因子継承!?あの娘とあの娘をレッツ・ラ・まぜまぜ! 作:アマノジャック
タキオンメモ:『合成因子第八十八号ハーピーバレットについて』
11月XX日
・誕生
→グラスワンダーとヒシアマゾンを組み合わせた『合成因子』に『ハーピーバレット』と名付けた。
・特徴
→体毛は栗毛へと変色、目付きがやや鋭く、パワー…それも握力がかなり高かった。
→エンジンがかかるのが遅いのかスタート時のスピードはあまり速くはない…短距離は厳しそうだ。
・適正検査
→例のごとく、メジロブライトとの並走で測定。バ場は芝、距離はマイル~長距離、脚質は差し>>先行=追い込み>>>>逃げと記録。
11月XX日
・レース出走
→キングヘイロー、セイウンスカイ、タニノギムレット、マンハッタンカフェ、メジロドーベル、メジロブライト、メジロマックイーンと共に特別レースへと出走した。中団後ろをキープしつつ、最期の直線で大きく伸びたものの前にいたメジロマックイーンを捉えきれず2着となった。
→セイウンスカイは『エターナルクラウド』、メジロブライトは『グアンダッキ』の『アナザー』となり、またマンハッタンカフェにはサンデーサイレンスが憑依しての出走であった。こちらのデータはまた別のものへとまとめる。
以上が『ハーピーバレット』の記録である。
ーーー
場所は京都レース場…今日はそこでG1レースである『マイルCS』が行われる。出走するデュランダルは控え室にてチームメイトのスイープトウショウと共に話をしていた。
「いいデュランダル、絶対に勝って来なさい!!」
「…」コクリ
ブンッブンッ
頷きつつ、竹刀を振るデュランダル…それを見たハジメが苦笑いをする。
「そんなに力まなくていいからなデュランダル…お前の走りをしてこいよ。」ポンッ
「ー!?」コクッ、コクッ
軽く頭を撫でられてデュランダルは顔を真っ赤にしつつ頷いた。その様子にスイープトウショウは頬を膨らまし、デュランダルの手を引いた。
「むぅ~!デュランダル!だらしない顔しないの!」グイッ
「…」
「分かってる?私達がレースで活躍すれば使い魔はとっても忙しくなる…つまり、これ以上担当が増えなくなるってこと。」ボソッ
「…!」
「私達だけの使い魔にするわよ!」ボソッ
「ー!」b
デュランダルは部屋を後に…
「デュランダル!プリファイの剣忘れてる!」
「ー!!」
部屋を後にした。
ーーー
同時刻、ファインモーションの控え室の前でエアシャカールとゼンノロブロイが誰かを待っていた。
「フライトの奴…遅ェな。何してンだ…」
「ピルサドスキーさんとは前日から合流している筈ですが…あ!来ましたよ!」
「ごめんごめん!道がすごく混んでてさ…」
「我が妹の出走には間に合ったか?」
「少しなら時間はある…さっさと中へ行けッ!」
「…感謝する。」
アグネスフライトとピルサドスキーが走って現れた。そして、ピルサドスキーはそのまま控え室へと入る。
「…でフライト、何でギリギリになった?」
「その…ピルちゃんと妹トークとかで盛り上がってさ…起きたらお昼過ぎ。急いで一緒にシャワーして、ホテルを出た感じ。」
「…くだらねェ理由だな。」
「まぁまぁ。そういえばピルサドスキーさん…最近みたスカーフを付けていましたね。流行ってるのですか?」
「え?あ…うん。その…」
「赤青黄…あれってお前の勝負服のと同じ柄だったな…まさか…」
「違う違う。私の勝負服に付けてるのとは別だから!」
「…?フライトさんの勝負服?あれ?最近、図書室でグラスワンダーさんも付けていたような…」
「…あァン!?フライト、どういうことだ?」
「その…プ、プレゼントよ!決して首の痕を隠したかったとかではないから!」
「…誰も首についての話はしてねェが?」
「首…痕…え?まさか、フライトさん?」サァー
何かを察したエアシャカールと顔を青くしたゼンノロブロイは距離を取る…アグネスフライトは慌てて言葉を出した。
「そ、それよりボリクリちゃんは?」
「アイツはずっとトレーニングだとよ。てか、オレらの半径2mに入ってくンな。ブリザードを呼ぶぞコラ!」
「…」ブルブル
「それだけは止めて!だから違うんだって!グラスちゃんのはこの前、マヤノちゃんとマベちゃんの『ブートキャンプ』に参戦してきて…帰りに寝ちゃった3人を運んでいた時に尻尾ハグしてきて。その前のデートでもホテルに誘ってきたからね…マヤちゃんたちはテイオーちゃんとネイチャちゃんに渡した後で…」
「何も違わねェだろうがァ!…待てよ。アレって夏合宿の時に元副会長も尻尾に巻いてたよなァ?」
「ー!まさかエアグルーヴさんにも!?」
「…それも違うから。ちょっと私の知るテクニックを軽く身体に教えただけだから。」
「手ェ出してンじゃねェか!」
「軽くよ!軽ーく!それに同意の上だからいいじゃない!むしろ最後は私が負けそうになった…じゃなくて!!その後、ニヘイトレーナーとも上手くいったんだしさ!!」
「コイツ…開き直りやがった!」
ガチャ
『ーー!!』
ヒートアップする控え室の前だったが、扉が開き中から誰かが出てきた。『マイルCS』に出走するファインモーションだ。
「ありがとう、フライト。お姉さまとゆっくりお話できたよ。」
「ファインちゃん…ごめんね。時間ギリギリだったよね?」
「ううん。話したいことは話せたから…レースに行ってくるよ。」
「うん!頑張ってね!」
「ねぇ、フライト。」ガシッ
「ー!?」
「レースが終わったら…お姉さまの身体中についてたキスマークについてお話しよっか♪」ギチギチ
「………え?」
ファインモーションは笑顔でアグネスフライトの肩を力強く握りそう言い切るとパドックへと向かった。
「自業自得だなァ…フライト。」
「…」ガタガタガタ
「…フライト、すまない。首だけは守ったのだが…我が妹は色々と鋭かった。」
「こうなればファインちゃんも堕とすしか…」ガタガタガタ
「これ以上問題を増やすな!」
「妹には手を出さないでくれっ!というかその分をもっと私にしてくれ!」ハァハァ
「それはそれでダメだろうがッ!」
「後はSPも…ピルちゃん所属の娘を1人だけじゃなくてファインちゃん所属のSPも全員堕と…」ガタガタガタ
「まだ手ェ出してるヤツがいたのかよ!?ブリザード確定だッ!!」
「い、いや…それだけは…それだけは…」ガタガタガタ
そうこうしているうちに『マイルCS』の出走時刻となっていた。
ーーー
『マイルCS』が始まり、ファインモーションは中団を、デュランダルは後方を走っていた。そしてレースはクライマックス…最後の直線へと入る。
『第4コーナーカーブして先頭はギャラントアロー!
それにマグナーテンが続く!
後続よりバランスオブゲーム…外からファインモーション!
大外からはデュランダル!!
粘るギャラントアロー!
しかし、ファインモーションとデュランダルが外から突っ込んでくる!
デュランダルだ!!
デュランダルが一気に外からかわしてゴールイン!
名剣の切れ味で…G1レースを連勝したっ!!』
勝者、デュランダル。
ーーー
ウイニングライブが終わり、デュランダルが控え室に戻るとチームメンバーのハジメとスイープトウショウに加え…ニシノフラワーとカワカミプリンセスらが既にいた。そして、何かが弾ける音が聞こえる。
パンッ
「やるじゃないデュランダル!」
「デュランダルさん!おめでとうございますですわ!」
「お疲れ様ですデュランダルさん。実はさっきまでタキオンさんも見ていまして…『素晴らしい。是非とも君の『因子』が欲しいよ。何時でも研究に来たまえ…ケーキくらいは出そう。』と褒めていましたよ。」
「…」b
クラッカーが鳴り、続いて自身の勝利を祝福する親友たち。デュランダルはそれらに対してサムズアップで返答する。
「よくやったデュランダル。自分の武器を上手く活かすことが出来たな。」
「!」フンッ
『プリファイ!ホーリーエクスカリバー!』
『おおーーっ!!』パチパチパチパチ
ドヤ顔をしつつ、プリファイの剣のスイッチを押してポーズを決めるデュランダル。全員から惜しみない拍手が送られた。
「…って電池入れたままだったのかよ!ダメじゃないかデュランダル!」
「ー!」フルフル
「そんな訳ないでしょ。これはスイーピーのよ。勝負服の方はまだデュランダルの背中にあるから。」
「そ、それならいいんだ。ごめんなデュランダル…」
「…」プクー
「本当にごめんって…」ポンッ
「ー!」カアァ
「コラッ!」グイッ
ハジメに頭を撫でられ顔が赤くなるデュランダル…スイープトウショウが慌ててハジメの手を取り、顔を近づける。
「デュランダルばっかりズルいじゃない!!スイーピーだって来月のG1レース『阪神JF』を勝つんだら、ちゃんと見ていなさいよ!」
「勿論だよ。」
「本当に…ちゃんと見ていてよね!使い魔!」
その後、部屋にいた全員で焼肉屋へと行くと…食事制限が解除されたデュランダルの凄まじい食欲によりハジメの財布が吹き飛んだ。
『ハーピーバレット』の名前の元ネタはアマゾン最強猛禽類のオウギワシ(Harpy Eagle)です。狭い木々の中を突っ込んでナマケモノとか捕まえるそうです。その時の消費エネルギーが弾丸レベルだとか。
また書いたら投稿します!