因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ!   作:アマノジャック

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…昨日に間違えて投稿してたみたいです。読んでいたらごめんなさい。


第89話 女帝の意思を継ぐ密林、奇跡の消失

放課後になり、エアグルーヴがいつも通り生徒会室へと入る。すると紅茶を片手に書類を眺めるシンボリルドルフが目に写った。エアグルーヴはやや速足で近くに移動し、声をかける。

 

「お疲れ様です、会長。」

「やぁ、エアグルーヴ。今日もよろしく頼むよ。」

「…ブライアンはまだ来ていないみたいですね。重要な話があるのですが…先に聞いてもらえますか?」

「私にだけではなく、ブライアンにも伝える内容かい?」

「実は…」

「ー!」

 

生徒会室の床に茶色の水溜まりが出来た。

 

………

 

数分後、ナリタブライアンが生徒会室へと入る。中には洗剤を片手にカーペットをタオルで叩いているエアグルーヴと光の無い瞳で窓の外を眺めるシンボリルドルフがいた。

 

「おい、来たぞ…何をしている?」

「染み抜きだ。」

「…ルドルフは?」

「見ての通りだ。」

「………あぁ、ブライアンか。…千錯万綜、私でも理解が追いつかないことがあってね…」

「…何を言っている?」

「エアグルーヴ、さっきの内容をブライアンに伝えてくれるかな?」

「あぁ、私は今年一杯でドリームトロフィーから引退し、来年には学園を卒業することになった。」

「…は?」

 

ナリタブライアンの口から葉っぱが落ちる。慌てて拾い、何事もなかったかのように再びくわえた。

 

「あんた程のウマ娘が…随分と急な話じゃないか。ケガでもしたのか?」

「いや、寧ろケガが出来なくなった。」

「…話が見えてこない。どういうことだ?」

「………子供が出来た。」

 

自身のお腹をさすりながらその事を言ったエアグルーヴ…その瞬間にナリタブライアンの鼻テープが剥がれ落ちた。

 

ーーー

 

しばらく、無表情で窓の外を眺めていたシンボリルドルフとナリタブライアンの2人だったが、正気に戻りエアグルーヴに向かうように椅子へと座った。

 

「…相手は誰だ?…いや、聞くまで無いことだとは分かっているが…お前の口から聞かせろ。」

「…担当トレーナーのニヘイだ。」

「…他にも色々と言いたいことはあるけど…君のチームメンバーにはもう伝えたかい?」

「はい、リンカとアヤドを除いては通達済みです。2人には有マ記念後に話す予定です。」

「チケゾーにも伝えたのか…黙っているよう言っててもうっかり姉貴辺りに喋るだろ。」

「その時はその時だ。」

「コホン…退任の件は分かったよ。とりあえず、君の引き継ぎについてだが…有マ記念が終わればトゥインクルを引退するクリスエスに…」

「いえ、引退直後となれば彼女もドリームに向けて忙しくなるでしょう。ですので私から推薦したい者が1人います。」

「…まさか、フライトじゃないだろな?」

「違う。そもそもアイツも来年には卒業だろ。」

「ならいい。」

「ふむ…一体誰なんだ?」

「今から呼びましょう。」

 

エアグルーヴは電話をかけた。

 

………

 

数分後、1人のウマ娘がやってきた。

 

「失礼します…エアグルーヴ、急にどうした?レディブロンドさんと約束があるから早くして欲しいんだけど…」

「彼女です。」

「採用だ。」

「採用だね。」

「…いきなり何の話?」

 

ジャングルポケットだ。ケガの回復は順調なのか既に杖はなく、スタスタとした歩みで部屋に入ると同時にシンボリルドルフとナリタブライアンが発した言葉に頭をかしげた。

 

「あぁ、すまない。ジャングルポケット、1つ確認だ。エアグルーヴが来年卒業することは知っているよね?」

「知っているよ。チケゾー以外はあっさりした反応だったけど…いや、トレーナーが泡吹いて倒れたからそっちの方にビックリした。」

「…以外と冷めた反応だったんだな。」

「そりゃ、普段からあんなにいちゃついている所を見ていたらな…」

「なっ!私は公私混合しないとようにして…」

「せめて私たちがトレーナーの指導受けてる時に耳と尻尾をシュンとすることだけでも我慢出来ないか?」

「…おい、話がずれているぞ。」

 

ナリタブライアンの発言により話の軌道を元に戻す。

 

「コホン、それでエアグルーヴが抜けるため副会長の席が空くこととなったんだ。そこでジャングルポケット、君に副会長をしてもらいたい。」

「…え?それで私?私なんて折紙を作ることくらいしか出来ないよ?」

「…面倒見がいいこととか自覚はないんだね。」

「ジャンポケ、お前なら私の…いや、私以上の働きが見込めるとして指名した。だが無理にとは言わない。お前さえ良ければの話だ…考えてくれるか?」

「いいよ、副会長になる。」

「返事はすぐにとは……ん?待て?今、何て言った?」

「引き受けるって言ったよ…エアグルーヴにはケガの間に色々とお世話になったし、君の願いなら何でも答えたい。」

「…感謝する。早速、引き継ぎについてだが…」

「それなんだけど、今日じゃないとダメ?さっきも言ったが、この後は約束があるからさ。」

「そうだね…急な話だから今日はこんなところでいいと思う。ジャングルポケット、よろしく頼むよ。」

「はい!」

「…」

「…トレーナーには私から言っておこう。明日から引き継ぎについて説明する。」

「了解…じゃあ、今日はお先に!」

 

後日、正式にエアグルーヴの副会長退任、及び後続にジャングルポケットの就任が発表された。

 

ーーー

 

今年の天皇賞(春)を勝ったウマ娘のヒシミラクルは杖を片手にいつも通りに登校し、教室へと入っていた。

 

「ふわあぁ…みんな…おはようである…」

「おはようミラクル!…眠そうだね?」

「昨日もらった薬の副作用である…授業では眠らないように気を付けるである…」

「先生来るまで寝る?」

「そうするである…適当に起こして……Zzzz…」

 

これがクラスメイトがみた彼女の最後の姿だった。

 

………

 

「ヒシミラクルさん。…?ヒシミラクルさん?」

「ミラクル!起き……あれ?いない?」

「トイレにでも行ったのかな?」

「…ちょっと待って!杖があるよ!行くにしてもどうやって行ったの?」

「え?え?どうなってるの?」

 

パニックになる教室内…そこにヒシミラクルの姿はなかった。

 

ーーー

 

「あの~、そこ私の席で…」

「Zzz…」

「もしも~し?」

「Zz…はっ!先生が来たであるか!?…ん?どちら様で?」

「いや、それ私の台詞…あなたは誰ですか?」

「我輩?我輩は菊花賞と天皇賞(春)を勝ったG1ウマ娘!ヒシミラクルである!」

「………え?」

 

眠ったヒシミラクルに声をかける芦毛のウマ娘がいた。ヒシミラクルが目を覚まし…自分の名前を名乗る。芦毛のウマ娘の目が丸くなる。

 

「私も…ヒシミラクルだけど?」




書き溜めが終わったのでまた書いたら投稿します!
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