殺人姫と呼ばれた少女   作:敗残兵

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第三話

俺はしばらく頭がボーっとしてまた顔を赤くする。

ショウ先輩に言われたことが恥ずかしくてたまらない。

あー、思い出して来たらニヤニヤしちゃうな。

周りからはどんな風に見えてんのかな、キモイとか思われてないかな。

また思い出す。

 

「フフッ、フフ。」

 

やっば、また笑ちゃった。

 

「アイツなんで笑ってんの?ひくわー。」

 

そんな声が聞こえて我に戻る。

俺、ソンナニヤニヤしてた?印象最悪じゃん。

 

「何、ぼーっとしてる。さっさとしろ。」

 

後頭部に痛みが走る。

 

「イテっ!!?」

 

「ニヤニヤしててキモイんだよ。」

 

今度は軽いビンタが飛ぶ。

乾いた音が走る。

頬と頭をさすりながら後ろを見る。やはり教官だった。

 

「何するんですか!!普通にパワハラですよホントに!?」

 

「ぼーっとしてる奴が悪い。」

 

ばさりという音が近くからする。

橘さん(推定)が書類を落とし唖然(あぜん)としている。

ピシリと響いた最悪だ。

 

「ねぇ、橘君。何も見てない。そうだね。」

 

「.....。」

 

「リピート アフタ ミー?」

 

「はい!!私は何も見ておりません!!課長殿!!」

 

「それでいい。」

 

そう言い残してどこかに行ってしまった。

橘さんは哀れなまなざしを向けてる。

 

「お前、ダイジョブか?」

 

「大丈夫じゃないですよ!!」

 

なぐさめの言葉帰ってくる。

俺は感じた「あぁ、この人はまともな人だ」。

涙が出てきた。

 

「何で泣いてるんだ?」

 

「いや、何でもないです。いい先輩だなって。」

 

「何で褒めるの!!?」

 

その後は「ま、頑張れや。」って言ってもらえて嬉しかった。

 

「ほら、現場に向かうぞ。後、シミがついてるぞココ。」

 

コーヒーを朝暑くてこぼしたところだ。

 

「まぁいいや。現場、行くぞ。俺はC班だから。」

 

走って消えてしまった。

 

 

車の中で揺らされた後、現場についた。

住宅街の森が広がっている。

 

「俺達はここで探索すんのか。」

 

しばし、探索したが一向に見つからない。

そこで知り合いを見つけた。

 

(フミ)!!」

 

手を振りながらそう言うと『うわっ』って感じの顔で見てくる。

その後に後ろを向いてどこかに逃げようとしている。

 

「待って!!何で無視するの⁉」

 

急いで走って追いつく。

50mくらい走った。

 

「ハァハァ、足早すぎるだろ。」

 

「近づかないで.......、ウザイ。」

 

ストレートに言葉のナイフを突かれた。

 

「そんなこと言わないでくれよ。傷付くだろ。」

 

「キモいしうるさい。邪魔、どいて。というか、半径2mに入らないで。」

 

「何でそんなこと言うんだよ!?酷すぎるぞ、泣くぞ?」

 

思春期の妹みたいなことを言う普通に傷つくんだが?

妹居ないけど、姉はいるけど。

 

「そんなことより、大きくなったな。3年くらい会って無いんじゃ?もう高校生?」

 

「一回で言うことが多い。後、何で急に話しかけてきたの?」

 

表情を変えずに質問を質問してくる。

 

「いや、それは久しぶりに会ったから。後、刑事だから。」

 

胸を張って言う。

 

「刑事?冗談なら寒い?」

 

「ホントだよ!!マジだから。」

 

軽い口論?をしていると橘さんが来た。

 

「おい、何で。民間人と口論になってるんだ。てか、誰だ。そいつ。」

 

「幼馴染ですよ。美倉 史(ミクラ フミ)って言うんです。」

 

「美倉 史?あぁ、殺人姫(サツジンキ)か。」

 

その言葉の聞き、史は眉をひそめた。

 

「あれは冤罪だったじゃないですか。」

 

「いや、まぁそうだけど。当時はまだ小学1年の少女が人殺し!!って報道されたんだぞ。いやでも覚えたぞ。」

 

橘さんは『ごめんごめん。』と笑いながら頭を下げる。

 

「嫌でも、第一印象が女性と関わりなさそうなお前にガールフレンド(仮)がいるなんてな。」

 

「今、仮って思いませんでしか?そういう橘さんは恋人いるんですか?」

 

からかっていた橘さんに反論すると『いるわけ無いだろ。』と言った。

同志だったようだ。俺たち二人よりショウ先輩の方がモテているかも。

 

「でも、俺は寂しくないぜ!可愛い弟がいるからな。」

 

「こんなことしてる場合じゃなくて、犯人探さないと。」

 

「あぁ、そうだな。犯人の服は全身黒で。」

 

犯人の特徴を思い返している。

 

「犯人?」

 

ずっと蚊帳の外にいた史が口をはさむ。

 

「あ、この前起きた。パチンコ屋の強盗犯がまだ逃げてるから、捜査してるんだ。」

 

その後は別れ....の前に

 

「あのさ、史。俺が絶対に犯人捕まえるからな!!」

 

そう言い残し別れた。

 

「犯人、居ませんねぇ....。」

 

「まぁ、こういう時こそ地道に探すのが大切なんだ。」

 

少し歩くと廃ビルが会った。

心霊スポットのようだ。

 

「匂うな。」

 

「匂うって何がですか?」

 

「犯人が居そうだ。いや、絶対いる。」

 

根拠のないことを断言した。

 

「何ですか。その自信?」

 

「刑事の勘だよ。勘。とりあえず入るぞ。」

 

そこにはツタが生い(しげ)り、コンクリはひび割れていた。

螺旋(らせん)階段をのぼる、ギシギシと音が鳴り今にも落っこちてしまいそうだ。

 

「血痕?」

 

血が手すりについていた。

 

「おい、あっちに続いてるぞ。」

 

橘さんがしゃがみながら進んでいく。

ドアは閉まっていてゆっくりと近づいた。

 

「突入するぞ、今から3秒後だいいな、3,2,1、だぞ。行くぞ。」

 

 

3,2,1

 

 

 

 

 

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