俺は血まみれの少女に抱きつき泣き叫ぶ。
「すまない!、すまない!! 俺が俺がもう少し.....。
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
着ているTシャツが酷く汗ばんでいる。
気分が最高に悪い。
「何で、こんな日に.....。」
とりあえず、シャワーを浴びなければと思うが時間がない。
とにかく汗をどうにかしたいと思い、タオルを探すが見つからない。
気分は安定して最悪だ。
「タオルは....。風呂場か。」
重いまぶたを頑なにこする。
電子ケトルに水を入れてお湯を沸かしながら、体の汗をタオルで必死に拭う。
スーツに着替えマグカップにお湯を入れる。そして、口をつけ....
「熱ッッ、これお湯だけだし。はぁ、てか1人だけなのにかっこつけてんじゃん。俺、ダッッサ!!」
そう言ったともに顔を赤熱させる。
「あぁ、もう。せっかく初めての出勤なのに駄目じゃねぇかよ。俺....。」
時計に顔を合わせる。
「やべ、遅刻するじゃん!! 急がねぇと。」
新品のナップザックを背負い、玄関に向かう。
「紐靴ってマジでこういう時は駄目だよな!」
何とか履いて走ってアパートの外へ......
「ゴミ出し忘れてた!!!」
遅刻するかも。
今度こそはと走って外へ。
「おはよう。おばちゃん!! 掃除ありがと!!」
走りながら掃除をしているおばちゃんに挨拶をする。
「おはよう。あれ、居ないねぇ?」
過去最高(ほぼ毎日更新中)の速度で駅に着く。
スタントマンのように人込みを搔い潜り、改札機にカード押し付ける。
「ハァハァ、快速は、何とか間に合った。」
数えきれないくらい見た通勤ラッシュも今日は少し違う。
人の波にもまれるのは嫌だが何とか席は取れたのでヨシ!
ナップザックは膝の上、手には学生時代のテキストブック。
新たな世界の扉を開くまでは秒読みだ。
と思っていた。
何かスゲー嫌な予感がする、こういうのはたいてい当たるのだ。
そう思うと案の定、キモデブアラフィフ(推定)おっさんが通学中の女子高生に痴漢しようしている。
ゆっくりとおっさんの手にスマホがあり女子高生のスカートの中に近づく。
「(何でこんなにもハプニングが起こんだよ。こっちは今日が初出勤なんだぞ。)」
ゆっくりと席を立ち上がり人の海を掻き分け。
「はい、やめようね?」
おっさんの腕をつかんだ。
すると
「何だよ、お前。何か文句あんのか!!?」
そう言うと腕を掴んでくる。
「ハイ、警察。公務執行妨害と強制わいせつ罪で逮捕ね。」
警察手帳を出して黙らせ取り押さえる。
「は、警察。う、噓だろ!!?」
「噓じゃないよ。
そう言い、スマホを向けている乗客に釘を刺す。
「じゃあ、次に駅で降りるから。そこの人もね。事情聴取しないといけないから、学校遅れちゃうけどごめんね。」
電車が止まり、おっさんを引きずり下ろす。
「そんじゃあ、今から警察呼ぶから待ってね。」
スマホを取り出し電話をかける。
「い、今だ!!」
目を離した隙におっさんは走って逃げようとする。
「しまった!!」
追いかけようとするが人混みでよく見えない。
逃がしてしまう!!
「クソ!!」
そんな時、人混みの中から足が出ておっさんは引っかかってこける。
「う、うわぁ!」
おっさんは顔面からずっこけた。
俺は急いで駆けつけて抑えながら感謝を口にする。
「ありがとうございます。」
そう頭下げる、が次の瞬間。
頭を軽くぶん殴られた。
「イテッ、何すんですか!!....。」
頭を上げて見て開いた口が塞がら無かった。
「...きょ、教官!!。」
「あぁ、はぁ。何で朝からこんなことになんだ。しかも、こんな所で元生徒と...。」
「すいません。で、教官はなぜここに?」
そう質問すると教官はハァとまたため息を吐き口を開く。
「...教官じゃないんだよ。今日から俺はお前の上司なんだよ。」
「は、ちょっと教官 冗談はよしてくださいよ。そんなわけ。」
「それが噓じゃないんだよ、ハァ、何で馬鹿な生徒の世話を教官やめてもしなくちゃいけねぇんだよ。」
俺は言葉を失った。
教官は見た目だけならバリバリの美女なんだが性格に難があり、笑顔で体罰(握力が60以上あるという噂、これを聞いた生徒が2週間入院した)を行っていた。
正直言って関わりたくない。
後、親が警視総監だから優遇されやすい。
「とにかくだ、俺が今日からお前の上司だから言うこと聞けよ。」
「....、え。普通に嫌ですよ。」
そう言うと教官から(#^ω^)ピキピキと音が聞こえた。
「ア゛?」
「ア、ナンデモナイデス。」
「それでいいぞ。お前は飼い犬のように俺に尻尾でも振ってろ。」
その後は俺に教育という名の体罰が加えられたのは言うまでもない。