「新しく警視庁捜査一課に入ることになりました。
そう言うと部屋にいた人の視線は俺に注がれる。
「今日から入る新入りってアイツか。ほっそいなぁ、最近の若いのはあんなのかね?
「そんなの聞かないで下さいよ、山本さん。でもどうして右頬が腫れているんですかねぇ。」
教官からのありがたいご指導を受けた右頬は赤く腫れている。
....痛いし、これ以上殴れられたら新しい扉開いちゃうよ俺。
ちょっと待って俺なんかキモくね?
それよりもここの部屋はすごく汚ねぇ。
マジで書類という書類があちこちに散らかっている。
「あの~。少しは片付けませんか? どこに物があるかわかるんですか?」
「あぁ、それなら大丈夫、ハイ。全部片づけていいよ。」
そう言って入って来たのはさっき俺の右頬を殴った教官だった。
マジで許さないからな!!
「ここにある書類全部持ってって。」
そう言うと黒いスーツを着た人たちが段ボールの中に書類を詰めていく。
「おい、あんたら何すんだ! これは捜査資料だぞ。どうするつもりだ!!」
そう言うと山本さんかな?、その人が止めようとする。
「ハイハイ、触らないでね。今日から私がここの課長だから。」
そう言うと真守さんが口にくわえていた煙草を落とした。
「え、?」
俺は
他の人たちは
「はぁ、もしかして連絡されてない? チッ、あのクソ親父め....。」
ん、なんか舌打ちと罵倒が聞こえたぞ。
俺は冷たい目線を向ける。
「...、進馬君? 何か文句がるのかね。述べなさい。」
「イエ、ナニモ。」
「そうかそれでいいんだよ。シ・ン・マ君。」
背筋がゾッとした。
周りの人も共感の圏内にいたためここら一帯は氷河期になった。
「今から今までの捜査資料が入ったパソコンを支給する、異論はないな?」
ここに居る全員は氷水を被せられた様に冷えている。
「じゃあ、席について仕事するよ。」
無言で席に着いていく。
「ほら、返事は?」
しかし、沈黙。
「返事は?」
声の色は赤信号だ。
『は、はい!!』
そうするとホラー映画のような首の動きをしながら俺を見る。
全員が席の着いた頃には勤務が始まっている。
「それじゃあ説明するね。今回の捜査は先日のNR新宿の近くのパチンコ屋、ジーニーで起きた強盗未遂事件だ。後の説明は橘君、君だ。」
「え、わ、分かりました。事件の内容は覆面を被った男2人は金銭合計約600万を盗んで逃走、管轄が追跡の上1名を逮捕したがもう1名は現在も逃走中。また、犯人は付近の防犯カメラなどで追跡したところ中野区東中野町2丁目に逃走したと思われます。」
「よし、聞いた。みんなOK? それじゃあA,B,C,D班に分かれて捜査するよ。A班は現場へ、B班は周辺での聞き込み、C班は逮捕した1名からの取り調べ、D班防犯カメラや科研からの情報を収集してください。それ以外は潜伏されたと思われている場所で犯人を捜索。」
俺は捜索班らしい、あーあ俺も現場でカッコつけたかったなぁ。
そう思っていると後ろから肩を叩かれた。
「あのさ、君。なんか嫌われてない?」
「...誰。」
「あぁ、僕は鷹山
「はぁ。」
「ちなみに君より1年先輩だから、ショウ先輩って言ってね。」
なんかフワフワしてるな。
「捜索班で一緒だから頑張ろうね!!」
「は、はい。」
「まぁ、堅くならないで。」
「あの、もしかしてですが。女性、ですか?」
「うん、そうだよ名前から勘違いしちゃった?」
「いえ、そんなことないですよ。」
髪は短いけど美人といえば美人だ。
なんか俺よりモテてそう、まぁ、告白とか一回もなかったけどね。
「ううん、告白なんてされたことないよ~。後、君もカッコイイよ。」
心読まれてる!!
恥ず!!!!
「あ、もう行くよ~。」
「あ、分かりました!! 今行きます。」
返事をして前を向くと目の前にショウ先輩がいた。
思わず足を滑らせてしまう。
だが、手を掴まれ引っ張られる。
「大丈夫? 後、君の顔、結構タイプだよ。」
そう言うとショウ先輩はいなくなっていた。
俺は思わず顔赤くした。
ここ最近知り合いが濃厚接触者になりました。
皆様も健康にはお気をつけてください。