体がメダルで出来ている件 作:10周年ハッピーバースデー!!
今回は会話だけの話となっております。
会話描写が凄い下手くそで申し訳ございません
「ふぅ〜〜…楽しかった」
プトティラコンボの圧倒的なパワーで難なく撃破する事が出来た。
しかし…俺、悠司はとんでもない事をやらかしてしまったのだ。
「…とは言ったものの、そう簡単には帰してくれなさそうだな」
周りにいるのはいかにも"逃〇中"に出てきそうな黒スーツの集団…そして赤・青・黄まさに信号機と言った色の格好をしている。
どうしてこんな事になったのかと言うと簡単に説明すると、その場で変身を解いた…それだけ
まぁ、そうなってしまえば警戒されるのも無理ないよな
「それで?これだけ囲んでどうしろと?まさかとは言いませんが、リンチにするって訳じゃないですよね?」
「無論、貴様に聞きたい事は山ほどある。大人しくしていれば此方も何もしない」
「成程…」
自分のミスでこうなってしまった。反省しても仕方ないので、彼女達の言う場所までついて行く事に決めようとするが、
「その前に貴方のつけている腰のベルト。それを此方に渡してくれませんか?」
急に現れた優男がオーズドライバーを預からせて欲しいとの事だ。
理由を聞いてみると、
「貴方達に預ける理由としては?」
「私達はオーズに関しての情報が持っていないんです。ですから…貴方の持つベルトを渡していただければ」
俺が変身するオーズについて知りたい……だから、渡してくれ…か
いやいや、そんなのやったら俺に得なんて無くて向こうにしか得がないじゃん。
「あぁ、それは無理ですね」
「…!」
「それに俺が断って貴方達が仮にですよ?力づくで奪おうと言うなら」
オースキャナーが自動で浮かび、3枚のメダルが既にセットされている状態でいつでも変身できるよと証明する。
「分かりますよね?」
「ッ!?」
"緒川"含め装者達はオーズがまた暴れてしまうのではないかと警戒するが
「まぁまぁ、そんな警戒しないでください。あくまでも…そういう話ですから、其方が何もしなければ此方も一切手出しはしないので…御安心を」
そう話すと、青い少女は耳に手を当て誰かと連絡を取り始めた。
「はい…はい……わかりました。では」
では、」
連絡が終わると此方に顔を向けて
「S.O.N.Gまでご同行願う。ついて来てください」
「わかりました」
そう言うと俺はS.O.N.Gと呼ばれる所まで案内される。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
「ふぇ〜、潜水艦なんだ〜」
S.O.N.Gと言う場所は海上に浮かぶ潜水艦が基地となっているらしくここから、周囲の状況などを確認しているらしい。
「意外に広~い」
目的地までの距離が長く、廊下も凄い広くびっくりしている。
「着いたぞ…」
「おっ」
何て周りを見ながら歩いていると、いきなり巨大な扉がドンッと目の前に現れ、開く。
「わっ、すげぇ」
中に入り、目に映るのはいかにもSF系映画に出てきそうな部屋だった。
前には巨大なモニター、そしてそれを確認しながら現場報告するオペレーター。
「ようこそ、S.O.N.Gへ」
聞いたことある声が横からして、振り向くとそこには見覚えのある特徴・赤い服装に赤い髪……そして腕にはギブス、額に絆創膏、身体のあちこちに包帯が巻かれている。
「(この人は……あの時の)」
数週間前に戦ったタトバコンボと互角に戦う程の実力者。
最終的にはガタキリバコンボの前で滅多打ちにされ、ボコボコにした
「素顔を見せるのは初めてだな。俺はここの責任者を務めている"風鳴弦十郎"だ」
「どうも」
この人、そういう名前だったのか。
なんて考えていると……
「君の名前を教えて貰ってもいいか?」
え?
S.O.N.Gの事はここに来るまでの間、青い格好していた"風鳴翼"にある程度は聞かされていた。
国連直轄の超常災害対策機動部タスクフォースであるのだ。
そんな組織なら情報さえ検索すれば出てくるのではないかと思っていたが、向こうは本当に知らないようだ。
「緋野悠司です」
「"緋野悠司"君か。
では、緋野君…
君は何者だ?何故アルカ・ノイズを倒せる?」
いきなり、ストレートに来たな。
「いや、だから緋野悠司ですって」
「あぁ…済まない。質問の仕方が悪かった。言い方を変えよう…君の変身するオーズ…あれは一体」
「オーズですよ」
「………」
ストレートにストレートで返すと向こうは困ったような顔をしながら
「俺達は君の…オーズの事について知りたいんだ。だから、話せる事を話してくれないか?」
弦十郎を含め、S.O.N.Gのメンバーは彼の力について知りたがっていた。
何故、あんなにも強大な力を使いこなし、ノイズを倒し、果ては今回の首謀者たるキャロルをも圧倒できるのか?
「ボクにも是非教えてくれませんか?」
「ん?」
可愛らしい声が聞こえ、振り向くとそこに居たのは先程、プトティラコンボで倒した筈のとんがり帽子の少女と瓜二つの少女だった。
「…貴方は」
「申し遅れました。
僕はエルフナインと言います。先程、悠司さんが戦った錬金術師キャロル・マールス・ディーンハイムによって生み出されたホムンクルスです」
ホムンクルス……仮面ライダーオーズにでも錬金術師は登場しており、その錬金術師は敢えてメダルを九つにして「足りないが故に満たしたい」と言う欲望が生まれ、自立意思を持つグリードが誕生した。性質的にはグリードに近い存在って事か。
言われてみれば、見た目は人間の姿をしているが中身は全然違う構造になっている……
「つまり、貴方は人工生命体という事ですか?」
「はい、その通りです」
へぇー…この世界にも錬金術師が存在していたなんてな。それならオーズの事も知っている筈だよな?
「政府の関係者ならばオーズって検索すれば出てくるんじゃないですか?態々、俺から聞く必要もないでしょう?」
「それなんだが俺達はオーズに関しての情報をどれだけ探しても見つからなかった。」
「ましてや、オーズに関する神話なんてもの記載されていなかったのよ」
「ボクもオーズなんて言葉は初めて聞きました。これはキャロルでさえも知らなかったんだと思います」
色々と分からないぞ?錬金術師ならオーズの事を知っていると思ったんだが……
いや……そもそもこの世界において仮面ライダーや怪人らしき者は存在しない……最初に調べた時、確かにそうあった。
……よく思えば俺が知る錬金術師は仮面ライダーオーズの中で登場する者であってこの世界とは違うのか
この人達の口ぶりから見て本当にオーズを知らないみたいだな。
「だから…オーズ、いや、悠司君。どうか君の事について教えてくれないか?」
オーズの事について「教えろ」…か。
でも、初対面の人に話しても何か得でもあるのか?
「仮に俺が話したとして何かしらの得はあるんですか?」
「あぁ、勿論ある!話してくれればこの事は一切他言無用にする。それに出来ればS.O.N.Gに所属してもらいたい!」
んんッ?ちょっと待てよ。えっ、なんで俺がこの人達と一緒に戦う感じになってるの?それに他言無用にするって……初対面の人にそれを信用できるか?
てか、これ俺が損するだけじゃん
「それじゃあ、答える義理はありませんね」
「ッ!?な、何故だ!?」
すんなり断る反応を見て一同は目を見開く。
「いやいや、考えてみてくださいよ。他言無用にするって…いきなり初対面の人に対してそんなこと信用できると思いますか?ましてや政府の関係者と来たら……ねぇ。
それに話したとしてそっちが得するだけじゃないですか?俺に何の利益があるって言うんですか?」
「君は、何を要求するんだ?」
正直、今の俺に要求するものなんて無いんだけどな。
お金もバイトしてるから困ってはいないし、グリードであるからお腹は空かないし、暮らしも満足してるからなんもない。
「其方が用意出来るものあれば言ってみてください」
だから、一応向こうが用意出来るものも聞いてみることにする。
「君の身の安全と、出来るだけ便宜を図る。不自由にはさせない、見返りもきっちり用意する。
そして…どうか共に世界を守る為に戦ってくれないか?」
「――世界を?」
「そうだ!」
世界を守る為とは一体どういう事なのか?ちょっとそれが気になったので
「一応、話は聞きましょう」
その事に関してはホムンクルスであるエルフナインが説明してくれた。
俺が先程倒したキャロルと言う少女の目的は世界を壊す事……何処ぞの破壊者がやりそうな事だ。
「でも、さっきの少女、キャロルとか言ってましたっけ?
完全に倒した筈なんですが?」
「いえ、キャロルはこれしきの事では計画を諦めません。
まだ、貴方が倒しそびれた
それに切り札である世界の分解装置【チフォージュ・シャトー】。それが完成してしまえばこの世界は何もかもが無に帰してしまいます!」
「お願いします、緋野さん。一緒に戦ってくれませんか!私達だけじゃキャロルちゃんを止められません……だから、緋野さん!貴方の力が必要なんです!」
「私からもお願いします!どうか響達の力になってあげられませんか?私には戦う力なんてない…こうやって見守る事しかできませんけど、緋野さんの力で皆を守って欲しいんです!」
エルフナインから始まり立花響・小日向未来と言った少女達が訴えかける。
それだけじゃなかった。
先程、同行を要求してきた風鳴翼や・雪音クリス、そして最初に遭遇したマリア・カデンツァヴナ・イヴ、暁切歌、月読調も彼女達と同じ気持ちで訴えてくる。
──原作主人公のようになる必要も無い
──正義感が俺にはない
──元の性格もこうも引き継がれている。
──オーズになった理由はただ1つ、純粋にこの力を使って楽しみたいだけだ。
初めてオーズの力が自分にある実感した頃を思い返し、俺はこう口を開いた。
「お断りします」
そう口が開くと、この場全体は時間が止まったかのような空気となった。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
「お断りします」
「「「「「「「なっ!?/えっ!?」」」」」」
悠司の返事が意外であったのか驚くS.O.N.Gのメンバー達。
何故拒否するのかと疑問に思い、弦十郎は
「ど、どうしてだ?」
「俺にはなんのメリットも無いからです」
「先程にも言った様にS.O.N.Gに所属してもらいたいんだ!君の身の「必要ないと思ったからです」……どういう事だ?」
「まず、弦十郎さんは仰いました。自分達が要求出来るものを全て
それらを聞いて自分は間に合っている……と感じたからです。
正直言うと、今の生活も満足していますし、お金もそんなには困っていません。」
「しかし……」
「問題ありませんよ。"少しのお金と明日の衣服さえあれば"割と行けますから」
実際にそうだ。俺はグリードである為か、お腹は余り減らないし、衣服もある程度揃っている。
「だが、我々とて君が必要なんだ。オーズの力を持つ君とならばきっt「それって貴方の意見ですよね?」…!?」
「俺自身、そんなの関係ないなって思ってるんですよ」
「そんなの関係ない?よくもそんな事言えるわね!?貴方には守れるだけの、戦えるだけの力があるでしょう!?どうしてそれを、正義を貫く為に使おうとしないの!?」
関係ないと言った事で逆鱗に触れてしまったのか、表情が険しくなったマリア。
「力があるからと言って正義を貫く……そういうデータでもあるんですか?」
「なんですって!?」
「そもそもね、力があるからと言って、"よし正義の為に使おう"だなんて、それはアニメやドラマでの出来事なんですよ。力があるからと言ってその力をどうすべきかはその人によって決まる……
自分の価値観を他人に押し付けるのはやめてもらっていいですか?」
「ッッッ……」
そう正論返すと、向こうは何も言い返せなくなったのか口ごもってしまう。
「そんな言い方しなくてもいいじゃないデスか!?」
「事実を言った迄ですよ?特に彼女を傷つくような事はしてません」
うぐぅ、と黙りする切歌であったが悠司は気にすること無く弦十郎との会話を続ける。
「そもそも、俺としては貴方達が信頼出来ないって思ってるんですよ」
「そ、それは何故だ?」
「"最初に遭遇した"時、そのまま見逃していればこういう形にはならなかったのかも知れませんが……S.O.N.Gってのはアレですか?思い通りにならなかったら、強硬手段で銃とか剣を振り回してもいいんですか?」
「「ウッ!?」」
過剰に反応したのは翼とクリス。
何せ彼女達はそのまま帰ろうとしたオーズを力づくでも連れていこうと攻撃手段に応じた。
その結果、自分達が痛い目に遭ってしまいオマケに弦十郎もだ。
「そ、それに関しては此方の注意不足だ。本当に申し訳ない」
「いえいえ、もう過去の話なので俺も気にしていませんよ。
ただ、あれで貴方達が信用出来ない組織だと確証は得られました」
「「「「「「「ッ!?」」」」」」」
「S.O.N.Gって国連直轄って仰いましたよね?そもそも、国連と言うのは51ヶ国の加盟国で設立された機関でもある……ニュースでも偶に聞きますが、貴方達関連の事は一切に報じられていない。
政府関連、国家、またはそれに類する組織が情報統制しているのでしょう?」
「そ、それは……そうだが」
反応見るからに当たりだ。そう確証した俺は
「そんな危ない組織なら、尚更入る訳には行きません。
話はこれで終わりならもう帰っていいですか?」
ここまで言い切ると、向こうは違う策を提案してくる。
「ま、待ってほしい!
では、協力関係という形ならどうだ?そうすれば君の思う通りに行動出来る。それに何かあれば無線で連絡を取り合える事も可能だ」
「あぁ…それも結構です。
ノイズとか異変の予兆とかそういうのは分かるので」
「お、おい!そりゃあどういう意味だ!?」
ノイズ出現の予兆でも出来るのかと疑問に思ったクリスが引き留めようとするものの
「そのままの通りですよ……それでは失礼します」
足を動かし、司令室から出ようとするが…
「待ってください!緋野さん!」
今度は響が引き留めようと悠司の腕を掴んだ。
「まだ、何か?」
「お願いです。協力でもいいので私達と戦ってくれませんか?」
「何度も言うようですが、結構です。そもそも信用出来ない組織と戦うなんてまっぴらごめんですから…何なら単独の方が安全です」
掴まれた腕を振りほどこうとするが…
「私個人から見てほっとけないんです!!独りで戦う悠司さんを!
私も昔、色々とあったせいか、そういうのが分かるんです!だから、放ってはおけないんです!」
「響」
明るく闊達で、困っている人が居れば放ってはおけない性格の持ち主である彼女は必死に伝えていた
……しかし
「成程、貴方から見て俺はそんな感じなんですね?」
「そうです!だかr「でも、それって貴方の主観ですよね?」…えっ?」
そう言われる響は豆鉄砲を食らったかのような顔に変わっていた。
「貴方の観点から見て俺は"独りで戦っている、寂しそう、だから放っておけない"に見えるかもしれません。
けど、それが実際かどうかは本人が決めるものですよ?
見ての通り、確かに俺は独りで戦っていますけど、寂しいだなんて微塵もありません。
寧ろ楽しんでいますよ、今の人生。
さっきも言いましたが、自分の価値観を他人に押し付けるのは良くないですよ?」
「……ッッッ」
握る力が徐々に弱まってきているが、一向に離そうとしない…なら、こっちも強硬手段を使うか。
「そろそろ帰りたいので離して貰えます?」
「……ッ!」
「離さないと俺も何するか分からないので……ねぇ?」
オースキャナーが自動で動き浮遊してはドライバーにはメダルがセットされており、さっきと同様「いつでも変身出来てここから脱出できますよ」という合図を出している。
皆はすぐに警戒態勢を取り、いち早く行動したのは弦十郎だった。
「響君!頼む!ここは手を引いてくれ…」
「ッ!?…わかりました」
ここでオーズに暴れられると潜水艦と皆が海の藻屑になってしまう事を恐れたのか響に手を引けと命じた。
「賢い判断です。では…俺はこれで」
悠司は司令室を立ち去ろうと自動ドアへ歩き始める。
開閉すると、出る前に
「あっ、そうそう一つ言い忘れてました。
貴方達の事ですからこれしきでは諦めないかもしれませんけど、これだけは言っておきますね。
如何なる理由があろうと貴方達と共に戦うつもりは無い
これだけは覚えておくように」
そう言って俺はその場から去っていった。
多分、次回からは飛ばし飛ばしになると思います