NEWGAME P.S!!   作:しゅみタロス

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CHAPTER SPECIAL 英雄たちのクリスマス

 

カタカタカタカタカタカタカタ

 

青葉「よし、今日の仕事終わり!!」

 

仕事を終えた青葉は背を伸ばしながら力を抜く。

 

コウ「お疲れ様、クリスマス前に全部片付いて良かったよ」

ゆん「ひふみ先輩が3日間不在やからね、一体どこに姿眩ましたんやろか?」

はじめ「明日のクリスマスパーティーには戻ると良いんだけどね~」

りん「残念だけどそれは難しいわね、ほっとくと死んじゃいそうな人がいるらしいから」

青葉「え?それって……」

うみこ「皆さん、早く帰らないんですか?」

しずく「明日は忙しいんだから、しっかり休まないと毒だよ」

青葉「あ、はい、お疲れ様でした」

 

 

 

夜の帰り道

 

青葉「うわ~すっごいイルミネーション、もうクリスマスなんだ」

 

街には光が灯り、多くの店ではプレゼントやケーキの宣伝が舞い込んでいる。とある店ではゲームソフトに目を輝かせる子供がおり、ゲーム機を抱えて嬉しそうにする姿が良く見られた。

 

青葉「私達のゲーム、沢山遊んでほしいなぁ」

 

 

その頃

 

アメリカ ロサンゼルス

 

役員「社長、今月のゲーム開発の進捗です」

 

社長室でパッドを見るスーツの社長。

 

名倉エンタープライズ 取締役社長 名倉マーク。

 

名倉「流石だ、大手電機企業の権限でこちらに寄越した会がある」

役員「しかし、これはやり過ぎなのでは。まだここも含めて2社しかない新型エンジンを使用したゲーム開発というのは……」

 

すると名倉は弁当を開け、食べ始める。

 

名倉「こっちは大手電機企業の後ろ盾がある、それに現在開発中の次世代ゲーム機の為の実験という事を名目にしておけば上層部は何も言えないだろ?」

役員「社長は本当に何でもやられますね」

名倉「それが俺のやり方だ、ああ、それとイーグルジャンプに送った荷物、明日には届きそうか?」

役員「ええ、クリスマスに届くように手配しておきました」

 

名倉「その日の予定はすべてキャンセルしろ、後、企業向けの5番リモート回線を貸してくれ」

役員「ええ、わかりました」

 

 

翌日

 

イーグルジャンプ オフィス

 

全員「メリークリスマーーーーース!!」

 

オフィスに集まったメンバーの机にはフライドチキン、サーモンマリネ、フライドポテト、グラタンが並ぶ。

 

メンバーは思い思いに食事を楽しみ始めた。

 

だが、

 

リリリリリリリリリリリ!!

 

コウ「ん?何か荷物来たみたい」

 

コウはオフィスの外に出て、宅配のエレベーターを開いた、そこには……

 

コウ「な、なんじゃこりゃーーーーー!!」

 

青葉「どうしたんですか?うわッ、何この大量のダンボール!!」

 

ご丁寧にリボンのついたダンボールが3つ、恐らく誰かからのプレゼントだろう。

 

コウ「宛名は、名倉エンタープライズ!!」

青葉「じゃあ、名倉さんの荷物!!」

ゆん「それ、開けたらあかんとちゃうか?あの人の事やから爆弾とか……」

りん「こら、縁起でもない事言わない」

はじめ「じゃあ、開けるよー♪」

しずく・うみこ「ちょ、待っt」

 

ダンボールを開けたその中身は……

 

青葉「こ、これは!!」

 

ダンボールの中には大量の説明書とディスクドライブが入っており、印字されたマークは……

 

青葉「このマークは……

 

アンリアルエンジン……ファイブ……」

 

コウ「アンリアルエンジン5だって!!まだリリースされてない次世代型ゲームエンジンじゃないか!!」

うみこ「名倉の奴、一体どんな手を使ってこんなものを……」

 

驚愕する一同の後ろでパソコンから通信が入る。

 

ゆん「外部からリモートや」

青葉「まさか……」

 

そしてリモート回線を開けたその先には……

 

名倉「よぉ、イーグルジャンプの英雄たち、メリークリスマス」

ひふみ「メリークリスマス、みんな」

 

青葉「名倉さん!!それにひふみ先輩まで!!」

ゆん「アメリカにおったんかい!!」

 

ひふみと名倉がシャンパングラスを片手に話を始める。

 

名倉「俺からのささやかなプレゼントは受け取ってくれたかな?」

しずく「ささやか所かとんでもないプレゼントだよ、まだリリースされてない次世代ゲームエンジンをどうやって送り付けてきたんだ」

名倉「生憎開発中の名倉エンタープライズのゲームにどうしても必要だったから大手電機企業のコネで入手したのさ」

ひふみ「うわぁ……清々しいまでの職権乱用だね……」

青葉「でもどうしてこんなものを私達に……」

 

名倉はシャンパンを飲み干すと告げる。

 

名倉「青葉と対等な立場でゲームを作るためだ」

青葉「え?」

 

名倉は不敵な笑みを浮かべる。

 

名倉「そのエンジンでお前が思うゲームを作ってみろ、同じ物を使ってどれだけ面白いゲームを作れるかって言う勝負だよ。

 

俺の後を継ぐならこのぐらいやってみろ、な」

青葉「名倉さん……」

コウ「やっぱ手に負えないよ、あんたは……」

名倉「俺を手懐けようなんて1000年早えよ」

 

全員「アハハハハハハハハ!!」

 

クリスマスに送られた名倉からのプレゼント。

 

それは新生イーグルジャンプの新たな始まりを告げる、最高のプレゼントだった。

 

 

 

 

 

そんな中、イーグルジャンプの前に……

 

 

 

 

 

 

???「もう少しで会えるね、青葉ちゃん……」

 

男はそう言うと手に持ったコインを弾くのだった。

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