体がメダルで出来ている件 作:10周年ハッピーバースデー!!
投稿が遅れてしまい申し訳ありません。
ここの所、授業や就活で忙しかったのでできませんでした。
今回は劇場版オーズを見た人なら知っていると思うあのコンボ達です
「お兄ちゃん!アイスちょーだい!」
「良いよ、今度は何味かな?」
「え~とね、チョコ味がいいなー!」
「OK、ちょっと待っててね」
S.O.N.Gとの協力要請を断ってから数日が経ち俺は、いつも通りアイスクリーム屋で働いていた。
今、注文してきた子はなんと、店長の娘さん。
初めて会った時、凄い恥ずかしがり屋だったんだが、次第に懐いていて奥さんと来る時は必ず俺の作ったアイスクリームを食べたいと言っている。
因みに店長は自分の作ったアイスクリームを娘さんに未だに食べてもらえないらしく、一時期病んでしまったのは別件
「はい、どうぞ」
「わぁー!ありがとう!お兄ちゃん!」
注文されたアイスクリームを作って手渡しし、美味しそうに食べる姿……店長はあれを見ると、疲れなんて一気に吹っ飛ぶらしい。休憩席に座りながら母親と一緒に食べる姿を見た店長は
「あぁ~、あの姿見る度に思い出すよ。俺が初めて作ったアイスクリームを食べた彼奴の笑顔……それが今となっては
緋野ちゃんの作ったアイスクリームを好きになるとはねぇ?」
「嫉妬すか?」
「べべ、別に!?嫉妬じゃないもん!」
「店長、言葉おかしくなってますよ?」
娘さんはアイスクリームを作る俺の姿も好きらしく、そのせいで作る度に痛い程の視線を感じてしまう。
「お兄さ〜ん!ソフトクリーム抹茶味お願いしま~す!」
「私は小豆味で!」
「メロン味お願いします!」
「承りました」
俺がこの店に働いてからなのか、ここには女子高生や女性の方々が来る事が結構多い。お客さん曰く「顔つきがよく、カッコイイし優しい」との事で、顔は余り自信がない方なんだが、お陰でいつもよりお金貰えるので嬉しい
「あっ、お兄さ~ん!また一緒に写真いいですか?」
「少々、お待ちください店長」
「おうおう、うちの娘にも懐かれ、お嬢ちゃん達からモテて……いいな若いってのは、」
「店長?」
「あぁ!すまんすまん、いいぞ!」
許可を頂いては女子高生達と一緒に写真を撮る。
これを行なってからか客が物凄く来るようになりやばい時は行列が出来るほどだ。
何故写真を一緒に撮っているかと言うと、彼女たちはSNSや〇ンスタなどに投稿しており、人気が出るようになっていたのだ。
俺自身、これは別に良いと思ってる。
そうすれば雇ってくれた
「ありがとうございますお兄さん!」
そう言ってテーブル席の方へ走っていく女子高生達はスマホなどを弄り出しまた投稿するのであろう。
一緒の写真を撮って、いつも通り注文を承ろうとするが……
「いらっしゃいませ……ん?」
次々にアイスクリームを作っていき、また次の客の注文を聞こうとするが、その客が見覚えある人だと認識する。
「ひ、緋野…さん?」
数週間前に「一緒に戦って欲しいと」お願いしてきた髪型は襟足が広がったボブカット、揉み上げのこめかみ辺りの左右に髪留めを付ける少女「立花響」であった。
その後ろにも悠司が見た事ある顔ばかりで、向こう側も自分がこんな所で働いているなんて思いも寄らなかったのだろうか驚愕している。
「あ、あんた何でここに!?」
「何でと言われましても…バイトです」
話し合っている最中だが、後ろも凄い混んでいてこれでは話が出来ないと思ったのか
「取り敢えず、ご注文の方をどうぞ」
「は、はい!」
S.O.N.Gの装者達は流されるようにアイスクリームを注文して行った。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
『緋野ちゃん、俺が変わるからあの嬢ちゃん達と話してきなよ』
『いいんですか?』
『いいのいいの!ココ最近、緋野ちゃんに任せっきりだったからな!』
と、お言葉に甘えテーブル席にいる装者達と話していた。
「ん?貴方は確か……」
「ッ!?」
装者の中でも1番話しかけずらい者が一人、雪音クリスで彼女は同行してもらうとはいえ、力づくでも連れていこうと引き金を引いてしまい、結果、弦十郎を巻き込んでしまい大怪我させ、更にはS.O.N.Gの協力要請を蹴ってしまうというきっかけを作ってしまった原因でもあった。
そんな自分に彼を説得する資格などないと自覚していたが、向こうから話しかけられたのに対し、驚いていた。
「あぁ、前の件ではお世話になりましたね。安心してください。もう俺は気にしてませんので気軽に声を掛けて大丈夫ですよ」
「ッ……そんな急に言われても」
そう簡単には話しかけられない。自分は自分を制御する事が出来ず、このような結果を生んでしまったのだ。
「所で、貴方達はどうしてここに?」
装者達が何故ここに来たのか気になり質問すると、
「実は、リディアンに通うクラスメイトから聞いたんです。
最近、広場に美味しいアイス屋さんがあってそこでカッコイイお兄さんが働いているって」
「(成程、SNSの影響がこの子達にも届いていたか)」
黒髪ショートで、大きな白いリボンでハーフアップにしている「小日向未来」がそう説明しここに来た理由を話してくれた。
「そうですか……
それはそうとどうですか?お味は?」
装者たちの手元にはそれぞれ違う色のアイスクリーム・ソフトクリームを食しており、当然の如く……
「美味しいデス!コンビニで食べたアイスとは全然違うデス!」
「シャリシャリしてて…シャーベット感がある」
「そっかそっか…良かったです」
他の子達からの感想を聞いて、美味しいの一言に尽きると頂いた。
「それで?今日はどう言ったご要件で?また、誘いですか?」
「い、いえ!違います!今日は本当にアイスクリームを食べに来ただけで…さっきも言った通り、緋野さんがここで働いているのは初耳でしたし」
嘘はついていないようだ。
しかし問題なのはここから。
俺がここで働いていると知れば彼女達はあの「弦十郎」やその他諸々に報告する可能性が高い。
こうなってしまえば、店長に迷惑をかけてしまう。
あれこれ考えていると、広場にある街頭テレビが次のニュースに入る
──次のニュースです。数日前にあった宙に浮かぶ謎の巨大建造物により東京都市は甚大な被害が出ましたが、奇跡と言っていいのか死亡者はゼロ。
それも突如出現した謎の戦士″オーズ″のお陰です!
「「「「…………………」」」」
キャスターが提供した映像にはオーズのガタキリバコンボが無数に出現し、瓦礫の下敷きや迷子になっていた人々を助け出すシーンが流れていた。
そう……もう既に終わっていたのだ。
首謀者の企み「世界の分解」と言う野望
映像に流れているシーン、実際に悠司が起こした出来事で頭の中で振り返っていく。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
──ドゴオオオォォォォンッ!!!
あの時は普通にアイスクリーム屋でのバイトをしていて、いつも通り終わらせ、家に帰っている時だった。
耳の鼓膜が破れるほどの爆発音が聞こえ、それが止むと同時に
「ノイズだあぁぁぁぁぁぁッッ!!!」
1人がそう叫ぶと、皆が見上げるとアルカ・ノイズの大群が押し寄せてきた。
当然の様に人々は逃げ始め、シェルターへ向かって避難していく。
俺はその逃げていく人混みを逆らうように前へ進み、現状を把握する
「……元凶は生きていた。そういう認識でいいんだな?」
数日前にとんがり帽子のキャロルのそっくりさんであるエルフナインは言っていた「あれしきで諦める訳ない」
それの体現が今いるアルカ・ノイズの軍団だ。
「俺も詰めが甘かった……」
あの時、プトティラコンボならば完全に息の根を止められると思っていた。
無敵のコンボだし、行けると
だが、その自惚れが今のような結果を生んでしまった。
原典での仮面ライダーなら一撃……しかしそれは特撮の中での主人公の意思によるものだ。
俺は主人公の様な器ではなく、ただオーズの力を楽しみたい……それだけだった。
けど、その「楽しみたい」と言う思いから自惚れが生まれてしまい、結局こうなった。
「やっぱり、思うようにはならない……か。そりゃあそうだよな。原作主人公の様に覚悟があったわけでもないし」
最初に力を手にした時、ノイズ倒せるし、好きだったオーズの力を使って楽しめる……そんな意思でずっと、戦っていた。
だが、実際はどうだ?楽しめるし、オーズはコンボチートだから、身体がグリードだから何でも行けると思った結果がこれだ。
こう考えている間にも宙に浮かぶアルカ・ノイズは突っ立っている悠司に向かって進行している。
〇〇〇
『〇〇〇は将来何になりたいんだ?』
『えっーとね!仮面ライダーオーズになりたい!』
思い出すのは前世での幼い頃の記憶……初めて仮面ライダーオーズと言う作品を見始めた歳だった。
その頃…親になんて言われたんだっけかな?確か難しいことを聞かれた気がする。
所詮は特撮だけの作品だったのに真剣に聞かれたっけな。
『じゃあ、もし〇〇〇がオーズに変身できるとなったとして何のために戦いたい?
大切な人を守る為か?助ける為か?』
『うーんとね…オレには守るとか助けるとかわかんない!
でもね、でもね!
守るだけじゃあ負ける気がするんだ!
だったら立ちあがって戦った方がいい!
そうすれば負ける気がしない!』
『そうか……なら、将来においても働いてもその言葉はきっと役に立つぞ』
『えっ?何で?』
『じゃあ、ここに分かりやすく紙に書いとくか。〇〇〇はまだ、小さいから全部平仮名で』
その時、書いた言葉は………
人は立ち止まっているだけでは、何も始まらない。
進まなければ、意味を成さない
後悔しても、前へ進め、自分が今、何をするべきか
例え、辛い運命が何度襲って来ようとそれにそれに打ち勝つ為に抗え、戦い続けろ
〇〇〇
その時、頭に電流が流れた様な感覚が襲って全てを理解した。
前世で親に教えて貰った言葉だ。就活の為にもなるって言ってたな。
今まで、ずっとオーズの力を使って楽しむだけで人生を謳歌していた。そうすれば問題事もすんなりと解決できる。
だが、現実は残酷だ。予測不可能な事象が発生し続け、今もこうしてアルカ・ノイズが町中を襲っている。
こうなったのは俺の責任でもある。
じゃあ、どうするべきか…………
決まっている…嘗て前世で親が教えてくれた言葉
残酷な現実に抗う為に戦い続けるだけだ。
今も、これからも
例え、今回の敵を倒してもまた次から次へとやってくるであろう。
もう二度とこんな事が起きないよう、後悔することなく進み続ける。
新たな覚悟を決めたのか、それに呼応し体内から昆虫系メダルが飛び出てきた。
「昆虫コンボ……よし!」
出てきた意味が何を示すのか俺にはすぐに理解でき、メダル三枚をドライバーにセットし、オースキャナーを手に取る。
「変身……!」
オースキャナーを読み込ませ、
緑色の光と共にガタキリバコンボに変身した俺は、すぐさま「分身生成」を発動させ、50人以上に増やした。
「俺はあっちを!」「俺は向こうを!」
それぞれが縦横無尽に動き出し、宙に浮かぶアルカ・ノイズ達を攻撃し、難なく殲滅していく。
その他にも逃げ遅れた人や瓦礫に埋もれている人々の救助
これは責任でもあり、ケジメでもある。俺の自惚れが招いてしまった結果だから、せめてもの償いで救助活動を分身体に任せた。
自分含め、残ったのは8人……さて、どうしたものか
「どうする?他の俺達は救助に行ってるし」
「人数足りてるしな」
何か自分同士で違和感を感じてしまうことがあるが、気にせずこれからどうするかを考えていた。
すると、1人の俺が……
「ッ!?」
「俺たち、気づいたか!?」
「あぁ、どうやら近くにいた俺達がでっけぇロボットみたいな奴を見たみたいだ」
「そこにはあの女子達もいるぞ!」
分身生成した俺達が視覚共有を使い、情報伝達してくれているおかげで、各地の状況確認が簡単にできる。
そして、他の分身体が言うように敵はいた。
「どうする?8人でスキャニングして一気に壊すか?」
確かにガタキリバの数の暴力ならば、破壊可能だが、もう1人の俺がある提案をしてきた。
「それよりもっと、効率がいい方法があるぜ?」
「なんだ?……って、あぁ。なるほどそういう事か」
そう言うと俺達の体内からそれぞれ各系統のコアメダルが飛び出て手に取る。
「俺は鳥類メダルだ」
「爬虫類メダル」
「猫系」
それぞれのメダルを手に取り、どんな意味を示すのか俺達にはすぐ理解出来た。
「ここで"アレ"をかますか」
「その方が手っ取り早い」
「よし、皆オースキャナーは持ったな?」
「「「「「おう!」」」」」
俺達はそれぞれの各系統のコアメダルをセットしてオースキャナーでドライバーを読み込ませる。
8人全員がそれぞれの各系統のコンボチェンジした。
これらは原典の劇場版にて全フォームが勢揃いした姿。
人々はこれを「錬金戦隊オーズレンジャー」と呼ぶ。
「そんじゃあ、やりますか」
俺達、8人は首謀者の元へ駆け出した。
主人公は今までオーズの力を使って楽しんで生きていこうとしていましたが。それが裏目に出てしまい、被害は更に甚大になってしまいました。
自惚れから前世で両親の教えを思い出し新たなる覚悟を決めたようです。
残酷な現実に抗う為に戦い続けるという事
積極的に動かなければ自分は成長できない。これ部活動においても実際に自分が教えられました。