──────【
あまりにもあっさりと告げられた、
────お前さあ、ホンッッッッッ…………トに面白い死に方したよなあ────
確かに、傍目から見ればコントでもしているかのような笑える死に方。だけどね、当事者からすればとても笑ってはいられない。みんな慌ててた。そしてその中で妹が、
それこそ心の底から蔑むような、悪意に満ちたふざけた表情。憎くて愛しい、
────そう。終わりだ────
ところでさ、さっきからぼくに話しかけるのは誰?あの世の化物?それとも…………神様?
「おっと、俺なんかが神とは嬉しいねぇ」
直が声の主の方へ向き直ると、巨大な翼竜の翼を背に生やし、尾骨のあたりから長い爬虫類の尾を伸ばす大男が、一人にやにやと笑みを浮かべて少年を眺めていた。
本来ならば恐らく魔神や悪魔と呼ぶべき存在なのだろうが、正直に言って直は神と呼ばれるものを「正しく祀れば御利益を賜って下さるありがたい存在」程度にしか認識していない。
「だが俺は……神というよりは悪魔だ」
悪魔は短く自己紹介をすると、動じることなく佇む直の近くに降り、短く告げる。
「三千世界の旅に興味はないか?」
三千世界。仏教においては
「《流行りの異世界転生ってやつ?》」
直は右目が
悪魔は静かに頷き、
「等価交換だ。お前が持つ“ナニカ”を代価に、お前が望む“チカラ”をやろう」
これこそ悪魔の誘惑。自らが持つ“ナニカ”を代償にして悪魔が与える“ナニカ”を得る、すなわち等価交換。悪魔にとっての最高最上の報酬は
「《なら……もう眼は
迷う
「そうか……目の代わりに何が欲しい?」
「《“声”》」
「何でもくれてやる」という悪魔の答えを聴く前に、まず一言「声」を表す語を手振りで表した。心なしか意図的なのか、その繊細な手は蛇の頭を形作っている。
初めて顔合わせた時のにやけ顔も悪魔に似せており、思わず直に向けて感心の表情を浮かべた。
「《声だよ。
柔軟に手を操り、複雑な語彙を並べて悪魔に乞う。
悪魔は狂気的かつ不敵な笑顔で答えた。
「
悪魔が指を鳴らすと同時に、直の姿が塵となって消える。こうして一つの命が世界