迷い人よ、ようこそ。   作:みなたか

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2022年 11月13日 修正と加筆


第八話

場所は白上神社入口、既にマスター、アルさん、まつりは定位置に着いている。

 

『22時になったよ、準備は良い?』

 

耳に付けた無線からまつりの声が聞こえる。

 

「ああ」

 

そう言い各々の武器を構えた、俺、あやめさん、ノエルさん、フレアさん、天真さん、オウガさんが入口の鳥居の前に並んだ。ここから先は一般人は侵入禁止、先にいるのは甲冑を着た騎士が複数と狐の面の人。

 

「さて、リーダーさんよ、発破かけてくれや」

 

オウガさんは俺に向かってそう言った、え、俺?

 

「え?」

「え、って何だよ、お前だろ?この集まりの発端は、虎太郎」

 

あー、まあ確かに。皆の顔を見ると一様に頷いた。

 

『お、良いじゃん、気合の入る一言よろしく頼むでリーダー』

 

マスターも無線からそう言ってる。

 

「んじゃあ、まあ」

 

こほん、と一息ついて俺は叫んだ。

 

「助けにきたぞー!!! フブキィーー!!!」

 

神社のどこかにいる白上さんに聞こえるように叫ぶ。

思い出す3ヶ月の修行、そしてあの夜のことを、俺はその清算をしに来た。

今度はこっちから行ってるやる、もう逃げない。

警備の騎士と狐の面のやつらがこちらに気が付いた。

今度は横に並ぶ仲間、無線の向こうにいる仲間に叫ぶ。

 

「邪魔する奴は殴ってよしッ!! 本堂まで突っ切っていくぞォ!!!」

 

全員威勢のいい返事を返して神社に走り出した。

 

 

 

 

 

 

「止まれえぇぇ!!」

 

甲冑を着た騎士が走る俺たちを止めようとするが。

 

「しゃらくせえ!!」

 

オウガさんが魔力を帯びた拳を叩きつけて騎士を吹き飛ばす。うわ、飛ばされた騎士の甲冑凹んどる… こわ…。

 

「お、お前、岸堂!? 何やって」

「チェストオオ!!」

 

天真さんはうろたえる恐らく同僚であろう騎士を斬り飛ばす。

 

「峰打ちだから安心してねー」

 

真剣に峰打ちなんてあるのか? 切られた騎士さんの鎧見事に斬れてますけど…。

ふと、俺の方に飛んでくる攻撃の気配がした。

 

「ほい」

「な!?」

 

騎士の攻撃を横に避けるとそのまま木刀をお腹にフルスイングし、そのまま叩き飛ばす。

三ヶ月、命の危機を感じながら過ごしていたのでこれぐらいの攻撃ならいつ飛んできても対応できる。

むしろこっちの攻撃は普通に当たる分、随分と相手が弱く感じる。

騎士団とかは毎日鍛錬とか仕事で鍛えていると思っていたのだが。

もしかして強くなり過ぎた、とか?

 

「うんうん、修行の成果は出てるね」

「あ、あやめさん、多分これぐらいなら今のままでいけそうです」

「でもね、油断は禁物だよ」

 

そのままあやめさんは俺に斬りかかろうとしていた騎士を斬り飛ばす。

 

「あ、はい」

 

うん、俺、調子に乗らない。

 

「あの技は本当に大変な時まで残しておくんだよ?」

 

あの技、それは修行の最終段階にて教えて貰った技。

 

「了解です、流石に燃費が悪いっすもんね」

「そう、そうっ!!」

 

俺の言葉に返事をしながらあやめさんは敵の方を見ずに切り裂く。

ほんと、この人には追い付ける気があんまりしないんだけどなぁ。

 

すると無線でまつりの指示が飛んできた。

 

『次の分かれ道を左に曲がって突き当りが大広間!!』

 

「おっけぃ!!」

 

ノエルさんが先に飛び出し左に曲がる。俺たちが曲がったところで奥の閉まっていた大広間への襖は。

 

「どっっせいィ!!」

 

ノエルさんの大きく振りかぶったメイスにより吹き飛ばされ、次いでに相手が何人か巻き込まれて一緒に吹き飛ばされていた。

 

「な、白銀団長!?」

「なぜあなたがここに!?」

 

大広間にはやはりかなりの人数の騎士がいた、だが突然現れたノエルさんにやはりうろたえていた。

そこの隙をつくように銃声が鳴り、前に居た騎士が10人程倒れる。

 

「あれって大丈夫なんですか?」

「ああ、大丈夫大丈夫、ちゃんと急所は外してるから死なないよ」

 

そう言いながらフレアさんは魔法を使って弾のリロードを行う。

ちなみにフレアさんが使っている銃の見た目はライフルの形をしているが連射したり撃った球が分裂したり光線が出たりする、なんで…?

 

「この人数、流石に全員倒すのもおかしな話だ。おい、ロベっさん、二階に続く階段はどこだ!?」

『えっと、オウガから見て2時の方向!!』

「了解!!」

 

するとオウガさんは腰を低くして拳を引き力と魔力を貯める。

 

「死にたくねぇ奴らは避けな!!」

 

そしてオウガさんは拳を振りぬいた。

 

「オラァ!!」

 

オウガさんの拳から光線ようなものと竜巻のような暴風が放たれ、その直線上に敵は全員倒れていた。

 

「よし、道が開けたな、行くぞ!!」

 

なんかもう何でもありだな。

 

 

 

 

 

 

 

二階に駆け上がった俺たちは1階と変わらずのスピードで駆けていく。

二階は情報通り、騎士の姿は無かったが至る所に狐の面を付けたやつらがいる。

 

「あやめ先輩、合わせてください!!」

「おっけーっ!!」

 

ノエルさんは廊下の通りをメイスを叩きつけると物凄い衝撃波で敵の足元を揺らし、相手の動きを止める、そしてそこをあやめさんが。

 

「てやアァー!!」

 

斬り込む。

斬られた敵はなす術なく倒れていった。

 

「ナイスです、あやめ先輩!!」

「ノエルちゃんも良い攻撃だったよ!!」

 

とても息の合った攻撃だった、見ていて気持ちがいい。

 

「え、オウガ、俺たちもああいうのやろうよ!!」

「ったく、しょうがないっすね!!」

 

今度は天真さんとオウガさんの番のようだ。

 

まず、オウガさんが敵に接近、殴りこむ。

すると、天真さんがオウガさんの拳を引くタイミングに合わせて前に出て剣を差し込む。

そして天真さんが引くタイミングでオウガさんが足払いを掛け、相手をそのまま浮かす。

今度は天真さんが切り上げ、次はオウガさんが殴り抜く、それをひたすらに繰り返す。

 

「「オラオラオラオラァ!!!」」

 

乱舞とはこういうのを言うのだろうか、相手には息もつく暇も与えずどんどん倒して行く。

 

『そこの曲がり角を右に曲がった先が大広間、その先に階段!!』

 

そこにまつりの無線が飛ぶ、すると乱舞を行う二人は丁度曲がり角で右に向くと。

 

「「吹き飛べ!!」」

 

揃って同時に蹴りを放ち、敵を吹き飛ばし、大広間の襖をぶち抜いた。

 

「いやっほい、気持ちぃ!!」

「意外と上手く行くもんっすね」

 

コンビネーションが上手くいって上機嫌なオウガさんと天真さんはハイタッチをしていた。

大広間に最初に乗り込んだのは俺とフレアさん。

 

「せっかくなんで俺たちも何かやります?」

「お、じゃあこういうのはどう?」

 

フレアさんは何かを呟き、俺の木刀を指さしたので木刀をフレアさんの前に翳すとフレアさんは指で刀部分をなぞる、するとその部分は熱く燃え上がった。

 

「え、ちょ、熱い!!」

「大丈夫、一発デカイの振ればそれで消えるから」

「りょ、了解です!!」

「かまして行こう!!」

 

俺は木刀を両手に持ちながら大広間の敵が多い所に魔力を足に纏わせて飛び上がった。

通常よりも3倍は飛び上がる。

そのまま俺は空中で一回転、そのまま木刀を振り下ろした。

 

「これで、どうだぁ!!」

 

木刀を叩きつけた場所から大きな火柱が上がる。敵が集中している所に振り下ろしたのでそれなりに巻き込めたはずだ。

すると後ろからあやめさんと天真さんが飛び出し、俺が開けた場所をさらに広げるように敵を斬り飛ばす。

 

「カッコ良かったぞ、コタロー!!」

「マジっすか!?」

『え、虎太郎何したの? まつりも見たい!!』

『まつりさんはオペレーターに集中しろ!! あ、そのまま12時の方向に階段!!』

 

ロベルさんの言葉が階段の方向を言うと、フレアさんが矢で道を開けるように放つ。

 

「よし、行くよ!!」

 

俺たちはそのまま3階に繋がる階段を駆け上がった。

 

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