。……あなたならいいですけど。」ボソッ

「まぁまぁ。私が試着してみるから考えてみてよ。」

 

とある服屋にて色んな服を見ていくアグネスフライトとグラスワンダー。いくつか取ったのち、試着室へ向かった。

 

「じゃーん!」

「いいですね~」カシャ

「グラスちゃん、写真撮るの?」

「参考にするためです♪」

「まぁ、いいけどさ…」

 

次々と服を試着するアグネスフライト、その度に写真を撮るグラスワンダー。そしてポーズも要求し始め、それにアグネスフライトは全て答えいく。1通り、試着が終わり写真を見ていくことした。

 

「私的にはやっぱり、このヘソ出しがいいかな~」

「私はこの緑のワンピースがフライトさんに似合っているかと…美味しそう。」

「ん?」

「フライトさん、この2着を買いましょう。そのままこれに着替えて歩きませんか?」

「制服じゃないから寮には戻れないよ?」

「時間はまだありますし…プチ女子会と行いましょう♪」

「なるほど。じゃあ、私が何時も行ってるカラオケで…」

「フライトさん、私が行きたい所でもいいですか?」

「え?どこどこ?」

 

着替えたグラスワンダーたちは街を後にする。

 

「また何処かに行くようデース!」

「追うわよ!」

「待って…あっちの方角って…」

 

ーーー

 

「グ、グラスちゃん?あそこって…」

「気になっていたのですよ~。女子会でオススメの場所で出てきた場所でそこがあったので…ダメでしたか?」

「ダメだよ!あそこは学生じゃ入れないから!」

「…今の格好で、学生に見えますか?」

「まさか着替えたのって…」

「行きましょうか…フライトさん?」

 

カプッ

 

「ひうっ!」ビクッ

「この前のお返しです…大丈夫です。怖いのは最初だけ…」

 

「ダメデース!」

 

アグネスフライトの首に一瞬噛みつき、そのまま手を引こうとしたグラスワンダーの前にエルコンドルパサーが現れる。それに続きキングヘイローとツルマルツヨシも出てくる。

 

「何考えてるのグラスさん!学園にバレたら退学よ!」

「グラスちゃん…私たちまだ中学生だよ!」

 

それをみたグラスワンダーは微笑んだ。

 

「やっと出てきてくれましね。皆さん、驚きましたか?」

「…ケ?」

「いや~、後を付けてるのはバレバレだったよ。だから一緒に驚かそうって話になってさ~。…何故か噛みつかれたけど。」

「フフフ…さっきのフライトさんの声、可愛かったですよ~」

「そう…でしたか…」

「だとしてももっと他にも方法があったでしょう、この…おばか!」

「はぁ…マジで寿命が縮まった…」

「でも…グラス?エルたちが出てこなかったら、どうしていたデスか?」

「そういえばそんな話はしてなかったね?どうするつもりだったの?」

 

グラスワンダーは舌を出しながら笑顔で答える。

 

「秘密です。」

 

その後、5人は寮の門限までカラオケを楽しんだ。

 

ーーー

 

次の日、グラスワンダーは再びアグネスタキオンの研究室へと足を運んだ。

 

「なるほど…つまり、君はお姉ちゃんが好きなのかい?」

「はい…昨日のデートでよく分かりました…」

「お姉ちゃんは…その…」

「分かっていますよ。想いを寄せてる方がいるのですよね?」

「…あぁ。」

「…私、好きな物は最後に食べるのですよ。」

「ん?」

「最後に…卒業式に…フライトさんにこの想いが伝えれば…」

「…何時でもここに来たまえ。お姉ちゃんの卒業までなら…相談に乗ろう。」

「…ありがとうございます。」

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