「ぬああああ!! 駄目だ!!」
ラプラスは叫び、その場にしゃがみ込む、側にいたカズマもどうしたものかと頭を抱えた。
あれから体感で数時間、時間を確認できるものを二人は持っていないがそれぐらいは立っていただろう。
だが、二人は変わらず社へと繋がる石段に囚われていた。
「上がっても下がっても戻される…」
何度も石段を上り下りしたが、この石段から出ることすら叶わない。
ラプラス曰く。
「結界、なんだよな?」
「ああ、この場所にある物、入ったモノを留める結界」
はぁ、と石段に転がっている石をラプラスは蹴る。
それは石段を転がり落ちるが一定の所まで行くとコロン、とラプラスの足元に戻ってきた。
結界とは主に魔力を用いて場所に作られ、その領域内で様々な効果や能力を発揮する設置型の魔法。
今回だと上り下りするモノ全てを外に出さないもの。
ラプラスが言うにはこの結界を張ったヤツは近くにいる可能性が高いらしい。
相手はカズマたちが石段に入ったのを確認してこの魔法を起動した。
もし、この結界が自動で発動するモノだったらここに訪れる人間は皆この結界に取り込まれて出れなくなる。
そうなるともっと話題になるはずだ、この神社に行くと行方不明になる、みたいな感じで。
「つまり、人を見てこの結界を発動した訳だから相手は近くにはいるはずだ」
と、言うことらしい。
だが、それでも解決策は浮かばない。
走って、数段飛ばしで駆け上がっても、何なら爆発も放っても何も起きない。
「どっか、どこかに弱点みたいなもんがあるはずなんだ、入ったら二度と出れない結界なんて吾輩聞いたことが無いぞ」
「そう言われても、弱点なぁ」
どこを調べればいいか、既に足元にある石段は確認済み、特に怪しいモノや魔力などは見つかっていない。
カズマは頭を捻っていた。
何も出来ず、ただ時間が過ぎる。
ふと、ラプラスが口を開いた。
「…ごめん」
「…え?」
今、コイツは何て言った?
「ごめん」
「お、おいどうしたラプラス、変なモノでも食べたか?」
「真面目に謝ってるの!!」
その声に思わずカズマは黙り、ラプラスの次の言葉を待った。
「…吾輩が連れてきたからオマエも巻き込んじゃった、だからごめん」
ラプラスは俯きながらそう言う。
どうやら、本当に申し訳なく思ってるようだ。
カズマは少し考えると。
「気にすんな」
そう言い、俯くラプラスの頭を乱暴に撫でた。
「誰にもこうなることは分からなかったんだ、だから気にするな」
「でも、ここに来た理由も吾輩が気になったからで…」
「その「気になったこと」が俺やシエン、星街に関わることかも知れないんだろ? だったら結果オーライだろ」
「……」
「それに、お前は気使って俺の悩みを聞いてくれたじゃねえか、それで十分だ。それだけでお前を助けるには十分すぎる理由になる」
ラプラスは顔を上げる。
カズマが手をどけると「お前、マジか」と少し引いたような、だがどこか嬉しそうだ。
「…オマエ、意外と良い奴なのか?」
「それはお互い様だろ」
ラプラスは顔を上げるとカズマと目を合わせ。
にっ、と互いに笑った。
「お前はいつも通り、自信満々で上見とけばいいんだよ、俯くなんてキャラに合わねえ」
「おい、そこは普通「上」じゃなくて、「前」だろ」
「うん? その身長で前見たら周り見えねえだろ」
「はぁ!? 煽ってんのか!?」
ラプラスはそう言うが別に怒ってるわけでも無さそうだ、その顔には笑みがある。
さっきまでの辛気臭い空気は既に無かった。
「あ」
何かに気付いたようにラプラスは声を上げ、空を見上げた。
「どうした?」
「この結界の弱点、分かったぞ。カズマ」
石段を登ろうとした二人を結界に閉じ込めた。
1人は小さい女の子だったがもう一人が背もデカく体も大きい、怖そうな人だった。
多分、悪い人だと思ったからいつも通り結界を発動した。
大丈夫、今まで誰にも壊されたことはない。
すいちゃんが帰って、少ししたら解除したらいい、うん、いつも通り。
「みこちー」
すいちゃんがみこを呼んだ。
ちょっと席を外していたから呼びに来たのかな?
「どしたの、すいちゃん」
「それはこっちのセリフ、急に居なくなったと思ったらここに居て、神社の入り口に何かあるの?」
そう言うとすいちゃんはみこの横に並んで一緒に石段を覗き込む。
「…もしかしてまた変な奴ら来た?」
「うん」
こういうことは初めてじゃない、今までも何回かあった。
それも、どうやらすいちゃん目的で来てるようだった。
「…ごめん、みこち、手間かけさせて」
「すいちゃんが謝ることじゃないにぇ! 悪いのはすいちゃんを狙う奴らだし」
みこは少し、いやだいぶ怒っていた。
「すいちゃんが有名になったのは良いけど、こんな変な厄介オタクばっかり増えるなんて聞いてないにぇ!!」
「…厄介オタクだけじゃないんだけどなぁ」
パキリと何かが割れる音が響いた。
「にぇ?」
続いて爆発音。
結論を言おう、結界が吹き飛んだ。
「よし! 読み通り、やっぱり上に結界の限界点がある!」
「そ、それは良いが早くしてくれ! バランス保てねえ!!」
ラプラスはカズマの肩に乗っている、肩車の状態だ。
だが、その場所が先ほどとは違った。
「おいおい、グラグラだぞー、もっと安全運転でやれって」
「んな、こと、言ったって、初めてなんだよ、爆発で空を飛ぶなんて!!」
そう、カズマはその両手で地面に向かって爆発を放ち、宙に留まっていた。
「いやー、流石やっぱりこの天才ラプラス様だぜ、そりゃ横位置が無限なら縦は有限になってるよなぁ」
「で、こっから! どうしたらいいんだ!!」
正直、カズマはいつ落ちるか不安で仕方なかった。
「ぶち抜け」
「は?」
「ここ、この位置なら無理やり破壊できる、んじゃあ後よろしく」
そう言うとラプラスは落ちないようにカズマの頭をがっちりと掴んだ。
「…どうなっても知らねえからなぁ!!」
そう言うとカズマは地面に向けていた両手を左手だけ残して何とか体を支え、右手を構える。
大きな爆発と共にその結界を殴りつけた。
何か硬い物を殴った感触がカズマの拳に伝わる。
「もっと強く!!」
ラプラスはそう言う。
更にもう一度、今度は先ほどよりも大きな爆発で殴りつける。
「うぉおおらあああ!!」
先ほどよりも大きな手ごたえ、うっすらと空間にヒビが入っている。
「もういっちょ!!」
カズマは地面に向けている左手を大きく爆発させ、その勢いのまま右手を振りかぶった。
「ぶち抜けえええ!!」
今までで一番大きな爆発音。
そして。
「よし! 出れた!」
二人はその勢いのまま結界を破壊し、空に飛び出る。
結界を脱したのだった。
結界から出れた喜びもそこまでにしてカズマはどう着地しようかと地面の方を見た。
「…あれは」
カズマの目線の先にいたのは神社の入り口、鳥居に立っていた巫女のような服を着た少女。
口を大きく開け、驚いたようにカズマたちを見ているのが分かった。
「あれが結界を張った奴だが、うん? あれは…」
上からラプラスがそう言う。
「おい! 横見ろ!」
だが、ラプラスは驚いたように巫女少女の横を指さす、その指の先にいたのは。
「星街?」
あの特徴的な青髪のサイドテールは星街すいせいだ。
なぜ星街がこの神社に、いや、そもそもラプラスはこの神社から星街と似た魔力を感じるって言ってたって…
「お、おいカズマ! 落ちてる!」
ラプラスの言葉を聞き、思考を断ち切ると、カズマは地面に着地するために手を地面に向ける。
「しっかり掴まってろ!!」
カズマの言葉に頭を握る手に力が籠るラプラス。
そのままカズマは落下する体のスピードを連続で爆発を起こすことで緩める。
だが、
「まっず」
やはり初めて行ったことだからだろう、爆発の出力を誤り、体勢が崩れた。
「うううぉおおおいいいい!!!!」
ラプラスが叫ぶ。
その瞬間、カズマは肩車してるラプラスを掴み、自身の胸に抱え込んだ。
「わっぷ!」
片手でラプラスを抱きかかえ、もう一度、片手で大きく爆発。
何とか姿勢を整えたカズマは砂ぼこりを上げながら鳥居に滑り込むようにして着地した。
「…ゲホゲホっ」
砂ぼこりからかせき込むカズマ。
仰向けに倒れこんだカズマは体だけ起こし、自身の胸元に目をやる。
「…おい、生きてるか」
「……」
だが、返事が無い。
衝撃は全てカズマが肩代わりしたはずだ、見た感じ怪我を負っている様子はない。
再度ラプラスに語りかけた。
「おい」
「…はっ! し、死ぬかと思ったああああ!」
「うぉ、急に叫ぶな」
思わず耳を押さえるカズマだがこの調子ならラプラスにも問題は無さそうだ。
「怪我無いな?」
「…う、うん」
うん? とカズマは思った。
妙にラプラスがしおらしい。
まさか、どこか怪我を、と思ったがそれは後ろから掛けられた言葉によって中断されざるを得なかった。
「…急に現れたと思ったらダイナミック入店して今度はロリと乳繰り合ってるのかよ、何やってんの? オマエ」
それは心底軽蔑した目線を向ける星街の姿だった。
「乳繰り合って、ってご挨拶だな、どこがそう見え…」
そうまで言ったカズマだったが星街が視線を向ける箇所に気付いた。
胸元。
大人しいラプラス。
今だ片手で抱えている。
…言い訳できるか?
「いや、違うわい!! ラプラスも立て!!」
「あ、はい」
再起動したラプラスを立たせると、急いでカズマも立ち上がった。
なお、今だ星街の視線が痛い模様。
ふと、星街の背後からチラチラと此方を見てくる人物に気付き、星街もカズマの視線から背後を見る。
「ん? ああ、コイツらは大丈夫」
星街はそう言うとその少女を前に立たせる。
「す、すすすいちゃん! 本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だって、ほら、言ってた協力者」
「この見た目で!?」
「おいコラどういう意味だ」
聞き捨てならない発言が聞こえたが。
「い、いやその見た目で良い人には見えないにぇ」
「…にぇ?」
舌足らずな言葉に思わず聞き返してしまったカズマ。
「ちょっと噛んだだけ!」
「いや、まあこの見た目でってのは同意見」
星街がそう言う、横のラプラスもうんうん、と頷いていた。
「…はぁ、今に始まったことじゃないから良いけどよ」
それで、とカズマは続けた。
「何で
「あぁ? 居て悪いか?」
「は? んなこと一言も言ってねえだろ」
「つーか、それはこっちのセリフ、何でオマエがここに居るんだよ、昨日のロリも連れて」
「…ん? ロリ? ロリじゃねえ!! 吾輩の名はラプラス・ダークネスだ!! 刮目せよ!!」
「「…はいはい」」
「おめーら二人して同じ反応すんなよ!! 仲良しか!!」
「すいちゃん、この子みこと同じ匂いがする、仲良く出来そうだにぇ」
「…成程、すいちゃんと似た魔力、それでオマエらはここに来た訳ね」
「そう言う星街は日ごろからよくここに来ていて、今日もただ来ただけ、ってことか」
4人はなぜこの場に集まったかを話し終えた。
「歌ったりしてた訳だろ? よく
ふと浮かんだ疑問に対してラプラスが返答した。
「カズマ、それは違う。吾輩たちさっき何を壊した?」
「…「結界」か」
「今まで何人か変な奴らがこの神社に入ってこようとしたけど全て結界が通さなかったにぇ」
そう言ったのは先ほど紹介されたこのサクラ神社の巫女「さくらみこ」。
「…つまり俺たちは知らずとはいえ、星街の安全地帯とも呼べる場所を壊しちまった、ってことか」
「そうだぞ、反省しろ」
これにはカズマとラプラスにはぐうの音も出ない。
悪いのは二人なのだから。
「…だ、大丈夫だにぇ! ちょっと時間かかるけど直せないことはないから」
さくらみこはそう言うと鳥居を見る。
「え、つまりあの結界はお前が作ったのか?」
ラプラスがさくらみこに問うた。
少し人見知りがあるのかさくらみこは若干どもりながら返答する。
「そ、そうだにぇ」
「お前、ちんちくりんなのにやるな」
「どう見てもお前の方がちんちくりんだろ!!」
ラプラスの言葉にさくらみこがキレた。
「おい、ラプラス煽るのやめろ、だからクソガキって言われるんだぞ」
カズマは改めてラプラスを見て、さくらみこを見る。
角を合わせるとどっこいどっこいだが、どう見ても背はラプラスの方が小さい。
はぁ、とため息を付くカズマだったが対照的にラプラスは何かに気付いたのか「あ」と声を漏らした。
「お前、人間じゃねえな?」
ラプラスが唐突に放った言葉に三人は固まった。
「え、いやいやいや、みこは人間だよ!」
さくらみこはラプラスの発言を否定する。
だが、ラプラスはまるで何を言ってるんだと言った顔をした。
「いやいや、それこそありえねえだろ、その魔力に…」
そこまで言ってラプラスはさくらみこの顔を見る。
いきなり変なことを言われ驚愕はしているが嘘をついているような顔には見えない。
本当に何を言っているんだ、と言わんばかりの表情。
「…いや、まさか、自分でも気づいていないのか?」
「お、おいラプラス、どういう意味だ。彼女が人間じゃないって」
1人勝手に納得したラプラスだがカズマたちは置いてけぼりだ。
「つまり…」
ラプラスはそう続けようとしたその時。
空気が変わった。
カズマは弾かれたように周囲を見渡す。
空は暗くなり、まとわりつくような空気感。
ビリビリとひりつく体。
星街やラプラス、そしてさくらみこも同じように困惑していた。
「…ちっ、結界か」
ラプラスはそう吐き捨てた。
「そ、そんな。こんなにも早く…」
さくらみこも驚愕した顔で呟く。
元々あった結界とは全く別種の結界、それが貼られた。
さくらみこの結界を壊したから貼られ、その隙を付かれたのか、それは分からない。
ただ分かるのは、これが、この結界が決してカズマたちにとって良い物ではないということだけ。
足音がする。
石段を上る音。
1人ではない、複数の足音が響く。
カズマは三人を後ろに下がらせ、自分は一歩前に出た。
そして、そいつらは鳥居に姿を現した。
「報告によれば結界が貼られているとのことだったが、一体どうして何も無いじゃないか」
その人物はスーツを着ており、男性、身長も高くそれなりの風貌をしていたが、それ以上にカズマが感じ取ったのはその圧力。
「(…こいつ)」
「なあ、少年、ここに結界が貼られてなかったか?」
ソイツの視線がカズマを貫いた。
それと同時に10人は超えるスーツを着た人たちがソイツの道を開けるように並び立つ。
ソイツらのスーツの襟元にあるバッジが輝いた。
「(桐生会…ッ!!)」
そう理解した瞬間、カズマは爆発で飛び出した。
「なっ! アイツ!」
「先走るな!!」
後ろで星街とラプラスが叫ぶが気にしてられない。
出会い頭、何も警戒していないこの状態しか無い。
「(先手必勝っ!!)」
爆発を叩き込む!!
爆発のスピードを乗せ、拳を振りかぶるのと同時に爆発を放った。
「…随分とご挨拶じゃないか、少年」
「…な、に」
だが、それは易々と片手で受け止められた。
別に手加減していた訳ではない、むしろその逆、仕留めるつもりだった。
「今度はこちらからだ」
その瞬間、相手の手がブレた。
「(…まずっ!)」
カズマは相手から距離を取ろうと爆発で移動しようとした。
「おっと」
だが相手は逆に爆発を意に返さずカズマの腕を掴み、引き寄せ。
「カズマ!!」
ラプラスの声空しく、その相手の振りかぶった拳はカズマを貫いた。
「ぐぉ!!」
その勢いのままカズマは吹き飛ばされ、神社の壁に叩きつけられた。
「あ、アンタ!!」
星街とさくらみこ、ラプラスが駆け寄る。
「…だい、じょうぶ」
だが、三人を手で制して壁に手を付きながらも立ち上がる。
「…ギリギリで爆発を起こして後ろに飛び、衝撃を殺したか」
相手は冷静に状況を判断する。
「その爆発、あまりにも歪すぎるが… 成程、そういうことか」
「…何がだよ、つかお前誰だ」
殴られ、痛む腹部を片手で押さえながらカズマはそう問うた。
「自己紹介もさせて貰えなかったのは少年が急に殴ってきたからだと思うがな」
まあ、良いか。相手はそう言うと答えた。
「元桐生会の一組長。そして新生桐生会、若頭そう言えば伝わるかな?」
全員に緊張が走る。
「(そうか、コイツが…)」
カズマは拳を構える。
「お前がすいちゃんを狙って…っ!!」
さくらみこはその男を睨め付ける。
「すいちゃん… ああ、星街すいせいのことか」
そう言うと男は星街を見た。
「確かに今の俺たちにはアナタの持つその能力が必要、まあ、今日、この場にアナタがいるのは少し想定外だったが、まあいい一石二鳥だ」
そう言うと奴は手を上げる。
待機していた周りのスーツ姿の人たちが一斉に駆け出してきた。
カズマは内心焦る。
「(…たった一発でっ!)」
先ほどの攻撃が体を蝕む、まず間違いなく本調子とは言えない。
戦えるのはカズマのみ、この体でコイツらを守りながら戦えるか…?
「…はっ、上等じゃねえか」
己を鼓舞する。
例えそれがやせ我慢だとしても。
彼はここで引くわけにはいかない。
ちらりと後ろ目で彼女らを、いや、正確には星街すいせいを見る。
今、彼女を守れるのは俺しかいない。
ふと、そんな言葉がカズマの脳内に浮かんだ。
何故か、にやけた。
口元に触れるとそれが間違いないことが分かった。
「(…なぜ、俺は笑って)」
だが。
「意気込んでいるところ悪いが」
背筋が凍る。
そんな言葉が背後から差し込まれた。
「君は邪魔だ」
背後には若頭が立っていた。今の一瞬で後ろに回り込まれたようだ。
まずい、まずいまずいまずい!!
だが、体は急なことでその硬直から動かない、動けない。
奴はそのまま無慈悲にその拳を振りぬき、カズマを貫いた。
はずだった。
「…何?」
ヤツは驚く、何故か。
それは、その拳が貫いたのはカズマではなかったからだ。
誰かがカズマと若頭の間に割り込んできた。
その大きな角はとても目立つ。
「…おい、何やってんだラプラス!!」
そこには横腹を貫かれ、血に濡れるラプラスがいた。