体がメダルで出来ている件 作:10周年ハッピーバースデー!!
私、仮面ライダーの中でもこのコンボ好きなんですよ
ガタキリバコンボの猛攻により、瀕死状態となった弦十郎ではあるが、奇跡的に一命を取り留めたらしい。
だが、受けた傷が想像以上に酷く、身体中のありとあらゆる器官や筋肉もダメージを負っていた。
息を吹き返し、装者やオペレーターの皆は喜び合うものの、弦十郎にはある弱点が生まれてしまった。
「集合体恐怖症?」
「えぇ、司令は目覚めてからどうやら恐怖症の一種になってしまったみたいで」
病室にて弦十郎は目覚めているものの、物体の集合体を見てしまうと、吐き気や恐怖感や嫌悪感を覚えてしまったようだ。
「集合体恐怖症ってなんデスか?」
そんな病名は聞いた事ないと切歌と響は首を傾けさせるとエルフナインがそれに答えてくれる。
「通称「トライポフォビア」と呼ばれていて蜂の巣や蓮の実、蛙の卵、果ては木星表面の雲のクローズアップ画像など、小さな穴や物体の集合体、または幾何学的な模様に対して強い恐怖感や不快感、嫌悪感などを覚える恐怖症の一つ。日本語では「集合体恐怖症」と呼んでいるみたいです」
「つまり、司令は何かしらの物体が集まっているのを見ると」
「はい、トラウマになってしまうということですね。」
「でも、まさかオーズがあんな増えるなんて…」
想定外だった。
シンフォギア装者や完全聖遺物をも圧倒する霊長類最強と謳われる弦十郎がこうもあっさりと数の暴力で圧倒され、更にはトラウマを植え付けられてしまうなん思ってもみなかった。
──ウィーン……
「あっ、師匠!」
自動ドアの開閉音が聞こえ、出てきたのは先程まで病室で寝ていた弦十郎の姿だった。
額や腕、脚といった箇所は包帯がぐるぐる巻にされていた。
左腕はギブスがついている。
「心配かけて済まない」
「司令!?何をしているんですか!?早く病室に戻ってください!」
「そうですよ師匠!流石に休んだ方がいいに決まってます!」
皆は弦十郎が病室から出てくるのを酷く反対する。しかし
「何を言う?これから首謀者の野望を阻止せねばならん時に俺がいないのは筋違いだろう?」
「そういう事を言っているのではありません!万が一、司令に何かあったら」
「安心しろ…俺とて無理をするつもりは無い。ドクターストップも掛かっているし、暫くは戦闘にも参加しない」
「ッ!?しかし……」
「皆の気持ち嬉しい。
だが、S.O.N.Gの責任者としてお前らの上司としてせめて活躍だけは見守っていきたいんだ」
「……ッッ」
彼は重傷を負っても己の使命を全うする。その志は真っ直ぐだった。
「クリス君…そんな顔をするな」
顔を俯かせる彼女の頭に優しくポンと手を置く。
元々、自分が手を出したのが発端となりあの時撃たなければ彼がトラウマを抱える事もなかった。
自分が彼をこんな風にしてしまったのだと後悔していたが、皆は責めなかった。
「手を出してしまうのも仕方ない。
あのオーズがどれ程の存在か君も知りたかったんだろう?」
「……まぁ、そうだ」
「俺自身もそれは同じだ。お互い様だな…
こうなっても致し方ない。今度こそコンタクト出来るように頑張ればいい」
「わ、わかった」
落ち込むクリスであったが、皆の励ましにより何とかモチベーションをあげる事が出来た。
…だが、問題はオーズだけではない。
ブウゥゥゥゥゥッッッ────ンン!!!!
「これは!?」
すぐさまオペレーターの藤堯と友里から連絡が入った。
『皆!至急司令室に来てくれ!』
『緊急事態よ!』
それを聞いた装者達はすぐさま走り出し、司令室のモニターを確認する。
モニターには今回の事件の首謀者たる錬金術師が破壊の限りを尽くさんと基地を襲撃している光景が映っていた。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
「~~♪♪♪」
「店長、今日機嫌が良いですね?何かあったんですか?」
いつも通り、アイスクリーム屋で働いている俺。今日はいつも通りか早い時間帯で開店させ、夕方になる前に閉店させていた。
今はその閉店中の後片付けをしている。
クーラーボックスを車に詰めながら鼻歌を歌う店長だが、そんなこと滅多にない。
余程いい事でもあったのだろうか?
「おうおう、聞いてくれ緋野ちゃん。今日な大好きな娘の誕生日なんだ」
なんと、おめでたい事だ。
店長が世帯を持ち、1人の娘さんがいる事は前に聞かされていた。
休み時間にはいつも娘さんの話題を出してくるのでもう腹一杯になってしまうのが悩みの種。
今日は一刻も早く娘の為に家に帰る事を前々から予定していたようだ。だから、早く今日は店じまいするのだと、急いで片付けを終わらせる。
「よし!終わったぁ!!」
「終わりました」
ワゴン車の後ろに全て積み込み終わると、店長はすぐさま
「今日はありがとな緋野ちゃん!バイト代いつもより多くしておいたから!」
「ありがとうございます!娘さんの誕生日パーティ、素晴らしいものになれるよう祈ります!」
「おう!ありがとよ!俺はこれから帰って飾り付けの準備だ!」
因みにお子さんと奥さんは買い物に行っていて当の本人には秘密にしている感じらしい。
ワゴン車で自宅へ向かう店長を見送り、賄いで貰ったアイスクリームを食べ始める。
「…今日はラッキーだったな。こんなにもバイト代貰えたし」
封筒が少し分厚くなっていていつもの倍は貰えた。
これだけ貰えたんだから、今日は外食にでもしようかなと思ったその時だった……
\ギャオーン/
「ん?」モグモグ
丁度、アイスクリームのコーンまで食べ終えると恐竜メダルがまた反応する。
ドガアァァァァァァァンッ!!!!!
「おおぅ!?びっくりしたァ~、
最近ずっとこんな感じだよな」
爆発音と共に揺れる地震…その方向は前に起きていた戦場だった。
「今度は誰?」
あのフィギュアスケート並みの舞をするゴスロリの少女か、数日前に戦った赤い結晶を投げつけてくるでかいツインテールしている女の子か。
すぐに現場に駆けつける為、待機していたライドベンダーに乗っていく。
「それじゃあ、今日はどのコンボで行こうk『\ギャオーン!/』…ん?恐竜メダル?」
悠司の瞳が紫色に輝き、体内にある恐竜メダルが過剰に反応する。
「なるほどね……今回の敵は今までのとはちょっと違う…だから、恐竜コンボ使え……か
よし!」
トライドベンダーに騎乗し、エンジンを起動させ、走らせた。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
此方では今回の事件の首謀者たるキャロル・マールス・ディーンハイムがシンフォギア装者3人との激闘を繰り広げていた。
一見、ただの幼子に見えるが、戦闘態勢になれば一変。
聖遺物「ダウルダブラ」によるファウストローブを纏う事でシンフォギアとは違い聖遺物の欠片よりもたらされるエネルギーを、錬金術によってプロテクターへと錬成した物。
故に起動と戦闘に歌を必須としない。
更にダウルダブラにはその音色で自然の摂理をも支配下に置く魔力を秘めており、自然を操ることは、すなわち錬金術の基本となる四大元素を掌握するに等しく、キャロルの錬金術をより強大なものにするのだ。
その圧倒的な力の前に為す術なくやられている。
だが、彼女達も手をこまねいている訳ではなく、切り札である「イグナイトモジュール」
魔剣ダインスレイフを中核としているシステムであり、制御出来れば錬金術師にも打ち勝つ秘めたる力を発揮出来るのだ。
しかしそれを得るには代償が必要でその代償というのが心の闇。
ダインスレイフは伝承通り犠牲者の生き血を喰らい、全てを吸い付くすまで鞘には収まらないとまで云われた殺戮の魔剣。その呪いは誰もが心の奥に眠らせる闇を増幅し、人為的に暴走状態を引き起こすのだ。
唯一の方法は人の心と叡智で破壊衝動をねじ伏せる事。それさえできてしまえば問題は無い。
しかし、当の本人達はダインスレイフの呪いに負けてしまい戦意喪失してしまった。
「結局は呪いに打ち勝つ事は出来なかったか…」
ダインスレイフの力で来るのかと思えば何という呆気ないオチ。
このままでは、冷めてしまい何のために全力を出し尽くすのか忘れてしまいそうなキャロルであったが、
「立ち上がれないと言うなら……ん?」
巨大アルカ・ノイズを召喚しようとするが、その手をすぐさま止める。
彼女の視線は一定の方向を差していた。
「ぐすっ…ぐすっ…ぐすっ…」
何とそこには小学生位の少女が立っていてずっと泣いていた。
怖いものを見たせいでずっと泣き、目の前で起きている光景を見て恐怖で動けないのだろう。
それを見た装者達は「どうしてあんな所に女の子が」と思っていたが、それより先にキャロルが……
「丁度いい。"アレ"さえ壊せば少しは立ち直ってくれるか?装者共」
「まさか…!」
彼女が何をしようと考えているか、最悪の出来事を予想し、冷や汗を掻きながらいち早くガングニールの装者である立花響は立ち上がろうにも先にキャロルの方が速かった。
「駄目ぇぇぇぇ───ッッッ!!!!」
響が走り出した途端、手を伸ばそうにもその手は届かずキャロルの掌から光線が発射された。
飛んでいく方向は幼い小さな女の子……
ここにいる誰しも、そして潜水艦から見ていた装者達も起こっては行けない現実を目の当たりにしてしまう
……筈だった。
「ッ!?…何!?」
突如、燃え上がる赤い炎と共に展開する背中に広がる赤い巨大な翼の幻影。
それらがキャロルの放つ光線をかき消す。
「オーズさん……」
「貴様がオーズかッ!?」
少女が守れたことに対し安堵する響と邪魔された事に驚愕するキャロル。
殺されそうになった少女は目の前にオーズが登場したからなのかいつの間にか泣き止んでいた。
「わぁ!!」
オーズは少女を守るように身体から鳥系メダルそしてドライバーにあるコアメダルを全てタジャスピナーに入れ装填させる。
「ちょっと危ないからしゃがんでね」
「…うん!」
そう注意して、オースキャナーでスピナーを読み込ませる。
電子音が鳴り響くと、正拳突きの構えを取るとタジャスピナーはメダルの力で激しく燃える。
「はぁッ!!」
タジャスピナーから巨大な不死鳥を模した炎が飛び出し、キャロルへ向かって飛んでいく。
「くっ!」
それを防ごうと何十もの鉄糸を重ねてを展開し、防ごうとするがオーズが放つ火炎の温度がより高く、全て溶けてしまい、命中する。
「くうぅぅぅぅ…ッ!?ぐわぁぁッ!?」
両腕で防ごうにも無謀という形で吹っ飛ばされてしまった。
「それじゃあ今のうちに」
向こうが倒れている間に少女を安全な場所まで飛んで運ぼうとしたが、近くに自衛隊を見つけ保護してもらう形にした。
自衛隊に預け、すぐに戦場に戻ろうとするオーズだが最後に少女は
「ありがとう!」
元気なお礼の言葉を貰い、返事を返すように腕を上げ、戦場に戻った。
「よっと…!
前に相手した奴とはレベルが違う感じだな」
空中飛行から着地し、さっきの場所へ戻ってきたオーズ。
そこには先程の必殺技を食らったキャロルの姿が見える。
「貴様がガリィ…ミカを退けたオーズとやらか」
「既に知ってるか。アンタも"そういう目的"?」
「あぁ。そうだ…お陰でガリィの自動人形としての性能が劣化し、オマケにミカも重度のダメージを負ったせいで計画に遅れが生じた。
世界の分解……黙示録を完成するには最大の障害があると踏んだ
それが…貴様だオーズ!!」
「ッ!?あぶねッ!?」
六角形の魔方陣を展開させ光の矢を射出してくる。オーズはクジャクウィングを展開させ、離陸した。
完全に向こうは標的をオーズに定め、障害となる存在は排除せんと、集中砲火する。
両手指先や背部パーツから展開される弦を武器として使用し、弾くことで力を増幅させるるのだ。
タジャドルの翼を斬らんと腕を振るい、
「ちっ、聞いてたよりすばしっこい…!」
どれも食らってしまえば墜落は免れないが、『超音速飛行』のタジャドルの力を持ってさえすれば避けられる。
狙いを定めて集中砲火しているが、一向に当たらない。
「?…下降りろって?……あぁ!!そろそろか!」
早い場面ではあるが、"あの力"をここで振るう時のようだ。
俺は旋回しながらタジャスピナーで火炎弾を放ち、注意を逸らしながら着陸できる場所を探す。
「よし!」
すぐさま急降下し、地面に着地成功したはいいものの、
「あ、危ない!」
「!?」
「そのままハエのように飛んでいれば良かったものの!!!」
上手く注意を逸らしたと思ったが、案外甘く着地した途端、キャロルが突き出す手からは赤・青・緑・黄の四角形の魔法陣が展開され、収束されたエネルギー砲が飛んできた。
タジャスピナーでガードするかと考えたが…
次の瞬間……
身体から紫色の恐竜メダルが3枚飛び出し、キャロルの放つエネルギー砲を全部防ぎ、かき消す。
「ッ!?また防がれた!?」
そうだった……恐竜メダルは確かオート防御機能があるんだったな。
浮遊する恐竜メダル3枚を手に取り、全部同時にドライバーにセットする。
「ここからは…暴れる時間だ!」
オースキャナーを手に取り、ドライバーを読み込ませる。
【挿入歌・POWER to TEARER】
「ッ!?変わっただと!?」
「今度は紫色に!?」
「幾つあんだよ!?アイツの姿って!」
原典では『無敵のコンボ』と称されており、ファンの間では最恐コンボとも呼んでいたオーズの最強形態プトティラコンボに変身した。
俺は今まで叫んだ中で比にならない程の雄叫びを上げ、凄まじい冷気を放ち辺り一体を氷の大地と化した。
「くっ!…足が!?」
プトティラコンボから発する冷気により動きを封じられてしまうキャロル。
その冷気は留まらず装者にも迫っていた。
「立花!離れるぞ!」
「えっ!?でも!」
「馬鹿!オーズのアレ見てみろ!今まで以上にヤバそうな感じだ!下手したらあたしらまで巻き込まれちまう!」
オーズから放つ紫色のオーラに冷気…あれらを見て本能的に危険と感じたのか2人は響を連れて、できるだけ離れた。
凍った大地はプトティラコンボから放つ衝撃波により全て吹き飛び、キャロルも大きく怯む。
「くっ!何と凄まじい!」
吹き荒れる冷気に何とか耐える。
「テンション上がってきたし、コイツなら行ける!」
俺はプトティラ専用武器である「メダガブリュー」を地面を割って取り出してはとんがり帽子に向かって走り出す。
「あれがガリィの性能を劣化させた斧か……面白い!さっきの装者共よりは楽しませてくれよ!」
先程まで冷めてしまったキャロルはオーズの形態変化を見た事で闘争心に火がつき、戦闘態勢に入った。
「ウオオオオオオオオオオオォォッッ!!!」
ドシンッ!ドシンッ1歩踏む度に脚部の「レグステラネイル」が大地を割っていき、駆け抜けていく。
キャロルは
地面からは爆炎を、上からは氷塊を落とし、緑色の竜巻を発生させ、展開した陣から複数の光線を放ってきた。
繰り出した錬金術全てがプトティラオーズに直撃するが…
「何ッ!?」
オーズから放出される紫色の衝撃波が全てをかき消してしまったのだ。
彼女の攻撃網を潜り抜けたオーズは「メダガブリュー」を用いての攻撃を振るう。
「ウオラァッ!!」
メダガブリューを振るってくるオーズに対し、キャロルは弦を円状に形成して高速回転させてドリル状に変形させながらガードを防ぐが
ガァンッ!!
「なっ!?一撃で!?ぐぅっ!?」
両の腕に生成したドリルをそれぞれ一発で砕かれてしまい手が丸見えになってしまった。
メダガブリューでキャロルに猛攻するオーズ。一発ずつ鎧に打ち込み、押され始める。
「フッ!シィッ!オラァッ!!」
「グッ!?ゴホッ!?ガァッ!?」
プトティラの圧倒的なパワーの前では防御は意味をなさずに避けようにも攻撃速度も尋常ではなく、ただひたすら攻撃を受け続けるキャロル
「グウゥゥッ!?おのれオーズ…!「ウリャアッ!!」…ぐうおっ!?」
メダガブリューの一撃を貰ってしまい、大いに吹っ飛び地面を転がっていく。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
「凄い…オーズが」
「キャロルを圧倒している…」
S.O.N.Gの全員は紫色に変わったオーズの圧倒的な戦闘力を目の当たりにし、声を漏らす。
中でも驚いているのはエルフナイン。
本来キャロルが肉体のスペアとして創造したホムンクルスのうち失敗作の1つでもある為、彼女の戦闘力は誰よりも知っていた。
「あのキャロルが手も足も出ないだなんて…オーズは一体」
ダウルダブラのファウストローブを纏い、四大元素を司り、錬金術の全てを会得した彼女に敵はない。
なのに、オーズの方が圧倒的に優勢だ。
だが、それだけではない
「ダウルダブラから放つエネルギーが低下し始めました!」
「なんだと!?」
オペレーターの2人から報告された内容はダウルダブラにはアウフヴァッヘンと似たようなエネルギーパターンがある。
"想い出"と呼ばれる脳内の電気信号を変換錬成した物。
キャロルはそれを永年の時を経てこの時の為に蓄積し強大な力を秘めているのだ。
「どういうこと!?キャロルの力が弱まっているって事よね!?」
「まさか…それもオーズが原因って事?」
「そんな有り得ません!錬金術の力を弱めるだなんて!」
オーズと戦闘しているキャロルのエネルギーパターンは先程響達と戦った時より明らかに低下しているのだ。
そんな何故?と原因を言い合っている最中、モニターにはキャロルとオーズ戦闘が続く。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
(くっ!オレの力が抜けている!?どういう事だ!?)
彼女も自分の身に何が起こっているのか分かっていた。
原因を探ろうとするにもそんな暇を与えてくれるほど
プトティラコンボの固有能力は『極低温』即ち強力な冷気を自在に操り、対象を瞬時に凍結させる。これだけでも強いのだが恐ろしいのここからだ。
「欲望を無に返す力」を使い、原典では本来ならば不可能であるはずのコアメダルの破壊を実現してしまう。これは別に必殺技等ではなく、通常の攻撃でもコアメダルに直撃すればグリードを倒せる力を持っているのだ。
プトティラから放つ紫色の衝撃波も同じで、これにより触れた相手の攻撃や能力を無力化、無効化消滅させる能力が備わっている。
また、原典において、その「欲望を無に還す力」とは即ち、あらゆる存在や世界すらも無に還しうる危険性を孕んでおり、実際に主人公の最終形態であると同時に、並行してラスボスが世界を破滅させる為の力としても利用される等、物語上でも徹底して本来なら存在してはならない忌むべき力として扱われていた。
しかし悠司は原典主人公とは違い、元からグリードである為、暴走の危険性はない。それに彼の体内には恐竜メダルが残っており、今使っているモノ合わせて10枚。
原典より出力が遥かに上がっており、思う存分に発揮出来るのだ。
この世界線において、ダウルダブラの出力を無力化させているようで彼女は思った以上に力を発揮できないのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ……「オリャアッ!!」うごぉッ!?」
またもやメダガブリューの一撃を受け、吹っ飛ぶキャロル。
何とか立ち上がろうとするが、思うように動かせない。
「うぐぅぅ…!?(こうなったら時間稼ぎだ!)」
このまま1人では勝てないと踏んだのかキャロルは飛行型アルカ・ノイズを上空に召喚させる。
「(奴の暴れっぷりならば相当の体力を使っている筈だ…精々、幾ら奴でもこの数を相手にすれば)」
召喚した飛行型アルカ・ノイズの数はざっと一万以上、その方向はキャロルの指示通り標的をオーズと狙えと命令を下す。
出来る限り自分は休ませ、相手の体力を消耗させれば勝機はあると踏んでいた。
しかし…その策も無謀となってしまうのだ。
「あの数なら……アレ言ってみるか!」
セルメダル四枚が体内から飛び出て、それをキャッチしてメダガブリューのティラノサウルスの頭部を模した刀身部分「クランチガルバイダー」を四枚投入する。
メダルを粉砕・圧縮させ、アックスモードから遠距離用のバズーカモードに変形させ、狙いを此方に飛んでくる一万体の飛行型アルカ・ノイズに定めるとメダガブリューに紫色の膨大なエネルギーがチャージされていく。
「ハアァァァ……
セイヤァァァァァァ!!!!!」
トリガーを押すとメダガブリュー・バズーカモードからセルメダルのエネルギーを凝縮した放つ破壊光線「ストレインドゥーム」威力は200t
オーズが放った
「あの数を一瞬で…ッ!?」
「出鱈目過ぎるだろ!?」
離れていた装者達もその光景は見えており、驚愕していた。
勿論、召喚した当の本人も……
「そんな馬鹿な…!?
…くっ!ならば!」
もうひとつの一手として巨大獏型アルカ・ノイズ二体を出現させ、すぐにやれと命令を下す
その巨体は建物をも上回り、動くだけであらゆる物を分解していく……筈だが
「フゥラァッ!!」
オーズは突っ込んでくる獏型の巨大アルカ・ノイズ二体に向かって両手を突っ込ませるとアルカ・ノイズ2体は一瞬で弾け飛んでしまった。
「……嘘」
「握力だけで…?」
「無茶苦茶だ」
プトティラコンボの腕部「トリケラアーム」は握力が高く、原典ではヤミー程度ならば握り潰して倒してしまえる。
この世界線ではノイズならば握力だけで倒せるようであり大きさや戦闘力関係無しに倒せる事が可能みたいだ。
「……何なのだ?お前は?」
こうなってしまうと、もう勝てるビジョンが見えなくなっていく。
ガリィやミカの情報を元にある程度対策はしておりダウルダブラならば打倒出来ると思っていた。
だが、こんな力があるなんて想定外。自分が悠久の時を経て想い出を掻き集め、力を溜めてきたというのに、オーズの前では何もかもが無力だ。
「お前は一体何なんだッ!?オーズ!」
勝てる気がしないという苛立ちや感情が混ざり合ってしまい怒号する。
だが、オーズは歩みを止めはしない。
目の前の敵を滅ぼすまでは……
「これでアンタを守る者はもう居なくなった」
「オレを舐めるな!」
魔法陣を展開させ持てる力全て出し切ろうと手を翳そうとした次の瞬間……
グサァッ!!!
「があぁぁっ!?…こ、これは!?」
錬金術を繰り出すその直前、彼女の両肩が何かを貫通し、激痛が走る。
オーズは両肩にある伸縮自在のトリケラトプスの角「ワイルドスティンガー」を射出させ、敵の動きを封じる為に彼女の両肩を貫いた。
「グッ!?…はぁ、はぁ、はぁ」
ワイルドスティンガーを瞬時に引き抜き、その隙にオーズはプテラヘッドにある頭部の「エクスターナルフィン」を展開し、はためかせる事で加速し、急接近する。
「ッ!?くそっ!!」
右手を翳し、魔法陣を展開させては光の矢を連射し、応戦するが、無敵のコンボを持つオーズには何もかも無意味。
キャロルの攻撃をものともせず、ゼロ距離まで近づき
「(まず…)」
「ウオラァァッ!!!」
「ぐわぁぁぁぁぁッ!?」
キャロルの身体をメダガブリューで唐竹に振り下ろし、紫色の一閃を放つ。
「があぁぁ…ァァァァァァ!?」
メダガブリューの一撃を食らい、彼女の鎧・肌にヒビが入り、割れ目が出来る
「(こ、これは…ッ!?ガリィと同じ!?
不味い…!不味いぞ!このままでは計画に遅れが生じてしまい…!
と、とにかくに、逃げなけれ……ばッ!?)」
足を動かそうとしたが、動けない。何が起きたのかと足元を見てみると
「(まさか…さっきので!?)」
足元が完全に凍結されていたのだ。脱出を試みようもするも、振りほどくことが出来ない
さっきの技とは違い、メダガブリュー・アックスモードのままでセルメダルを投入し、更にオースキャナーを手に取り
「コイツで終わりだ!」
オースキャナーをドライバーに読み込ませると、セルメダルの力とドライバーによるスキャニングで力が充填され、メダガブリューに巨大なエネルギーの刃が形成される。
「(この…!化け物がァァァァァ!!)」
もう逃げることも出来ないキャロルは運命を受け入れるしかない。
「ウオオァ…ッ!!
セイヤァァァァァァァァァ!!!!」
「ぐおわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ───ッッ!?」
メダガブリューを一思いに振るって
斬られたキャロルは紫色の稲妻と共にに断末魔を上げながら爆散していった。
主人公設定についてなんですが、次で出そうかと思います。
プトティラコンボの戦闘描写難しいです
タジャドル(エタニティ含む)最も好きなシーンは?
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お前が本当にやりたいことなんだよな
-
それがお前の願いなら……
-
アンク…行くよ!
-
映司…行くぞ!