モブの女の子って何故か心惹かれますよね。
って事で本編では見られない千佳の魅力を余す事無く書いていくので応援よろしくお願いしますm(_ _)m
『そういうの、あまり好きじゃないな……』
『比企谷は君たちが思っている程度の奴じゃない』
『君たちよりずっと素敵な子たちと親しくしている。表面だけ見て、勝手なこと言うのはやめてくれないかな』
最悪だ.......。
比企谷とか言う人のせいで楽しみにしていたデートが台無しになってしまった。
葉山くんだって楽しそうにしてたのに.......。
本当は最初からあの子達を使ってわたし達を諭すつもりで来たんだ。
念願だった葉山くんとのデートはこうして最悪な形で終わった。
土日を挟んで月曜日。嫌な気持ちが残ったまま学校に着くと、やはりかおりは落ち込んだままだった。
あの日、かおりとわたしは黙ったまま帰宅した。
そして土日も全く連絡をとっていなかった。
だからずっとかおりが心配だった。
「お、おはよう.......かおり.......」
「千佳.......。おはよう.......」
かおりは挨拶だけして席に着いた。
何か声をかけなきゃ。
しかし何て声をかければいいか分からない。
とりあえず、金曜日の事を謝ろう。
「ご、ごめんね、かおり。金曜日はわたしが調子に乗ったせいで.......」
「何言ってんの。全部あたしのせいじゃん。それに金曜日の前から葉山くんはああいう事をしようとしてたわけだし、千佳は何もあるくないよ」
「そ、そうかもしんないけど、かおりから聞いたイメージで勝手に彼をからかってたのはわたしも同じだから」
「そうだよね.......。あたしが比企谷をいじられキャラみたいに扱ってたから千佳も葉山くんに怒られる羽目になっちゃったんだよね。ほんとごめん」
「かおり.......」
今のかおりには何を言っても立ち直る事はないのだろう。
あの人のせいで、かおりは.......。
「ねぇ、千佳。比企谷のせいだって思ってるでしょ」
かおりはわたしの心を見透かすように言う。
「そ、そんな事.......」
「そんな事あるよ。毎日顔を合わせてるんだよ?千佳の顔を見れば直ぐ分かるよ」
「だってそうでしょ?あの人さえいなければわたしもかおりも楽しくデートを終える事が出来たんだよ?」
「ううん。それは違うよ。そもそも比企谷がいなければあたし達は葉山くんと遊ぶ事は出来なかったし、比企谷に関してはやっぱりあたしが悪いんだよ」
「かおり.......」
これ以上何を言っても無理だと思って会話をやめた。
それから数日、かおりはわたしと話そうともせずにずっと下を向いていた。
心配してかおりに話しかけようとする女子や男子をわたしは必死で止めた。
いつも誰かと楽しそうに話してるかおりにだけど、今はそっとしておくのが一番だと思ったからだ。
そして更に数日。
ようやく上を向き始めた頃。
わたし達の元に友人の綾瀬(あやせ)彩(あや)がやって来た。
「やっほ〜、かおり〜千佳〜。私の彼氏、生徒会やってるじゃない?そんで今度他の学校と合同でクリスマスイベントをやるらしいんだけど、二人も参加してくんないかな?」
「え!?わたし達が?」
「うん。彼氏が二人を指名しててさ。確かに二人ならしっかりしてるから頼りになるとおもうんだよね〜」
「そ、そんな事ないよ。わたし達なんて普通に過ごしてるだけだよ。あ、因みに相手の高校って?」
何だか嫌な予感がして聞いてみた。
「総武高校だよ」
「っ.......!?」
やはりわたしの予感が的中していた。
かおりの方を見ると、わたしと同様、心底驚いていた。
しかしかおりは何かを決意したように口を開いた。
まさか.......!?
「あたし.......やる」
やっぱり.......。こうなるんじゃないかと思ったんだよね。
「サンキュー。千佳は〜?」
「ん〜.......わたしはちょっとパスかな.......」
わたしはかおりのように前向きにはなれないよ.......。
「そっか.......。とにかく、ありがとうかおり。じゃあ今日の放課後、生徒会室に来てね〜」
彩(あや)はそう言うと満足そうに教室を出て言った。
「.......かおり、本当にやるの?だって相手は総武高校なんでしょ?もしも比企谷くんか葉山くんがいたらどうすんの?」
「ん〜、比企谷はともかく、葉山くんは居るかもね。生徒会長とか向いてそうだし」
「でしょ?なのにどうして?」
するとかおりは、ようやくいつものようにニヒッと笑って言った。
「だっていつまでも落ち込んでるわけには行かないっしょ?それにこれはチャンスじゃん!あの時の事、まだ謝ってないから」
「そっか.......。わたしはそんな勇気ないかな.......。確かにこのまま落ち込んでてもかおりらしくないね。気が済むまで謝ってまたいつものかおりに戻ってよ」
「うん!」
凄いよ、やっぱりかおりは.......。
わたしには出来ない事をいつもやってのけちゃう。
頑張ってね、かおり。わたしは陰ながら応援してるから。
それから数日が経ち、かおりがイベントに参加した次の日。
かおりの事が心配だが、何の連絡もない。
可笑しい。何かあってもなくてもかおりなら連絡を寄越すのに、何もないなんて.......。
わたしの心配は更に高まっていた。
「よっす、千佳〜」
「かおり!よっすじゃないわよ!何も連絡寄越さないから心配だったじゃない!」
「ごめんごめん。メールより直接言いたかったからさ」
「そっか。で、どうだったの?」
「実はさ.......比企谷が居たの!」
「え!?あの比企谷くんが!?」
「そうそう!生徒会なの?って聞いたらあたしと同じで手伝いに来たらしいの!」
「へぇ〜。てか比企谷くんも誘われたんだ.......」
「ちょっと千佳、失礼じゃない?確かに比企谷は友達少ないけど、あの二人とか総武の生徒会長とか他にもいるらしいよ」
「そ、そうなんだ.......。比企谷くんって結構モテるんだね」
「そうなの!比企谷が参加してるのは生徒会長に頼まれたからなんだって!」
「へぇ〜。頼られてんだ.......」
「あたしてっきりその子を比企谷が狙ってるんだと思ったのに違ったみたい!」
「そうなんだ.......」
「てかどうしたの、千佳。元気ないじゃん!」
「かおりこそ、比企谷くんに会ったのに何でそんなに元気なの?てか謝ったの?」
「う.......。実は謝ってないんだ。だけどさ、何かあたしらしくないと思ってさ」
「そうだね。あんたは馬鹿みたいに笑ってる方が似合ってるよ」
「何それ〜。馬鹿とか言い過ぎじゃない〜?」
「ごめんごめん。けどさ、元気になって良かっよ。わたしはやっぱりまだ比企谷くんは苦手だけど.......」
「じゃあさ.......今度、比企谷と3人でどっか出かけない?そこでちゃんと謝ろう!」
「ん〜.......考えとく。それにイベントが終わった後だかんね」
「分かってるって!」
ようやくいつものかおりに戻ったみたいで安心たよ。
やっぱりかおりには落ち込んでる姿は似合わないよね!