体がメダルで出来ている件 作:10周年ハッピーバースデー!!
大変なことになってしまった……
なんと朝目覚めたら、身体がメダルで出来ている体質になっていた
どういうこと?と思う人が結構いるが、そもそもどうしてこういう状況になっているか説明しよう。
俺は数日前からこの世界に転生した元大学生。
経緯は自分が好きだった「仮面ライダー」。中でも傑作中の傑作だった「仮面ライダーOOO」で10周年を記念した映画が期間限定で公開するとのことでそれを見て満喫していたんだったが、運が悪かったのかその帰りに背中からドスッと刺され意識を失いここで目覚めたっていう結論にたどり着いた。
で、俺の身体がメダル体質になっているってさっき説明したが、実際にどんな感じかというとタンスの角に足の小指をぶつけてしまいその衝撃で足から数枚のセルメダルがこぼれるのを見てしまった。こぼれたメダルは僅か数秒で俺の体内に入ってしまった。
その現状を見てしまった俺は
「えっ?俺グリードに転生しちゃったの?」
体からメダルが零れるという事は自分は人から「グリード」に転生してしまったのではないかと推察する。
「グリード」というのは仮面ライダーOOOに登場する幹部クラスの「怪人」で、力を求める800年前の王が、当時の科学者(錬金術師)たちに"欲望の渦"から作らせた存在で、元々は各カテゴリー10枚ずつの、コアメダルという単なるモノの集まりでしかなかった。
このコアメダル群から1枚を抜き取り、9という「欠けた」数字にした結果「足りないが故に満たしたい」という欲望が生まれ、自立意思を持つグリードが誕生した。錬金術師が作り出した人工生命体という点から、性質的にはホムンクルスにも近い。欲望の核を担う3種類・3枚ずつの『コアメダル』と、体を造る数百枚の『セルメダル』で構成されているというのが設定付けにされているのだ。
じゃあ俺はなんのグリードに転生したんだと考え、原作でグリード達がやっていた人間への擬態から怪人への変身といった芸当を見よう見まねでやっているが何も変化はない。
グリードでなければ一体何に転生したんだ?主人公である火野映司か?いや、俺には主人公のような大きな欲望は持っていない。
だったら、なぜ俺の身体はメダルで出来ているんだと更に頭を悩ませていた……
次の瞬間
タカ!トラ!!バッタ!!!
クワガタ!カマキリ!!バッタ!!!
ライオン!トラ!!チーター!!!
サイ!ゴリラ!!ゾウ!!!
タカ!クジャク!!コンドル!!!
シャチ!ウナギ!!タコ!!!
プテラ!トリケラ!!ティラノ!!!
コブラ!カメ!!ワニ!!!
タカ!イマジン!!ショッカー!!!
エビ!カニ!!サソリ!!!
シカ!ガゼル!!ウシ!!!
ムカデ!ハチ!!アリ!!!
セイウチ!シロクマ!!ペンギン!!!
サメ!クジラ!!オオカミウオ!!!
スーパータカ!スーパートラ!!スーパーバッタ!!!
滅茶苦茶うるさく聞いたことのある電子音が鳴り響くとともに頭の中に処理しきれない程の情報量が入り、その反動のせいか意識を失ってしまった。
〇〇〇〇〇〇
急に眠気が襲ってきて時間を確認したら何と八時間も回っていて意識落ちする前に何が起きたのか改めて現状整理する俺だったが、
「ん?なんかへその辺りかな?」
前腰に違和感を感じたので見てみると
「えっ?これって……」
意識が落ちる前はなかった「オーズドライバー」が装着されていたのだ。
ちょっと待ってくれ余計に情報を整理させて。えっ?なんでオーズドライバー?
何があった?
意識を失う前……何か聞き覚えのあるような電子音と無数の光が溢れているのが……見えて……
キィン!
「?……おおっと!?」
突如俺の身体から三枚のメダルが飛び出て、それをキャッチする。
「これ、最初のタトバコンボだよな?」
手に取った赤・黄・緑、それぞれ動物の意匠が刻まれている三枚のメダルだった。
「身体から出てきたってことは……まさかねぇ」
そんなわけないだろう…と思いつつノリでメダルをバックル部分に三枚のコアメダルをセットして傾け右腰にマウントされたオースキャナーを読み込ませ、
「変身…」
タカ!トラ!!バッタ!!!
タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!
OOOファンでありながら変身は嫌というほど覚えていたのでノリで変身するつもりでやっていたらガチの変身できちゃった。
鏡でいざ見てみるとタカヘッドは複眼で緑色、トラアームは爪状の武器「トラクロー」も展開可能。バッタレッグはその名の通り変形していて飛ぼうと思えば飛べそうだ。
「今のところはタトバコンボしかできないのかな?」
仮面ライダーあるあるで序盤は基本形態で戦うのがお決まりなんだが他のコンボも変身したい……そんな欲をつい口に出すとそれに呼応したのか
キィン!
「うおぉ!?……えっこれは」
また身体から緑色のコアメダル二枚が出てきた。
「あっ、これあれだ。ガタキリバコンボ別名"予算もガタガタ"だっけ?」
"数の暴力"・"最大の敵は予算"・"予算の破壊者"などの、様々な異名をつけられた昆虫のコンボ
「出てきたってことは…もしかして」
タカメダルとトラメダルだけを取り出し、残り昆虫メダルをセットし、スキャンさせると…
クワガタ!カマキリ!!バッタ!!!
ガータガタガタキリッバ!ガタキリバ!
「やっぱり、ガタキリバコンボに変身できたわ……てうわぁ!?」
ガタキリバの固有能力『分身生成』が無意識に発動してしまい、1人から10人、10人から30人と増え続けてしまった。
「おぉ増えてる!」
「ちょっと待てこの部屋狭いぞ!」
「痛ッ!お前蹴るなよ!」
「押すなよ押すなよ!」
「もっとそっち詰めろって!」
「こっちも限界なんだよ!」
「誰だよ!俺の尻触ったの!」
「おい殴るな殴るな!」
「俺の足踏んだの誰!?」
どう説明したらいいかわからないが『分身生成』は50人までと設定付けているが、明らかに50人以上は増え続けておりこのままだと部屋が持たなくなり、隣の部屋から苦情が来そうだ。
「てか、誰だよ!?そもそもこんなことした奴!?」
「「「「「「「「俺だわ!」」」」」」」」
因みに分身体は自分の意識を内包している。なので、分身体というがどれが本体という訳でもなく、全てが自分が変身したオーズだ。
どうやったら元に戻るんだと不安がよぎったが、戻りたいと強くイメージすると意外にも簡単に戻った。
「もしかして…全部のコンボに変身できたりするの?」
キィン!
ガタキリバができたのだから次のコンボも変身できるのではないかと思っているとまたもや身体から黄色のコアメダルが飛び出てくる。
その後も『猫系コンボ』から始まり色々なメダルが飛び出てはコンボの変身の繰り返しだった。
どれも変身した途端部屋がカオスになりそうだった。
中でもタジャドルとプトティラは危うく火事になりそうだったり、部屋全体が冷蔵庫になりそうだの大変な目に遭った。
ただ、ちょっと変だと思ったのが、コンボ使用後の反動についてだ。原作ではコンボに変身すると体に相当な負荷がかかってきて倒れてしまう描写が何度かあった。俺もそれを恐れながらコンボ変身を何度も繰り返していたのだが、なぜかそれに値する反動は来ない。
まぁ、不安要素がなくなったことで正直ホッとしているので余り深くは考えなかった。
色々と情報が多すぎて頭がオーバーヒートしそうになるが、整理しつつ現状段階で分かっていることは……
・俺の身体はメダルで出来ていてあちこちにコアメダルが入っている。
・仮面ライダーオーズに変身可能
・グリードか人間かそのどちらか
・コンボを使っても身体に負荷はかからない
・亜種系統は変身不可能
最後に出てきた亜種系統だが、色々なメダルの組み合わせがあって奥深さが広がるんだが、どういう理由か亜種系統をセットしようとすると、強制的に外されコンボでセットされる仕組みとなっている。
でも、亜種系統はざっと軽く100は超えるから収拾がつかなくなってしまうので、それはそれでいいんだけどな。
自分は身体がメダルで出来ている仕組みでしかもオーズに変身できる人物として転生してきた訳だが、「じゃあどうするのか」って話だ。
オーズの力があるとはいえ、この世界にグリードやヤミーといった怪人はいないみたいだし、日常を送るには過ぎている力であり、正直使い道がない。
あるとすれば童心に戻っての変身ごっこにでも使って楽しもうかなと考えていたが、実際にそうはならなかった。
何せこの世界には怪人とは違う、人類共通の脅威、人類を脅かす認定特異災害と呼ばれる"ノイズ"と言うのが存在しているからだ。
空間からにじみ出るように突如発生、人間のみを大群で襲撃し、触れた者を自分もろとも炭素の塊に転換してしまう特性を持つ恐ろしい怪物。
自然発生率が東京都民が一生の内に通り魔事件に合う可能性より低いとされる特異災害だが、コアメダルの力によるものなのか俺はノイズが出現する気配が敏感になっていたのだ。
オーズに変身すると本来なら物理攻撃が通らない筈のノイズをいとも簡単に倒すことができた。
それを実感した俺はノイズと戦いながら人生を謳歌することを選んだ。
仮面ライダーになれるからといって別に正義感があるわけでもないし、原作主人公のようになる必要もない。
戦う事を決めた理由としては至って単純、色々なコンボで戦うオーズの力を楽しめるというのが主な理由。
さっき正義感があるわけじゃないといったが、その通りで俺には
周りから見れば「仮面ライダーになったんだから人を守れよ」と思う奴らが多いかもしれないが、俺は断固としてそれを拒否する。
前世での元からの性格なのか堅いのは苦手で普通通りに生きていた結果なのか性格だけこうも引き継がれているようだし。
初めてノイズと戦った時は『怖い』という印象があったが、変身すれば自然と安心感が溢れいつの間にか遭遇するたびに恐怖心はなくなっていた。
バイトして家帰ってノイズ遭遇しては殲滅する。これが繰り返しだった。
ただ一つ、思うことがあってノイズを倒した時"赤い塵"を残して消滅するんだが、ノイズって消滅するときそんなもの残してたっけ?
確か、炭素に色は付いていなかった筈だが細かい事は気にしないで人生を謳歌するとしようか。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
「フッ!!」
爪で引っ搔くように"トラクロー"で周りのノイズを切り裂いてく。
いつものようにバイトから帰る途中に遭遇してしまった。
「ッ!……おおっと!」
ノイズが後ろから攻撃を仕掛けようとするが、それを察知してオースキャナーでドライバーをスキャンする。
スキャニングチャージ!!
逆関節形態になったバッタレッグの跳躍力で空高く跳びあがり、攻撃を回避する。
空中に跳びあがっては地上にいるノイズの数をタカヘッドで確認する。
「ざっと数えて残り100……いける!」
この数ならばと仮面ライダー特有の必殺技を放つ。
ノイズの大群目掛けて急降下、赤・黄・緑のエネルギーのリングを通過していく。
「はあぁぁぁぁッ……
セイヤぁぁぁぁぁッッ!!!」
叫びと共に液晶ディスプレイの軍団に突っ込んでいく。
タトバキックを受けたノイズの集団は風船のように弾け、赤い塵を残しながら全滅していった。
「おし、終わり」
ノイズが全部赤い塵と化しているのを確認すると、すぐさまその場を離れるように移動し、陽炎と共にその場を去る。
なんか最後締まりが悪い気がしますが四千文字いったのでノーカンで
主人公の名前まだ考えておりません。
因みに時系列はGXで主人公はアルカ・ノイズを知らなくノイズと間違えています。
次回違うコンボで戦う展開となります。
皆の好きなコンボは?
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タトバ
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ガタキリバ
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ラトラーター
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サゴーゾ
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タジャドル(エタニティ含める)
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シャウタコンボ
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プトティラ
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恋愛
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タマシー
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ブラカワニ
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スーパータトバ
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ビカソ
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シガゼシ
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セイシロギン
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サラミウオ